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第60話:新たなる布石
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五右衛門さん・・・
岳人が立ち尽くしている。
「ハァ・・・ハァハァ・・・」
五右衛門は息も荒く片膝をつくと苦み走った表情を見せた。
かなり厳しいんだけど・・・
視線の先では廖鬼、醜鬼、巖鬼の三人がそれぞれ武器を構えている。
「驚いたぞ・・・こんなに強いヤツがおったとは。」
廖鬼は折れかけの大刀を投げ棄てると鉤爪を装着した。
「ああ・・・あの男の太刀・・・腕が折れるかと思ったな。」
「全くだ・・・あの白虎たちと同じモノを感じる。」
醜鬼と巖鬼は顔を見合わせる。
そしてそれぞれが五右衛門を左右から挟みこむように攻撃を仕掛けた。
「休憩させろって!!」
五右衛門は素早く躱すもそこに廖鬼が迫ってきた。
「マジかァ!?」
最初の鉤爪の一撃を刀で防ぐも、次の攻撃が五右衛門の胸に・・・
それも仰け反ってかわすも胸元を斬られ鮮血が飛び散った。
痛ええ・・・久しぶりじゃねえか・・・この痛み・・・
そこに巖鬼が多節昆で殴りかかってくる。
それも紙一重・・・刀で防いだ。
更に醜鬼が手斧を振り回して襲ってくる。
「終いだァァッ!!」
そのときだった・・・醜鬼の首を矢が貫いた。
「ゲッ・・・」
声を上げるともんどりうって倒れた醜鬼は絶命した。
「凄えな・・・また腕を上げているじゃねえかよ。」
五右衛門のその視線の先には
「・・・若君、石川様・・・ご無事で・・・」
義成が弓を構えて立っていた。
その狙いは巖鬼に定まっている。
「小僧ォォォッ!!だまし討ちかいッ!」
巖鬼が怒りに満ちた表情で怒鳴るも、義成はそのまま矢を次々と放つ。
その矢を全てかわした巖鬼。
「だまし討ち?石川様に三人がかりのお前らの方が余程卑劣だろう。」
義成は弓をしまうと槍を手にした。
「小僧ォ・・・舐めおってから・・・あれ・・・?」
「巖鬼ィ!!」
廖鬼の声が響くと巖鬼は吐血して身体が痙攣している。
五右衛門の刀が巖鬼の身体を貫いていた。
「こっちもガキの使いじゃねえんだよ・・・。若様を守るためなら修羅にでも鬼畜にでもなってやるってんの・・・。」
五右衛門は巖鬼の身体から刀を抜くとそのまま蹴り飛ばした。
「き・・・貴様ら・・・絶対にその顔は忘れんぞォ!!」
廖鬼は捨て台詞を吐くとそのまま逃げていった。
「五右衛門さん・・・大丈夫ですか・・・」
心配そうに駆け寄る岳人に五右衛門は笑顔を見せた。
「大丈夫よ・・・皮一枚斬られただけですって。それにしても義成・・・助かったぞ。」
その言葉を受けて義成はうなずくも
まだまだだ・・・あの青い鎧の男の域には及ばない。
そのまま馬首を転じ、乱戦の中へと消えていった。
「うおりゃァァッ!!」
勝家の槍が唸りを上げて光秀を捉える。
「ぬうッ!!」
その強烈な一撃を防ぐも馬ごと吹っ飛ばされる光秀。
なんという剛力・・・これが『鬼柴田』か・・・
光秀は圧倒的に押されていた。
決して槍の技量では劣るものではなかったが、勝家の勢いが凄まじい。
「貴様ァ!!ただ受けておるだけではワシに勝てんぞ!!」
勝家は攻撃がてら挑発を繰り返す。
しかし、内心では光秀に舌を巻いていた。
これだけの攻撃を堪えられるというのか・・・その軟弱な文官のような顔で・・・
何とも精神の強き者ぞ・・・。
その近くでは滝川一益の攻撃に慎之助は窮地に陥っていた。
「速すぎるって・・・うおッ!?」
慎之助は既に全身傷だらけであった。
一益は怒りに満ちた顔で容赦ない攻撃を繰り返す。
「未熟者め!!その程度の腕で私の首を欲するとはァ!!」
慎之助の懐に飛び込んだ一益は蹴りでその槍を弾き飛ばす。
倒れ込んだ慎之助に小刀を突き立てる。
「チッ!!」
慎之助は転がりながらその攻撃をかわすと立ち上がり距離を取った。
強すぎるって・・・
