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第149話:まだ見えぬ暗雲
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試合場で待つ一馬。尼子陣営の四番手が決まらないようだ。
「ワシがいくと言っている!!」
飛鼠が出ようとするも相良義陽が静止していた。
「元親殿、その身体でどうこうなるものではございますまい。」
若き尼子家当主尼子勝久は静かに諭すように語りかける。
「冷静じゃの。鹿介殿の教育の賜物かい!!」
不貞腐れた飛鼠を見て山中鹿介幸盛は苦笑するしかなかった。
「では私が行きましょう。」
突然現れた翔鶴が試合場へと歩いていく。
尼子陣営が呆気に取られる中、翔鶴は一馬と対峙した。
「どう見ても吉川元資殿・・・。」
竹中半兵衛重治は呆れ顔でつぶやく。
審判もおかしいと顔を覗き込むも
「我が名は翔鶴。何者でもない・・・。」
翔鶴は言い切ると木刀を構える。
「尼子家四番手・・・翔鶴!!」
その姿に疑問を感じる者も多かったが、まさか毛利の者が尼子陣営で出るとは想像だにしなかったのである。
「始め!!」
その声と同時に両者踏み込んでいった。
一馬の双槍に対し素早い横の動きで攪乱する翔鶴。
「なるほど・・・」
一馬はその動きに対し動ずることなく距離を取る。
「技量は互角か・・・」
試合を見守る慶次。
技量が互角であればあと残る要素は心・・・果たして・・・
互いの技量を限界まで駆使した打ち合いは激しくも美しいものだった。
この男、双槍などという紛い物かと思いきや、なんと理にかなったものか・・・
翔鶴は一馬の技量に舌を巻いていた。
初めて目にした双槍という戦い方に驚きを隠せない。
一方、一馬は過去の戦いを思い出していた。
あのとき、胤栄様との戦い・・・あれが我が人生初の敗北だった。
更には多聞山城城下での瀬戸清秀・・・織田信長との立ち合い・・・
もう私に驚きはない・・・上を知るならばそれを超えていくのみ!!
「パパ、お待たせ。」
美佳が私たちの陣営に姿を見せた。
「一人で来たのか?」
「まさか・・・タカちゃんがしっかりとボディガードしてくれているから。」
美佳の後ろには苦笑いを浮かべている箸尾高春。
タカちゃんって・・・
「殿。私の出番はありますか? いつでも戦う準備は出来てますぞ。」
箸尾高春はそう言うと五右衛門と慶次を見る。
「残念だが、箸尾殿に出番はないぜ。」
「だろうな・・・」
五右衛門の返しに応えると高春はまた私に声をかけてきた。
「北条、今川共にそれぞれが既に都を離れております。」
「そうか・・・。今川の配下のカラフル集団は?」
「藤林殿や服部殿曰くは今川家には同行していないと・・・」
「・・・そうか・・・。」
私の気がかりであったあの謎の集団の動向、掴めないのはどういうことなのか・・・
その頃、摂津国芥川城。
「・・・。」
赤龍たちは本丸御殿の隠し部屋にいた。
「ありがとうございます。これで毛利は立て直しに時間がかかるでしょう。」
宇喜多直家がいやらしい笑みを見せていた。
「しかしこれで備前は確実に毛利が攻めてくるぞ。おぬしの主君の浦上宗景ではひとたまりもあるまい。」
赤龍が険しい表情で直家を見る。
「既に面白いことを考えております。お力添えをお頼み申し上げたい。」
「・・・忘れるな宇喜多殿。我々はおぬしの野望に加担するのではない。我らの宿願成就の為の協力と引き換えだ。忘れるなよ・・・。」
赤龍を遮って橙騎が語気を荒めて言い放った。
「はッ・・・」
貴様らの卑劣なやり口、不遜な態度。今は頭を下げるしかないが、この日ノ本を・・・侍を舐めるな・・・。
直家もまた心から赤龍たちと行動を共にしているわけではなかった。
戦国時代において悪名高き奸雄として語り継がれている宇喜多直家。
その野望の原動力となるものは誰も知る由がなかったのである。
所変わって鞍馬寺。
灰月と橙火、黒炎が本堂の中におり、目の前には鬼一法眼。
「なるほどな・・・では黒炎、オマエは悔い改めたわけではないと。」
「当たり前だ。俺はただあの男に服従せねばならぬだけよ。」
鬼一法眼に対し鋭い視線をぶつける黒炎。
「そしておぬしらは日ノ本の危機を察して動いておるということじゃな。」
「はい。ただあの山田大輔なる男のおかげである程度の危機は脱しております。帝を中心に畿内がまとまるということがまず大事。それを期せずに果たしつつあるあの男は何者なのでしょうか?」
灰月は鬼一法眼に問いかける。
「自ずとわかる・・・この日ノ本に殉じようとする覚悟のあるおぬしらならばな。」
それ以上は鬼一法眼は語らなかった。
「これは決着がつかぬ・・・。」
義輝はため息まじりにつぶやいた。
一馬と翔鶴の戦いは互角のまま続いていた。
埒が明かぬ・・・仕方がない・・・試すか!!
