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第64話:運命の出会い
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多聞山城城下町。
「なんて美しい女子じゃ・・・」「おお・・・」
お市は歩いているだけで人々の注目を浴びていた。
信長とお市は多聞山城に辿り着いたのだ。
何とか追手を捲くことができた・・・
ここが多聞山城か・・・なんと美しい城だ。
その頃、伊勢街道沿いの旅籠では
「う~ん・・・お助けを~」「か・・・顔はやめて~」
二人の男が布団の中でうなされていた。
織田家家臣毛利良勝と服部一忠。全身傷だらけで顔は原型をとどめていない。
この毛利良勝はあの今川義元を桶狭間で討ち取った毛利新介その人である。
「殿を見つけるも逆に打ちのめされたか・・・。」
「そりゃそうですって、この家中で殿に勝てる者はおらんでしょ。」
二人の枕元で秀吉と話をしているのは織田家家臣毛利秀頼。
とりあえず大和入りをしたことはわかった。
まさか山田に会いにいくなんてことはしないだろう。
織田に敵する者にな・・・。
そのまさかである。秀吉の思いと裏腹に信長とお市は多聞山城城下町ライフを満喫していた。
「このお茶美味しいね、兄上♪」
「ああ・・・沁みるな。苦みの中に感じるほのかな甘み、あっぱれじゃ。」
信長とお市は茶処いまいでお茶を味わっていた。
その様子を見ている今井宗久は震えていた。
あれって織田・・・織田信長じゃないですか・・・!?
一度、あれは1559年だったかな。京の都でお目にかかった・・・
あ・・・目が合った。
信長と宗久は目が合った。
すると信長は近づいてくる・・・宗久は後ずさりするも狭い店内、すぐに壁際に追い詰められた。
ひい・・・殺さないで!!
「店主か・・・」
「は・・・はひィ・・・」
「このように美味いお茶は初めてだ。礼を申す。」
信長は小判の束を宗久に手渡すと店を出ていった。
お市が満面の笑みで宗久に手を振る。
ああ~可愛いねえ~♪
思わず宗久も手を振った。
「スゲー別嬪じゃのう・・・ウチの乱暴姫より上かもな。」
店の奥から源次が出てきた。
「ホント・・・可愛い。」「でもあのお侍さんも超イケてた。」
茶屋娘たちも並んで信長とお市を見送っていた。
『きっと~茶柱スタンディング♪ あなたの~茶柱スタンディング~♪』
可愛らしい歌声が響き渡る茶屋娘劇場。
「可愛いねえ・・・わたしも一緒に唄って踊りたいよ兄上!!」
「ああ・・・お市なら入れるぞ・・・」
お市は曲に合わせて見様見真似で踊っている。
その楽しそうな姿に信長は満面の笑みを浮かべていた。
この空間は乱世であることを忘れさせてくれる・・・
癖になるのがよくわかるぞ。
信長は茶屋っ娘。を見つめる。
ヤダ・・・イケメン♪
信長の視線に気づいたおりんはウィンクと投げキッス。
ま・・・マジか・・・なんだこの胸の高まりは・・・
信長の目は劇場内で興奮しているファンの男共に向いていた。
まだ満員ではない劇場だが、ファンの熱気は凄い。
ちなみに源之進と大雅がその中にいる・・・。
俺も・・・俺も混ぜてくれ!!
