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第46話:魑魅魍魎と鞍馬山
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鞍馬山・・・それは京の都に巣食う魑魅魍魎を封じ込めたと云われる山。
鞍馬天狗や牛若丸の話でも知られている。
現代では霊山的信仰やケーブルカーに流しそうめんと観光地ではあるが、この戦国時代においてはまさしく都の住人にとっては恐怖スポットなのであった。
「うう・・・身体が重い・・・。」
鞍馬に近づくにつれて五右衛門の表情が険しくなる。
「大丈夫か?」
銀八が肩を貸す。
「すまねえ・・・」
「仕方ない・・・」
真紅も肩を貸す。
「おっぱい当たって最高♪」
「今日だけ許す・・・。」
この三人は幼馴染ということで絆が深い。
真紅は五右衛門や銀八より2つ年上の24歳で姉のような存在だそうだ。
五右衛門は赤子の時に伊賀の里で拾われた捨て子であり、百地丹波に育てられたということだ。
銀八は農民の出だが、幼少期からの遊び友達だった五右衛門に憧れて忍びになったらしい。
そんな三人を千之助はただじっと見つめていた。
龍口千之助にとって五右衛門は雲の上の存在であった。
12歳で中忍、15歳で上忍になった天才忍者。
実際には中忍になった時点で上忍よりも強かったとさえ言われていた。
私が侍を志したのは石川様という存在が大きすぎたから・・・
千之助はピィ―と口笛を吹いた。
空から一羽の鷹が舞い降りてきた。
「おおっ・・・センカイちゃんじゃないですか♪」
私がその鷹を触ろうとすると
「ピィー!!(怒)」
怒りの鳴き声を上げて威嚇してくるではないか。
「殿・・・鷹は犬とは違いますぞ。」
そう言うと千之助はセンカイに書状を見せる。
「貝那木山の明智様まで頼む。」
「ピィー!!(了解)」
センカイは嘴で書状をくわえると空高く舞い上がって飛び去って行った。
歩き続けていくと民家もなくなりやがて黒いモヤがかった山が見えてきた。
「あれが鞍馬山です。」
恵瓊は言うと歩くのを止めた。
「どうしたの恵瓊さん?」
「この先は無理です。後はお任せします!!」
恵瓊は全力で逃げていった。
物凄い足の速さであっという間に見えなくなった。
「魑魅魍魎を封じ込めた鞍馬山か・・・。」
五右衛門がつぶやく。
魑魅魍魎か・・・霊感が全くない私には見えるのだろうか?
そういえばよく学生時代に心霊スポットに行ったもんだ。
小学校にも中学校にも七不思議とかあったよな・・・。
理科室の骨格標本が夜な夜な校内を徘徊しているとか・・・
音楽室の作曲家の肖像画の目が夜中に光り出すとか・・・
トイレの便器から手が出てくるとか・・・
色々あったよな・・・
そうこうして歩いていると鬱蒼とした森の中に入っていた。
その先に大きな山門がある。
「!!」
真紅と千之助がクナイを手にした。
「殿・・・お気を付けください。」
銀八が私を庇う。
「なんか気配を感じるんだけど・・・。」
五右衛門も刀を抜いた。
「邪気を持つ者がここに来るとはいい度胸じゃ。」
声がすると周囲の木々の上から幾つもの影が飛び降りてきた。
「て・・・天狗!?」
思わず私は腰を抜かしてしまった。
その影たちは素早い動きで五右衛門を取り囲むと印を構えた。
「邪気退散!!」
突然、嵐のように突風が吹き荒れる。
そして雷鳴が轟いた。
「ウオオオ!!」
五右衛門は苦しみ悶える。
「この鞍馬は都の邪気を封じ込めておる・・・」
その影は山伏たちであった。
「この山にて魔王の下に帰るが良い・・・」
「二度と常世に現れること無かれ・・・」
一瞬、五右衛門の身体から角が生えたバケモノの姿が浮かんだ。
「・・・!?」
