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第123話:新たなる脅威
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「・・・ということなのだ義兄上。」
「そうか・・・。」
1568年12月中頃、勝竜寺城に義輝がやってきた。
本人曰く、しばらく旅に出たいらしい。
殺されたはずの側室の小侍従が生きており、謎の組織に与しているとのことだ。
「謎の組織は、今まで我らの前に現れた上泉伊豆守に率いられた白や緑などの男たちと、灰月なる男に率いられた者たちに別れて争いを繰り広げているのだ。」
義輝の言葉に竹中半兵衛重治はうなずく。
「義輝様が在野に下り、謎の組織に探りを入れることは賛成です。私の考えでは彼らは風魔だけでなく織田信長とも繋がっているのではないかと。」
「好きにして良いが、命だけは大切にしてくれ。死ぬなよ。」
「ああ・・・また帰ってくるからな。」
そして、本丸御殿を出ていく義輝。
「五右衛門。俺を見送りか?」
「アンタは自分からどうこうしない限り、死にはしないだろう。だが、道中のお供に誰かを付けようか?」
五右衛門が柱の陰に立っていた。含み笑いを浮かべながら義輝に問いかける。
「構わんよ。感傷に浸った女々しい男の旅路だ。」
五右衛門に手を振りながら去っていく義輝。
「いつかアンタとはどちらが上か確かめたいんでね・・・必ず帰ってこられよ。」
「俺も楽しみにしているぜ。」
そんな言葉のやり取りを終えた五右衛門は義輝の後姿をただ見つめているのであった。
勝竜寺城城下町の『薬膳料理やまだ』
「モウスグ、クリスマスダヨ!!」
常連客となっているルイス・フロイスは店内にモミの木を運んできていた。
「これをどうするの?」
普段はここに勤務しているひよりはフロイスにタメ口だ。
「クリスマス二ロウソクデキラキラ二スルヨ。」
フロイスは嬉しそうだった。
そのとき、店内に可愛らしい女の子の声が聞こえてきた。
「甘い・・・甘いですよ、宣教師さん。」
シスターのコスプレをした美佳が高山重友を伴ってやって来たのだ。
「美佳姫様!!」
ひよりは慌てて平伏する。
「オオ・・・ジュスト。ヒサシブリダネ、オオキクナッタネ!!」
フロイスは重友の姿を見ると喜びの声を上げた。
「ソシテ、ジュスト。コノウツクシイフェリラスハ?」
「山田大輔殿の姫君である美佳姫です。」
「オオ・・・プリンセーサミカ!!」
『princesa』という響きに美佳は喜びを隠せないままに
「クリスマスの装飾が甘いのですわ。」
若干口調を変えた美佳が重友が運んでいた袋から様々な飾りを出す。
いわゆる現代のクリスマスツリーの装飾である。
「パパから聞きましたわ。勝竜寺城下の薬膳料理屋でクリスマスを祝うと。それならばとシゲちゃんを連れて参ったのよ。」
美佳は慣れた手つきでクリスマスツリーに装飾を施す。
「き・・・綺麗ですわ・・・。」
ひよりが目を輝かせながらそれを見つめている、その姿は戦闘時の残虐さの欠片も感じさせない。
「ひよりちゃんだったよね? 手伝ってよ!!」
「よろしいのですか・・・嬉しい♪」
こうして出来上がったクリスマスツリー。
やがて日本の国中に広まっていき、世界に先駆けた文化になるという歴史の改変に繋がっていくのであった。
すぐに山城国勝竜寺城城下には切支丹の聖地があるという噂が広まっていった。
おかげで『薬膳料理やまだ』は大繁盛であった。
決して私はキリスト教徒ではない。
まあ、幼稚園はカトリック系に通っていたがそれは親の教育方針によるものだった。
ただこの時代において日ノ本ではキリスト教徒は切支丹と呼ばれていた。
忌み嫌う者たちは信者の数の比ではなかったのである。
このことが誤解を招くことになってしまった。
年の瀬のある日、勝竜寺城を訪れた一人の僧侶。
東福寺の恵瓊と久しぶりに会うこととなった。
「山田山城守様、お久しぶりでございます。」
恵瓊は平伏している。
思い出せばあの鞍馬山の際に我らを置いて逃げて行った薄情な坊主じゃないか・・・
私は無性に腹が立ってきたが、とりあえず我慢することにした。
「切支丹とあまりに友好的すぎますと今後の山城守様の行く先に障害が生まれましょう。」
恵瓊の言葉に思わず1人の小姓が声を上げた。
「何を信じようが人の自由ではございませぬか!!」
蒲生鶴千代である。
重治の下で軍略を学び、慎之介から槍を学んでいる若き逸材が感情を露わにした。
「私も鶴千代と同じ意見です。ただ、都には古来より由緒正しき寺院が多くございます。本願寺や比叡山は強き戦力も持ち合わせておりますれば気をつけねばなりませぬ。」
重治の言葉にうなずく恵瓊。
