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第122話:復活の義輝
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1568年12月3日、和泉国守護代松浦信輝の軍が河内国高屋城を包囲せんと遠くに陣を構えていた。
河内国守護代遊佐信教を失った遊佐軍は戦意を喪失、援軍に来た三好康長と山田義輝が頼みの綱となっていた。
高屋城大広間では義輝を中心に三好康長と飛鼠たちが評定をしていた。
「お久しぶりでございます・・・。生きておられて誠に嬉しゅうございます。」
霞丸は涙を流していた。
「最上義光、今の俺は足利義輝ではない。あくまでも山田義輝だ。」
義輝は何やら照れくさそうな素振りを見せていた。
霞丸=最上義光は今を遡ること1563年に上洛を果たし、義輝と対面していた。
更に義光という名は義輝から偏諱を賜った名前であり、それを誇りにしていたのである。
「そしてこの祥鶴なる者は毛利家家臣の吉川元資か。」
「はッ・・・義輝公のお噂は聞いております。」
祥鶴にとっては思いもがけぬ出会いであった。
本来は、山田家が毛利家とどのような関係を保てるかどうかを見極めるための畿内入りであったが、灰月と出会い日ノ本の危機を知ったことで共に行動するようになったのだ。
「そして俺は飛鼠。よろしくお願い申し上げます。」
飛鼠はそのまま平伏するも
「この者は土佐の長宗我部元親と申す猛者でございます。」
「か・・・霞丸・・・テメー!!」
霞丸が飛鼠の素性を明かしてしまう。
「天下が欲しいか? 長宗我部元親とやら。」
「頂けるものならば欲しいです。この乱世において日ノ本の至る所に私のような者がおることでしょう。」
飛鼠=長宗我部元親は言葉づかいも丁寧になっていた。
この者も・・・面白いぞ。義兄上と真逆じゃ。
そこに遊佐家の家臣が駆け込んできた。
「八尾城より・・・み・・・三好・・・三好長虎様が参られました。」
遊佐家にとって不倶戴天の敵であった三好家。
三好長慶の叔父であり三好家重鎮の三好康長だけでなく、三次三人衆の三好長免の長子である三好長虎も現れるのだからたまったものではないのである。
「・・・。」
ズカズカと大広間に入ってきた三好長虎。
その姿を見てほくそ笑む義輝。
「上様、我が不肖の父の無礼をお許しくだされ。」
「わかっておるわ、長虎。」
そして二人は顔を見合わせると笑い出した。
呆気に取られている三好康長。
「どうじゃ? 山田家の居心地は。」
「面白い。大輔殿も不思議じゃが、あの岳人という若君はまさしく麒麟児でしょう。」
「日ノ本を任せられる器だと思わぬか?」
「間違いなく・・・。ただワシからすれば大輔殿に日ノ本を託すのも可ではないかと。」
そんな長虎の言葉に義輝は真剣な表情に変わる。
「侍がおらぬ時代が来るということになるぞ。」
「それこそ民が望む国でしょう。」
「そうじゃ・・・それこそが日ノ本のあるべき姿。」
義輝と長虎の会話に長宗我部元親、吉川元資、最上義光は聞き入っていた。
そして、山田大輔、山田岳人の存在を三人は強く認識することになる。
翌12月4日、遂に松浦軍は高屋城へと突撃をかけてきた。
松浦軍六千五百に対して高屋城は総勢四千である。
「お手並み拝見とするか? 義光、元資、元親。」
義輝の言葉に三人は笑みを浮かべた。
高屋城の城下町に攻め入った松浦軍。
先日の戦で先鋒として功を上げた松浦家家臣寺田正家の手勢は大手門へと一目散に目指していた。
「まもなく大手門じゃ!!」
そして大手門の前に辿り着くも目の前では思いも寄らぬ光景が繰り広げられていた。
「どういうことじゃ・・・!?」
大手門が開いているのだ。
周囲からは兵の気配が感じられない。
「罠でございましょう・・・お気をつけくだされ。」
家臣の一人が声をかけると寺田正家はうなずく。
必ず、何かがある・・・だがしかし・・・。
「周囲の状況を確認しながら突入だ!!」
寺田正家とその手勢は大手門を通り抜けた。
