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第126話:戦国時代で大武道大会を企画してみた
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1569年1月、京都二条御所。
「明けましておめでとうございます。」
私は将軍足利義栄に新年の挨拶をしていた。
「阿古丹のおかげでワシはだいぶ元気になってきた。本当に感謝しておる、大輔殿。」
義栄は元気そうだ。
「楓様のおかげですぞ。現在、足利将軍家には世継ぎがおりませぬが故にできれば早く。」
そう言うのは室町幕府幕臣の細川藤孝。
正月早々に、義栄と楓に子作りを求めているのだ。
この男は元々は義輝の将軍時代の家臣であり、永禄の変後は義昭に仕えていたが、知らぬ間に義昭が都を脱出し消息不明となっていたために越前の朝倉義景を通じて義栄に仕えることとなったのだ。
塚原卜伝から剣術を学んでいた武芸の達人でもある。
近衛前久や細川昭元もその腕を恐れて何も言えないようだ。
「多分ですが、今年で丹波は攻め落とせると思いますよ。」
そんな私の言葉に沈みがちだった二人は笑顔を見せた。
「その後は銀山の管理を右京太夫殿にお任せしたいと思っております。」
「任せてくだされい。」
嬉しさを隠せない昭元の姿を横目に細川藤孝は嘆息するのだった。
二条御所の一室。
私は細川藤孝に呼び止められて密談することになった。
「山田大輔殿。あなたの眼からして幕府の今後はどう思われますか?」
やはりそうくるかという質問だ。
摂津を除く畿内を手中に収めた・・・収めたいという気持ちはなかったが、はたから見れば私は戦国の覇者を目指す男に思われても仕方がない。
「義栄公がどこまで延命できるか・・・ですね。」
「やはりそうですか・・・。もう既に幕府の機能は停止しているに等しい。この先の日ノ本をどうまとめていけば良いのか・・・。」
そう言うと藤孝は私を見つめてくる。
「私は戦が嫌いです。」
「やはり断ってきましたか・・・。かと言って我ら管領家も誰しも器ではない。もう家柄や格式で世を治める時代ではない。是非、大輔殿に。義栄殿の義理の父という立場もありますし。」
そういうのって家柄や格式にこだわっているんじゃねえの?
「それならば誰が将軍家を引き継ぐかを決める戦いをすればいいのでは?」
「えッ・・・さっき戦いが嫌いって言ったばかりじゃん!?」
私の言葉に思いがけず即ツッコミをする細川藤孝。
「よく少年誌にあるパターンですよ。それぞれが代表を何名か決めてトーナメントで勝ち上がる。優勝した大名が幕府を引き継ぐというのです。」
「なるほど・・・ってそんなんで日ノ本をまとめる人間を決めていいの?武力だけじゃん!!」
「考えても面倒でしょう。それならば勝ち抜きトーナメントが一番手っ取り早いんですって。」
私の熱弁を外で聞いていた五右衛門と慶次はニヤつくばかり。
「おい・・・聞いたか、俺らの強さで殿を将軍にできるんだぜ。」
「これは楽しくなってきたぞ。」
その様子を見て重治も笑顔を見せていた。
「例えば、ジャ●プでも大概の人気作はこういうトーナメント戦が多いのよ。テコ入れでバトル展開に持っていくってヤツ。それがマンネリになって読者が離れていくんだけどね。」
「大輔殿の言っていることの意味がわかりません。」
「例えば三好から五名選抜、上杉から五名選抜、武田から五名選抜といった形で強き者を集めて勝ち抜き戦をするということです。」
「なるほど・・・条件は?」
「国持ちの大名のみ。一国が幾つにも分裂していたり親・兄弟で揉めている国は却下でいきましょう。自ずと家柄や格式のある者のみになるでしょう。」
「なるほど・・・では山田家は?」
「参加しません。」
「なんで?」
私の断りの言葉に藤孝が驚いた時だった。
「参加しねえってどういうことじゃ!!」
五右衛門と慶次が戸を蹴り破って乱入してきた。
「お・・・お前ら・・・細川殿に無礼だぞ。」
狼狽する私に詰め寄る野獣二匹。
「殿、あなたは何もわかっておられない。」
そこに重治もやってきた。
「殿がお持ちの黒漆剣は殿以外に使いこなせたのは坂上田村麻呂様のみです。」
「まさか・・・山田大輔殿は・・・!?」
驚愕する藤孝にうなずきながら重治は言った。
「殿はご子孫であられる可能性があります。」
待ってくれ・・・こういうねつ造は良くないよ・・・マジで・・・
「おお、それならば山田家は確定です。大輔殿・・・拒否権は無しですぞ。」
「ナイスだぜ、半兵衛!!」
大喜びの慶次。
