41 / 238
第34話:激戦!!沢城の戦い(2)
しおりを挟む
沢城を背に陣を敷いた高山軍。
しかし秋山軍は少し距離をおいて進軍を停止した。
「迂闊に近寄れば策でやられまするぞ。」
関戸萬斎が秋山直国に進言したからである。
先程の戦で我らは三百の兵は失っておるじゃろう。
あの疋田景兼や切れ者と評判の山田の小倅が後ろにおると考えるべきじゃ。
萬斎は慎重になっていた。
「萬斎様、岩清水主税が討ち死にしたとのことです。」
そこに兵から報告が入った。
「愚かな・・・功ばかり焦りおるからこうなるのだ。」
黒木鉄心は呆れ顔。
いや・・・岩清水程の男が簡単に討ち取られたと考えねばならない。
平尾純忠はじっと高山軍を見据えていた。
滝谷六兵衛のみにかまけている余裕はないな・・・
「予想通りに攻めてこないですな。」
神谷久高は満面の笑みで重友に言う。
「罠があると思わせるという罠・・・その次には本当の罠があるんだよね。」
重友は小川家からの援軍の将である鷲家計盛を見た。
「手筈は整っております。」
鷲家計盛が口を開く。
「父の愚かな行為を無しにすることはできないが、ここで信用を得られなければならない。」
主君である若き小川家当主の小川弘久の言葉。
山田家は支配者ではなく協力者として仲間として我ら吉野の国人衆を見ている。
その心意義にも報いねば!!
「明朝に実行に移ります。」
「頼むよ♪」
重友は計盛の肩にポンと手をのせると秋山軍を見据えた。
さあ・・・近づいてこいよ、秋山直国。
その頃、焔の陣内と幻柳斎たちとの戦いは佳境に差し掛かっていた。
「おいおい・・・多すぎるって。」
陣内は傷だらけになっていた。
何人かの忍びは倒しているものの幻柳斎配下の忍びの数が多い。
「仕方ない・・・やるか。」
陣内は印を結ぶ。
「忍法・・・火竜の陣・・・。」
すると辺り一面が火の海に包まれる。
「こやつ・・・戦いながら火薬をバラ撒いておったか・・・。」
幻柳斎は苦笑いを浮かべた。
「ひとまずは退散しますかね♪」
炎の中で陣内は姿を消した。
まだまだやるべきことがあるからな・・・
ただ、俺一人になっちまったけれどな。
うまく幻柳斎たちを捲くとその足で先を急いだ。
「さあ・・・挑発でもお願いしますか・・・六兵衛さん。」
重友がつぶやく。
高山軍の陣から六兵衛が大刀を手に姿を現した。
「秋山の者ども!! 我が名は滝谷六兵衛勝政なり!!」
その名乗りに秋山軍の陣ではどよめきが起こる。
「少しは我が名は知っておろう・・・さあかかって来い!!」
六兵衛は挑発の手招きを見せた。
「よし・・・ワシが出るぞ!!」
秋山軍からは黒木鉄心が出てきた。
二本の鉄の棒を手に堂々たる姿を見せる。
「元赤埴の者ならワシのことは知っておろう。黒木鉄心じゃ。」
鉄の棒を振り回しながら鉄心は六兵衛を威嚇する。
「知ってはおりますが、私の興味はむしろ平尾純忠にあります。」
六兵衛の声を聞いて純忠はニヤリとした。
「ぬかせィ!! 若造がァ!!」
憤怒の表情で六兵衛に襲い掛かる鉄心。
「あまりカッとされると不覚を取りますぞ♪」
更に六兵衛は挑発的な言葉を並べながら大刀で迎え撃つ。
鉄心の鉄棒は重いながらも速く矢継ぎ早に六兵衛を追い込んでいく。
「おおッ・・・さすが黒木様だ!!」「頼みますぞ!!」
秋山の兵たちは歓声を上げている。
その最中、諸木野弥三郎は弓を構えて六兵衛に狙いを定めていた。
「諸木野様・・・おやめください。」
純忠が弓に手をかける。
「このままでは黒木殿が・・・。」
弥三郎は純忠を睨む。
「武士道に反します・・・黒木様はそれを望みまないでしょう。」
純忠は首を横に振った。
そろそろだ・・・
六兵衛は鉄棒を躱しきると反撃を開始した。
大刀の一撃一撃が鉄心を徐々に受けに回らせていく。
「貴様・・・強いな♪」
鉄心は受けるのに精一杯の様子だが笑顔を見せていた。
「そろそろ黒木殿も本気できてくだされ。」
六兵衛は言うと強烈な一撃を鉄心に浴びせる。
馬ごと吹っ飛ばされた鉄心だが辛うじて鉄棒で防ぎ致命傷は免れていた。
「フハッハッハッハ・・・面白い・・・面白いぞ!!」
肩口から血を流しながらも高笑いする鉄心。
その身体から尋常じゃない覇気のようなものが出ている。
「やっと本気になられたか・・・黒木殿。」
「なんと?」
弥三郎の言葉に驚く純忠。
「かつて芳野家の家臣の丹生谷という男と黒木殿が戦ったときだった。」
「宇陀七人衆の丹生谷金兵衛ですか?」
「ああ・・・そのときも追い詰められてからの反撃。まるで獣のように襲い掛かり丹生谷の首を取ったのだ。」
