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第25話:龍王山城攻略戦(1)
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5月も終わりの宇陀川城。
私はいつものように我が家から眼下の城下町を眺めている。
たまにはアクセラのエンジンかけておかないとな・・・
そんなことを思いながら城下町を眺めている。
「わんわんわん!!」「ぶふぉー!!」
サスケがじゃれ合っている声がする。
何の動物だろう・・・
振り返ってみた。
ツ・・・ツキノワグマじゃねえか・・・
サスケがツキノワグマを追い回している。
それを朋美が笑いながら見ている。
とりあえず私も微笑んでおこう。
「殿さま。ここは居心地が良いね♪」
五右衛門がやってきた。
あの吉野行きの後からずっと我が家に居候している。
二人で景色を眺める。
石川五右衛門は伊賀上忍である百地丹波の弟子だった。
千之助からの書状を受け取った百地丹波の命で美佳たちを助けにきたのは建前。
真実は百地丹波の若妻を寝取ったのがバレて伊賀を追い出されたのだった。
「五右衛門、寝取るってどんな感じ?」
「スリルですかね・・・背徳感もたまりません。何より師匠が俺に寝取られているのを知らずに若妻に甘えているところを見るのが笑えるんですわ。」
リアルにゲスな男だ。ただそれは女がらみでゲスなだけであり、城下町では子供たちから人気のある優しい男でもある。
岳人いわくは「豊臣秀吉を暗殺しようとしたという伝説もある大盗賊になる男」であるということ。
更に「釜茹での刑で処刑される」とのことなので何とか更生させたいのだ。
私の側でゲスぶりを更生させて大盗賊にならない方向にもっていきたい。
釜茹での刑で五右衛門は自分の息子と共に茹で殺されるのだ。
それはあまりに残酷な話だろう。歴史を変えてでも助けたいのだ。
「殿、ここにいましたか・・・。」
景兼もやってきた。
「評定?」
「はい。五右衛門も来るように。」
大広間にて評定が始まった。
吐山から山田義輝、檜牧から島清興、井足から滝谷六兵衛、沢城から神谷久高が顔を揃えた。
「堺に逃げ込んだ松永を三好が包囲しているとの報がありました。」
景兼が言う。
「筒井順慶もこれを機に更に勢力を強めているとのことです。筒井城奪還も時間の問題ではと思います。」
「筒井はその後、間違いなく僕たちを攻めてくる。大和の国で完全な覇権を得るためにね。」
岳人はこの場にいる全員の顔を見回した。
「早めに多田を攻めて北に勢力を広げるか、地盤を固めるために吉野の国人たちを従わせるか、秋山を倒し、松永が大和に戻ってこれなくなるよう楔を打つか・・・。今後の方向性を決めねばなりません。」
景兼は私の顔を見る。
「皆さんの意見が聞きたいのです。」
「私は多田を攻めるべきかと思います。」
まず六兵衛が言った。
「多田の貝那木山城を落とし、福住へと攻め入る。十市の龍王山城への牽制にもなるかと思われますが・・・」
「私は今すぐに秋山を攻め滅ぼし、次に十市です。」
清興は言った。
「吉野を従わせればこちらの国力の増強にはなりますが。」
久高も考えが異なるようだ。
そのとき義輝が言った。
「面倒なことはやめておけ・・・遠回りしすぎだ。」
「!?」「なんと?」「義輝様?」
「俺ならば十市の龍王山城を奪い取る。肝を冷やすだろうな♪」
義輝は満面の笑みを浮かべている。
「吐山は九兵衛に任せれば良い。俺に岳人と義成と一馬と兵300。あとこの五右衛門や千之助など忍びがおれば落としてみせるぞ。」