あまりに怖すぎて私は動けない。
真紅達も茫然としている。
「オン ベイシヤマンダラ ソワカ!!」
山伏たちの声を共に雷が五右衛門の身体を貫く。
「オオオォォォッ・・・」
角が生えたバケモノは灰になって消えていった。
そして真っ黒焦げになった五右衛門が倒れている。
「五右衛門・・・大丈夫か?」
私たちは五右衛門に駆け寄る。
「大丈夫だ・・・生きているぞ・・・」
山伏の一人が言うとうつむく・・・肩が小刻みに震えている。
「・・・。」
他の山伏たちもうつむいているが一様に肩が小刻みに震えている。
「五右衛門!?」
私は五右衛門の姿を見た。
「ぶはっ・・・わはははは!!」
思わず笑ってしまった。腹筋が切れそうだ。
「ぶっ・・・。」
真紅は笑いをこらえる為にしゃがみ込んだ。
「ぎゃはははは!!」
銀八は笑い転げている。
「石川様・・・なんという・・・ぷッ・・・お姿・・・ぷッ・・・」
千之助は何とか笑いをこらえていた。
五右衛門の髪型が雷の直撃で絶妙にボリュームアップしている。
そうあの浮世絵などで見る石川五右衛門に近い。
さっきまでのサラサラロンゲで『は●めてのチュウ』をアコギで弾き語りしそうな雰囲気が嘘のようなのだ。
その髪型で白目を剥いて口から煙を吐いて気絶していればイケメンも台無しだ。
そして鞍馬山の鞍馬寺。
気絶した五右衛門は布団の中、私たちは山伏たちに呼ばれて金堂の中にいる。
五右衛門の髪型は爆発したままだ・・・。
「なるほど・・・。」
山伏の首領である煉静は五右衛門が呪われた経緯を知ると考え込む。
「その甲賀の忍びの烈海なる者・・・人に非ずか・・・。」
「なんと!?」
私たちは驚く。
「人じゃない?どういうことなの・・・」
真紅は思い出していた。
確かにあのような動きはどんなに修練を積んだ忍びでもできそうにない。
空を飛ぶような身のこなし・・・五右衛門だから倒せたけれど・・・
丹波様や長門守様よりもあの男の方が多分・・・強い。
「妖・・・魑魅魍魎・・・取り込むことができる者もおる。」
煉静は立ち上がると印を構える。
「ムン・・・!!」
すると煉静の身体から狐のようなバケモノのシルエットが浮かび上がる。
「妖狐だ・・・ハァ・・・ハァ・・・。」
マジ・・・マジですか・・・オカルト過ぎませんか・・・
確かに見えました・・・バケモノのシルエットが・・・
「退治した魑魅魍魎でも妖力の強いモノは・・・この山に封じ込めることができぬ場合がある。その時はこうやって己の身体に取り込むのだ・・・。」
煉静はそう言うと力が抜けたかのように座り込んだ。
「ではその烈海とかいう忍びは・・・。」
「魑魅魍魎・・・妖の力を取り込むも屈したのだろう。修験の者でも忍びに転ずる者は多い。」
煉静は私の顔を見ると続けた。
「そういう私も常に己の中の妖狐と戦っている。」
「では、もし妖狐に負けてしまわれたら・・・?」
真紅の言葉に
「我らの手で煉静様を・・・。」
山伏の一人が言った。
そのとき一人の山伏が金堂に駆け込んできた。
「煉静様!! 大変です。怪しい者が山域に侵入しております。」
「・・・どういうことだ?」
「魑魅魍魎を引き連れている者・・・信じられませぬ。止めようとした我らの仲間が既に十名はやられております。」
煉静は青ざめた表情で立ち上がった。
「まさか・・・あの男・・・か・・・」
鞍馬寺の山門。
山伏の死体が転がっている。
「久しぶりに帰って来たのにツレない返事ばかりだ。」
その男は黒装束に身を包んでいた。
その眼光は怪しい光を放っている。
その背後にはおびただしい数の魑魅魍魎の群れ・・・。
「白昼堂々とこの鞍馬で百鬼夜行・・・沁みるねえ。」
その男を先頭に魑魅魍魎の群れは山門をくぐると山道を上がっていく。
「黒炎・・・。」