弥三郎は言うと弓を背にしまい槍を手にした。
「だが・・・あの滝谷六兵衛は違う。あれは・・・」
狂ったように六兵衛に襲い掛かる鉄心。
二人の戦いは激しさを増していく。
お互いに手傷を負っていくも徐々に形勢が一方に傾いていった。
「ぐはァッ!?」
吐血しながら落馬する鉄心。
遂に六兵衛の大刀が鉄心の腹を斬り裂いたのだ。
「御免!!」
六兵衛がとどめを刺そうとしたときだった。
「我は諸木野弥三郎・・・滝谷六兵衛覚悟!!」
弥三郎が槍を構えて六兵衛に襲い掛かる。
疲労困憊の六兵衛はその槍を捌くので精一杯になっていた。
「六兵衛代われ!!」
「島殿!!頼む。」
清興が六兵衛をかばって弥三郎の前に立つ。
「邪魔だ・・・なッ!?」
「うおッ!?」「まさか・・!?」
清興は弥三郎の突いてきた槍を素手で掴みへし折った。
秋山軍の兵たちもその様子に恐れおののく。
「俺が島清興だ・・・誰でもいい・・・何人だろうと何十人だろうと・・・例え何百人だろうとかかってこい!!例え、首だけになってもおまえらを地獄に送ってやる!!」
清興は三叉槍を天高く掲げて秋山軍に向けて啖呵を切った。
「私では手に負えん・・・退け!!」
弥三郎は馬首を返して逃げていく。
その兵たちは瀕死の鉄心を連れて撤退していった。
なんなんだ・・・あの男は・・・
純忠は清興の雄姿に思わず見入ってしまっていた。
「助かりました・・・島殿。」
六兵衛が苦笑いを浮かべる。
「・・・ったく六兵衛。早く助けを呼べばいいじゃねえかよ。」
清興は遠くに陣を構える秋山軍を見据えながら言った。
「清興は飛び道具だね・・・秋山軍の士気が下がったよ。」
重友はつぶやく。
そこに兵が駆け込んできた。
「貝那木山城から援軍が到着しました。」
重友と久高は顔を見合わせると笑顔になる。
「援軍は誰?」
「明智光秀様と申される方と芳野一馬様、高井義成様です。」
兵の返答に重友は首をかしげる。
明智光秀? 誰なんだ・・・・
そして高山軍の本陣に光秀、一馬、義成がやってきた。
「高山重友殿、お初にお目にかかります。私は明智十兵衛光秀と申します。」
光秀は重友に平伏する。
「明智殿・・・かしこまらないでください。僕はまだ子供です。」
毅然とした人だ・・・また山田大輔さんに素晴らしい部下が・・・
重友は光秀の佇まいに感服していた。
「一馬、義成・・・久しいな。」
六兵衛が二人に声をかける。
「聞きましたよ、勝政様。あの黒木鉄心を打ち破ったと。」
一馬は興奮している。
しかし、義成はただ秋山軍を見つめていた。
諸木野弥三郎・・・
その様子に気づいた清興が義成に声をかけた。
「義成・・・どうした?」
「いえ・・・少し考え事をしていまして。」
「そうか・・・その割にはオマエから殺気を感じるのだが・・・」
勘が鋭い人たちばかりだ・・・
義成は仕方ないとばかりに口を開いた。
「みなさん。無礼を承知で聞いて欲しいのですが・・・。」
皆が一斉に義成の方を向く。
「秋山四天王の一人である諸木野弥三郎は私に討たせてもらいたいのです。」
「どうした・・・義成?」
六兵衛が驚いて聞き返す。
「諸木野弥三郎は父の敵です。」
やがて両軍睨み合いの膠着状態から夜になった。
夜襲に備えた状態で緊張感高まる両軍の陣営。
やがて初戦の夜は更けていく・・・更なる激闘の予感を感じさせながら。
しかし秋山軍は少し距離をおいて進軍を停止した。
「迂闊に近寄れば策でやられまするぞ。」
関戸萬斎が秋山直国に進言したからである。
先程の戦で我らは三百の兵は失っておるじゃろう。
あの疋田景兼や切れ者と評判の山田の小倅が後ろにおると考えるべきじゃ。
萬斎は慎重になっていた。
「萬斎様、岩清水主税が討ち死にしたとのことです。」
そこに兵から報告が入った。
「愚かな・・・功ばかり焦りおるからこうなるのだ。」
黒木鉄心は呆れ顔。
いや・・・岩清水程の男が簡単に討ち取られたと考えねばならない。
平尾純忠はじっと高山軍を見据えていた。
滝谷六兵衛のみにかまけている余裕はないな・・・
「予想通りに攻めてこないですな。」
神谷久高は満面の笑みで重友に言う。
「罠があると思わせるという罠・・・その次には本当の罠があるんだよね。」
重友は小川家からの援軍の将である鷲家計盛を見た。
「手筈は整っております。」
鷲家計盛が口を開く。
「父の愚かな行為を無しにすることはできないが、ここで信用を得られなければならない。」
主君である若き小川家当主の小川弘久の言葉。
山田家は支配者ではなく協力者として仲間として我ら吉野の国人衆を見ている。
その心意義にも報いねば!!
