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第148話:愛を知らぬ男
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「始め!!」
審判の声と共に互い構えを見せる義成と霞丸。
義成は槍を構えて穂先を動かしながら牽制を始めた。
わかる・・・間違いなく霞丸は強い・・・
霞丸は木刀を構えると距離を取りながら隙を伺う。
なるほど・・・義輝様の言葉に嘘はない。なんという才気。
これは試合でいけばキリがない・・・死合じゃ・・・・
「殿。お久しゅうございまする。」
観戦している私に声をかけてきたのは三好長虎だ。
「おお、元気そうだね。別に殿と言わんでもいいじゃないの。」
「河内国を任されたこの身で最早大輔殿呼ばわりはできんでしょうが、ワハハハ。」
長虎の相変わらずの姿に安心する私である。
「最終決戦ということで早馬で参陣したが、あの霞丸なる男の正体は出羽国最上家次期当主である最上義光。」
長虎の言葉に私たちは驚く。
「なんと・・・あの者か・・・奥州で随一の剛の者と称えられる・・・」
竹中半兵衛重治はつぶやく。
「才では義成も負けてはおらぬ。」
慶次が言うも、私にはずっと気になっていることがあったのだ。
それは・・・
「ふんッ!!」
義光の鋭い攻撃を鮮やかな手並みで防ぐ義成。
そこからの反撃の槍の三連打で義光を下がらせる。
「さすが義成は天才だ。そう思わんか平八郎。」
観戦している榊原康政が笑顔を見せていた。
「・・・」
しかし、その傍らの本田平八郎は険しい表情で試合を眺めている。
「ワシや義成とあの霞丸殿は違う。そこに大きな差あるのだ・・・」
平八郎はそう言うと大きく嘆息するのだった。
義成の突きの速さは尋常ではなかった。その佇まいと技量も相まって観る者を惹きつけている。
「くっ・・・」
その身体をかすめていく義成の槍に顔を歪める義光。
「ますます腕を上げておるな、義成。ただ・・・オマエはまだ味わっておらぬだろう・・・」
義輝は真剣な表情で戦況を見つめている。
その隣には全身を晒でぐるぐる巻きになった飛鼠が座った。
「あの山田の若武者はどれだけの鍛錬を積んだんでしょうかねえ・・・。あの若さで松永弾正を討ち取ったというのがよくわかるもんだぜ。」
「だが・・・まだ味わっていない・・・。天才であるが故にな。」
飛鼠の言葉に対し義輝は首を横に振るとつぶやくのだった。
この男が周囲の視線を集めておるか・・・
霞丸はめざとく槍をかわすとそのまま肘を義成の顔に入れる。
「おぬし、愛されとるのう。」
「突然、何を言うか!?」
その肘をかわした義成は槍の柄も利用した連続攻撃。
霞丸は徐々に追い込まれていく。
「そろそろゆくぞォォォ!!」
気合と共に義成の槍を大きく弾いた霞丸。
来るか・・・見切ってみせよう!!