「忍びの数はどのぐらい必要でございますか?」
景兼が聞く。
「忍びは多いに越したことはない。」
義輝は五右衛門を見た。
「伊賀の抜け忍なら30人は集められるけど。」
五右衛門は即答するも、千之助の顔はひきつっていた。
「では十市の龍王山城攻略に決定しますね。」
私の締めの言葉で評定は終わった。
早速、五右衛門により抜け忍が30人集められた。
みんな、ヤバい人たちなんですけど・・・
千之助の顔はずっとひきつったままだ。
「毒蝮の金蔵。」「鳥兜の源次。」「啄木鳥の権八。」
特にこの三人って極悪すぎて伊賀を追い出された中忍なんですよね・・・
邪悪な笑みを浮かべる三人の顔はホントに怖い。
できれば私はこの場に居たくないんですけど。
「とりあえずはみなさんの力が必要なんですよ。」
五右衛門は軽い調子で説明をしている。
「殺りまくってエエんやろ♪」「痺れるね♪」「穴開けたろか♪」
異様な盛り上がりの中、私は輪に交じっていた。
・・・私がなんでここに居ないといけないんでしょうか・・・。
ここまで邪悪な雰囲気の人たちは人生で出会ってないです。
「この殿さまがたっぷりと褒美をくれますから・・・ね?殿♪」
「あ・・・まあ・・・そうですね。」
五右衛門さん・・・そのノリは苦手だよ・・・。
「銭だ銭だ!!」「これで遊べるぜよ!!」「殿、サイコー♪」
盛り上がる抜け忍たち。
「そんじゃ今日から俺たちは山田忍軍ということで♪」
「おおー!!」「山田忍軍万歳!!」
こうして邪悪そうな抜け忍たちで山田忍軍が誕生した。
物凄く先行きが不安だ。
すぐに五右衛門率いる山田忍軍は動き出した。
それに伴い選りすぐりの精鋭による龍王山城攻略部隊が編成された。
岳人率いる特別隊にはバリスタではなく新兵器が導入された。
「若君、なんですか・・・これは?」
「大砲だよ。」
岳人は一馬と義成に自慢げに言う。
ちょっとだけ歴史を先取りさせてもらったよ・・・
ただ威力も実用性も桁違いだけどね。
5門の大砲が特別隊に配備された。
兵たちは物珍しそうに大砲を眺めていた。
「出陣!!」
義輝率いる龍王山攻略部隊が出陣していった。
「秋山め・・・調子にのりおって。」
龍王山城では十市遠勝は憤っていた。
誰のおかげで芳野城を奪い取れたと思っておる。
いずれは決着をつけねばならぬ。
やはりあやつは敵じゃ。
その傍らで控えているのは毒蝮の金蔵だ。
「才助!!」
「はっ!」
「山田の様子はどうじゃ?」
「多田攻めの準備をしているようですぞ。」
才助という忍びになりきって潜入していた。
龍王山城の武器庫。
火縄銃が大量に並べられている。
「お宝発見・・・ですか・・・」
その前に立っているのは千之助。
「・・・フハハハハ!!」
食料貯蔵庫には鳥兜の源次が入り込んでいる。
城内の至る所に山田忍軍が潜入していた。
「さすが抜け忍のみなさんだね・・・やることが違う。」
十市軍の兵になりきった五右衛門がつぶやく。
あとは義輝様の軍のご到着を待つだけだね♪
そして待つこと半日で義輝の軍が龍王山の麓に陣を張った。
「なんと・・・山田の軍が・・・」
驚く遠勝。
「その数は300程ですぞ。」
家臣が言う。
「愚かな・・・この城には500おるぞ。」
遠勝は呆れ顔で眼下の義輝の軍を見つめていた。
そのとき城内で爆発音が次々とおこった。
「何事じゃ!!」
「殿、武器庫や食糧庫が燃えております。」
家臣の一人が駆け込んできた。
火の手が上がった・・・予定通りだ。
「大砲準備!!」
岳人の指示で大砲が並べられる。
「撃てぇ!!」
轟音と共に大砲から砲弾が打ち出された。
「なんじゃあれは!?」「うわぁぁ!?」
龍王山城の麓の櫓や門が一撃で粉々になる。
「なんじゃ・・・あれは・・・。」
狼狽する遠勝。
こうして龍王山城攻略戦が始まったのだった。
私はいつものように我が家から眼下の城下町を眺めている。
たまにはアクセラのエンジンかけておかないとな・・・
そんなことを思いながら城下町を眺めている。
「わんわんわん!!」「ぶふぉー!!」
サスケがじゃれ合っている声がする。
何の動物だろう・・・
振り返ってみた。
ツ・・・ツキノワグマじゃねえか・・・
サスケがツキノワグマを追い回している。
それを朋美が笑いながら見ている。
とりあえず私も微笑んでおこう。
「殿さま。ここは居心地が良いね♪」
五右衛門がやってきた。
あの吉野行きの後からずっと我が家に居候している。
二人で景色を眺める。
石川五右衛門は伊賀上忍である百地丹波の弟子だった。
千之助からの書状を受け取った百地丹波の命で美佳たちを助けにきたのは建前。
真実は百地丹波の若妻を寝取ったのがバレて伊賀を追い出されたのだった。
「五右衛門、寝取るってどんな感じ?」
「スリルですかね・・・背徳感もたまりません。何より師匠が俺に寝取られているのを知らずに若妻に甘えているところを見るのが笑えるんですわ。」
リアルにゲスな男だ。ただそれは女がらみでゲスなだけであり、城下町では子供たちから人気のある優しい男でもある。
岳人いわくは「豊臣秀吉を暗殺しようとしたという伝説もある大盗賊になる男」であるということ。
更に「釜茹での刑で処刑される」とのことなので何とか更生させたいのだ。
私の側でゲスぶりを更生させて大盗賊にならない方向にもっていきたい。
釜茹での刑で五右衛門は自分の息子と共に茹で殺されるのだ。
それはあまりに残酷な話だろう。歴史を変えてでも助けたいのだ。
「殿、ここにいましたか・・・。」
景兼もやってきた。
「評定?」
「はい。五右衛門も来るように。」
大広間にて評定が始まった。
吐山から山田義輝、檜牧から島清興、井足から滝谷六兵衛、沢城から神谷久高が顔を揃えた。
「堺に逃げ込んだ松永を三好が包囲しているとの報がありました。」
景兼が言う。
「筒井順慶もこれを機に更に勢力を強めているとのことです。筒井城奪還も時間の問題ではと思います。」
「筒井はその後、間違いなく僕たちを攻めてくる。大和の国で完全な覇権を得るためにね。」
岳人はこの場にいる全員の顔を見回した。
「早めに多田を攻めて北に勢力を広げるか、地盤を固めるために吉野の国人たちを従わせるか、秋山を倒し、松永が大和に戻ってこれなくなるよう楔を打つか・・・。今後の方向性を決めねばなりません。」
景兼は私の顔を見る。
「皆さんの意見が聞きたいのです。」
「私は多田を攻めるべきかと思います。」
まず六兵衛が言った。
「多田の貝那木山城を落とし、福住へと攻め入る。十市の龍王山城への牽制にもなるかと思われますが・・・」
「私は今すぐに秋山を攻め滅ぼし、次に十市です。」
清興は言った。
「吉野を従わせればこちらの国力の増強にはなりますが。」
久高も考えが異なるようだ。
そのとき義輝が言った。
「面倒なことはやめておけ・・・遠回りしすぎだ。」
「!?」「なんと?」「義輝様?」
「俺ならば十市の龍王山城を奪い取る。肝を冷やすだろうな♪」
義輝は満面の笑みを浮かべている。
「吐山は九兵衛に任せれば良い。俺に岳人と義成と一馬と兵300。あとこの五右衛門や千之助など忍びがおれば落としてみせるぞ。」
「忍びの数はどのぐらい必要でございますか?」
景兼が聞く。
「忍びは多いに越したことはない。」
義輝は五右衛門を見た。
「伊賀の抜け忍なら30人は集められるけど。」
五右衛門は即答するも、千之助の顔はひきつっていた。
「では十市の龍王山城攻略に決定しますね。」
私の締めの言葉で評定は終わった。
早速、五右衛門により抜け忍が30人集められた。
みんな、ヤバい人たちなんですけど・・・
千之助の顔はずっとひきつったままだ。
「毒蝮の金蔵。」「鳥兜の源次。」「啄木鳥の権八。」
特にこの三人って極悪すぎて伊賀を追い出された中忍なんですよね・・・
邪悪な笑みを浮かべる三人の顔はホントに怖い。
できれば私はこの場に居たくないんですけど。
「とりあえずはみなさんの力が必要なんですよ。」
五右衛門は軽い調子で説明をしている。
「殺りまくってエエんやろ♪」「痺れるね♪」「穴開けたろか♪」
異様な盛り上がりの中、私は輪に交じっていた。
・・・私がなんでここに居ないといけないんでしょうか・・・。
ここまで邪悪な雰囲気の人たちは人生で出会ってないです。
「この殿さまがたっぷりと褒美をくれますから・・・ね?殿♪」
「あ・・・まあ・・・そうですね。」
五右衛門さん・・・そのノリは苦手だよ・・・。
「銭だ銭だ!!」「これで遊べるぜよ!!」「殿、サイコー♪」
盛り上がる抜け忍たち。
「そんじゃ今日から俺たちは山田忍軍ということで♪」
「おおー!!」「山田忍軍万歳!!」
こうして邪悪そうな抜け忍たちで山田忍軍が誕生した。
物凄く先行きが不安だ。
すぐに五右衛門率いる山田忍軍は動き出した。
それに伴い選りすぐりの精鋭による龍王山城攻略部隊が編成された。
岳人率いる特別隊にはバリスタではなく新兵器が導入された。
「若君、なんですか・・・これは?」
「大砲だよ。」
岳人は一馬と義成に自慢げに言う。
ちょっとだけ歴史を先取りさせてもらったよ・・・
ただ威力も実用性も桁違いだけどね。
5門の大砲が特別隊に配備された。
兵たちは物珍しそうに大砲を眺めていた。
「出陣!!」
義輝率いる龍王山攻略部隊が出陣していった。
「秋山め・・・調子にのりおって。」
龍王山城では十市遠勝は憤っていた。
誰のおかげで芳野城を奪い取れたと思っておる。
いずれは決着をつけねばならぬ。
やはりあやつは敵じゃ。
その傍らで控えているのは毒蝮の金蔵だ。
「才助!!」
「はっ!」
「山田の様子はどうじゃ?」
「多田攻めの準備をしているようですぞ。」
才助という忍びになりきって潜入していた。
龍王山城の武器庫。
火縄銃が大量に並べられている。
「お宝発見・・・ですか・・・」
その前に立っているのは千之助。
「・・・フハハハハ!!」
食料貯蔵庫には鳥兜の源次が入り込んでいる。
城内の至る所に山田忍軍が潜入していた。
「さすが抜け忍のみなさんだね・・・やることが違う。」
十市軍の兵になりきった五右衛門がつぶやく。
あとは義輝様の軍のご到着を待つだけだね♪
そして待つこと半日で義輝の軍が龍王山の麓に陣を張った。
「なんと・・・山田の軍が・・・」
驚く遠勝。
「その数は300程ですぞ。」
家臣が言う。
「愚かな・・・この城には500おるぞ。」
遠勝は呆れ顔で眼下の義輝の軍を見つめていた。
そのとき城内で爆発音が次々とおこった。
「何事じゃ!!」
「殿、武器庫や食糧庫が燃えております。」
家臣の一人が駆け込んできた。
火の手が上がった・・・予定通りだ。
「大砲準備!!」
岳人の指示で大砲が並べられる。
「撃てぇ!!」
轟音と共に大砲から砲弾が打ち出された。
「なんじゃあれは!?」「うわぁぁ!?」
龍王山城の麓の櫓や門が一撃で粉々になる。
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