煉静の言葉に山伏たちは一様に恐怖の表情を浮かべた。
鞍馬山の危機・・・
果たして煉静たち山伏は切り抜けることができるのだろうか。
そして魑魅魍魎の群れに囲まれるであろう私たちの運命はどうなるのか。
鞍馬天狗や牛若丸の話でも知られている。
現代では霊山的信仰やケーブルカーに流しそうめんと観光地ではあるが、この戦国時代においてはまさしく都の住人にとっては恐怖スポットなのであった。
「うう・・・身体が重い・・・。」
鞍馬に近づくにつれて五右衛門の表情が険しくなる。
「大丈夫か?」
銀八が肩を貸す。
「すまねえ・・・」
「仕方ない・・・」
真紅も肩を貸す。
「おっぱい当たって最高♪」
「今日だけ許す・・・。」
この三人は幼馴染ということで絆が深い。
真紅は五右衛門や銀八より2つ年上の24歳で姉のような存在だそうだ。
五右衛門は赤子の時に伊賀の里で拾われた捨て子であり、百地丹波に育てられたということだ。
銀八は農民の出だが、幼少期からの遊び友達だった五右衛門に憧れて忍びになったらしい。
そんな三人を千之助はただじっと見つめていた。
龍口千之助にとって五右衛門は雲の上の存在であった。
12歳で中忍、15歳で上忍になった天才忍者。
実際には中忍になった時点で上忍よりも強かったとさえ言われていた。
私が侍を志したのは石川様という存在が大きすぎたから・・・
千之助はピィ―と口笛を吹いた。
空から一羽の鷹が舞い降りてきた。
「おおっ・・・センカイちゃんじゃないですか♪」
私がその鷹を触ろうとすると
「ピィー!!(怒)」
怒りの鳴き声を上げて威嚇してくるではないか。
「殿・・・鷹は犬とは違いますぞ。」
そう言うと千之助はセンカイに書状を見せる。
「貝那木山の明智様まで頼む。」
「ピィー!!(了解)」
センカイは嘴で書状をくわえると空高く舞い上がって飛び去って行った。
歩き続けていくと民家もなくなりやがて黒いモヤがかった山が見えてきた。
「あれが鞍馬山です。」
恵瓊は言うと歩くのを止めた。
「どうしたの恵瓊さん?」
「この先は無理です。後はお任せします!!」
恵瓊は全力で逃げていった。
物凄い足の速さであっという間に見えなくなった。
「魑魅魍魎を封じ込めた鞍馬山か・・・。」
五右衛門がつぶやく。
魑魅魍魎か・・・霊感が全くない私には見えるのだろうか?
そういえばよく学生時代に心霊スポットに行ったもんだ。
小学校にも中学校にも七不思議とかあったよな・・・。
理科室の骨格標本が夜な夜な校内を徘徊しているとか・・・
音楽室の作曲家の肖像画の目が夜中に光り出すとか・・・
トイレの便器から手が出てくるとか・・・
色々あったよな・・・
そうこうして歩いていると鬱蒼とした森の中に入っていた。
その先に大きな山門がある。
「!!」
真紅と千之助がクナイを手にした。
「殿・・・お気を付けください。」
銀八が私を庇う。
「なんか気配を感じるんだけど・・・。」
五右衛門も刀を抜いた。
「邪気を持つ者がここに来るとはいい度胸じゃ。」
声がすると周囲の木々の上から幾つもの影が飛び降りてきた。
「て・・・天狗!?」
思わず私は腰を抜かしてしまった。
その影たちは素早い動きで五右衛門を取り囲むと印を構えた。
「邪気退散!!」
突然、嵐のように突風が吹き荒れる。
そして雷鳴が轟いた。
「ウオオオ!!」
五右衛門は苦しみ悶える。
「この鞍馬は都の邪気を封じ込めておる・・・」
その影は山伏たちであった。
「この山にて魔王の下に帰るが良い・・・」
「二度と常世に現れること無かれ・・・」
一瞬、五右衛門の身体から角が生えたバケモノの姿が浮かんだ。
「・・・!?」
あまりに怖すぎて私は動けない。
真紅達も茫然としている。
「オン ベイシヤマンダラ ソワカ!!」
山伏たちの声を共に雷が五右衛門の身体を貫く。