しかし、五右衛門の表情が突然真剣なものに変わったことを私は見逃さなかった。
勝竜寺城に戻った後、本丸にて。
「俺は殿様を本気で勝たせるぞ。」
五右衛門が言う。
「死んだり殺さない程度に頑張ってくれたらいいんだけどな。」
「黒漆剣のこともあるしな・・・俺は半兵衛の方便であっても殿さまがそのなんちゃら田村さんと繋がりがあると思っている。」
坂上田村麻呂だよね・・・。また今度、岳人に聞いてみよう。
「では、殿は私と明日再び御所に赴いて細川様とそのトーナメントとやらの決め事を考えましょう。」
「ああ、わかったよ。」
重治と私は明日、御所に行くことを取り決めたのだった。
そして誰もが寝静まる夜遅く・・・
眠れん・・・何でだろうねえ・・・
私は布団の中で寝付けないでいた。
隣では真紅が可愛らしい寝顔を見せている。
側室になってからも一度も抱いたことはないのだが、それで真紅が幸せなら構わない。
ベッドマイルドってヤツかな。まあ触らせてはくれるけど。
寝床から出ると本当に凍えそうな程の寒さだ。
清興、六兵衛、景兼、光秀・・・あいつらはもっと寒いところにいるんだよな・・・ゴメンな。
でも、少なくともこのトーナメントの為に清興と六兵衛、景兼には帰ってきてもらわねば。
雲がかかったなんとも妖しげな月明り。
そのとき、突然・・・私の脳裏に浮かぶ映像・・・
一人の男が鬼たちを黒い剣で打ち倒していく。
『思い出せ・・・我が生まれ変わりよ・・・』
全ての鬼を滅ぼしたその男が私に向けて静かに言った。
「なんだ・・・今のは・・・何なんだ・・・。」
私には理解できないものであった。
いや・・・多分、理解したくないという気持ちのほうが強いのだ。
半兵衛が余計なことを言うから気になってしまったのか・・・
これは・・・久しぶりに行くしかないか・・・
私はいつの間にか黒漆剣を手にしていた。
鞘から抜き、その刀身を月に向ける。
その様子を真紅が戸の陰から見つめていた。
「殿・・・」
翌日、都から各地の諸侯へ書状が送られた。
『来たるべき二月十四日より、都の某所にて永禄最強大武道会を開催する。この大会の勝利者には次期将軍の座を約束するもの也。参加したき者はそれぞれ七人の強者を引き連れて上洛すべし。尚、この期間において他国への侵攻などの戦争行為を禁ずる。破りし者は帝の名において厳罰に処す。征夷大将軍足利義栄。』
この書状により各地の強者どもが一堂に会する夢の武道大会が開かれるのであった。
大和国多聞山城。
「これってまるでジャンプのバトル漫画の展開じゃん・・・。」
岳人と朋美は呆れ顔だった。
そして、私は一人鞍馬山へと姿を消していく。
全てを知るために・・・。
「明けましておめでとうございます。」
私は将軍足利義栄に新年の挨拶をしていた。
「阿古丹のおかげでワシはだいぶ元気になってきた。本当に感謝しておる、大輔殿。」
義栄は元気そうだ。
「楓様のおかげですぞ。現在、足利将軍家には世継ぎがおりませぬが故にできれば早く。」
そう言うのは室町幕府幕臣の細川藤孝。
正月早々に、義栄と楓に子作りを求めているのだ。
この男は元々は義輝の将軍時代の家臣であり、永禄の変後は義昭に仕えていたが、知らぬ間に義昭が都を脱出し消息不明となっていたために越前の朝倉義景を通じて義栄に仕えることとなったのだ。
塚原卜伝から剣術を学んでいた武芸の達人でもある。
近衛前久や細川昭元もその腕を恐れて何も言えないようだ。
「多分ですが、今年で丹波は攻め落とせると思いますよ。」
そんな私の言葉に沈みがちだった二人は笑顔を見せた。
「その後は銀山の管理を右京太夫殿にお任せしたいと思っております。」
「任せてくだされい。」
嬉しさを隠せない昭元の姿を横目に細川藤孝は嘆息するのだった。
二条御所の一室。
私は細川藤孝に呼び止められて密談することになった。
「山田大輔殿。あなたの眼からして幕府の今後はどう思われますか?」
やはりそうくるかという質問だ。
摂津を除く畿内を手中に収めた・・・収めたいという気持ちはなかったが、はたから見れば私は戦国の覇者を目指す男に思われても仕方がない。
「義栄公がどこまで延命できるか・・・ですね。」
「やはりそうですか・・・。もう既に幕府の機能は停止しているに等しい。この先の日ノ本をどうまとめていけば良いのか・・・。」
そう言うと藤孝は私を見つめてくる。
「私は戦が嫌いです。」
「やはり断ってきましたか・・・。かと言って我ら管領家も誰しも器ではない。もう家柄や格式で世を治める時代ではない。是非、大輔殿に。義栄殿の義理の父という立場もありますし。」
そういうのって家柄や格式にこだわっているんじゃねえの?
