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第120話:復讐の炎
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1568年12月1日河内国高屋城。
「丹南の砦から報告でございます。和泉の軍勢がこちらに向かってきているとのこと!!」
急報を受けた遊佐信教は家臣団を見回す。
誰もが既に戦の準備を整えていた。
「丹南と余部の砦でどれだけ持ちこたえられるかだな。長期戦に持ち込めば山田からの援軍が期待できる。」
遊佐信教の戦術は丹南と余部の砦付近に軍を配置して真っ向から打ち合う。
小山城を拠点としている三好為三の援軍も合わせれば膠着状態に持ち込める。
その間に山田からの援軍も次々と合流してくるという構図を描いていた。
河内国八尾城。
畠山家家臣安井家の居城であったが、三好長虎の手によって陥落。山田軍の河内国内での拠点の一つとなっていた。
「遊佐と松浦か・・・予想通りだな。さて・・・若君や軍師殿からは静観を言われておるが・・・。」
三好長虎の手には一枚の書状。
殿からは遊佐が危機ならば助けてあげて欲しいと言われてしまった。
まあ・・・俺は殿に従うけどな。
「よし、近隣からも兵を集めよ。これから高屋城へ援軍に向かう。」
長虎は書状を懐にしまうと大広間を出ていった。
続いて竹内峠に陣を構えていた三好康長も高屋城へ向けて軍を進めていた。
殿からの密命・・・ワシをそこまで信用してくれるとは。
同じ一族でも無様な内情であった三好とはまるで違うのう。
康長の懐にも私からの書状があったのだ。
進んでいく遊佐軍の遥か向こうで煙が上がっていた。
丹南の砦も余部の砦も陥落したのだ。
「松浦の兵力は七千程。圧倒的でございます。」
砦からの敗残兵たちの言葉に遊佐信教は驚く。
「そうそうは落ちる砦では・・・」
「緑やら赤やらの装束の集団がそれは恐ろしい強さで全く歯が立ちませぬ。」
緑霊に赤龍・・・他には白虎か青彪か・・・
それを聞いていた灰月。
「やるよ・・・関係ないわ。」
橙火は既に殺気を放っていた。
「こんなところで死にたくはねえけど・・・。」
ぼやく飛鼠。
「なあに・・・むしろこんなところで死ぬならそこまでということ・・・その程度の器ということでしょう。」
一人の若者が弓の手入れをしながら言った。
「祥鶴・・・まだヌシは若いからのう。ワシの場合は死んだら国が大変じゃ。」
「優れた弟君がおられると聞きましたが?」
「うぬぬ・・・減らず口を叩きおる・・・。」
その若者、祥鶴にやり込められる飛鼠。
「飛鼠、祥鶴・・・主らが灰月からの誘いに乗った理由はわからん。俺は日ノ本の明日よりも強き者を知りたいだけだ。灰月より強き者がおるならば楽しみでならぬ。」
そこに一振りのいかにもという名刀をひっさげた男が加わってきた。
「霞丸はただその剣を試したいだけでしょう。」
「悪いか?」
祥鶴はその霞丸という男に絡み始めた。
「灰月、この者どもは大丈夫なのか?」
遊佐信教は心配そうに灰月に聞いてくる。
「この飛鼠、祥鶴、霞丸は本来は私よりも格上の存在。ご安心召されい。」
灰月はそう答えると、頼もし気に三人を見つめていた。
三好為三からの援軍も到着。総勢三千の兵で遊佐軍は陣を構えた。
夜襲もなく翌12月2日、松浦軍は遊佐軍の前に姿を現した。
そして合戦の火蓋はきって落とされたのである。
松浦軍の先鋒として二千の兵を率いて攻め込んでくるのは松浦家家臣寺田正家。
その中に赤い装束と緑の装束の一団が混じっていた。
「なんだ・・・こいつら!?」「恐れを知らぬのか!!」
迎え撃つ遊佐軍の鉄砲隊に怯むことなく突撃してくる。
倒れた仲間の屍を無表情に踏み越えていく姿に兵たちは戦慄を覚えていた。
乱戦の中、赤龍は遊佐信教の本陣へと侵入していた。
いたぞ・・・橙の・・・やはり・・・そうか!!