兜を投げ棄てて額の汗をぬぐった慎之助は刀を抜いた。
そして少しだけ笑みを浮かべると言った。
「助かります、陣内殿。」
突然、陣内と山田忍軍の忍びが三名現れて一益を囲んだ。
そして一斉に網縄を投げつける。
「し・・・しまった・・・」
網縄に絡まって倒れ込む一益を忍びたちが押さえつけた。
その頃、純忠と風魔小太郎の戦いは・・・
「・・・。」
力尽きたかのように倒れ込む純忠。
「白虎の弟子とはいえ大したものだ・・・。」
小太郎はそう言うと純忠の襟を掴んで引きずりながら歩き出した。
何故・・・殺さぬ・・・
そんな純忠の心を察したかのように小太郎は口を開いた。
「オマエの才は惜しい。風魔に入らぬか・・・」
ふざけるな・・・
「さすれば白虎と再び会うことができるだろう。」
なんだと・・・
しかし小太郎は歩みを止めた。
純忠を地面に寝かせると刀を抜いた。
「風魔小太郎・・・久しいな。」
そこに現れた一人の背の低い老人。
その背後には十数人の忍びが控えていた。
「これはこれは百地丹波殿・・・このような寒い季節にご苦労さまです。」
小太郎は言いながらも少しずつ後ろに下がっていく。
「いくらおぬしとてこの私とこの数の中忍を相手にはできまい。」
百地丹波と呼ばれた老人はニヤリと笑う。
「そうですな・・・それでは失礼するとしよう。」
小太郎は懐から煙玉のような物を地面に叩きつけた。
すると煙が巻き起こる。
百地丹波配下の忍びたちが次々とクナイを投げるも・・・
煙が引いた後には小太郎の姿はなかった。
「クッ・・・無念だ・・・。」
勝家は光秀めがけて槍を投擲する。
光秀が弾き返すも
「・・・。」
そのまま勝家は馬首を転じて逃げていった。
それに伴い滝川・柴田両軍が退却していく。
「くそッ!!」「まさか敗北とな・・・」
池田恒興と森可成の両軍も退却していった。
そして一益も・・・
「なにィッ!?」
陣内たちの隙をついて網縄を切り裂いて逃げていった。
殿はお怒りになるだろう・・・あとは運を天に任せるのみか・・・
一益は乱戦の中を駆け抜けると立ち止まり嘆息した。
するとそこに小太郎と廖鬼がやって来る。
「柴田殿の配下の者か・・・どうされ・・・ぐふッ・・・」
声をかけようとするもすれ違いざまに二人に胸を前後から刺されていた。
ば・・・馬鹿な・・・
そのまま一益は力無くひざまずく。
「このままでは柴田殿の首が危ういのでございます。それ故に、滝川殿に討ち死にしていただきました。」
小太郎は冷たい視線を一益に向ける。
「敵は強かった・・・滝川殿ほどの御方が討ち死にされれば、織田信長公も敗北もやむを得ないと思われるでしょう。」
なんだとォ・・・そのようなことが・・・
「御免!!」
そして廖鬼は刀を抜くと一閃した。
戦いは熾烈を極めたが、神戸・北畠・山田連合軍の勝利に終わった。
「岳人様・・・誠にありがとうございます。」
神戸城城内にて神戸具盛は岳人に平伏する。
「いや・・・そんなことされると困ります。」
岳人は素の状態に戻っており、動揺を隠せずにいた。
そんな姿を見て五右衛門は笑みを浮かべる。
なんだかんだとデキの良い息子さんだけど殿様の子供だねえ・・・
その五右衛門の隣には百地丹波が座っていた。
その身体からは殺気が放たれている。
それにしてもなんで丹波様がここにおるのよ・・・
五右衛門の笑みが苦笑いへと変わっていった。
百地丹波の脇では光秀と大宮吉守が談笑している。
その近くにて座り込む全身傷だらけで失意の慎之助と純忠。
「つ・・・強くなりたいものだな・・・。」
慎之助の独り言に
「全くだ・・・このままではいずれ戦場で屍になるぞ・・・俺たちは。」
純忠が悔しさを滲ませながらうなずいた。
その側で目を閉じながら二人の話を聞いている義成。
我々家臣団がもっと強くならなければ、これからの山田家は安泰とは言えない。
現に、ここのところの戦で疋田様や石川様まで負傷されているのだ・・・。
この戦は後に神戸城の戦いとして、新たな歴史に刻まれることになる。