信長がその中に入ってきた。
「兄さん・・・歓迎だぜ!!」
それを見た源之進が親指を立てた。
「ああ・・・そいやそいや~!!」
大雅が曲に合わせて踊っている。
ファンの中に入っている信長を見て笑顔で涙ぐむお市。
こんな兄上初めて・・・なんて楽しそうなの・・・
そんなお市を一人の男がじっと見つめていた。
終演後の劇場。出てきた信長とお市を引き留める一人の男。
「お待ちくだされ・・・そちらの娘さんにお話があります。」
「わらわに何の・・・いえ・・・私に何か?」
「あなたの美しさ・・・是非、茶屋っ娘。に加入していただけませぬか?」
その男はお市に名刺を渡した。
茶屋娘劇場支配人:十市遠忠と名刺に書かれていた。
「嬉しい~♪」
喜んでいるお市を笑顔で見つめる信長。
すると誰かが後ろから信長の袖を引っ張っている。
振り返るとおりんがモジモジしながら立っていた。
「ホントは恋愛禁止なんだぞ♥」
おりんが一枚の紙を信長に手渡す。それにはおりんの住所が書かれていた。
「お市・・・」
「何?」
「今宵は別の宿にするか?」
「え~!!無理無理、一人じゃ寝れないよォ~」
お市の返事に肩を落とした信長はおりんの耳元で囁いた。
「明日も来るぜ・・・」
「はい・・・待ってます・・・いつまでも待ちますわ♪」
翌朝、多聞山城大手門前に信長は立っていた。
やるか・・・
信長は門番へと歩み寄っていった。
多聞山城大広間。
「父さん大丈夫かな・・・」
岳人は心配そうに生駒山方面を見つめていた。
そのとき、千之助が駆け込んできた。
「大変でございます!!」
そのあまりの慌てぶりにその場にいた光秀たちは思わず立ち上がる。
「千之助さん落ち着いて・・・どうしたの?」
岳人が聞くと
「とある浪人が仕官を求めて来たのですが・・・」
「なんだって!!」
岳人たちは一様に驚きを隠せなかった。
仕官してきた浪人が大雅を打ちのめした。
更には源之進も歯が立たなかったということ。
今は一馬が渡り合っている・・・。
岳人たちは城の練兵所に急いだ。
そして辿り着くと・・・
「くッ・・・」
一馬はひざまずいていた。
「なんとも強い者ばかりだ・・・」
その前では一人の男が立ちつくしている。
その背後には気絶している大雅、源之進が転がっていた。
この数を一人で・・・
光秀は驚愕する。
「ワシが手合わせしよう。」
宗厳がその男に声をかけるも
「いや・・・この御方は疲れています。その状態で宗厳さんと立ち合うのは無理でしょう。」
岳人はその男に歩み寄ると声をかけた。
「私は山田家当主山田大輔が子の岳人と申します。」
これが噂の大和の麒麟児・・・山田岳人か・・・
その男は信長だった。
しかし、岳人の毅然とした態度と鋭い視線に心を奪われた。
「拙者、尾張国浪人・・・瀬戸清秀と申します。」
爺・・・許せ・・・昔の名前を使わせてもらう。
清秀は岳人に平伏した。
「う~ん・・・この方とは昨日劇場で一緒になったのですが、ここまで強いとは・・・」
大雅が起き上がる。
「いや・・・黒岩殿も八滝殿も芳野殿も素晴らしい手並み、いずれはワシなど超えるでしょう。」
清秀は大雅に手を差し伸べる。
「かたじけない。」
「・・・。」
光秀は清秀を見つめていた。
なんともいえぬ雰囲気の御方だ。とてもただの浪人とは思えぬ。
「兄上~」
そこにお市が走って来た。
なんだ・・・あの美しい女子は・・・
光秀たちも思わずお市の美貌に見惚れてしまう。
なんて綺麗な女性なんだろう・・・
岳人はお市を見つめる。
なんて澄んだ瞳・・・全てが見透かされそう・・・
お市は岳人を見るととすぐに目をそらした。
そして顔を真っ赤にしてうつむく。
おいおいおい・・・我が妹よ・・・どうした?乙女じゃねえか・・・
清秀は焦りだす。
「若には指一本触れさせませぬ!!」