「それならば誰が将軍家を引き継ぐかを決める戦いをすればいいのでは?」
「えッ・・・さっき戦いが嫌いって言ったばかりじゃん!?」
私の言葉に思いがけず即ツッコミをする細川藤孝。
「よく少年誌にあるパターンですよ。それぞれが代表を何名か決めてトーナメントで勝ち上がる。優勝した大名が幕府を引き継ぐというのです。」
「なるほど・・・ってそんなんで日ノ本をまとめる人間を決めていいの?武力だけじゃん!!」
「考えても面倒でしょう。それならば勝ち抜きトーナメントが一番手っ取り早いんですって。」
私の熱弁を外で聞いていた五右衛門と慶次はニヤつくばかり。
「おい・・・聞いたか、俺らの強さで殿を将軍にできるんだぜ。」
「これは楽しくなってきたぞ。」
その様子を見て重治も笑顔を見せていた。
「例えば、ジャ●プでも大概の人気作はこういうトーナメント戦が多いのよ。テコ入れでバトル展開に持っていくってヤツ。それがマンネリになって読者が離れていくんだけどね。」
「大輔殿の言っていることの意味がわかりません。」
「例えば三好から五名選抜、上杉から五名選抜、武田から五名選抜といった形で強き者を集めて勝ち抜き戦をするということです。」
「なるほど・・・条件は?」
「国持ちの大名のみ。一国が幾つにも分裂していたり親・兄弟で揉めている国は却下でいきましょう。自ずと家柄や格式のある者のみになるでしょう。」
「なるほど・・・では山田家は?」
「参加しません。」
「なんで?」
私の断りの言葉に藤孝が驚いた時だった。
「参加しねえってどういうことじゃ!!」
五右衛門と慶次が戸を蹴り破って乱入してきた。
「お・・・お前ら・・・細川殿に無礼だぞ。」
狼狽する私に詰め寄る野獣二匹。
「殿、あなたは何もわかっておられない。」
そこに重治もやってきた。
「殿がお持ちの黒漆剣は殿以外に使いこなせたのは坂上田村麻呂様のみです。」
「まさか・・・山田大輔殿は・・・!?」
驚愕する藤孝にうなずきながら重治は言った。
「殿はご子孫であられる可能性があります。」
待ってくれ・・・こういうねつ造は良くないよ・・・マジで・・・
「おお、それならば山田家は確定です。大輔殿・・・拒否権は無しですぞ。」
「ナイスだぜ、半兵衛!!」
大喜びの慶次。
しかし、五右衛門の表情が突然真剣なものに変わったことを私は見逃さなかった。
勝竜寺城に戻った後、本丸にて。
「俺は殿様を本気で勝たせるぞ。」
五右衛門が言う。
「死んだり殺さない程度に頑張ってくれたらいいんだけどな。」
「黒漆剣のこともあるしな・・・俺は半兵衛の方便であっても殿さまがそのなんちゃら田村さんと繋がりがあると思っている。」
坂上田村麻呂だよね・・・。また今度、岳人に聞いてみよう。
「では、殿は私と明日再び御所に赴いて細川様とそのトーナメントとやらの決め事を考えましょう。」
「ああ、わかったよ。」
重治と私は明日、御所に行くことを取り決めたのだった。
そして誰もが寝静まる夜遅く・・・
眠れん・・・何でだろうねえ・・・
私は布団の中で寝付けないでいた。
隣では真紅が可愛らしい寝顔を見せている。
側室になってからも一度も抱いたことはないのだが、それで真紅が幸せなら構わない。
ベッドマイルドってヤツかな。まあ触らせてはくれるけど。
寝床から出ると本当に凍えそうな程の寒さだ。
清興、六兵衛、景兼、光秀・・・あいつらはもっと寒いところにいるんだよな・・・ゴメンな。
でも、少なくともこのトーナメントの為に清興と六兵衛、景兼には帰ってきてもらわねば。
雲がかかったなんとも妖しげな月明り。
そのとき、突然・・・私の脳裏に浮かぶ映像・・・
一人の男が鬼たちを黒い剣で打ち倒していく。
『思い出せ・・・我が生まれ変わりよ・・・』
全ての鬼を滅ぼしたその男が私に向けて静かに言った。
「なんだ・・・今のは・・・何なんだ・・・。」
私には理解できないものであった。
いや・・・多分、理解したくないという気持ちのほうが強いのだ。
半兵衛が余計なことを言うから気になってしまったのか・・・
これは・・・久しぶりに行くしかないか・・・
私はいつの間にか黒漆剣を手にしていた。
鞘から抜き、その刀身を月に向ける。
その様子を真紅が戸の陰から見つめていた。
「殿・・・」
翌日、都から各地の諸侯へ書状が送られた。
『来たるべき二月十四日より、都の某所にて永禄最強大武道会を開催する。この大会の勝利者には次期将軍の座を約束するもの也。参加したき者はそれぞれ七人の強者を引き連れて上洛すべし。尚、この期間において他国への侵攻などの戦争行為を禁ずる。破りし者は帝の名において厳罰に処す。征夷大将軍足利義栄。』
この書状により各地の強者どもが一堂に会する夢の武道大会が開かれるのであった。
大和国多聞山城。
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