「オオオォォォッ・・・」
角が生えたバケモノは灰になって消えていった。
そして真っ黒焦げになった五右衛門が倒れている。
「五右衛門・・・大丈夫か?」
私たちは五右衛門に駆け寄る。
「大丈夫だ・・・生きているぞ・・・」
山伏の一人が言うとうつむく・・・肩が小刻みに震えている。
「・・・。」
他の山伏たちもうつむいているが一様に肩が小刻みに震えている。
「五右衛門!?」
私は五右衛門の姿を見た。
「ぶはっ・・・わはははは!!」
思わず笑ってしまった。腹筋が切れそうだ。
「ぶっ・・・。」
真紅は笑いをこらえる為にしゃがみ込んだ。
「ぎゃはははは!!」
銀八は笑い転げている。
「石川様・・・なんという・・・ぷッ・・・お姿・・・ぷッ・・・」
千之助は何とか笑いをこらえていた。
五右衛門の髪型が雷の直撃で絶妙にボリュームアップしている。
そうあの浮世絵などで見る石川五右衛門に近い。
さっきまでのサラサラロンゲで『は●めてのチュウ』をアコギで弾き語りしそうな雰囲気が嘘のようなのだ。
その髪型で白目を剥いて口から煙を吐いて気絶していればイケメンも台無しだ。
そして鞍馬山の鞍馬寺。
気絶した五右衛門は布団の中、私たちは山伏たちに呼ばれて金堂の中にいる。
五右衛門の髪型は爆発したままだ・・・。
「なるほど・・・。」
山伏の首領である煉静は五右衛門が呪われた経緯を知ると考え込む。
「その甲賀の忍びの烈海なる者・・・人に非ずか・・・。」
「なんと!?」
私たちは驚く。
「人じゃない?どういうことなの・・・」
真紅は思い出していた。
確かにあのような動きはどんなに修練を積んだ忍びでもできそうにない。
空を飛ぶような身のこなし・・・五右衛門だから倒せたけれど・・・
丹波様や長門守様よりもあの男の方が多分・・・強い。
「妖・・・魑魅魍魎・・・取り込むことができる者もおる。」
煉静は立ち上がると印を構える。
「ムン・・・!!」
すると煉静の身体から狐のようなバケモノのシルエットが浮かび上がる。
「妖狐だ・・・ハァ・・・ハァ・・・。」
マジ・・・マジですか・・・オカルト過ぎませんか・・・
確かに見えました・・・バケモノのシルエットが・・・
「退治した魑魅魍魎でも妖力の強いモノは・・・この山に封じ込めることができぬ場合がある。その時はこうやって己の身体に取り込むのだ・・・。」
煉静はそう言うと力が抜けたかのように座り込んだ。
「ではその烈海とかいう忍びは・・・。」
「魑魅魍魎・・・妖の力を取り込むも屈したのだろう。修験の者でも忍びに転ずる者は多い。」
煉静は私の顔を見ると続けた。
「そういう私も常に己の中の妖狐と戦っている。」
「では、もし妖狐に負けてしまわれたら・・・?」
真紅の言葉に
「我らの手で煉静様を・・・。」
山伏の一人が言った。
そのとき一人の山伏が金堂に駆け込んできた。
「煉静様!! 大変です。怪しい者が山域に侵入しております。」
「・・・どういうことだ?」
「魑魅魍魎を引き連れている者・・・信じられませぬ。止めようとした我らの仲間が既に十名はやられております。」
煉静は青ざめた表情で立ち上がった。
「まさか・・・あの男・・・か・・・」
鞍馬寺の山門。
山伏の死体が転がっている。
「久しぶりに帰って来たのにツレない返事ばかりだ。」
その男は黒装束に身を包んでいた。
その眼光は怪しい光を放っている。
その背後にはおびただしい数の魑魅魍魎の群れ・・・。
「白昼堂々とこの鞍馬で百鬼夜行・・・沁みるねえ。」
その男を先頭に魑魅魍魎の群れは山門をくぐると山道を上がっていく。
「黒炎・・・。」
煉静の言葉に山伏たちは一様に恐怖の表情を浮かべた。
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