織田軍が神戸・北畠・山田軍に敗北・・・。
このことが周辺の諸大名の野心に火をつけることになるのであった。
岳人が立ち尽くしている。
「ハァ・・・ハァハァ・・・」
五右衛門は息も荒く片膝をつくと苦み走った表情を見せた。
かなり厳しいんだけど・・・
視線の先では廖鬼、醜鬼、巖鬼の三人がそれぞれ武器を構えている。
「驚いたぞ・・・こんなに強いヤツがおったとは。」
廖鬼は折れかけの大刀を投げ棄てると鉤爪を装着した。
「ああ・・・あの男の太刀・・・腕が折れるかと思ったな。」
「全くだ・・・あの白虎たちと同じモノを感じる。」
醜鬼と巖鬼は顔を見合わせる。
そしてそれぞれが五右衛門を左右から挟みこむように攻撃を仕掛けた。
「休憩させろって!!」
五右衛門は素早く躱すもそこに廖鬼が迫ってきた。
「マジかァ!?」
最初の鉤爪の一撃を刀で防ぐも、次の攻撃が五右衛門の胸に・・・
それも仰け反ってかわすも胸元を斬られ鮮血が飛び散った。
痛ええ・・・久しぶりじゃねえか・・・この痛み・・・
そこに巖鬼が多節昆で殴りかかってくる。
それも紙一重・・・刀で防いだ。
更に醜鬼が手斧を振り回して襲ってくる。
「終いだァァッ!!」
そのときだった・・・醜鬼の首を矢が貫いた。
「ゲッ・・・」
声を上げるともんどりうって倒れた醜鬼は絶命した。
「凄えな・・・また腕を上げているじゃねえかよ。」
五右衛門のその視線の先には
「・・・若君、石川様・・・ご無事で・・・」
義成が弓を構えて立っていた。
その狙いは巖鬼に定まっている。
「小僧ォォォッ!!だまし討ちかいッ!」
巖鬼が怒りに満ちた表情で怒鳴るも、義成はそのまま矢を次々と放つ。
その矢を全てかわした巖鬼。
「だまし討ち?石川様に三人がかりのお前らの方が余程卑劣だろう。」
義成は弓をしまうと槍を手にした。
「小僧ォ・・・舐めおってから・・・あれ・・・?」
「巖鬼ィ!!」
廖鬼の声が響くと巖鬼は吐血して身体が痙攣している。
五右衛門の刀が巖鬼の身体を貫いていた。
「こっちもガキの使いじゃねえんだよ・・・。若様を守るためなら修羅にでも鬼畜にでもなってやるってんの・・・。」
五右衛門は巖鬼の身体から刀を抜くとそのまま蹴り飛ばした。
「き・・・貴様ら・・・絶対にその顔は忘れんぞォ!!」
廖鬼は捨て台詞を吐くとそのまま逃げていった。
「五右衛門さん・・・大丈夫ですか・・・」
心配そうに駆け寄る岳人に五右衛門は笑顔を見せた。
「大丈夫よ・・・皮一枚斬られただけですって。それにしても義成・・・助かったぞ。」
その言葉を受けて義成はうなずくも
まだまだだ・・・あの青い鎧の男の域には及ばない。
そのまま馬首を転じ、乱戦の中へと消えていった。
「うおりゃァァッ!!」
勝家の槍が唸りを上げて光秀を捉える。
「ぬうッ!!」
その強烈な一撃を防ぐも馬ごと吹っ飛ばされる光秀。
なんという剛力・・・これが『鬼柴田』か・・・
光秀は圧倒的に押されていた。
決して槍の技量では劣るものではなかったが、勝家の勢いが凄まじい。
「貴様ァ!!ただ受けておるだけではワシに勝てんぞ!!」
勝家は攻撃がてら挑発を繰り返す。
しかし、内心では光秀に舌を巻いていた。
これだけの攻撃を堪えられるというのか・・・その軟弱な文官のような顔で・・・
何とも精神の強き者ぞ・・・。
その近くでは滝川一益の攻撃に慎之助は窮地に陥っていた。
「速すぎるって・・・うおッ!?」
慎之助は既に全身傷だらけであった。
一益は怒りに満ちた顔で容赦ない攻撃を繰り返す。
「未熟者め!!その程度の腕で私の首を欲するとはァ!!」
慎之助の懐に飛び込んだ一益は蹴りでその槍を弾き飛ばす。
倒れ込んだ慎之助に小刀を突き立てる。
「チッ!!」
慎之助は転がりながらその攻撃をかわすと立ち上がり距離を取った。
強すぎるって・・・
兜を投げ棄てて額の汗をぬぐった慎之助は刀を抜いた。
そして少しだけ笑みを浮かべると言った。
「助かります、陣内殿。」