「難しいよな・・・宗教による争いはずっと続いている。人間の歴史が続く限り終わりがないのかもしれない。」
私はそう言うとため息をつくしかなかった。
事実、恵瓊の来訪をきっかけとして毎日のように都の諸寺からお坊さんが挨拶に来るようになった。
うまく取り繕うも、なかなか厄介なものだ。
色々と都の公家の方々と繋がりがある寺院ばかりであり、やりようによっては敵を多く作ることにもなる。
そして既に敵になりつつある勢力も見えてきていた。
摂津国本願寺。
宗主である顕如は高僧たちに囲まれる中、静かに目を閉じていた。
「山田家の勢力は河内から和泉まで及んでおります。いずれは摂津もあやつらの手に・・・。」
高僧の一人が口を開く。
「畿内統一を果たすのは良いですが、切支丹を支援しているのが気がかりでございます。」
別の高僧の言葉も聞こえてくる。
三好は我らを殲滅せんとしてきた。
しかし、山田は全く動く気配がない・・・何を考えておるのか・・・。
だが、わずかな歳月で畿内統一を果たそうとしている程の男だ。
我らを邪魔と思うか、必然と思うか・・・
事と次第によっては加賀のように動かさねばならぬ。
顕如は顔を上げた。
「いずれ、山田は摂津の三好義継と岩成友通を打倒するであろう。その後に我らにどのような態度で接してくるかだな。事と次第によっては真っ向から打ち合っても構わぬ。」
その頃、大和国多聞山城。
「これで畿内は摂津のみ。」
岳人は地図上の河内国と和泉国を塗りつぶしていた。
その視線は摂津にだけ注がれていた。
「森殿、松倉殿、今日お呼びしたのは他でもございません。本願寺についてです。」
大広間に呼ばれているのは筒井家臣森好之と松倉重信である。
「あれは脅威でございました。やつらは興福寺に焼き討ちをかけて・・・とても神仏を敬う者共とは思えぬ所業でした。」
森好之は大和における一向一揆である大和天文一揆を体験しているのだ。
「筒井家の文献にも残されておりますが、十市や越智の力を借りてやっとのことでございました。ただその際の怨恨が根強く大和において本願寺は永代禁制となっております。」
松倉重信が話を付け加えた。
「大和は安泰、山城も問題無しと考えても、河内・和泉・摂津においては危険ということですね。」
岳人は本願寺を危惧していたのである。
織田信長による伊勢侵攻や上洛は結果的に阻止することになったが、いずれにせよ本願寺勢力によるイレギュラーな伊勢長島一揆なども考えられるのだ。
1568年も終わりを迎えていく中で、新たなる問題に山田家は苦悩していくことになる。
「そうか・・・。」
1568年12月中頃、勝竜寺城に義輝がやってきた。
本人曰く、しばらく旅に出たいらしい。
殺されたはずの側室の小侍従が生きており、謎の組織に与しているとのことだ。
「謎の組織は、今まで我らの前に現れた上泉伊豆守に率いられた白や緑などの男たちと、灰月なる男に率いられた者たちに別れて争いを繰り広げているのだ。」
義輝の言葉に竹中半兵衛重治はうなずく。
「義輝様が在野に下り、謎の組織に探りを入れることは賛成です。私の考えでは彼らは風魔だけでなく織田信長とも繋がっているのではないかと。」
「好きにして良いが、命だけは大切にしてくれ。死ぬなよ。」
「ああ・・・また帰ってくるからな。」
そして、本丸御殿を出ていく義輝。
「五右衛門。俺を見送りか?」
「アンタは自分からどうこうしない限り、死にはしないだろう。だが、道中のお供に誰かを付けようか?」
五右衛門が柱の陰に立っていた。含み笑いを浮かべながら義輝に問いかける。
「構わんよ。感傷に浸った女々しい男の旅路だ。」
五右衛門に手を振りながら去っていく義輝。
「いつかアンタとはどちらが上か確かめたいんでね・・・必ず帰ってこられよ。」
「俺も楽しみにしているぜ。」
そんな言葉のやり取りを終えた五右衛門は義輝の後姿をただ見つめているのであった。
勝竜寺城城下町の『薬膳料理やまだ』
「モウスグ、クリスマスダヨ!!」
常連客となっているルイス・フロイスは店内にモミの木を運んできていた。
「これをどうするの?」
普段はここに勤務しているひよりはフロイスにタメ口だ。
「クリスマス二ロウソクデキラキラ二スルヨ。」
フロイスは嬉しそうだった。
そのとき、店内に可愛らしい女の子の声が聞こえてきた。
「甘い・・・甘いですよ、宣教師さん。」
シスターのコスプレをした美佳が高山重友を伴ってやって来たのだ。
「美佳姫様!!」
ひよりは慌てて平伏する。
「オオ・・・ジュスト。ヒサシブリダネ、オオキクナッタネ!!」
フロイスは重友の姿を見ると喜びの声を上げた。
「ソシテ、ジュスト。コノウツクシイフェリラスハ?」
「山田大輔殿の姫君である美佳姫です。」
「オオ・・・プリンセーサミカ!!」
『princesa』という響きに美佳は喜びを隠せないままに