そこになずなたちくのいち五人衆が現れて岳人を庇う。
「あの・・・なずなさん。別に命を狙われているわけじゃ・・・」
「なりませぬ・・・このような美しい御方にこそ・・・美しい・・・なんという美しさ・・・」
岳人を庇うなずなだが、お市に見つめられると力無く地面にへたり込んだ。
「・・・」
呆れ顔のすみれたち。
「拙者の妹である・・・お町でございます。」
清秀はお市をお町という名で紹介した。
ちょ・・・ちょっと兄上・・・お町って・・・情け●用な名前・・・
お市すまぬ・・・思い浮かばなんだ・・・許せ。
「お町と申します。以後、お見知りおきを・・・」
お町(お市)は平伏しようとするも
「着物が汚れます・・・。」
岳人がそれを制止した。
そして二人は見つめ合うとお互いに目をそらした。
岳人とお市、この二人の運命の出会いが、この時代に更なる変革をもたらすことになるのである。
「なんて美しい女子じゃ・・・」「おお・・・」
お市は歩いているだけで人々の注目を浴びていた。
信長とお市は多聞山城に辿り着いたのだ。
何とか追手を捲くことができた・・・
ここが多聞山城か・・・なんと美しい城だ。
その頃、伊勢街道沿いの旅籠では
「う~ん・・・お助けを~」「か・・・顔はやめて~」
二人の男が布団の中でうなされていた。
織田家家臣毛利良勝と服部一忠。全身傷だらけで顔は原型をとどめていない。
この毛利良勝はあの今川義元を桶狭間で討ち取った毛利新介その人である。
「殿を見つけるも逆に打ちのめされたか・・・。」
「そりゃそうですって、この家中で殿に勝てる者はおらんでしょ。」
二人の枕元で秀吉と話をしているのは織田家家臣毛利秀頼。
とりあえず大和入りをしたことはわかった。
まさか山田に会いにいくなんてことはしないだろう。
織田に敵する者にな・・・。
そのまさかである。秀吉の思いと裏腹に信長とお市は多聞山城城下町ライフを満喫していた。
「このお茶美味しいね、兄上♪」
「ああ・・・沁みるな。苦みの中に感じるほのかな甘み、あっぱれじゃ。」
信長とお市は茶処いまいでお茶を味わっていた。
その様子を見ている今井宗久は震えていた。
あれって織田・・・織田信長じゃないですか・・・!?
一度、あれは1559年だったかな。京の都でお目にかかった・・・
あ・・・目が合った。
信長と宗久は目が合った。
すると信長は近づいてくる・・・宗久は後ずさりするも狭い店内、すぐに壁際に追い詰められた。
ひい・・・殺さないで!!
「店主か・・・」
「は・・・はひィ・・・」
「このように美味いお茶は初めてだ。礼を申す。」
信長は小判の束を宗久に手渡すと店を出ていった。
お市が満面の笑みで宗久に手を振る。
ああ~可愛いねえ~♪
思わず宗久も手を振った。
「スゲー別嬪じゃのう・・・ウチの乱暴姫より上かもな。」
店の奥から源次が出てきた。
「ホント・・・可愛い。」「でもあのお侍さんも超イケてた。」
茶屋娘たちも並んで信長とお市を見送っていた。
『きっと~茶柱スタンディング♪ あなたの~茶柱スタンディング~♪』
可愛らしい歌声が響き渡る茶屋娘劇場。
「可愛いねえ・・・わたしも一緒に唄って踊りたいよ兄上!!」
「ああ・・・お市なら入れるぞ・・・」
お市は曲に合わせて見様見真似で踊っている。
その楽しそうな姿に信長は満面の笑みを浮かべていた。
この空間は乱世であることを忘れさせてくれる・・・
癖になるのがよくわかるぞ。
信長は茶屋っ娘。を見つめる。
ヤダ・・・イケメン♪
信長の視線に気づいたおりんはウィンクと投げキッス。
ま・・・マジか・・・なんだこの胸の高まりは・・・
信長の目は劇場内で興奮しているファンの男共に向いていた。
まだ満員ではない劇場だが、ファンの熱気は凄い。
ちなみに源之進と大雅がその中にいる・・・。
俺も・・・俺も混ぜてくれ!!
