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第95話:黒く塗りつぶせ!! 激闘、羽根突き大会 前編
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1568年1月7日
多聞山城二の丸では大人数での羽根突きが始まっていた。
これは予選であり、八名まで絞らないといけないのだ。
敗北した者たちは次々と顔を墨で黒く塗りつぶされていく。
ただ参加者はあくまで山田家家中の者限定ということで気心が知れている分、塗り方が失辣でもあった。
「ぐはッ!?」
顔を黒く塗りつぶされて蜂須賀正勝が倒れる。
「ハハハ・・・蜂須賀殿。羽根突きは力ではないのですよ。」
源之進が勝ち誇っていた。
「優勝候補は源之進かな。」
「いえ・・・多分、あの御方です。」
私の言葉に首を振った光秀の視線の先には
「ま・・・負けただと・・・市姫様に・・・。」
顔を黒く・・・いや上半身も裸にされて真っ黒に塗られた一馬がひざまずき涙ぐんでいる。
「まだ続けたければ構わぬぞ。その代わり下の方も黒く塗りつぶすけどね♪」
「無念・・・でございまする。」
お市の言葉に恐怖を覚えた一馬は素直に負けを認めた。
「市姫か・・・あの一馬が敗れたか。」
「そしてもう一人です。」
光秀が指さした先には勝利のポーズを取る美佳がいた。
足元では顔を真っ黒に塗りつぶされた慎之助の泣いている姿。
まあね・・・美佳ちゃんは中学時代テニス部だったからね。
ということは・・・!?
「光秀。真の優勝候補は別にいるぞ。」
「なんですと!!」
「や・・・やはりか!?」
私と光秀の視線の先で一人の男が全身を黒く塗りつぶされて倒れていた。
「ひ・・・疋田殿では!?」
光秀は驚愕の表情を浮かべると固まってしまった。
そう・・・倒れていたのは天下の大剣豪にして山田家の頭脳の疋田景兼。
そうか・・・やはり・・・貴女なのね・・・
「朋美だよ・・・多分、朋美に正面から挑んで勝てる者はいない。」
私は朋美と目が合う。
投げキッスをしてくれるから一応手を振っておいた。
朋美は高校時代にテニスで島根県代表として国体に出場しているのだ。
一回戦負けだったらしいが、国体に出るというのは選ばれし強者の証でもある。
自称、無●の境地までは辿り着いたらしいが、その頃ってまだテニスの●子様って連載されてなかったのよね?
そして私は知っているんだ。
家計からヘソクリを蓄えて近所のママ友たちとテ●プリミュージカルを見に行っていたことも!!
それにしても・・・朋美さん・・・酷いッスね・・・。
なんと朋美は敗れた景兼の上に腰を下ろして休憩し始めたのだ。
なんたる屈辱・・・しかし・・・この感覚はなんなのだ・・・
屈辱に打ち震えながらも、景兼はチラっと朋美の顔を見る。
「どうしたの・・・吠えてみなよ、ま・け・い・ぬ♪」
朋美の見下すような視線が景兼の心を貫いた。
だめだ・・・思わずワンと吠えたくなってしまうではないか・・・
そんな悶々とした景兼の様子・・・
未だに未婚の仕事人間な三十路男には刺激が強すぎたのか!?
「疋田殿は奥方様に開発されかかってますな・・・。」
「スイッチがおかしいからね、朋美は。」
そんな私と光秀を尻目に戦いは続いていた。
「とっとと逝きなさい!!」
「はえッ!?」
一人の女性の前に純忠は顔を黒く塗りつぶされて吹っ飛んでいく。
「茶々!! よくやった。」
「任せてよ。絶対にあなたの仇を取るからね!!」
清興の声援を受けた強い眼差しをした美女が朋美を睨みつける。
島清興の妻である茶々だ。
ほう・・・茶々さん・・・いくら貴女でも手加減しないわよ。
朋美は立ち上がると羽子板を茶々に向けて威嚇する。
奥方様・・・。金十貫のためならば容赦しませぬ。
茶々も受けて立つかのように羽子板を朋美に向けた。
「秀吉様、殿のご友人とあれど・・・御免!!」
「ぬおおッ!?」
秀吉は全身を黒く塗りつぶされてうつ伏せで倒れ込んでいた。
筆を手に立ち尽くすのは真紅である。
「できれば筆は殿方に使って頂きたいものですわ。」
冷たい視線で秀吉を見つめる真紅。
いや・・・そういうネタはもう結構です。ただ恥ずかしい・・・。
後に天下を取る・・・日ノ本を統一する豊臣秀吉になるはずの男の無様な姿。
「フフフ・・・藤吉郎ダサいわ♪」
「何か・・・何か違うよ。」
岳人は笑い転げているお市の隣で悲し気な表情で秀吉を見つめるのだった。
「悔しいです・・・。」
なずなは羽子板を地面に落とすとひざまずいた。
「いい勝負でした、なずなさんありがとうね。」
楓はなずなの肩を抱きかかえると笑顔を見せた。
「ああ・・・負けです。」
もみじはしゃがみ込む。
「か・・・勝ったぞォォォ!!」
義成はもみじとの対決に勝利し、大声でガッツポーズするも
「高井様って酷い・・・もみじが可哀想・・・。」
すみれとれんかがチラチラと義成を見ながら文句を言っている。
え・・・なんで?
義成がもみじの方を向いた時だった。
「う・・・うわぁ~ん!!」
泣き出すもみじをなぐさめるみずは。
「!?」
みずはに睨まれて思わずたじろく義成。
「義成・・・もみじ殿を泣かせたらアカンぞ!!」
「そうだそうだ!!」
顔を真っ黒に塗られまくっている英圭と元規が野次を飛ばす。
「オマエな・・・そこは負けるべきだろう!!」
「俺たちのようにな!!」
一馬と純忠、慎之助も黒く仕上がった顔で文句を飛ばしてくる。
っていうか・・・お前ら普通に実力で負けてたじゃん・・・
そんなことを思いつつも口に出せずにひたすら責められる義成であった。
「八強の組み合わせが決まりました!!」
光秀が言う。
「第一試合:爆弾羽根突き対決は美佳姫対八滝源之進。」
「おいおい爆弾って・・・美佳様に何かあったら!!」
源之進が光秀に思わず詰め寄るも
「爆発すると白い粉が出ます。火薬ではございませぬ。」
「だよね♪ もし本当の爆弾だったら今すぐ光秀さんを始末するところだったわ。」
「ひッ!?」
答えた光秀の首筋に美佳が背後から鎖鎌を当てていたのだった。
「第二試合:ヌルヌル羽根突き対決は真紅対島茶々。」
「ぬ・・・ヌルヌル?」
意味がわからずに首をかしげる真紅と茶々。
「アンタねえ!!」
美佳が光秀の胸倉を掴む。
「いえ・・・これは殿の考えで・・・」
「ひッ!?」
コロス・・・
美佳は怯える私を殺意のこもった眼差しで睨みつけていた。
「第三試合:水上羽根突き対決は芝辻楓対高井義成。」
「嘘・・・水上って危険じゃないの・・・」
「真冬に水上って殺す気でございますか!!」
焦る楓と義成。
「第四試合:空中羽根突き対決は奥方様対市姫。」
「光秀さん・・・いい加減しろ!!」
さすがに岳人がブチ切れた形相で光秀に詰め寄る。
しかし、それを止めたのは朋美とお市であった。
「岳人・・・女には女の戦いがあるのです。」
「義母様。わたしの本気を受け止めてください。」
「わかったわ・・・。」
見つめ合う母と嫁に思わず後ずさりする岳人。
その二人から醸し出されるのは微妙な空気。
おかしいって・・・なんなの・・・この微妙な空気感。
なんかあのメロディーが聞こえてくるよ。
渡る世間は●ばかりみたいじゃないですか・・・。
「ちなみに命綱を着けますので落下しても安全です。」
「・・・やってもらうからね。」
そんな光秀に岳人は再び詰め寄った。
「な・・・何をでございますか?」
「見本だよ。景兼さんと光秀さんで空中羽根突きの見本を見せてもらうからね。」
あの・・・私は既に予選敗退しております。しかも今回の企画には何の加担もしていないのですが・・・
真っ黒な顔の景兼は落ち込むしかなかった。
この恐るべき羽根突き大会の結末はいかに・・・!?
多聞山城二の丸では大人数での羽根突きが始まっていた。
これは予選であり、八名まで絞らないといけないのだ。
敗北した者たちは次々と顔を墨で黒く塗りつぶされていく。
ただ参加者はあくまで山田家家中の者限定ということで気心が知れている分、塗り方が失辣でもあった。
「ぐはッ!?」
顔を黒く塗りつぶされて蜂須賀正勝が倒れる。
「ハハハ・・・蜂須賀殿。羽根突きは力ではないのですよ。」
源之進が勝ち誇っていた。
「優勝候補は源之進かな。」
「いえ・・・多分、あの御方です。」
私の言葉に首を振った光秀の視線の先には
「ま・・・負けただと・・・市姫様に・・・。」
顔を黒く・・・いや上半身も裸にされて真っ黒に塗られた一馬がひざまずき涙ぐんでいる。
「まだ続けたければ構わぬぞ。その代わり下の方も黒く塗りつぶすけどね♪」
「無念・・・でございまする。」
お市の言葉に恐怖を覚えた一馬は素直に負けを認めた。
「市姫か・・・あの一馬が敗れたか。」
「そしてもう一人です。」
光秀が指さした先には勝利のポーズを取る美佳がいた。
足元では顔を真っ黒に塗りつぶされた慎之助の泣いている姿。
まあね・・・美佳ちゃんは中学時代テニス部だったからね。
ということは・・・!?
「光秀。真の優勝候補は別にいるぞ。」
「なんですと!!」
「や・・・やはりか!?」
私と光秀の視線の先で一人の男が全身を黒く塗りつぶされて倒れていた。
「ひ・・・疋田殿では!?」
光秀は驚愕の表情を浮かべると固まってしまった。
そう・・・倒れていたのは天下の大剣豪にして山田家の頭脳の疋田景兼。
そうか・・・やはり・・・貴女なのね・・・
「朋美だよ・・・多分、朋美に正面から挑んで勝てる者はいない。」
私は朋美と目が合う。
投げキッスをしてくれるから一応手を振っておいた。
朋美は高校時代にテニスで島根県代表として国体に出場しているのだ。
一回戦負けだったらしいが、国体に出るというのは選ばれし強者の証でもある。
自称、無●の境地までは辿り着いたらしいが、その頃ってまだテニスの●子様って連載されてなかったのよね?
そして私は知っているんだ。
家計からヘソクリを蓄えて近所のママ友たちとテ●プリミュージカルを見に行っていたことも!!
それにしても・・・朋美さん・・・酷いッスね・・・。
なんと朋美は敗れた景兼の上に腰を下ろして休憩し始めたのだ。
なんたる屈辱・・・しかし・・・この感覚はなんなのだ・・・
屈辱に打ち震えながらも、景兼はチラっと朋美の顔を見る。
「どうしたの・・・吠えてみなよ、ま・け・い・ぬ♪」
朋美の見下すような視線が景兼の心を貫いた。
だめだ・・・思わずワンと吠えたくなってしまうではないか・・・
そんな悶々とした景兼の様子・・・
未だに未婚の仕事人間な三十路男には刺激が強すぎたのか!?
「疋田殿は奥方様に開発されかかってますな・・・。」
「スイッチがおかしいからね、朋美は。」
そんな私と光秀を尻目に戦いは続いていた。
「とっとと逝きなさい!!」
「はえッ!?」
一人の女性の前に純忠は顔を黒く塗りつぶされて吹っ飛んでいく。
「茶々!! よくやった。」
「任せてよ。絶対にあなたの仇を取るからね!!」
清興の声援を受けた強い眼差しをした美女が朋美を睨みつける。
島清興の妻である茶々だ。
ほう・・・茶々さん・・・いくら貴女でも手加減しないわよ。
朋美は立ち上がると羽子板を茶々に向けて威嚇する。
奥方様・・・。金十貫のためならば容赦しませぬ。
茶々も受けて立つかのように羽子板を朋美に向けた。
「秀吉様、殿のご友人とあれど・・・御免!!」
「ぬおおッ!?」
秀吉は全身を黒く塗りつぶされてうつ伏せで倒れ込んでいた。
筆を手に立ち尽くすのは真紅である。
「できれば筆は殿方に使って頂きたいものですわ。」
冷たい視線で秀吉を見つめる真紅。
いや・・・そういうネタはもう結構です。ただ恥ずかしい・・・。
後に天下を取る・・・日ノ本を統一する豊臣秀吉になるはずの男の無様な姿。
「フフフ・・・藤吉郎ダサいわ♪」
「何か・・・何か違うよ。」
岳人は笑い転げているお市の隣で悲し気な表情で秀吉を見つめるのだった。
「悔しいです・・・。」
なずなは羽子板を地面に落とすとひざまずいた。
「いい勝負でした、なずなさんありがとうね。」
楓はなずなの肩を抱きかかえると笑顔を見せた。
「ああ・・・負けです。」
もみじはしゃがみ込む。
「か・・・勝ったぞォォォ!!」
義成はもみじとの対決に勝利し、大声でガッツポーズするも
「高井様って酷い・・・もみじが可哀想・・・。」
すみれとれんかがチラチラと義成を見ながら文句を言っている。
え・・・なんで?
義成がもみじの方を向いた時だった。
「う・・・うわぁ~ん!!」
泣き出すもみじをなぐさめるみずは。
「!?」
みずはに睨まれて思わずたじろく義成。
「義成・・・もみじ殿を泣かせたらアカンぞ!!」
「そうだそうだ!!」
顔を真っ黒に塗られまくっている英圭と元規が野次を飛ばす。
「オマエな・・・そこは負けるべきだろう!!」
「俺たちのようにな!!」
一馬と純忠、慎之助も黒く仕上がった顔で文句を飛ばしてくる。
っていうか・・・お前ら普通に実力で負けてたじゃん・・・
そんなことを思いつつも口に出せずにひたすら責められる義成であった。
「八強の組み合わせが決まりました!!」
光秀が言う。
「第一試合:爆弾羽根突き対決は美佳姫対八滝源之進。」
「おいおい爆弾って・・・美佳様に何かあったら!!」
源之進が光秀に思わず詰め寄るも
「爆発すると白い粉が出ます。火薬ではございませぬ。」
「だよね♪ もし本当の爆弾だったら今すぐ光秀さんを始末するところだったわ。」
「ひッ!?」
答えた光秀の首筋に美佳が背後から鎖鎌を当てていたのだった。
「第二試合:ヌルヌル羽根突き対決は真紅対島茶々。」
「ぬ・・・ヌルヌル?」
意味がわからずに首をかしげる真紅と茶々。
「アンタねえ!!」
美佳が光秀の胸倉を掴む。
「いえ・・・これは殿の考えで・・・」
「ひッ!?」
コロス・・・
美佳は怯える私を殺意のこもった眼差しで睨みつけていた。
「第三試合:水上羽根突き対決は芝辻楓対高井義成。」
「嘘・・・水上って危険じゃないの・・・」
「真冬に水上って殺す気でございますか!!」
焦る楓と義成。
「第四試合:空中羽根突き対決は奥方様対市姫。」
「光秀さん・・・いい加減しろ!!」
さすがに岳人がブチ切れた形相で光秀に詰め寄る。
しかし、それを止めたのは朋美とお市であった。
「岳人・・・女には女の戦いがあるのです。」
「義母様。わたしの本気を受け止めてください。」
「わかったわ・・・。」
見つめ合う母と嫁に思わず後ずさりする岳人。
その二人から醸し出されるのは微妙な空気。
おかしいって・・・なんなの・・・この微妙な空気感。
なんかあのメロディーが聞こえてくるよ。
渡る世間は●ばかりみたいじゃないですか・・・。
「ちなみに命綱を着けますので落下しても安全です。」
「・・・やってもらうからね。」
そんな光秀に岳人は再び詰め寄った。
「な・・・何をでございますか?」
「見本だよ。景兼さんと光秀さんで空中羽根突きの見本を見せてもらうからね。」
あの・・・私は既に予選敗退しております。しかも今回の企画には何の加担もしていないのですが・・・
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