義成の身体からも闘気が放たれる。
「秘剣・・・斬鬼斬骸ィィィ!!」
霞丸は踏み込むと瞬時に義成の間合いに飛び込んでいた。
「一の閃!!」
霞丸の上段からの一撃を義成はかわす。
「見切った・・・ぐッ・・・」
しかし、着物を斬り裂かれた義成。
「二の閃!!」
霞丸の更なる踏み込みと下段からの斬り返し。
「来るッ!!」
義成はその一撃を見切ってかわすとそのまま槍でカウンターの一撃。
それが霞丸の脇腹を捉えた。
「滅・却・閃ッ!!」
口から吐血しながらも、霞丸は動じずにそのまま木刀を振り回し円を描くと、義成の槍が真っ二つになった。
そして三度目の斬り返しが義成を直撃した。
私が気にしていたこと・・・それは義成が敗北を知らないこと。
才あるが故に窮地を幾度となく切り抜けてきたが、義成は知らない・・・戦場の土の味を・・・
私も義輝も同じことを感じていたのだ。
「うわァァッ!!」
吹っ飛ばされて地面を転がり動かない義成。
審判が歩み寄って状況を確認する。
「し・・・勝負あり・・・勝者霞丸。」
山田家には衝撃であった。義成の敗北である。これまで戦場でも苦戦はあっても決して負けなかった天才の敗北に動揺が走る。
義成の下に駆け寄る一馬と慎之介、控えの英圭や大雅も集まってくる。
「愛されとるのう・・・」
その光景を見た霞丸は勝利の喜びも見せずに寂しげな笑みを浮かべていた。
愛とはなんぞ・・・
霞丸・・・最上義光は生まれながらの強者であった。
出羽国の弱小領主である最上家の嫡男でありながら、元服前に既に出羽国内で知らぬ者がいない程の名声を得ていた。そのカリスマ的存在感が実父である最上家当主最上義守には頼もしくもあり目障りでもあったのだ。
「このような生温いやり方ではいずれ圧し潰されまするぞ。伊達にもいずれくる上杉にも!!」
義光は軍事・内政に関して常々父に進言していた。
しかし聞き入れられることはなかった。
「おぬしに政を語る資格などない・・・おぬしの活きる場所は戦場のみじゃ。」
ワシはただの刀に等しい・・・父上の刀じゃ・・・
義守が湯治の際に夜盗の群れに襲われた時、ただ一人で夜盗の群れを撃退した。
「褒美じゃ。この鬼切丸でこれからも頼むぞ。まあおぬし自身が鬼みたいなものだがな・・・ワハハハ。」
名刀鬼切丸を賜ったが、そこに愛はなかった。
この全身の傷は全て最上家の・・・父の”剣”として戦ってきた証。
誰もがワシを恐れおる。そしてワシの武のみしか信じてくれぬ・・・
そして今、ワシはここにおる・・・
立ち尽くす霞丸。
「代われ、霞丸。」
尼子陣営の一人の男が声をかけるも
「断る・・・次もやらせてもらおう。」
霞丸はそのまま試合場に残った。それを見て呆れ顔になったその男、
「義輝公。なんだかんだと霞丸も先程の戦いでかなりの手傷を負っておるぞ。」
「まあ、気の済むまでやればいい。それよりもおぬしが来てくれたことが嬉しいぞ。」
「ところで私はどのような名前にいたしましょうか・・・?」
「任せる。」
義輝と軽妙なやり取りをする男、肥後国大名相良義陽である。
「さあ我らは誰が行くか・・・」
そんな私の心配をよそに皆が出ようと揉めている。
「誰が出ても一緒だ。霞丸に戦う力はほとんど残っちゃいねえ。」
清興が言った。皆、目を覚ましていたことに驚いている。
「一馬、行ってこい。お前と義成は一番長き付き合いだろう。」
「はッ!!」
一馬は殺気立った眼差しで試合場へと歩いて行った。
「山田家三番手芳野一馬!!」
一馬は双槍を構える。
その向こうで苦痛の表情を浮かべている霞丸。
アバラが逝ってしまったか・・・だが、負けぬ。
そんな霞丸に声が届いた。
「霞丸ゥ!! 負けたら殺す!!」
飛鼠が声を張り上げている。
アンタが既に死にかけているじゃねえか・・・