その先の三の丸は兵たちの住居が立ち並んでいる。
「まるで物音がせんぞ。」
そのまま三の丸を奥まで進んでいくと二の丸への門が見えてきた。
そこには遊佐と山田の旗印が幾つも立っている。
「二の丸に籠城・・・? ま・・・まさか!? 一旦、退くぞ!!」
慌てて引き返す寺田正家の視線の先には閉ざされた大手門と数名の山田軍の兵の姿。
更に三の丸の住居群の中から山田軍の兵たちが次々と現れて左右から挟み込んでいた。
「撃て!!」
立ち止まった寺田正家とその手勢に対し、長宗我部元親の号令の下、鉄砲隊と弓隊の一斉射撃。
「む・・・無念・・・ぐはッ!?」
寺田正家の胸を鉄砲の弾丸が貫いた。
足利義輝・・・いや・・・山田義輝。剣豪の噂は聞いていたが、計略にも秀でておるとは。
元親は正家の首を獲ると本丸の方を見据えた。
同じ頃、高屋城の西の門に松浦軍の主力が押し寄せていた。
「油を流せ!!」
門の上に隠れていた兵たちが下の松浦軍の兵たちに油をかけ始める。
「なんじゃこれは・・・」「油ではないか!!」
慌てふためく敵兵を見て、ニヤリと笑う吉川元資。
「火を放て!!」
号令をかけながら自らも火矢を射る元資。
丘陵の落差と風向きを利用した逆火攻めにより、混乱する松浦軍。
「寺田殿に続け、突撃だ!!」
大手門をぶち破り突撃をかけてくる松浦軍の一隊。
和泉国人小谷政種の手勢である。
しかしすぐに周囲の状況を悟った。
「これは罠だ!!」
声を上げた瞬間、周囲の住居群から次々と姿を現し、押し寄せてくる山田軍の兵たち。
その中から現れた元親は小谷政種へと一気に間合いを詰める。
「え・・・なん・・・ちべ?」
断末魔を上げる小谷政種。
その首を斬り飛ばした元親は大声で兵たちを鼓舞する。
「こやつらをぶっ潰せば兵力は互角。あとはここの強き方が勝つだけだ。山田の兵よ、河内の猛者共よ。土佐の俺様にその強さを見せてくれぬかァ!!」
「おおッ!!」
兵たちの士気が一気に向上、小谷政種の手勢を蹴散らすとそのまま大手門から打って出て行った。
「こちらも負けてはおられぬ。城を守り抜きたくば突撃だ。誇りがあるのならば我に続け!!」
若武者である吉川元資ではあるが、その佇まいと武は兵たちを惹きつけるものがあった。
西の門からも守兵たちが転じて突撃をかけてくる。
「何故にここまでやつらの士気が高いのだ・・・。」
その様子を見ていた松浦信輝は焦りからか季節外れの汗を流し始めていた。
予想以上に訓練されている山田軍の兵たちの多彩な武具の数々と戦術に自軍が圧倒されている。
そこに松浦信輝の本陣へと斬りこんでくる騎馬隊があった。
最上義光率いる五十騎の精鋭たちは本陣を守る兵たちを突き崩していく。
更にその背後から騎馬鉄砲隊が現れた。
指揮しているのは三好長虎。
「孫八郎・・・俺に歯向かうとはいい度胸だな!!」
「三好兵庫助様ァ!?」
松浦信輝は家臣団を置いて単騎で逃げ出す。
連発銃を手にした山田軍騎馬鉄砲隊の前に次々と倒れていく松浦家家臣団。
逃亡した信輝の後を追いかける本陣の兵たち。
松浦軍は総崩れになっていた。
「三好長虎殿。逃がすのですか?」
最上義光は首をかしげていた。
「逃げられないということだ。追撃よりも効率も考えるのが戦術じゃて。」
長虎はそんな義光の肩に手を乗せると含み笑いを浮かべた。
高屋城の本丸から戦況を見つめていた義輝。
「義輝様、あの者たちも殿の配下に?」
三好康長の頭には元親たち三人の姿が浮かんでいた。
「いや・・・あの者たちは国に帰す。敵になるならば敵になるも良しといったところだな。」
義輝は満足げな笑みを見せる。
結局は俺はこっちを無意識に好んでおるってことか・・・。
二日後の12月6日、岸和田城城下付近に辿り着いた松浦信輝と敗残兵たちは立ち尽くしていた。
い・・・いつの間に・・・
岸和田城には山田家の旗が上っていた。
「後ろがガラ空きということ。」
楠木正虎率いる二千の兵が岸和田城を攻略していたのだった。
こうして和泉国守護代の松浦信輝は畠山を頼って紀伊へと落ちのびていった。