橙火の姿を見つけた赤龍は恐ろしい速さで迫ってくる。
そして二本の長刀を振り回し襲いかかってきた。
「赤いの・・・!?」
反応した橙火は刀を抜いて防ぐも吹っ飛ばされる。
「くッ・・・」
そのまま宙返りをして着地するも、そこに既に赤龍は詰めてきていた。
身体が重い・・・しかし、この赤龍・・・紫のよりも・・・
焦る橙火だったが、
「おおっと・・・やっぱ強そうじゃないの♪」
「何!?」
赤龍の目の前に突然飛鼠が現れた。
思わず飛びのいて間合いを取る赤龍。
「貴公・・・まさか・・・。」
「なるほどあのときの赤い男か・・・。」
どうやら飛鼠と赤龍は面識があるようだった。
更にそこに緑霊が現れる。
「あの男・・・しかし・・・今はァ!!」
飛鼠を一瞥すると緑霊は橙火に飛びかかっていった。
「ううッ・・・」
緑霊の剛剣を受けると橙火の刀が軋む。
その衝撃で傷口が開き、橙火の腹から血が滲んできた。
「紫恩にやられた傷だろうが、俺もあの男にやられた傷が疼くのでな・・・。」
緑霊は血走った眼で語ると更にもう一太刀浴びせてきた。
「・・・橙火殿。ここは任せてくだされ。」
苦しそうな橙火の前に現れたのは霞丸。
そしてその手に神々しい輝きを放つ刀で緑霊の一撃を防いだ。
「な・・・なんだ・・・その剣は!?」
思わずたじろいだ緑霊だが、その目は霞丸の持つ刀に魅入られている。
緑霊の刀はその一撃で早くも刃こぼれしてしまう。
「緑霊。代われ・・・手傷を負ったお前ではその刀には耐えられぬ。」
その声とともに白虎が現れた。
「揃いも揃って一目で強いのがわかる者ばかり・・・嬉しいぞ。」
霞丸は舌でその刀をひと舐めすると身構えた。
「鬼切丸・・・この刀の名だ・・・冥土の土産に覚えておけ!!」
霞丸の鬼切丸が鮮やかな太刀筋で白虎を斬る。
「フン!!」
しかし、白虎が抜いた刀はその一撃を軽く防いだ。
「なるほどな♪」
嬉しそうな顔で霞丸は間合いを取った。
「共鳴しているのか・・・それともどちらの刀が上か優劣を探っているのかはわからん。ただこの白虎の刀にも名があるのだ。」
白虎は霞丸に切っ先を向けた。
「この刀の名は三日月・・・。」
「灰月・・・マズイのではないか。」
祥鶴は次々と弓矢で松浦軍の兵たちを射抜いていくも焦りの表情を浮かべていた。
「確かに兵の個々の強さが違いすぎる。」
灰月は遊佐信教を守りながら近づく敵兵を寄せ付けないでいた。
そのときだった。
祥鶴に不意打ちを浴びせてくる一人の男。
「!?」
弓を真っ二つにされた祥鶴は素早い動きでその男の攻撃をかわす。
「上出来じゃな・・・元資よ。」
祥鶴はその男の顔を見ると驚愕の表情で思わずたじろいでしまった。
バ・・・馬鹿な・・・お・・・叔父上・・・
その祥鶴の様子を見て、一瞬だけ隙をつくってしまった灰月。
「灰月ゥッ!!」
凄まじい程の殺気と共に何かが灰月めがけて次々と飛んできた。
かわせば遊佐殿に当たる!!
灰月は刀を居合抜きして全てを叩き落した。
その叩き落したモノを見ると灰月の表情が青ざめた。
鉄扇・・・だと・・・し・・・しまった・・・
次の瞬間、遊佐信教は槍で串刺しにされていた。
目を見開いて絶命している姿と、その槍を手にして冷たい目つきで灰月を見つめる男。
「青彪・・・。」
「久しいな。裏切者の灰月よ。」
青彪はそのまま信教を槍ごと放り投げると、背負っていた十文字槍を構えた。
戦いはまだ始まったばかりである。
強き者たちの戦いの結末はどのようになってしまうのであろうか・・・。
「丹南の砦から報告でございます。和泉の軍勢がこちらに向かってきているとのこと!!」
急報を受けた遊佐信教は家臣団を見回す。
誰もが既に戦の準備を整えていた。
「丹南と余部の砦でどれだけ持ちこたえられるかだな。長期戦に持ち込めば山田からの援軍が期待できる。」
遊佐信教の戦術は丹南と余部の砦付近に軍を配置して真っ向から打ち合う。
小山城を拠点としている三好為三の援軍も合わせれば膠着状態に持ち込める。
その間に山田からの援軍も次々と合流してくるという構図を描いていた。
河内国八尾城。
畠山家家臣安井家の居城であったが、三好長虎の手によって陥落。山田軍の河内国内での拠点の一つとなっていた。
「遊佐と松浦か・・・予想通りだな。さて・・・若君や軍師殿からは静観を言われておるが・・・。」
三好長虎の手には一枚の書状。
殿からは遊佐が危機ならば助けてあげて欲しいと言われてしまった。
まあ・・・俺は殿に従うけどな。
「よし、近隣からも兵を集めよ。これから高屋城へ援軍に向かう。」
長虎は書状を懐にしまうと大広間を出ていった。
続いて竹内峠に陣を構えていた三好康長も高屋城へ向けて軍を進めていた。
殿からの密命・・・ワシをそこまで信用してくれるとは。
同じ一族でも無様な内情であった三好とはまるで違うのう。
康長の懐にも私からの書状があったのだ。
進んでいく遊佐軍の遥か向こうで煙が上がっていた。
丹南の砦も余部の砦も陥落したのだ。
「松浦の兵力は七千程。圧倒的でございます。」
砦からの敗残兵たちの言葉に遊佐信教は驚く。
「そうそうは落ちる砦では・・・」
「緑やら赤やらの装束の集団がそれは恐ろしい強さで全く歯が立ちませぬ。」
緑霊に赤龍・・・他には白虎か青彪か・・・
それを聞いていた灰月。
「やるよ・・・関係ないわ。」
橙火は既に殺気を放っていた。
「こんなところで死にたくはねえけど・・・。」
ぼやく飛鼠。
「なあに・・・むしろこんなところで死ぬならそこまでということ・・・その程度の器ということでしょう。」
一人の若者が弓の手入れをしながら言った。
「祥鶴・・・まだヌシは若いからのう。ワシの場合は死んだら国が大変じゃ。」
「優れた弟君がおられると聞きましたが?」
「うぬぬ・・・減らず口を叩きおる・・・。」
その若者、祥鶴にやり込められる飛鼠。
「飛鼠、祥鶴・・・主らが灰月からの誘いに乗った理由はわからん。俺は日ノ本の明日よりも強き者を知りたいだけだ。灰月より強き者がおるならば楽しみでならぬ。」
そこに一振りのいかにもという名刀をひっさげた男が加わってきた。
「霞丸はただその剣を試したいだけでしょう。」
「悪いか?」
祥鶴はその霞丸という男に絡み始めた。
「灰月、この者どもは大丈夫なのか?」
遊佐信教は心配そうに灰月に聞いてくる。
「この飛鼠、祥鶴、霞丸は本来は私よりも格上の存在。ご安心召されい。」
灰月はそう答えると、頼もし気に三人を見つめていた。
三好為三からの援軍も到着。総勢三千の兵で遊佐軍は陣を構えた。
夜襲もなく翌12月2日、松浦軍は遊佐軍の前に姿を現した。
そして合戦の火蓋はきって落とされたのである。
松浦軍の先鋒として二千の兵を率いて攻め込んでくるのは松浦家家臣寺田正家。
その中に赤い装束と緑の装束の一団が混じっていた。
「なんだ・・・こいつら!?」「恐れを知らぬのか!!」
迎え撃つ遊佐軍の鉄砲隊に怯むことなく突撃してくる。
倒れた仲間の屍を無表情に踏み越えていく姿に兵たちは戦慄を覚えていた。
乱戦の中、赤龍は遊佐信教の本陣へと侵入していた。
いたぞ・・・橙の・・・やはり・・・そうか!!
橙火の姿を見つけた赤龍は恐ろしい速さで迫ってくる。
そして二本の長刀を振り回し襲いかかってきた。
「赤いの・・・!?」
反応した橙火は刀を抜いて防ぐも吹っ飛ばされる。
「くッ・・・」
そのまま宙返りをして着地するも、そこに既に赤龍は詰めてきていた。
身体が重い・・・しかし、この赤龍・・・紫のよりも・・・
焦る橙火だったが、
「おおっと・・・やっぱ強そうじゃないの♪」
「何!?」
赤龍の目の前に突然飛鼠が現れた。
思わず飛びのいて間合いを取る赤龍。
「貴公・・・まさか・・・。」
「なるほどあのときの赤い男か・・・。」
どうやら飛鼠と赤龍は面識があるようだった。
更にそこに緑霊が現れる。
「あの男・・・しかし・・・今はァ!!」
飛鼠を一瞥すると緑霊は橙火に飛びかかっていった。
「ううッ・・・」
緑霊の剛剣を受けると橙火の刀が軋む。
その衝撃で傷口が開き、橙火の腹から血が滲んできた。
「紫恩にやられた傷だろうが、俺もあの男にやられた傷が疼くのでな・・・。」
緑霊は血走った眼で語ると更にもう一太刀浴びせてきた。
「・・・橙火殿。ここは任せてくだされ。」
苦しそうな橙火の前に現れたのは霞丸。
そしてその手に神々しい輝きを放つ刀で緑霊の一撃を防いだ。
「な・・・なんだ・・・その剣は!?」
思わずたじろいだ緑霊だが、その目は霞丸の持つ刀に魅入られている。
緑霊の刀はその一撃で早くも刃こぼれしてしまう。
「緑霊。代われ・・・手傷を負ったお前ではその刀には耐えられぬ。」
その声とともに白虎が現れた。
「揃いも揃って一目で強いのがわかる者ばかり・・・嬉しいぞ。」
霞丸は舌でその刀をひと舐めすると身構えた。
「鬼切丸・・・この刀の名だ・・・冥土の土産に覚えておけ!!」
霞丸の鬼切丸が鮮やかな太刀筋で白虎を斬る。
「フン!!」
しかし、白虎が抜いた刀はその一撃を軽く防いだ。
「なるほどな♪」
嬉しそうな顔で霞丸は間合いを取った。
「共鳴しているのか・・・それともどちらの刀が上か優劣を探っているのかはわからん。ただこの白虎の刀にも名があるのだ。」
白虎は霞丸に切っ先を向けた。
「この刀の名は三日月・・・。」
「灰月・・・マズイのではないか。」
祥鶴は次々と弓矢で松浦軍の兵たちを射抜いていくも焦りの表情を浮かべていた。
「確かに兵の個々の強さが違いすぎる。」
灰月は遊佐信教を守りながら近づく敵兵を寄せ付けないでいた。
そのときだった。
祥鶴に不意打ちを浴びせてくる一人の男。
「!?」
弓を真っ二つにされた祥鶴は素早い動きでその男の攻撃をかわす。
「上出来じゃな・・・元資よ。」
祥鶴はその男の顔を見ると驚愕の表情で思わずたじろいでしまった。
バ・・・馬鹿な・・・お・・・叔父上・・・
その祥鶴の様子を見て、一瞬だけ隙をつくってしまった灰月。
「灰月ゥッ!!」
凄まじい程の殺気と共に何かが灰月めがけて次々と飛んできた。
かわせば遊佐殿に当たる!!
灰月は刀を居合抜きして全てを叩き落した。
その叩き落したモノを見ると灰月の表情が青ざめた。
鉄扇・・・だと・・・し・・・しまった・・・
次の瞬間、遊佐信教は槍で串刺しにされていた。
目を見開いて絶命している姿と、その槍を手にして冷たい目つきで灰月を見つめる男。
「青彪・・・。」
「久しいな。裏切者の灰月よ。」
青彪はそのまま信教を槍ごと放り投げると、背負っていた十文字槍を構えた。
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