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第115話:強者たちの宴
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第二の関門を前にした五右衛門たち。
気絶したひよりは河童による治療の後、鉄心が背負っている。
「私が第二の関門の番人である雅皿義だ。」
雅皿義と名乗った男は滝壺に垂直に立てられた細い丸太の上にいる。
丸太は等間隔に10本立てられていた。
かなり頼りない足場である。
「この丸太の上から落ちることなく私を倒せばよい。無論、私を落としても勝ちだ。」
「拙者に任せてくだされ。」
杉谷善住坊がそれに対し名乗りを上げる。
お互いに丸太の上に立つ雅皿義と善住坊。
「私の槍捌きを見るが良い。」
雅皿義は華麗に舞うかの如く槍を振り回す。
「相当な手練れだ・・・代われ。」
五右衛門が善住坊に声をかける。
「お断り申す。」
しかし善住坊は手で五右衛門を遮る仕草を見せた。
そして背負っていた皮の重そうな袋を手にする。
「貴様の得物は何だ?」
笑みを浮かべながら槍を振り回す雅皿義。
「拙者の武器はこれでござるよ♪」
「え?」
善住坊の武器を見た雅皿義は目が点になっていた。
山田軍最新鋭の連発銃を手にした善住坊の姿があったのだ。
「死ねやァァァッ!!」
善住坊はいきなり銃を連発する。
「フハハハ!! どこを狙っておる・・・かすりもしないわ!!」
弾は一つも雅皿義にかすりさえしなかった。
「足元をおろそかにする人間に待つのは敗北のみ・・・。」
善住坊がそう言い放つと雅皿義の足場の丸太が真っ二つに折れた。
「見事・・・私ではなく足場を狙うとは・・・」
そう言い残すと雅皿義は滝壺へと落ちていった。
「さすが・・・甲賀一の鉄砲の使い手ですぞ・・・杉谷様。」
そこにズタボロになった陣内が追いついてきた。
「さあ、石川殿。次の関門に向かいまし・・・あれ・・・」
誇らしげな顔を見せた善住坊の足場の丸太も真っ二つに折れた。
そのまま滝壺に落ちていく姿があまりに切なかった。
「鉄砲の衝撃に足場が耐えられなかったか・・・。」
「ああ・・・せっかくの貴重な連発銃が・・・大きな損失だ。」
慶次と五右衛門が悲し気に滝壺を見つめている。
いや・・・違うだろ。悲しむところが違うだろ?
身を乗り出して滝壺を覗き込む陣内を尻目に五右衛門たちは第三の関門を目指していった。
「第三の関門へようこそ。」
なんと渓流沿いに一軒の料亭のような屋敷が建っていた。
「我が名は無明。ここでの戦いは料理じゃ。ワシに料理バトルで勝利してみよ。」
半妖の男である無明は大根と茄子を手にすると宙高く放り上げた。
「秘技・・・天空角切閃!!」
無明の手にした包丁が閃光のような輝きを見せた後、
「おお!?」
五右衛門たちは一斉にどよめいた。
鍋の中に綺麗かつ均一に角切りされた茄子と大根が落ちていったのだ。
更に鮮やかな包丁捌きで雉の肉を刻んでいく。
「どうした? おまえらの調理場はそこじゃ。」
そんな無明の言葉に動揺する五右衛門たちである。
「俺は料理なんぞ知らん。」
五右衛門は完全に諦め顔。
「ワシも無理じゃ。」
鉄心も首を横に振る。
もちろんひよりは重傷で気を失ったままということで論外。
「ワシには料理など必要ないのでな。」
天狗もお手上げ状態。
「仕方がない・・・俺がやる・・・」
「あっしがやるでやんすよ!!」
言いかけた慶次を遮ると河童が料理場へと歩いていった。
「・・・。」
「意外と押しに弱いよな・・・オマエは。」
肩を落とす慶次に五右衛門が声をかけた。
「無明殿、食材は何があるでやんすか?」
「ここにある物を好きに使うが良い。」
屋敷の蔵の中には様々な食材があった。
その中で河童はある食材を心を奪われていた。
これしか・・・あっしにはこれしかないでやんすね!!
河童の身体から闘志が溢れ出す。
そして大量のある食材を調理場に河童は運んできた。
それを見た五右衛門たちはただ茫然と半開きの口になってしまう。
全部キュウリじゃねえか・・・
五右衛門たちの視線を受けた河童はニヤリと笑った。
「皆さま・・・あっしの真の実力を見せるでやんすよ!!」
河童は包丁を手にすると華麗なポーズを決めた。
おお・・・期待できそうだ♪
そんな五右衛門たちの笑顔・・・それはすぐに色褪せていく。
「ハァァッ!! タァァッ!!」
河童はキュウリを水洗いすると地味にトゲ取りを始める。
そしてその後はひたすら千切りや輪切りを繰り返すだけであった。
河童と無明の調理が終わった。
「実食!! 審査員の方どうぞ。」
無明に審査員として呼ばれた一人の男。
上多古近くの柏木の郷に住む猟師の泰吉である。
「ワシの料理は『雉と茄子と大根の煮物』じゃ。」
無明は誇らしげに料理を差し出す。
地味じゃん・・・オラがいつも食べてるものと変わらんで・・・
泰吉はそう思いながらも美味しそうに食べていた。
「次はあっしのターンでやんす。見るがいいでやんすよ!!」
河童が泰吉の前に差し出した料理・・・
え・・・
泰吉だけでなく五右衛門たちも、はたまた無明も思わず目を疑った。
「これが究極の河童メシでやんす・・・『キュウリのフルコース』を食らうでやんす。」
河童はお品書きを泰吉に渡した。
「輪切りキュウリの塩揉み。千切りキュウリの塩揉み。キュウリ飯? ・・・キュウリ汁!?」
お品書きを読む泰吉の表情が青ざめていく。
「無理やぁぁ!?」
ひと声叫ぶと泰吉は物凄い速さで逃げていった。
「フッ・・・河童よ。どうやらワシの勝利のようじゃな。」
「それは違うでやんす。まずは食べてみるでやんすよ。」
「な・・・なんという自信だ。それならば食べてみようではないか!!」
勝ち誇る無明だったが河童の態度にとりあえず『キュウリのフルコース』を味見することにした。
「どれどれ・・・まずはキュウリ汁か・・・。」
無明はお椀の中のキュウリ汁を一気に飲み干す。
「・・・。」
しかしそのまま汁を全て口から茶碗に戻した。
そしてそのまま喉元に手をやると苦しみ悶える。
「ぐはッ!?」
そのまま吐血し、倒れ込んだ無明。
「し・・・死んでるぞ。」
慶次は無明の生死を確認すると合掌する。
「あっしの勝利でやんす!!」
歓喜に踊り出す河童の姿に五右衛門たちはただ戦慄するばかりであった。
こうして第三の関門まで突破した五右衛門たち。
次に待ち受けるバトルは一体何なのだろうか!?
気絶したひよりは河童による治療の後、鉄心が背負っている。
「私が第二の関門の番人である雅皿義だ。」
雅皿義と名乗った男は滝壺に垂直に立てられた細い丸太の上にいる。
丸太は等間隔に10本立てられていた。
かなり頼りない足場である。
「この丸太の上から落ちることなく私を倒せばよい。無論、私を落としても勝ちだ。」
「拙者に任せてくだされ。」
杉谷善住坊がそれに対し名乗りを上げる。
お互いに丸太の上に立つ雅皿義と善住坊。
「私の槍捌きを見るが良い。」
雅皿義は華麗に舞うかの如く槍を振り回す。
「相当な手練れだ・・・代われ。」
五右衛門が善住坊に声をかける。
「お断り申す。」
しかし善住坊は手で五右衛門を遮る仕草を見せた。
そして背負っていた皮の重そうな袋を手にする。
「貴様の得物は何だ?」
笑みを浮かべながら槍を振り回す雅皿義。
「拙者の武器はこれでござるよ♪」
「え?」
善住坊の武器を見た雅皿義は目が点になっていた。
山田軍最新鋭の連発銃を手にした善住坊の姿があったのだ。
「死ねやァァァッ!!」
善住坊はいきなり銃を連発する。
「フハハハ!! どこを狙っておる・・・かすりもしないわ!!」
弾は一つも雅皿義にかすりさえしなかった。
「足元をおろそかにする人間に待つのは敗北のみ・・・。」
善住坊がそう言い放つと雅皿義の足場の丸太が真っ二つに折れた。
「見事・・・私ではなく足場を狙うとは・・・」
そう言い残すと雅皿義は滝壺へと落ちていった。
「さすが・・・甲賀一の鉄砲の使い手ですぞ・・・杉谷様。」
そこにズタボロになった陣内が追いついてきた。
「さあ、石川殿。次の関門に向かいまし・・・あれ・・・」
誇らしげな顔を見せた善住坊の足場の丸太も真っ二つに折れた。
そのまま滝壺に落ちていく姿があまりに切なかった。
「鉄砲の衝撃に足場が耐えられなかったか・・・。」
「ああ・・・せっかくの貴重な連発銃が・・・大きな損失だ。」
慶次と五右衛門が悲し気に滝壺を見つめている。
いや・・・違うだろ。悲しむところが違うだろ?
身を乗り出して滝壺を覗き込む陣内を尻目に五右衛門たちは第三の関門を目指していった。
「第三の関門へようこそ。」
なんと渓流沿いに一軒の料亭のような屋敷が建っていた。
「我が名は無明。ここでの戦いは料理じゃ。ワシに料理バトルで勝利してみよ。」
半妖の男である無明は大根と茄子を手にすると宙高く放り上げた。
「秘技・・・天空角切閃!!」
無明の手にした包丁が閃光のような輝きを見せた後、
「おお!?」
五右衛門たちは一斉にどよめいた。
鍋の中に綺麗かつ均一に角切りされた茄子と大根が落ちていったのだ。
更に鮮やかな包丁捌きで雉の肉を刻んでいく。
「どうした? おまえらの調理場はそこじゃ。」
そんな無明の言葉に動揺する五右衛門たちである。
「俺は料理なんぞ知らん。」
五右衛門は完全に諦め顔。
「ワシも無理じゃ。」
鉄心も首を横に振る。
もちろんひよりは重傷で気を失ったままということで論外。
「ワシには料理など必要ないのでな。」
天狗もお手上げ状態。
「仕方がない・・・俺がやる・・・」
「あっしがやるでやんすよ!!」
言いかけた慶次を遮ると河童が料理場へと歩いていった。
「・・・。」
「意外と押しに弱いよな・・・オマエは。」
肩を落とす慶次に五右衛門が声をかけた。
「無明殿、食材は何があるでやんすか?」
「ここにある物を好きに使うが良い。」
屋敷の蔵の中には様々な食材があった。
その中で河童はある食材を心を奪われていた。
これしか・・・あっしにはこれしかないでやんすね!!
河童の身体から闘志が溢れ出す。
そして大量のある食材を調理場に河童は運んできた。
それを見た五右衛門たちはただ茫然と半開きの口になってしまう。
全部キュウリじゃねえか・・・
五右衛門たちの視線を受けた河童はニヤリと笑った。
「皆さま・・・あっしの真の実力を見せるでやんすよ!!」
河童は包丁を手にすると華麗なポーズを決めた。
おお・・・期待できそうだ♪
そんな五右衛門たちの笑顔・・・それはすぐに色褪せていく。
「ハァァッ!! タァァッ!!」
河童はキュウリを水洗いすると地味にトゲ取りを始める。
そしてその後はひたすら千切りや輪切りを繰り返すだけであった。
河童と無明の調理が終わった。
「実食!! 審査員の方どうぞ。」
無明に審査員として呼ばれた一人の男。
上多古近くの柏木の郷に住む猟師の泰吉である。
「ワシの料理は『雉と茄子と大根の煮物』じゃ。」
無明は誇らしげに料理を差し出す。
地味じゃん・・・オラがいつも食べてるものと変わらんで・・・
泰吉はそう思いながらも美味しそうに食べていた。
「次はあっしのターンでやんす。見るがいいでやんすよ!!」
河童が泰吉の前に差し出した料理・・・
え・・・
泰吉だけでなく五右衛門たちも、はたまた無明も思わず目を疑った。
「これが究極の河童メシでやんす・・・『キュウリのフルコース』を食らうでやんす。」
河童はお品書きを泰吉に渡した。
「輪切りキュウリの塩揉み。千切りキュウリの塩揉み。キュウリ飯? ・・・キュウリ汁!?」
お品書きを読む泰吉の表情が青ざめていく。
「無理やぁぁ!?」
ひと声叫ぶと泰吉は物凄い速さで逃げていった。
「フッ・・・河童よ。どうやらワシの勝利のようじゃな。」
「それは違うでやんす。まずは食べてみるでやんすよ。」
「な・・・なんという自信だ。それならば食べてみようではないか!!」
勝ち誇る無明だったが河童の態度にとりあえず『キュウリのフルコース』を味見することにした。
「どれどれ・・・まずはキュウリ汁か・・・。」
無明はお椀の中のキュウリ汁を一気に飲み干す。
「・・・。」
しかしそのまま汁を全て口から茶碗に戻した。
そしてそのまま喉元に手をやると苦しみ悶える。
「ぐはッ!?」
そのまま吐血し、倒れ込んだ無明。
「し・・・死んでるぞ。」
慶次は無明の生死を確認すると合掌する。
「あっしの勝利でやんす!!」
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