「クリスマスの装飾が甘いのですわ。」
若干口調を変えた美佳が重友が運んでいた袋から様々な飾りを出す。
いわゆる現代のクリスマスツリーの装飾である。
「パパから聞きましたわ。勝竜寺城下の薬膳料理屋でクリスマスを祝うと。それならばとシゲちゃんを連れて参ったのよ。」
美佳は慣れた手つきでクリスマスツリーに装飾を施す。
「き・・・綺麗ですわ・・・。」
ひよりが目を輝かせながらそれを見つめている、その姿は戦闘時の残虐さの欠片も感じさせない。
「ひよりちゃんだったよね? 手伝ってよ!!」
「よろしいのですか・・・嬉しい♪」
こうして出来上がったクリスマスツリー。
やがて日本の国中に広まっていき、世界に先駆けた文化になるという歴史の改変に繋がっていくのであった。
すぐに山城国勝竜寺城城下には切支丹の聖地があるという噂が広まっていった。
おかげで『薬膳料理やまだ』は大繁盛であった。
決して私はキリスト教徒ではない。
まあ、幼稚園はカトリック系に通っていたがそれは親の教育方針によるものだった。
ただこの時代において日ノ本ではキリスト教徒は切支丹と呼ばれていた。
忌み嫌う者たちは信者の数の比ではなかったのである。
このことが誤解を招くことになってしまった。
年の瀬のある日、勝竜寺城を訪れた一人の僧侶。
東福寺の恵瓊と久しぶりに会うこととなった。
「山田山城守様、お久しぶりでございます。」
恵瓊は平伏している。
思い出せばあの鞍馬山の際に我らを置いて逃げて行った薄情な坊主じゃないか・・・
私は無性に腹が立ってきたが、とりあえず我慢することにした。
「切支丹とあまりに友好的すぎますと今後の山城守様の行く先に障害が生まれましょう。」
恵瓊の言葉に思わず1人の小姓が声を上げた。
「何を信じようが人の自由ではございませぬか!!」
蒲生鶴千代である。
重治の下で軍略を学び、慎之介から槍を学んでいる若き逸材が感情を露わにした。
「私も鶴千代と同じ意見です。ただ、都には古来より由緒正しき寺院が多くございます。本願寺や比叡山は強き戦力も持ち合わせておりますれば気をつけねばなりませぬ。」
重治の言葉にうなずく恵瓊。
「難しいよな・・・宗教による争いはずっと続いている。人間の歴史が続く限り終わりがないのかもしれない。」
私はそう言うとため息をつくしかなかった。
事実、恵瓊の来訪をきっかけとして毎日のように都の諸寺からお坊さんが挨拶に来るようになった。
うまく取り繕うも、なかなか厄介なものだ。
色々と都の公家の方々と繋がりがある寺院ばかりであり、やりようによっては敵を多く作ることにもなる。
そして既に敵になりつつある勢力も見えてきていた。
摂津国本願寺。
宗主である顕如は高僧たちに囲まれる中、静かに目を閉じていた。
「山田家の勢力は河内から和泉まで及んでおります。いずれは摂津もあやつらの手に・・・。」
高僧の一人が口を開く。
「畿内統一を果たすのは良いですが、切支丹を支援しているのが気がかりでございます。」
別の高僧の言葉も聞こえてくる。
三好は我らを殲滅せんとしてきた。
しかし、山田は全く動く気配がない・・・何を考えておるのか・・・。
だが、わずかな歳月で畿内統一を果たそうとしている程の男だ。
我らを邪魔と思うか、必然と思うか・・・
事と次第によっては加賀のように動かさねばならぬ。
顕如は顔を上げた。
「いずれ、山田は摂津の三好義継と岩成友通を打倒するであろう。その後に我らにどのような態度で接してくるかだな。事と次第によっては真っ向から打ち合っても構わぬ。」
その頃、大和国多聞山城。
「これで畿内は摂津のみ。」
岳人は地図上の河内国と和泉国を塗りつぶしていた。
その視線は摂津にだけ注がれていた。
「森殿、松倉殿、今日お呼びしたのは他でもございません。本願寺についてです。」
大広間に呼ばれているのは筒井家臣森好之と松倉重信である。
「あれは脅威でございました。やつらは興福寺に焼き討ちをかけて・・・とても神仏を敬う者共とは思えぬ所業でした。」
森好之は大和における一向一揆である大和天文一揆を体験しているのだ。
「筒井家の文献にも残されておりますが、十市や越智の力を借りてやっとのことでございました。ただその際の怨恨が根強く大和において本願寺は永代禁制となっております。」
松倉重信が話を付け加えた。
「大和は安泰、山城も問題無しと考えても、河内・和泉・摂津においては危険ということですね。」
岳人は本願寺を危惧していたのである。
織田信長による伊勢侵攻や上洛は結果的に阻止することになったが、いずれにせよ本願寺勢力によるイレギュラーな伊勢長島一揆なども考えられるのだ。
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