信長がその中に入ってきた。
「兄さん・・・歓迎だぜ!!」
それを見た源之進が親指を立てた。
「ああ・・・そいやそいや~!!」
大雅が曲に合わせて踊っている。
ファンの中に入っている信長を見て笑顔で涙ぐむお市。
こんな兄上初めて・・・なんて楽しそうなの・・・
そんなお市を一人の男がじっと見つめていた。
終演後の劇場。出てきた信長とお市を引き留める一人の男。
「お待ちくだされ・・・そちらの娘さんにお話があります。」
「わらわに何の・・・いえ・・・私に何か?」
「あなたの美しさ・・・是非、茶屋っ娘。に加入していただけませぬか?」
その男はお市に名刺を渡した。
茶屋娘劇場支配人:十市遠忠と名刺に書かれていた。
「嬉しい~♪」
喜んでいるお市を笑顔で見つめる信長。
すると誰かが後ろから信長の袖を引っ張っている。
振り返るとおりんがモジモジしながら立っていた。
「ホントは恋愛禁止なんだぞ♥」
おりんが一枚の紙を信長に手渡す。それにはおりんの住所が書かれていた。
「お市・・・」
「何?」
「今宵は別の宿にするか?」
「え~!!無理無理、一人じゃ寝れないよォ~」
お市の返事に肩を落とした信長はおりんの耳元で囁いた。
「明日も来るぜ・・・」
「はい・・・待ってます・・・いつまでも待ちますわ♪」
翌朝、多聞山城大手門前に信長は立っていた。
やるか・・・
信長は門番へと歩み寄っていった。
多聞山城大広間。
「父さん大丈夫かな・・・」
岳人は心配そうに生駒山方面を見つめていた。
そのとき、千之助が駆け込んできた。
「大変でございます!!」
そのあまりの慌てぶりにその場にいた光秀たちは思わず立ち上がる。
「千之助さん落ち着いて・・・どうしたの?」
岳人が聞くと
「とある浪人が仕官を求めて来たのですが・・・」
「なんだって!!」
岳人たちは一様に驚きを隠せなかった。
仕官してきた浪人が大雅を打ちのめした。
更には源之進も歯が立たなかったということ。
今は一馬が渡り合っている・・・。
岳人たちは城の練兵所に急いだ。
そして辿り着くと・・・
「くッ・・・」
一馬はひざまずいていた。
「なんとも強い者ばかりだ・・・」
その前では一人の男が立ちつくしている。
その背後には気絶している大雅、源之進が転がっていた。
この数を一人で・・・
光秀は驚愕する。
「ワシが手合わせしよう。」
宗厳がその男に声をかけるも
「いや・・・この御方は疲れています。その状態で宗厳さんと立ち合うのは無理でしょう。」
岳人はその男に歩み寄ると声をかけた。
「私は山田家当主山田大輔が子の岳人と申します。」
これが噂の大和の麒麟児・・・山田岳人か・・・
その男は信長だった。
しかし、岳人の毅然とした態度と鋭い視線に心を奪われた。
「拙者、尾張国浪人・・・瀬戸清秀と申します。」
爺・・・許せ・・・昔の名前を使わせてもらう。
清秀は岳人に平伏した。
「う~ん・・・この方とは昨日劇場で一緒になったのですが、ここまで強いとは・・・」
大雅が起き上がる。
「いや・・・黒岩殿も八滝殿も芳野殿も素晴らしい手並み、いずれはワシなど超えるでしょう。」
清秀は大雅に手を差し伸べる。
「かたじけない。」
「・・・。」
光秀は清秀を見つめていた。
なんともいえぬ雰囲気の御方だ。とてもただの浪人とは思えぬ。
「兄上~」
そこにお市が走って来た。
なんだ・・・あの美しい女子は・・・
光秀たちも思わずお市の美貌に見惚れてしまう。
なんて綺麗な女性なんだろう・・・
岳人はお市を見つめる。
なんて澄んだ瞳・・・全てが見透かされそう・・・
お市は岳人を見るととすぐに目をそらした。
そして顔を真っ赤にしてうつむく。
おいおいおい・・・我が妹よ・・・どうした?乙女じゃねえか・・・
清秀は焦りだす。
「若には指一本触れさせませぬ!!」
そこになずなたちくのいち五人衆が現れて岳人を庇う。
「あの・・・なずなさん。別に命を狙われているわけじゃ・・・」
「なりませぬ・・・このような美しい御方にこそ・・・美しい・・・なんという美しさ・・・」
岳人を庇うなずなだが、お市に見つめられると力無く地面にへたり込んだ。
「・・・」
呆れ顔のすみれたち。
「拙者の妹である・・・お町でございます。」
清秀はお市をお町という名で紹介した。
ちょ・・・ちょっと兄上・・・お町って・・・情け●用な名前・・・
お市すまぬ・・・思い浮かばなんだ・・・許せ。
「お町と申します。以後、お見知りおきを・・・」
お町(お市)は平伏しようとするも
「着物が汚れます・・・。」
岳人がそれを制止した。
そして二人は見つめ合うとお互いに目をそらした。
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