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第114話:試練の幕開け
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大峰の山奥、ここは上多古という郷である。
「この川沿いをひたすら遡っていけば幻の秘薬へとたどり着けるでやんす。」
河童はこの上多古川の水を気持ちよさそうに浴びながら先頭を歩いている。
「そうか!! それにしても心地良いのう。」
鉄心も水に足を浸かりながら続いていた。
「何やら悪い予感がしねえか?」
慶次は周囲を見回す。
「このパターンではよくあり得るな。刺客やら何やら。」
五右衛門はいつでも抜けるように刀の束に手をかけていた。
焔の陣内は杉谷善住坊と共に最後尾を歩いている。
「とんでもない山奥だな・・・。」
「申し訳ございませぬ。」
「まあ・・・石川五右衛門と前田利益がどれ程の怪物かを確かめたいのもある。」
そんな杉谷善住坊の言葉。
やはり強い者はより強さにこだわるってことかねえ・・・。
陣内は前を歩くひよりを見ていた。
この女も相当なバケモノなんだけどね・・・。
「ねえねえ、天狗さんはどうして天狗さんになったんですか?」
天然気味なひよりは天狗に問いかける。
「フム・・・。ワシは天狗じゃがむしろ山神として崇められている部類じゃ。何の因果か山田大輔様を御主人として召喚されてしまったが・・・。」
天狗は困り顔だ。
「神様なんだ・・・。とりあえず崇めておきますね♪」
「・・・神様にタメ口ですかい・・・」
天狗とひよりの噛み合わない会話に陣内は苦笑いしかなかった。
段々と周囲は山深くなっていく。
すると渓流沿いの深い森の中に何故か東屋が建っていた。
「ここから先は立ち入り禁止じゃ。」
その声と共に東屋から一人の男が現れた。
「ほうら・・・おいでなすったぜ!!」
慶次が背負っていた大刀を手にすると身構える。
「待つでやんす。まずは話せばわかるでやんす。」
河童がそれを遮ると男に声をかけた。
「幻の秘薬を求めてきたでやんす。通してくださいでやんすよ。」
「阿古丹だと・・・何故求める?」
男は河童を睨みつける。
河童は震えながら鉄心の背後に隠れた。
「京の都の将軍様が病に倒れておる。その治療に必要なのじゃ。お願い申す。」
鉄心が頭を下げるとその男は表情を緩めた。
「阿古丹は不老不死の薬ではないぞ。それでも構わぬか?」
「少しでも将軍様のためになれば良いのです。」
「そうか・・・。」
男が右手を上げるとその背後に七つの人影が浮かび上がってくる。
「私の名は魔修羅。そしてこの者達もまた修羅也。」
その男は魔修羅と名乗ると七人の男たちも前に出てきた。
「これまでも幾多の強者どもが阿古丹を求めてきた。しかし、誰一人得られる者などおらぬ理由がわかるか? 我らを倒さねばならぬからじゃァ!!」
「やっぱそういうことね♪」
五右衛門はニヤッと笑うと刀を抜いた。
「待てい。早まるな・・・ここからは八つの試練が待ち受けておる。一つずつ打ち勝っていかねばならぬ。一人でも最後まで勝ち抜ければ阿古丹は渡そう。わかるな?」
魔修羅の言葉に五右衛門たちが笑みを浮かべる中、河童だけは青ざめていた。
「あっしは妖怪でやんす。対象外でやんすよ・・・ね?」
「ならばワシと戦えば良い。ワシの名は無明。身体が半分妖じゃ。」
無明と名乗った男が河童を威嚇。
「あわわわ・・・」
「仕方ないじゃろ。死ぬ気で頼むぞ!!」
狼狽する河童の背中を鉄心が叩き励ますのであった。
「なんかバトルの王道ってカンジ・・・わたしが一番手・・・」
「よし、まずは俺が行こう。」
ひよりの言葉を遮って陣内が魔修羅に声をかけた。
「陣内様って・・・。」
「こういうバトルは大概一番手はあまり強くないだろう? だから俺でいい。ひよりの出番は後だ。」