思わず笑みを浮かべる霞丸。
「俺から言えることはただ一つだ。今宵はオマエと旨い酒でも吞みたいってことだ。」
そんな義輝の声を聞いた霞丸は天を仰いだ。
「霞丸殿。今の私にできることはその背中を押すことだけ・・・頼みます。」
重傷の山中鹿介幸盛が身体を起こして声をかける。その声は小さく届くはずもない。
だが、霞丸の心には伝わっていた。
「始め!!」
その声と共に全力で一馬に襲いかかる霞丸であったが、誰の眼から見ても限界なのは明らかであった。
しかし、気丈にも鋭い太刀筋を見せるが、
「御免!!」
刹那、一馬の双槍が首筋とみぞおちに決まる。
「ふっ・・・見事・・・」
そう言いながら崩れ落ちていく霞丸。
このような気持ち・・・悪くはない・・・な
「し・・・勝負・・・勝負あり!! 勝者芳野一馬!!」
一馬は喜ぶことなく倒れた霞丸の身体を起こすと抱えながら尼子陣営に連れていく。
「今度は万全の最上義光殿と相対したいものです。」
「フッ・・・万全でもおぬしとの勝負はわからんと思うがな・・・」
一馬は尼子陣営に霞丸を送り届けると試合場に戻るのだった。
審判の声と共に互い構えを見せる義成と霞丸。
義成は槍を構えて穂先を動かしながら牽制を始めた。
わかる・・・間違いなく霞丸は強い・・・
霞丸は木刀を構えると距離を取りながら隙を伺う。
なるほど・・・義輝様の言葉に嘘はない。なんという才気。
これは試合でいけばキリがない・・・死合じゃ・・・・
「殿。お久しゅうございまする。」
観戦している私に声をかけてきたのは三好長虎だ。
「おお、元気そうだね。別に殿と言わんでもいいじゃないの。」
「河内国を任されたこの身で最早大輔殿呼ばわりはできんでしょうが、ワハハハ。」
長虎の相変わらずの姿に安心する私である。
「最終決戦ということで早馬で参陣したが、あの霞丸なる男の正体は出羽国最上家次期当主である最上義光。」
長虎の言葉に私たちは驚く。
「なんと・・・あの者か・・・奥州で随一の剛の者と称えられる・・・」
竹中半兵衛重治はつぶやく。
「才では義成も負けてはおらぬ。」
慶次が言うも、私にはずっと気になっていることがあったのだ。
それは・・・
「ふんッ!!」
義光の鋭い攻撃を鮮やかな手並みで防ぐ義成。
そこからの反撃の槍の三連打で義光を下がらせる。
「さすが義成は天才だ。そう思わんか平八郎。」
観戦している榊原康政が笑顔を見せていた。
「・・・」
しかし、その傍らの本田平八郎は険しい表情で試合を眺めている。
「ワシや義成とあの霞丸殿は違う。そこに大きな差あるのだ・・・」
平八郎はそう言うと大きく嘆息するのだった。
義成の突きの速さは尋常ではなかった。その佇まいと技量も相まって観る者を惹きつけている。
「くっ・・・」
その身体をかすめていく義成の槍に顔を歪める義光。
「ますます腕を上げておるな、義成。ただ・・・オマエはまだ味わっておらぬだろう・・・」
義輝は真剣な表情で戦況を見つめている。
その隣には全身を晒でぐるぐる巻きになった飛鼠が座った。
「あの山田の若武者はどれだけの鍛錬を積んだんでしょうかねえ・・・。あの若さで松永弾正を討ち取ったというのがよくわかるもんだぜ。」
「だが・・・まだ味わっていない・・・。天才であるが故にな。」
飛鼠の言葉に対し義輝は首を横に振るとつぶやくのだった。
この男が周囲の視線を集めておるか・・・
霞丸はめざとく槍をかわすとそのまま肘を義成の顔に入れる。
「おぬし、愛されとるのう。」
「突然、何を言うか!?」
その肘をかわした義成は槍の柄も利用した連続攻撃。
霞丸は徐々に追い込まれていく。
「そろそろゆくぞォォォ!!」
気合と共に義成の槍を大きく弾いた霞丸。
来るか・・・見切ってみせよう!!