突然、陣内と山田忍軍の忍びが三名現れて一益を囲んだ。
そして一斉に網縄を投げつける。
「し・・・しまった・・・」
網縄に絡まって倒れ込む一益を忍びたちが押さえつけた。
その頃、純忠と風魔小太郎の戦いは・・・
「・・・。」
力尽きたかのように倒れ込む純忠。
「白虎の弟子とはいえ大したものだ・・・。」
小太郎はそう言うと純忠の襟を掴んで引きずりながら歩き出した。
何故・・・殺さぬ・・・
そんな純忠の心を察したかのように小太郎は口を開いた。
「オマエの才は惜しい。風魔に入らぬか・・・」
ふざけるな・・・
「さすれば白虎と再び会うことができるだろう。」
なんだと・・・
しかし小太郎は歩みを止めた。
純忠を地面に寝かせると刀を抜いた。
「風魔小太郎・・・久しいな。」
そこに現れた一人の背の低い老人。
その背後には十数人の忍びが控えていた。
「これはこれは百地丹波殿・・・このような寒い季節にご苦労さまです。」
小太郎は言いながらも少しずつ後ろに下がっていく。
「いくらおぬしとてこの私とこの数の中忍を相手にはできまい。」
百地丹波と呼ばれた老人はニヤリと笑う。
「そうですな・・・それでは失礼するとしよう。」
小太郎は懐から煙玉のような物を地面に叩きつけた。
すると煙が巻き起こる。
百地丹波配下の忍びたちが次々とクナイを投げるも・・・
煙が引いた後には小太郎の姿はなかった。
「クッ・・・無念だ・・・。」
勝家は光秀めがけて槍を投擲する。
光秀が弾き返すも
「・・・。」
そのまま勝家は馬首を転じて逃げていった。
それに伴い滝川・柴田両軍が退却していく。
「くそッ!!」「まさか敗北とな・・・」
池田恒興と森可成の両軍も退却していった。
そして一益も・・・
「なにィッ!?」
陣内たちの隙をついて網縄を切り裂いて逃げていった。
殿はお怒りになるだろう・・・あとは運を天に任せるのみか・・・
一益は乱戦の中を駆け抜けると立ち止まり嘆息した。
するとそこに小太郎と廖鬼がやって来る。
「柴田殿の配下の者か・・・どうされ・・・ぐふッ・・・」
声をかけようとするもすれ違いざまに二人に胸を前後から刺されていた。
ば・・・馬鹿な・・・
そのまま一益は力無くひざまずく。
「このままでは柴田殿の首が危ういのでございます。それ故に、滝川殿に討ち死にしていただきました。」
小太郎は冷たい視線を一益に向ける。
「敵は強かった・・・滝川殿ほどの御方が討ち死にされれば、織田信長公も敗北もやむを得ないと思われるでしょう。」
なんだとォ・・・そのようなことが・・・
「御免!!」
そして廖鬼は刀を抜くと一閃した。
戦いは熾烈を極めたが、神戸・北畠・山田連合軍の勝利に終わった。
「岳人様・・・誠にありがとうございます。」
神戸城城内にて神戸具盛は岳人に平伏する。
「いや・・・そんなことされると困ります。」
岳人は素の状態に戻っており、動揺を隠せずにいた。
そんな姿を見て五右衛門は笑みを浮かべる。
なんだかんだとデキの良い息子さんだけど殿様の子供だねえ・・・
その五右衛門の隣には百地丹波が座っていた。
その身体からは殺気が放たれている。
それにしてもなんで丹波様がここにおるのよ・・・
五右衛門の笑みが苦笑いへと変わっていった。
百地丹波の脇では光秀と大宮吉守が談笑している。
その近くにて座り込む全身傷だらけで失意の慎之助と純忠。
「つ・・・強くなりたいものだな・・・。」
慎之助の独り言に
「全くだ・・・このままではいずれ戦場で屍になるぞ・・・俺たちは。」
純忠が悔しさを滲ませながらうなずいた。
その側で目を閉じながら二人の話を聞いている義成。
我々家臣団がもっと強くならなければ、これからの山田家は安泰とは言えない。
現に、ここのところの戦で疋田様や石川様まで負傷されているのだ・・・。
この戦は後に神戸城の戦いとして、新たな歴史に刻まれることになる。
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