「・・・残念ですわ。」
「そういうことで魔修羅殿。こちらの一番手は山田忍軍中忍焔の陣内だ!!」
陣内が名乗りを上げた。
「ならばこちらの一番手は俺様だ。」
七人の中で一番の巨漢の男が前に出てきた。
「金剛か。いきなりおぬしが出るとはな。」
「面倒ごとは早く終わらせることが一番だろうが!!」
魔修羅の言葉を受けてその巨漢の男、金剛は巨大な棍棒を手にすると陣内の前に立ちはだかった。
マジか・・・
陣内はその威圧感に冷や汗をぬぐう。
「ではこの先の残り七つの試練で我らは待ち受けよう。楽しみにしておるぞ。」
魔修羅たちは姿を消した。
「ゆくぞォッ!! 忍法火竜の陣・・・」
「貴様ァ!! 山の中で火遊びしたら山火事になるじゃろうがァァァッ!!」
印を構えて火を放とうとした陣内に金剛が棍棒を振りかざした。
「ぐわァァァッ!?」
その強烈な一撃を受けると陣内は吹っ飛ばされて森の奥深くに消えていった。
「まず一人じゃな♪」
金剛はいやらしい笑みを浮かべると五右衛門たちを見つめる。
「やっぱ陣内様じゃ無理か・・・わたしにやらせてください。」
ひよりが多節昆を手にして金剛の前に立った。
「女子じゃと・・・笑止。ワシは加減を知らぬ・・・ぐべッ!?」
言いかけた金剛の顔面にひよりの多節昆の一撃が入った。
「どうしたの?」
更に今度はひよりの飛び蹴りが金剛の顎をとらえた。
「ぐはッ!?」
ふらついて思わず尻餅をつく金剛。
「速い・・・この娘は下忍だろ?」
慶次は驚きを隠せないまま、五右衛門に声をかける。
「下忍だぜ。」
更に金剛に飛びかかるひよりだったが・・・
「!?」
突然、恐ろしい程の速さで金剛はひよりの攻撃をかわして拳を一閃する。
「キャアッ!?」
多節昆を砕かれ、吹っ飛ばされたひよりは岩に叩きつけられると血を吐いて倒れた。
「てめえ!!」
慶次が助けに行こうとするも五右衛門がその肩を掴んだ。
「ここからだ・・・ひよりが下忍である理由がわかる。」
「ウフフ・・・身体がバラバラになったみたい・・・。」
ひよりは笑いながら立ち上がる。
「馬鹿な・・・女子がワシの拳を受けて・・・。」
焦りだす金剛。
「多分、アバラが相当数イっちゃったかな・・・お返ししないとね♪」
「消えた!?」
ひよりは恐ろしい程の速さで金剛の懐に飛び込むとその肋骨付近にに手刀を突き刺す。
「ぐおッ・・・!?」
ボキボキという鈍い音と共に金剛はひざまずいた。
「ゴホッ!! 次は・・・ここね♪」
吐血しながらひよりは金剛の背後に回ると両ふくらはぎにクナイを突き刺した。
「ぐあッ!!」
「更にここで!!」
ひよりは金剛の両肘にクナイを突き刺した。
おいおい・・・マジかよ・・・
さすがの慶次もドン引き状態。鉄心や杉谷善住坊は冷や汗を流しており、河童と天狗は怯えていた。
「さあ・・・止めですよ♪」
ひよりは激痛に苦しむ金剛の首を後ろから肘で絞めた。
「ひより・・・止めろ。」
「なんで?」
五右衛門が声をかけるもひよりは笑顔を首を横に振る。
「勝負はついている!!」
「・・・石川様・・・いつからそんなつまらない人間になったんですか?」
五右衛門はいつの間にかひよりの背後をとってその腕を掴んでいた。
それを受けてひよりは捨て台詞を吐く。
ズシンという重い音を立てて金剛は口から泡を吹いたまま倒れた。
「あくまで秘薬を貰い受ける為の戦いだ。わかったな・・・?」
「はい・・・。」
瞳孔が開いたままのひよりは口惜し気に気絶した金剛を見つめていた。
しかし、ひよりもそのまま力無く倒れ込む。
「・・・」
抱きとめた五右衛門の腕の中でひよりは気を失っていた。
肋骨を複数本折られたことによる激痛に耐えられなくなったのである。
「任務を通り越してやり過ぎる・・・だからこその下忍なんだよ・・・コイツは。」
五右衛門は慶次に言った。
こうして第一の関門である対金剛戦は五右衛門たちの勝利に終わった。
この先に待つ残り七つの関門では予想外の展開が待ち受けているのである。
「この川沿いをひたすら遡っていけば幻の秘薬へとたどり着けるでやんす。」
河童はこの上多古川の水を気持ちよさそうに浴びながら先頭を歩いている。
「そうか!! それにしても心地良いのう。」
鉄心も水に足を浸かりながら続いていた。
「何やら悪い予感がしねえか?」
慶次は周囲を見回す。
「このパターンではよくあり得るな。刺客やら何やら。」
五右衛門はいつでも抜けるように刀の束に手をかけていた。
焔の陣内は杉谷善住坊と共に最後尾を歩いている。
「とんでもない山奥だな・・・。」
「申し訳ございませぬ。」
「まあ・・・石川五右衛門と前田利益がどれ程の怪物かを確かめたいのもある。」
そんな杉谷善住坊の言葉。
やはり強い者はより強さにこだわるってことかねえ・・・。
陣内は前を歩くひよりを見ていた。
この女も相当なバケモノなんだけどね・・・。
「ねえねえ、天狗さんはどうして天狗さんになったんですか?」
天然気味なひよりは天狗に問いかける。
「フム・・・。ワシは天狗じゃがむしろ山神として崇められている部類じゃ。何の因果か山田大輔様を御主人として召喚されてしまったが・・・。」
天狗は困り顔だ。
「神様なんだ・・・。とりあえず崇めておきますね♪」
「・・・神様にタメ口ですかい・・・」
天狗とひよりの噛み合わない会話に陣内は苦笑いしかなかった。
段々と周囲は山深くなっていく。
すると渓流沿いの深い森の中に何故か東屋が建っていた。
「ここから先は立ち入り禁止じゃ。」
その声と共に東屋から一人の男が現れた。
「ほうら・・・おいでなすったぜ!!」
慶次が背負っていた大刀を手にすると身構える。
「待つでやんす。まずは話せばわかるでやんす。」
河童がそれを遮ると男に声をかけた。
「幻の秘薬を求めてきたでやんす。通してくださいでやんすよ。」
「阿古丹だと・・・何故求める?」
男は河童を睨みつける。
河童は震えながら鉄心の背後に隠れた。
「京の都の将軍様が病に倒れておる。その治療に必要なのじゃ。お願い申す。」
鉄心が頭を下げるとその男は表情を緩めた。
「阿古丹は不老不死の薬ではないぞ。それでも構わぬか?」
「少しでも将軍様のためになれば良いのです。」
「そうか・・・。」
男が右手を上げるとその背後に七つの人影が浮かび上がってくる。
「私の名は魔修羅。そしてこの者達もまた修羅也。」
その男は魔修羅と名乗ると七人の男たちも前に出てきた。
「これまでも幾多の強者どもが阿古丹を求めてきた。しかし、誰一人得られる者などおらぬ理由がわかるか? 我らを倒さねばならぬからじゃァ!!」
「やっぱそういうことね♪」
五右衛門はニヤッと笑うと刀を抜いた。
「待てい。早まるな・・・ここからは八つの試練が待ち受けておる。一つずつ打ち勝っていかねばならぬ。一人でも最後まで勝ち抜ければ阿古丹は渡そう。わかるな?」
魔修羅の言葉に五右衛門たちが笑みを浮かべる中、河童だけは青ざめていた。
「あっしは妖怪でやんす。対象外でやんすよ・・・ね?」
「ならばワシと戦えば良い。ワシの名は無明。身体が半分妖じゃ。」
無明と名乗った男が河童を威嚇。
「あわわわ・・・」
「仕方ないじゃろ。死ぬ気で頼むぞ!!」
狼狽する河童の背中を鉄心が叩き励ますのであった。
「なんかバトルの王道ってカンジ・・・わたしが一番手・・・」
「よし、まずは俺が行こう。」
ひよりの言葉を遮って陣内が魔修羅に声をかけた。
「陣内様って・・・。」
「こういうバトルは大概一番手はあまり強くないだろう? だから俺でいい。ひよりの出番は後だ。」
「・・・残念ですわ。」
「そういうことで魔修羅殿。こちらの一番手は山田忍軍中忍焔の陣内だ!!」
陣内が名乗りを上げた。
「ならばこちらの一番手は俺様だ。」
七人の中で一番の巨漢の男が前に出てきた。
「金剛か。いきなりおぬしが出るとはな。」
「面倒ごとは早く終わらせることが一番だろうが!!」
魔修羅の言葉を受けてその巨漢の男、金剛は巨大な棍棒を手にすると陣内の前に立ちはだかった。
マジか・・・
陣内はその威圧感に冷や汗をぬぐう。
「ではこの先の残り七つの試練で我らは待ち受けよう。楽しみにしておるぞ。」
魔修羅たちは姿を消した。
「ゆくぞォッ!! 忍法火竜の陣・・・」
「貴様ァ!! 山の中で火遊びしたら山火事になるじゃろうがァァァッ!!」
印を構えて火を放とうとした陣内に金剛が棍棒を振りかざした。
「ぐわァァァッ!?」
その強烈な一撃を受けると陣内は吹っ飛ばされて森の奥深くに消えていった。
「まず一人じゃな♪」
金剛はいやらしい笑みを浮かべると五右衛門たちを見つめる。
「やっぱ陣内様じゃ無理か・・・わたしにやらせてください。」
ひよりが多節昆を手にして金剛の前に立った。
「女子じゃと・・・笑止。ワシは加減を知らぬ・・・ぐべッ!?」
言いかけた金剛の顔面にひよりの多節昆の一撃が入った。
「どうしたの?」
更に今度はひよりの飛び蹴りが金剛の顎をとらえた。
「ぐはッ!?」
ふらついて思わず尻餅をつく金剛。
「速い・・・この娘は下忍だろ?」
慶次は驚きを隠せないまま、五右衛門に声をかける。
「下忍だぜ。」
更に金剛に飛びかかるひよりだったが・・・
「!?」
突然、恐ろしい程の速さで金剛はひよりの攻撃をかわして拳を一閃する。
「キャアッ!?」
多節昆を砕かれ、吹っ飛ばされたひよりは岩に叩きつけられると血を吐いて倒れた。
「てめえ!!」
慶次が助けに行こうとするも五右衛門がその肩を掴んだ。
「ここからだ・・・ひよりが下忍である理由がわかる。」
「ウフフ・・・身体がバラバラになったみたい・・・。」
ひよりは笑いながら立ち上がる。
「馬鹿な・・・女子がワシの拳を受けて・・・。」
焦りだす金剛。
「多分、アバラが相当数イっちゃったかな・・・お返ししないとね♪」
「消えた!?」
ひよりは恐ろしい程の速さで金剛の懐に飛び込むとその肋骨付近にに手刀を突き刺す。
「ぐおッ・・・!?」
ボキボキという鈍い音と共に金剛はひざまずいた。
「ゴホッ!! 次は・・・ここね♪」
吐血しながらひよりは金剛の背後に回ると両ふくらはぎにクナイを突き刺した。
「ぐあッ!!」
「更にここで!!」
ひよりは金剛の両肘にクナイを突き刺した。
おいおい・・・マジかよ・・・
さすがの慶次もドン引き状態。鉄心や杉谷善住坊は冷や汗を流しており、河童と天狗は怯えていた。
「さあ・・・止めですよ♪」
ひよりは激痛に苦しむ金剛の首を後ろから肘で絞めた。
「ひより・・・止めろ。」
「なんで?」
五右衛門が声をかけるもひよりは笑顔を首を横に振る。
「勝負はついている!!」
「・・・石川様・・・いつからそんなつまらない人間になったんですか?」
五右衛門はいつの間にかひよりの背後をとってその腕を掴んでいた。
それを受けてひよりは捨て台詞を吐く。
ズシンという重い音を立てて金剛は口から泡を吹いたまま倒れた。
「あくまで秘薬を貰い受ける為の戦いだ。わかったな・・・?」
「はい・・・。」
瞳孔が開いたままのひよりは口惜し気に気絶した金剛を見つめていた。
しかし、ひよりもそのまま力無く倒れ込む。
「・・・」
抱きとめた五右衛門の腕の中でひよりは気を失っていた。
肋骨を複数本折られたことによる激痛に耐えられなくなったのである。
「任務を通り越してやり過ぎる・・・だからこその下忍なんだよ・・・コイツは。」
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