「明朝に実行に移ります。」
「頼むよ♪」
重友は計盛の肩にポンと手をのせると秋山軍を見据えた。
さあ・・・近づいてこいよ、秋山直国。
その頃、焔の陣内と幻柳斎たちとの戦いは佳境に差し掛かっていた。
「おいおい・・・多すぎるって。」
陣内は傷だらけになっていた。
何人かの忍びは倒しているものの幻柳斎配下の忍びの数が多い。
「仕方ない・・・やるか。」
陣内は印を結ぶ。
「忍法・・・火竜の陣・・・。」
すると辺り一面が火の海に包まれる。
「こやつ・・・戦いながら火薬をバラ撒いておったか・・・。」
幻柳斎は苦笑いを浮かべた。
「ひとまずは退散しますかね♪」
炎の中で陣内は姿を消した。
まだまだやるべきことがあるからな・・・
ただ、俺一人になっちまったけれどな。
うまく幻柳斎たちを捲くとその足で先を急いだ。
「さあ・・・挑発でもお願いしますか・・・六兵衛さん。」
重友がつぶやく。
高山軍の陣から六兵衛が大刀を手に姿を現した。
「秋山の者ども!! 我が名は滝谷六兵衛勝政なり!!」
その名乗りに秋山軍の陣ではどよめきが起こる。
「少しは我が名は知っておろう・・・さあかかって来い!!」
六兵衛は挑発の手招きを見せた。
「よし・・・ワシが出るぞ!!」
秋山軍からは黒木鉄心が出てきた。
二本の鉄の棒を手に堂々たる姿を見せる。
「元赤埴の者ならワシのことは知っておろう。黒木鉄心じゃ。」
鉄の棒を振り回しながら鉄心は六兵衛を威嚇する。
「知ってはおりますが、私の興味はむしろ平尾純忠にあります。」
六兵衛の声を聞いて純忠はニヤリとした。
「ぬかせィ!! 若造がァ!!」
憤怒の表情で六兵衛に襲い掛かる鉄心。
「あまりカッとされると不覚を取りますぞ♪」
更に六兵衛は挑発的な言葉を並べながら大刀で迎え撃つ。
鉄心の鉄棒は重いながらも速く矢継ぎ早に六兵衛を追い込んでいく。
「おおッ・・・さすが黒木様だ!!」「頼みますぞ!!」
秋山の兵たちは歓声を上げている。
その最中、諸木野弥三郎は弓を構えて六兵衛に狙いを定めていた。
「諸木野様・・・おやめください。」
純忠が弓に手をかける。
「このままでは黒木殿が・・・。」
弥三郎は純忠を睨む。
「武士道に反します・・・黒木様はそれを望みまないでしょう。」
純忠は首を横に振った。
そろそろだ・・・
六兵衛は鉄棒を躱しきると反撃を開始した。
大刀の一撃一撃が鉄心を徐々に受けに回らせていく。
「貴様・・・強いな♪」
鉄心は受けるのに精一杯の様子だが笑顔を見せていた。
「そろそろ黒木殿も本気できてくだされ。」
六兵衛は言うと強烈な一撃を鉄心に浴びせる。
馬ごと吹っ飛ばされた鉄心だが辛うじて鉄棒で防ぎ致命傷は免れていた。
「フハッハッハッハ・・・面白い・・・面白いぞ!!」
肩口から血を流しながらも高笑いする鉄心。
その身体から尋常じゃない覇気のようなものが出ている。
「やっと本気になられたか・・・黒木殿。」
「なんと?」
弥三郎の言葉に驚く純忠。
「かつて芳野家の家臣の丹生谷という男と黒木殿が戦ったときだった。」
「宇陀七人衆の丹生谷金兵衛ですか?」
「ああ・・・そのときも追い詰められてからの反撃。まるで獣のように襲い掛かり丹生谷の首を取ったのだ。」
弥三郎は言うと弓を背にしまい槍を手にした。
「だが・・・あの滝谷六兵衛は違う。あれは・・・」
狂ったように六兵衛に襲い掛かる鉄心。
二人の戦いは激しさを増していく。
お互いに手傷を負っていくも徐々に形勢が一方に傾いていった。
「ぐはァッ!?」
吐血しながら落馬する鉄心。
遂に六兵衛の大刀が鉄心の腹を斬り裂いたのだ。
「御免!!」
六兵衛がとどめを刺そうとしたときだった。
「我は諸木野弥三郎・・・滝谷六兵衛覚悟!!」
弥三郎が槍を構えて六兵衛に襲い掛かる。
疲労困憊の六兵衛はその槍を捌くので精一杯になっていた。
「六兵衛代われ!!」
「島殿!!頼む。」
清興が六兵衛をかばって弥三郎の前に立つ。
「邪魔だ・・・なッ!?」
「うおッ!?」「まさか・・!?」
清興は弥三郎の突いてきた槍を素手で掴みへし折った。