義成の身体からも闘気が放たれる。
「秘剣・・・斬鬼斬骸ィィィ!!」
霞丸は踏み込むと瞬時に義成の間合いに飛び込んでいた。
「一の閃!!」
霞丸の上段からの一撃を義成はかわす。
「見切った・・・ぐッ・・・」
しかし、着物を斬り裂かれた義成。
「二の閃!!」
霞丸の更なる踏み込みと下段からの斬り返し。
「来るッ!!」
義成はその一撃を見切ってかわすとそのまま槍でカウンターの一撃。
それが霞丸の脇腹を捉えた。
「滅・却・閃ッ!!」
口から吐血しながらも、霞丸は動じずにそのまま木刀を振り回し円を描くと、義成の槍が真っ二つになった。
そして三度目の斬り返しが義成を直撃した。
私が気にしていたこと・・・それは義成が敗北を知らないこと。
才あるが故に窮地を幾度となく切り抜けてきたが、義成は知らない・・・戦場の土の味を・・・
私も義輝も同じことを感じていたのだ。
「うわァァッ!!」
吹っ飛ばされて地面を転がり動かない義成。
審判が歩み寄って状況を確認する。
「し・・・勝負あり・・・勝者霞丸。」
山田家には衝撃であった。義成の敗北である。これまで戦場でも苦戦はあっても決して負けなかった天才の敗北に動揺が走る。
義成の下に駆け寄る一馬と慎之介、控えの英圭や大雅も集まってくる。
「愛されとるのう・・・」
その光景を見た霞丸は勝利の喜びも見せずに寂しげな笑みを浮かべていた。
愛とはなんぞ・・・
霞丸・・・最上義光は生まれながらの強者であった。
出羽国の弱小領主である最上家の嫡男でありながら、元服前に既に出羽国内で知らぬ者がいない程の名声を得ていた。そのカリスマ的存在感が実父である最上家当主最上義守には頼もしくもあり目障りでもあったのだ。
「このような生温いやり方ではいずれ圧し潰されまするぞ。伊達にもいずれくる上杉にも!!」
義光は軍事・内政に関して常々父に進言していた。
しかし聞き入れられることはなかった。
「おぬしに政を語る資格などない・・・おぬしの活きる場所は戦場のみじゃ。」
ワシはただの刀に等しい・・・父上の刀じゃ・・・
義守が湯治の際に夜盗の群れに襲われた時、ただ一人で夜盗の群れを撃退した。
「褒美じゃ。この鬼切丸でこれからも頼むぞ。まあおぬし自身が鬼みたいなものだがな・・・ワハハハ。」
名刀鬼切丸を賜ったが、そこに愛はなかった。
この全身の傷は全て最上家の・・・父の”剣”として戦ってきた証。
誰もがワシを恐れおる。そしてワシの武のみしか信じてくれぬ・・・
そして今、ワシはここにおる・・・
立ち尽くす霞丸。
「代われ、霞丸。」
尼子陣営の一人の男が声をかけるも
「断る・・・次もやらせてもらおう。」
霞丸はそのまま試合場に残った。それを見て呆れ顔になったその男、
「義輝公。なんだかんだと霞丸も先程の戦いでかなりの手傷を負っておるぞ。」
「まあ、気の済むまでやればいい。それよりもおぬしが来てくれたことが嬉しいぞ。」
「ところで私はどのような名前にいたしましょうか・・・?」
「任せる。」
義輝と軽妙なやり取りをする男、肥後国大名相良義陽である。
「さあ我らは誰が行くか・・・」
そんな私の心配をよそに皆が出ようと揉めている。
「誰が出ても一緒だ。霞丸に戦う力はほとんど残っちゃいねえ。」
清興が言った。皆、目を覚ましていたことに驚いている。
「一馬、行ってこい。お前と義成は一番長き付き合いだろう。」
「はッ!!」
一馬は殺気立った眼差しで試合場へと歩いて行った。
「山田家三番手芳野一馬!!」
一馬は双槍を構える。
その向こうで苦痛の表情を浮かべている霞丸。
アバラが逝ってしまったか・・・だが、負けぬ。
そんな霞丸に声が届いた。
「霞丸ゥ!! 負けたら殺す!!」
飛鼠が声を張り上げている。
アンタが既に死にかけているじゃねえか・・・
思わず笑みを浮かべる霞丸。
「俺から言えることはただ一つだ。今宵はオマエと旨い酒でも吞みたいってことだ。」
そんな義輝の声を聞いた霞丸は天を仰いだ。
「霞丸殿。今の私にできることはその背中を押すことだけ・・・頼みます。」
重傷の山中鹿介幸盛が身体を起こして声をかける。その声は小さく届くはずもない。
だが、霞丸の心には伝わっていた。
「始め!!」
その声と共に全力で一馬に襲いかかる霞丸であったが、誰の眼から見ても限界なのは明らかであった。
しかし、気丈にも鋭い太刀筋を見せるが、
「御免!!」
刹那、一馬の双槍が首筋とみぞおちに決まる。
「ふっ・・・見事・・・」
そう言いながら崩れ落ちていく霞丸。
このような気持ち・・・悪くはない・・・な
「し・・・勝負・・・勝負あり!! 勝者芳野一馬!!」
一馬は喜ぶことなく倒れた霞丸の身体を起こすと抱えながら尼子陣営に連れていく。
「今度は万全の最上義光殿と相対したいものです。」
「フッ・・・万全でもおぬしとの勝負はわからんと思うがな・・・」
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