私たちは高屋城の防衛と和泉国での覇権を得ることに成功したのであった。
畿内で残るは摂津のみ。
三好義継、岩成友通との決戦が近づいてきているのであった。
河内国守護代遊佐信教を失った遊佐軍は戦意を喪失、援軍に来た三好康長と山田義輝が頼みの綱となっていた。
高屋城大広間では義輝を中心に三好康長と飛鼠たちが評定をしていた。
「お久しぶりでございます・・・。生きておられて誠に嬉しゅうございます。」
霞丸は涙を流していた。
「最上義光、今の俺は足利義輝ではない。あくまでも山田義輝だ。」
義輝は何やら照れくさそうな素振りを見せていた。
霞丸=最上義光は今を遡ること1563年に上洛を果たし、義輝と対面していた。
更に義光という名は義輝から偏諱を賜った名前であり、それを誇りにしていたのである。
「そしてこの祥鶴なる者は毛利家家臣の吉川元資か。」
「はッ・・・義輝公のお噂は聞いております。」
祥鶴にとっては思いもがけぬ出会いであった。
本来は、山田家が毛利家とどのような関係を保てるかどうかを見極めるための畿内入りであったが、灰月と出会い日ノ本の危機を知ったことで共に行動するようになったのだ。
「そして俺は飛鼠。よろしくお願い申し上げます。」
飛鼠はそのまま平伏するも
「この者は土佐の長宗我部元親と申す猛者でございます。」
「か・・・霞丸・・・テメー!!」
霞丸が飛鼠の素性を明かしてしまう。
「天下が欲しいか? 長宗我部元親とやら。」
「頂けるものならば欲しいです。この乱世において日ノ本の至る所に私のような者がおることでしょう。」
飛鼠=長宗我部元親は言葉づかいも丁寧になっていた。
この者も・・・面白いぞ。義兄上と真逆じゃ。
そこに遊佐家の家臣が駆け込んできた。
「八尾城より・・・み・・・三好・・・三好長虎様が参られました。」
遊佐家にとって不倶戴天の敵であった三好家。
三好長慶の叔父であり三好家重鎮の三好康長だけでなく、三次三人衆の三好長免の長子である三好長虎も現れるのだからたまったものではないのである。
「・・・。」
ズカズカと大広間に入ってきた三好長虎。
その姿を見てほくそ笑む義輝。
「上様、我が不肖の父の無礼をお許しくだされ。」
「わかっておるわ、長虎。」
そして二人は顔を見合わせると笑い出した。
呆気に取られている三好康長。
「どうじゃ? 山田家の居心地は。」
「面白い。大輔殿も不思議じゃが、あの岳人という若君はまさしく麒麟児でしょう。」
「日ノ本を任せられる器だと思わぬか?」
「間違いなく・・・。ただワシからすれば大輔殿に日ノ本を託すのも可ではないかと。」
そんな長虎の言葉に義輝は真剣な表情に変わる。
「侍がおらぬ時代が来るということになるぞ。」
「それこそ民が望む国でしょう。」
「そうじゃ・・・それこそが日ノ本のあるべき姿。」
義輝と長虎の会話に長宗我部元親、吉川元資、最上義光は聞き入っていた。
そして、山田大輔、山田岳人の存在を三人は強く認識することになる。
翌12月4日、遂に松浦軍は高屋城へと突撃をかけてきた。
松浦軍六千五百に対して高屋城は総勢四千である。
「お手並み拝見とするか? 義光、元資、元親。」
義輝の言葉に三人は笑みを浮かべた。
高屋城の城下町に攻め入った松浦軍。
先日の戦で先鋒として功を上げた松浦家家臣寺田正家の手勢は大手門へと一目散に目指していた。
「まもなく大手門じゃ!!」
そして大手門の前に辿り着くも目の前では思いも寄らぬ光景が繰り広げられていた。
「どういうことじゃ・・・!?」
大手門が開いているのだ。
周囲からは兵の気配が感じられない。
「罠でございましょう・・・お気をつけくだされ。」
家臣の一人が声をかけると寺田正家はうなずく。
必ず、何かがある・・・だがしかし・・・。
「周囲の状況を確認しながら突入だ!!」
寺田正家とその手勢は大手門を通り抜けた。
その先の三の丸は兵たちの住居が立ち並んでいる。
「まるで物音がせんぞ。」
そのまま三の丸を奥まで進んでいくと二の丸への門が見えてきた。
そこには遊佐と山田の旗印が幾つも立っている。