秋山軍の兵たちもその様子に恐れおののく。
「俺が島清興だ・・・誰でもいい・・・何人だろうと何十人だろうと・・・例え何百人だろうとかかってこい!!例え、首だけになってもおまえらを地獄に送ってやる!!」
清興は三叉槍を天高く掲げて秋山軍に向けて啖呵を切った。
「私では手に負えん・・・退け!!」
弥三郎は馬首を返して逃げていく。
その兵たちは瀕死の鉄心を連れて撤退していった。
なんなんだ・・・あの男は・・・
純忠は清興の雄姿に思わず見入ってしまっていた。
「助かりました・・・島殿。」
六兵衛が苦笑いを浮かべる。
「・・・ったく六兵衛。早く助けを呼べばいいじゃねえかよ。」
清興は遠くに陣を構える秋山軍を見据えながら言った。
「清興は飛び道具だね・・・秋山軍の士気が下がったよ。」
重友はつぶやく。
そこに兵が駆け込んできた。
「貝那木山城から援軍が到着しました。」
重友と久高は顔を見合わせると笑顔になる。
「援軍は誰?」
「明智光秀様と申される方と芳野一馬様、高井義成様です。」
兵の返答に重友は首をかしげる。
明智光秀? 誰なんだ・・・・
そして高山軍の本陣に光秀、一馬、義成がやってきた。
「高山重友殿、お初にお目にかかります。私は明智十兵衛光秀と申します。」
光秀は重友に平伏する。
「明智殿・・・かしこまらないでください。僕はまだ子供です。」
毅然とした人だ・・・また山田大輔さんに素晴らしい部下が・・・
重友は光秀の佇まいに感服していた。
「一馬、義成・・・久しいな。」
六兵衛が二人に声をかける。
「聞きましたよ、勝政様。あの黒木鉄心を打ち破ったと。」
一馬は興奮している。
しかし、義成はただ秋山軍を見つめていた。
諸木野弥三郎・・・
その様子に気づいた清興が義成に声をかけた。
「義成・・・どうした?」
「いえ・・・少し考え事をしていまして。」
「そうか・・・その割にはオマエから殺気を感じるのだが・・・」
勘が鋭い人たちばかりだ・・・
義成は仕方ないとばかりに口を開いた。
「みなさん。無礼を承知で聞いて欲しいのですが・・・。」
皆が一斉に義成の方を向く。
「秋山四天王の一人である諸木野弥三郎は私に討たせてもらいたいのです。」
「どうした・・・義成?」
六兵衛が驚いて聞き返す。
「諸木野弥三郎は父の敵です。」
やがて両軍睨み合いの膠着状態から夜になった。
夜襲に備えた状態で緊張感高まる両軍の陣営。
やがて初戦の夜は更けていく・・・更なる激闘の予感を感じさせながら。
5
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
三歩先行くサンタさん ~トレジャーハンターは幼女にごまをする~
杵築しゅん
ファンタジー
戦争で父を亡くしたサンタナリア2歳は、母や兄と一緒に父の家から追い出され、母の実家であるファイト子爵家に身を寄せる。でも、そこも安住の地ではなかった。
3歳の職業選別で【過去】という奇怪な職業を授かったサンタナリアは、失われた超古代高度文明紀に生きた守護霊である魔法使いの能力を受け継ぐ。
家族には内緒で魔法の練習をし、古代遺跡でトレジャーハンターとして活躍することを夢見る。
そして、新たな家門を興し母と兄を養うと決心し奮闘する。
こっそり古代遺跡に潜っては、ピンチになったトレジャーハンターを助けるサンタさん。
身分差も授かった能力の偏見も投げ飛ばし、今日も元気に三歩先を行く。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
神は激怒した
まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。
めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。
ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m
世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる