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第105話:若狭武田家の終焉
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山田・武田連合軍は合わせて八千の兵で後瀬山城から西進していた。
総大将役である武田家当主武田元明からは全く戦意が感じられない。
畿内の武田軍とは兵の士気が違い過ぎる。
果たして戦力になるのか・・・
景兼は不安を感じていた。
都に残っている武田信景の軍はあの織田を打ち破る程であった。
しかも、我ら山田軍を主力としており、あくまで武田の若狭国内の兵の半数は後瀬山城などに残している。
1568年4月30日、山田・武田連合軍は粟屋勝久の居城である白石山城に近づいていた。
そんな粟屋勝久は城を見ていると異変に気付く。
「おかしいですぞ。城が余りにも静かでございます。」
そのときだった。
白石山城から打って出てくる軍勢。
「くッ・・・あれは・・・あの旗印は・・・!?」
粟屋勝久はその旗印を見ると思わずたじろぐ。
波多野氏の丸に抜け十字の家紋だ。
馬上から弓矢を放ちながら斜面を下ってくる。
更に正面からは逸見の軍と丹後の一色の軍が突撃をかけてくる。
完全に虚をつかれた山田・武田連合軍は後手に回った。
「怯むな!! 敵の弓隊と鉄砲隊の殲滅だ。」
景兼は兵たちに指示を出す。
山田軍は徐々に統制を取り戻す。
しかし、武田軍は大混乱収拾がつかなくなっていた。
「敵は山田軍よりこちらを集中的に狙っておりますぞ・・・ぐへッ!?」
家臣の一人が叫ぶもその顔面を矢が貫いた。
「造作もないのう・・・。」
剛弓を構えながら武田軍へと突撃してくるのは波多野家家臣長沢義遠。
騎馬隊二百騎を率いている。
「くッ・・・数が違うのにどうしてこうなるのじゃ!?」
武田元明は涙目で取り乱していた。
そこに迫って来る長沢義遠。
「させんぞォ!!」
粟屋勝久が槍を構えて立ち向かうもわずか一合で突き伏せられてしまった。
む・・・無念・・・殿・・・。
「や・・・やめろォォォ!!」
単騎で馬首を転じて逃げようとした元明の背後に義遠は迫っていた。
槍を振りかざし、一息に突き刺す。
「なッ!!」
「させませぬぞ。」
その長沢義遠の槍は一撃でへし折られていた。
「私は山田家家臣小原元規。武田元明公の首は獲らせませんぞ。」
元規は流星鎚を振り回しながら義遠を威嚇する。
こやつ・・・まだ若いが・・・底知れぬ何かを感じるぞ・・・
波多野家屈指の剛の者である長沢義遠は折れた槍を投げ棄てると刀を抜く。
「武田元明が逃げたぞ・・・追え!!」
義遠配下の騎馬隊が武田元明を追いかけてゆく。
武田家家臣団が必死の形相で立ちはだかる中、元明の姿は見えなくなった。
武田元明の敵前逃亡はすぐに清興のもとにも伝わった。
「いた仕方あるまい・・・。ここで敗走するわけにはいかぬ。山田の兵は正面の逸見と一色の軍を突破するぞ。武田の者どもで付いて来れる者は付いて来い!!」
清興が大声で檄を飛ばす。
「全軍、長蛇の陣!!」
景兼は指示を出すと隣にいた鳥見俊英に耳打ちする。
「私は清興と陣頭に立ちながら突破する振りをして逸見昌経を討ち取る。付いて来るか?」
「もちろんでございます。」
二つ返事で答える俊英。
更に景兼配下の騎馬武者たちが集まってきた。
「おい、小原殿。ワシと交代じゃ。山田軍は突撃をかけるから行け!!」
元規と長沢義遠の一騎打ちに割り込んでくるのは箸尾高春。
「箸尾様・・・。」
「ワシを見くびるな。」
「わかりました・・・お願い申し上げます。」
元規は高春に一騎打ちを託すとそのまま清興たちへ合流するために馬を走らせる。
箸尾様・・・あの者は手強いですぞ・・・
ふと振り返った元規。
その視線の先には長沢義遠を討ち取り、周囲の敵兵を威圧する箸尾高春の姿が・・・
さすが・・・というか・・・そういえば、この方も怪物でした。
思わず苦笑いを浮かべる元規であった。
長沢義遠の首を掲げると箸尾高春は大声で叫ぶ。
「武田の者共よ。このままでいいのか? ワシは山城国木津城城主箸尾高春だ。おぬしらも三好の飯森山城を落とした箸尾なる大和国人を知っておろう。まあ、別に知らんでも構わんがな。」
大刀を高く掲げ、武田の兵たちを見据えながら続ける。
「だが、負けるは恥。犬死も恥。逃げるのも恥だ。戦って勝たねば若狭に未来はないぞ!!さあワシに続け!!波多野の軍をぶっ潰すぞォ!!」
大将が敵前逃亡、重臣も討ち取られた武田軍の兵たちだったが、高春の鼓舞に乗って次々と戦意を取り戻していく。
そして高春を先頭にひと固まりとなって波多野軍に襲い掛かった。
元より数的には山田・武田連合軍の方が上である。
あっという間に波多野軍を蹴散らしていく。
そして、長蛇の陣で中央突破を図る山田軍の前に逸見・一色連合軍は圧倒されて、陣が二つに割れたかのようになっていた。
清興と純忠が先頭で獅子奮迅の活躍、見事に中央突破するとそのまま先へと進んでいく。
「不味いぞ・・・山田軍の行き先は高浜か・・・。」
慌てだす逸見昌経。
「食い止めろォ!! 追いついて食い止めねばならぬぞ!!」
家臣団と共に山田軍を追いかけようとしたときだった。
目の前で家臣団が次々と吹っ飛ばされていく。
「何が起こった・・・?」
気がつくとそんな昌経の前に景兼が立っていた。
「貴様・・・何奴・・・ちべ・・・」
空高く舞い上がる逸見昌経の首。
そして血の滴る刀を逸見軍の兵たちに向ける景兼。
「逸見昌経は討ち取った。」
あまりの圧倒的な強者としてオーラに圧倒される逸見軍の兵たち。
そして清興率いる山田軍は高浜城を囲む。
すぐに逸見昌経が討ち取られたことが伝わると、さしたる抵抗もないままに高浜城は開城した。
しかし、武田家の当主は行方知れずで重臣粟屋勝久以下家臣団も大半が戦死。
清興たちは勝竜寺城に帰ることが出来ずに高浜城に駐留することとなる。
そのようなことも顧みることもなく、武田元明は単騎で後瀬山城を目指していた。
人通りのない山道をただ馬を走らせている。
もううんざりだ・・・ワシは戦などしとうない。
元はと言えば、父上が国をこのような状態にして勝手に亡くなったこと。
心中で恨み節をつぶやきながら馬を走らせていた時、元明は身体に激痛を感じた。
そのままバランスを崩し、馬上から転げ落ちる。
「ひいい・・・」
脇腹に槍が刺さっていた。
そして倒れた元明の周囲には山賊らしき人影が集まってくる。
「や・・・やめろ・・・」
「このガキ、とんでもねえ上物の鎧に兜を着込んでおるぞ。」
「頂くとするか♪」
「うわああああッ!!」
静寂を切り裂くような断末魔が山中に響き渡るのだった。
1568年5月12日、私は二条御所に呼ばれた。
「おお、大輔殿。此度は見事な戦いぶりで若狭の統一を果たされましたな。」
室町幕府第十四代将軍足利義栄は満足気な表情で私に話しかけてくる。
「ただ残念なのは武田じゃ・・・。武田元明が行方知れずと聞く。」
「はい、そうですね。」
「・・・あの・・・義務的な返事はやめてくだされ。」
「わかりました。」
私はある事が予想出来ていたので、あまり義栄と話したくはなかった。
しかし、その予想は的中していた。
「武田に代わって若狭国の守護もお任せしたい。世継ぎもおらぬ武田では無理じゃろう。」
「断ります。」
私は即答した。
それを見た近衛前久は信じられないというジェスチャーをする。
摂津晴門ら幕臣たちもざわつくばかり。
「ただ・・・我らの中から若狭国の守護を選ばせていただけるならば・・・。」
「構わぬぞ。武田信景殿は若狭を山田家に託したいとのこと。好きにするが良い。」
私の言葉に即答する義栄。
幕臣たちは更に焦りの表情を見せるばかり。
こうして若狭国も山田家の所領となった。
しかし、それに対し納得のいかない若狭国人衆も多くいるのである。
私の苦悩は増々深まるばかりであった。
総大将役である武田家当主武田元明からは全く戦意が感じられない。
畿内の武田軍とは兵の士気が違い過ぎる。
果たして戦力になるのか・・・
景兼は不安を感じていた。
都に残っている武田信景の軍はあの織田を打ち破る程であった。
しかも、我ら山田軍を主力としており、あくまで武田の若狭国内の兵の半数は後瀬山城などに残している。
1568年4月30日、山田・武田連合軍は粟屋勝久の居城である白石山城に近づいていた。
そんな粟屋勝久は城を見ていると異変に気付く。
「おかしいですぞ。城が余りにも静かでございます。」
そのときだった。
白石山城から打って出てくる軍勢。
「くッ・・・あれは・・・あの旗印は・・・!?」
粟屋勝久はその旗印を見ると思わずたじろぐ。
波多野氏の丸に抜け十字の家紋だ。
馬上から弓矢を放ちながら斜面を下ってくる。
更に正面からは逸見の軍と丹後の一色の軍が突撃をかけてくる。
完全に虚をつかれた山田・武田連合軍は後手に回った。
「怯むな!! 敵の弓隊と鉄砲隊の殲滅だ。」
景兼は兵たちに指示を出す。
山田軍は徐々に統制を取り戻す。
しかし、武田軍は大混乱収拾がつかなくなっていた。
「敵は山田軍よりこちらを集中的に狙っておりますぞ・・・ぐへッ!?」
家臣の一人が叫ぶもその顔面を矢が貫いた。
「造作もないのう・・・。」
剛弓を構えながら武田軍へと突撃してくるのは波多野家家臣長沢義遠。
騎馬隊二百騎を率いている。
「くッ・・・数が違うのにどうしてこうなるのじゃ!?」
武田元明は涙目で取り乱していた。
そこに迫って来る長沢義遠。
「させんぞォ!!」
粟屋勝久が槍を構えて立ち向かうもわずか一合で突き伏せられてしまった。
む・・・無念・・・殿・・・。
「や・・・やめろォォォ!!」
単騎で馬首を転じて逃げようとした元明の背後に義遠は迫っていた。
槍を振りかざし、一息に突き刺す。
「なッ!!」
「させませぬぞ。」
その長沢義遠の槍は一撃でへし折られていた。
「私は山田家家臣小原元規。武田元明公の首は獲らせませんぞ。」
元規は流星鎚を振り回しながら義遠を威嚇する。
こやつ・・・まだ若いが・・・底知れぬ何かを感じるぞ・・・
波多野家屈指の剛の者である長沢義遠は折れた槍を投げ棄てると刀を抜く。
「武田元明が逃げたぞ・・・追え!!」
義遠配下の騎馬隊が武田元明を追いかけてゆく。
武田家家臣団が必死の形相で立ちはだかる中、元明の姿は見えなくなった。
武田元明の敵前逃亡はすぐに清興のもとにも伝わった。
「いた仕方あるまい・・・。ここで敗走するわけにはいかぬ。山田の兵は正面の逸見と一色の軍を突破するぞ。武田の者どもで付いて来れる者は付いて来い!!」
清興が大声で檄を飛ばす。
「全軍、長蛇の陣!!」
景兼は指示を出すと隣にいた鳥見俊英に耳打ちする。
「私は清興と陣頭に立ちながら突破する振りをして逸見昌経を討ち取る。付いて来るか?」
「もちろんでございます。」
二つ返事で答える俊英。
更に景兼配下の騎馬武者たちが集まってきた。
「おい、小原殿。ワシと交代じゃ。山田軍は突撃をかけるから行け!!」
元規と長沢義遠の一騎打ちに割り込んでくるのは箸尾高春。
「箸尾様・・・。」
「ワシを見くびるな。」
「わかりました・・・お願い申し上げます。」
元規は高春に一騎打ちを託すとそのまま清興たちへ合流するために馬を走らせる。
箸尾様・・・あの者は手強いですぞ・・・
ふと振り返った元規。
その視線の先には長沢義遠を討ち取り、周囲の敵兵を威圧する箸尾高春の姿が・・・
さすが・・・というか・・・そういえば、この方も怪物でした。
思わず苦笑いを浮かべる元規であった。
長沢義遠の首を掲げると箸尾高春は大声で叫ぶ。
「武田の者共よ。このままでいいのか? ワシは山城国木津城城主箸尾高春だ。おぬしらも三好の飯森山城を落とした箸尾なる大和国人を知っておろう。まあ、別に知らんでも構わんがな。」
大刀を高く掲げ、武田の兵たちを見据えながら続ける。
「だが、負けるは恥。犬死も恥。逃げるのも恥だ。戦って勝たねば若狭に未来はないぞ!!さあワシに続け!!波多野の軍をぶっ潰すぞォ!!」
大将が敵前逃亡、重臣も討ち取られた武田軍の兵たちだったが、高春の鼓舞に乗って次々と戦意を取り戻していく。
そして高春を先頭にひと固まりとなって波多野軍に襲い掛かった。
元より数的には山田・武田連合軍の方が上である。
あっという間に波多野軍を蹴散らしていく。
そして、長蛇の陣で中央突破を図る山田軍の前に逸見・一色連合軍は圧倒されて、陣が二つに割れたかのようになっていた。
清興と純忠が先頭で獅子奮迅の活躍、見事に中央突破するとそのまま先へと進んでいく。
「不味いぞ・・・山田軍の行き先は高浜か・・・。」
慌てだす逸見昌経。
「食い止めろォ!! 追いついて食い止めねばならぬぞ!!」
家臣団と共に山田軍を追いかけようとしたときだった。
目の前で家臣団が次々と吹っ飛ばされていく。
「何が起こった・・・?」
気がつくとそんな昌経の前に景兼が立っていた。
「貴様・・・何奴・・・ちべ・・・」
空高く舞い上がる逸見昌経の首。
そして血の滴る刀を逸見軍の兵たちに向ける景兼。
「逸見昌経は討ち取った。」
あまりの圧倒的な強者としてオーラに圧倒される逸見軍の兵たち。
そして清興率いる山田軍は高浜城を囲む。
すぐに逸見昌経が討ち取られたことが伝わると、さしたる抵抗もないままに高浜城は開城した。
しかし、武田家の当主は行方知れずで重臣粟屋勝久以下家臣団も大半が戦死。
清興たちは勝竜寺城に帰ることが出来ずに高浜城に駐留することとなる。
そのようなことも顧みることもなく、武田元明は単騎で後瀬山城を目指していた。
人通りのない山道をただ馬を走らせている。
もううんざりだ・・・ワシは戦などしとうない。
元はと言えば、父上が国をこのような状態にして勝手に亡くなったこと。
心中で恨み節をつぶやきながら馬を走らせていた時、元明は身体に激痛を感じた。
そのままバランスを崩し、馬上から転げ落ちる。
「ひいい・・・」
脇腹に槍が刺さっていた。
そして倒れた元明の周囲には山賊らしき人影が集まってくる。
「や・・・やめろ・・・」
「このガキ、とんでもねえ上物の鎧に兜を着込んでおるぞ。」
「頂くとするか♪」
「うわああああッ!!」
静寂を切り裂くような断末魔が山中に響き渡るのだった。
1568年5月12日、私は二条御所に呼ばれた。
「おお、大輔殿。此度は見事な戦いぶりで若狭の統一を果たされましたな。」
室町幕府第十四代将軍足利義栄は満足気な表情で私に話しかけてくる。
「ただ残念なのは武田じゃ・・・。武田元明が行方知れずと聞く。」
「はい、そうですね。」
「・・・あの・・・義務的な返事はやめてくだされ。」
「わかりました。」
私はある事が予想出来ていたので、あまり義栄と話したくはなかった。
しかし、その予想は的中していた。
「武田に代わって若狭国の守護もお任せしたい。世継ぎもおらぬ武田では無理じゃろう。」
「断ります。」
私は即答した。
それを見た近衛前久は信じられないというジェスチャーをする。
摂津晴門ら幕臣たちもざわつくばかり。
「ただ・・・我らの中から若狭国の守護を選ばせていただけるならば・・・。」
「構わぬぞ。武田信景殿は若狭を山田家に託したいとのこと。好きにするが良い。」
私の言葉に即答する義栄。
幕臣たちは更に焦りの表情を見せるばかり。
こうして若狭国も山田家の所領となった。
しかし、それに対し納得のいかない若狭国人衆も多くいるのである。
私の苦悩は増々深まるばかりであった。
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