「二の丸に籠城・・・? ま・・・まさか!? 一旦、退くぞ!!」
慌てて引き返す寺田正家の視線の先には閉ざされた大手門と数名の山田軍の兵の姿。
更に三の丸の住居群の中から山田軍の兵たちが次々と現れて左右から挟み込んでいた。
「撃て!!」
立ち止まった寺田正家とその手勢に対し、長宗我部元親の号令の下、鉄砲隊と弓隊の一斉射撃。
「む・・・無念・・・ぐはッ!?」
寺田正家の胸を鉄砲の弾丸が貫いた。
足利義輝・・・いや・・・山田義輝。剣豪の噂は聞いていたが、計略にも秀でておるとは。
元親は正家の首を獲ると本丸の方を見据えた。
同じ頃、高屋城の西の門に松浦軍の主力が押し寄せていた。
「油を流せ!!」
門の上に隠れていた兵たちが下の松浦軍の兵たちに油をかけ始める。
「なんじゃこれは・・・」「油ではないか!!」
慌てふためく敵兵を見て、ニヤリと笑う吉川元資。
「火を放て!!」
号令をかけながら自らも火矢を射る元資。
丘陵の落差と風向きを利用した逆火攻めにより、混乱する松浦軍。
「寺田殿に続け、突撃だ!!」
大手門をぶち破り突撃をかけてくる松浦軍の一隊。
和泉国人小谷政種の手勢である。
しかしすぐに周囲の状況を悟った。
「これは罠だ!!」
声を上げた瞬間、周囲の住居群から次々と姿を現し、押し寄せてくる山田軍の兵たち。
その中から現れた元親は小谷政種へと一気に間合いを詰める。
「え・・・なん・・・ちべ?」
断末魔を上げる小谷政種。
その首を斬り飛ばした元親は大声で兵たちを鼓舞する。
「こやつらをぶっ潰せば兵力は互角。あとはここの強き方が勝つだけだ。山田の兵よ、河内の猛者共よ。土佐の俺様にその強さを見せてくれぬかァ!!」
「おおッ!!」
兵たちの士気が一気に向上、小谷政種の手勢を蹴散らすとそのまま大手門から打って出て行った。
「こちらも負けてはおられぬ。城を守り抜きたくば突撃だ。誇りがあるのならば我に続け!!」
若武者である吉川元資ではあるが、その佇まいと武は兵たちを惹きつけるものがあった。
西の門からも守兵たちが転じて突撃をかけてくる。
「何故にここまでやつらの士気が高いのだ・・・。」
その様子を見ていた松浦信輝は焦りからか季節外れの汗を流し始めていた。
予想以上に訓練されている山田軍の兵たちの多彩な武具の数々と戦術に自軍が圧倒されている。
そこに松浦信輝の本陣へと斬りこんでくる騎馬隊があった。
最上義光率いる五十騎の精鋭たちは本陣を守る兵たちを突き崩していく。
更にその背後から騎馬鉄砲隊が現れた。
指揮しているのは三好長虎。
「孫八郎・・・俺に歯向かうとはいい度胸だな!!」
「三好兵庫助様ァ!?」
松浦信輝は家臣団を置いて単騎で逃げ出す。
連発銃を手にした山田軍騎馬鉄砲隊の前に次々と倒れていく松浦家家臣団。
逃亡した信輝の後を追いかける本陣の兵たち。
松浦軍は総崩れになっていた。
「三好長虎殿。逃がすのですか?」
最上義光は首をかしげていた。
「逃げられないということだ。追撃よりも効率も考えるのが戦術じゃて。」
長虎はそんな義光の肩に手を乗せると含み笑いを浮かべた。
高屋城の本丸から戦況を見つめていた義輝。
「義輝様、あの者たちも殿の配下に?」
三好康長の頭には元親たち三人の姿が浮かんでいた。
「いや・・・あの者たちは国に帰す。敵になるならば敵になるも良しといったところだな。」
義輝は満足げな笑みを見せる。
結局は俺はこっちを無意識に好んでおるってことか・・・。
二日後の12月6日、岸和田城城下付近に辿り着いた松浦信輝と敗残兵たちは立ち尽くしていた。
い・・・いつの間に・・・
岸和田城には山田家の旗が上っていた。
「後ろがガラ空きということ。」
楠木正虎率いる二千の兵が岸和田城を攻略していたのだった。
こうして和泉国守護代の松浦信輝は畠山を頼って紀伊へと落ちのびていった。
私たちは高屋城の防衛と和泉国での覇権を得ることに成功したのであった。
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