覚悟を決めた一馬が大きく間合いを取った。
そこに翔鶴は躊躇なく踏み込んでいく。
ただ・・・忘れたかった。あの日あの夜、大殿の最期・・・本来ならば殉ぜねばなるぬ。だが、父上も叔父上も先を見据えるだけ・・・
鋭い太刀筋を一馬はひとしきりかわしながら何とか間合いを取ることだけを試みていた。
・・・一馬め・・・この重要な局面で試そうとは・・・大したもんだ・・・。
義成は目を覚ましていた。
「義成、お疲れ様。よく頑張ったじゃん・・・カッコ良かったよ。」
気が付くと隣に美佳が座っていたことに驚く。
「負けたところ観られましたか?」
「観てないよ。」
「良かった・・・」
ほっとする義成に微笑む美佳。
良かったのはこっちだよ。みんな変わっていくのに義成と一馬は変わらないもんね・・・
そんな美佳と義成の姿が目に入った一馬。
くそッ・・・美佳様が来ている!! 負けるわけにはいかぬ・・・やってやるよォ!!
その双槍を鮮やかなに宙に絵を描くかのように振りかざす。
「!?」
踏み込もうとした翔鶴は思わず足を止めた。
「双竜奇環撃!!」
まるでカトリングガンのように次々と放たれていく鋭い突きが翔鶴を捉える。
くッ・・・速い・・・間に合わん・・・
なんとか木刀で弾き返すも追いつかなくなり次々と全身に突きを喰らってしまう。
「ぐがッ・・・ぐはッ・・・」
転がるように吹っ飛ばされた翔鶴。
勝った・・・
一馬は勝利を確信するも
「!?」
翔鶴はスッと立ち上がった。
マジか・・・まだこの技は完成しておらん。腕が持たないぞ・・・
一馬は焦りつつもそれを見せぬように表情を崩さず双槍を構えた。
「強いな・・・だが、ワシも負けられん理由がある。これ以上は負けるわけにいかぬのだァ!!」
翔鶴は再び木刀を構えると一馬めがけて襲い掛かってきた。
その木刀の一撃を一馬は防ぐも右手の槍が折れた。
「どうしたァァァ!!」
「なんとォォォ!!」
更なる翔鶴の追撃の一振りを左手の槍で撃ち返すと互いの得物が折れてしまう。
「うおおお!!」
「うああああ!!」
一馬と翔鶴は互いに素手で拳を撃ち合う。
「がッ・・・」
一馬の拳が翔鶴の顎を打ち抜いていた。
「ぐッ・・・」
しかし翔鶴の拳も一馬のみぞおちを抉っている・・・
「相打ちか・・・」
私と義輝は同時につぶやいた。
互いに白目を剥いて倒れ伏す二人を見て審判は声を上げた。
「勝負あり・・・この勝負引き分け!!」
拍手喝采の中、それぞれが陣営の者によって試合場から連れ出された。
「み・・・美佳様・・・申し訳ございません。カッコいいところ見せることが・・・」
「十分カッコ良かったよ、一馬。」
「そのひと言で報われます・・・ガクッ」
再び気を失った一馬に慌てふためく美佳。
同じく再び気を失った義成の隣に寝かせると2人を見つめる。
ホント、カッコ良くなったね・・・2人共・・・
「次は私が・・・」
「俺だ!!」
五右衛門が慎之介を遮ると試合場へと向かっていく。
「なるほどな・・・そういうことか・・・」
慶次は仕方なしという表情で尼子陣営を見つめていた。
その視線の先には義輝。
「尼子勝久。俺が負けたら終いで良いか?」
そんな義輝の言葉に・・・
「構いませぬ。尼子家復興の為の此度の大武道大会への参加。義輝公や諸国の英傑の皆様のお力添えなくしてはここまで辿り着くことは叶わなかったでしょう。」
尼子勝久は笑顔で二つ返事で承知する。
「拙者の来た意味は・・・」
茫然としている相良義陽の肩に手を乗せる飛鼠。
「まあいいじゃねえか。この機会に様々などエライ連中を拝見できたということで。」
飛鼠のそんな言葉に笑みを見せる義輝。
そして試合場へとゆっくりと歩き出した。
遂に義輝対五右衛門の戦いが始まる・・・どちらが強いのか・・・
私は不安よりも興奮さえ感じてしまっているのであった。
「ワシがいくと言っている!!」
飛鼠が出ようとするも相良義陽が静止していた。
「元親殿、その身体でどうこうなるものではございますまい。」
若き尼子家当主尼子勝久は静かに諭すように語りかける。
「冷静じゃの。鹿介殿の教育の賜物かい!!」
不貞腐れた飛鼠を見て山中鹿介幸盛は苦笑するしかなかった。
「では私が行きましょう。」
突然現れた翔鶴が試合場へと歩いていく。
尼子陣営が呆気に取られる中、翔鶴は一馬と対峙した。
「どう見ても吉川元資殿・・・。」
竹中半兵衛重治は呆れ顔でつぶやく。
審判もおかしいと顔を覗き込むも
「我が名は翔鶴。何者でもない・・・。」
翔鶴は言い切ると木刀を構える。
「尼子家四番手・・・翔鶴!!」
その姿に疑問を感じる者も多かったが、まさか毛利の者が尼子陣営で出るとは想像だにしなかったのである。
「始め!!」
その声と同時に両者踏み込んでいった。
一馬の双槍に対し素早い横の動きで攪乱する翔鶴。
「なるほど・・・」
一馬はその動きに対し動ずることなく距離を取る。
「技量は互角か・・・」
試合を見守る慶次。
技量が互角であればあと残る要素は心・・・果たして・・・
互いの技量を限界まで駆使した打ち合いは激しくも美しいものだった。
この男、双槍などという紛い物かと思いきや、なんと理にかなったものか・・・
翔鶴は一馬の技量に舌を巻いていた。
初めて目にした双槍という戦い方に驚きを隠せない。
一方、一馬は過去の戦いを思い出していた。
あのとき、胤栄様との戦い・・・あれが我が人生初の敗北だった。
更には多聞山城城下での瀬戸清秀・・・織田信長との立ち合い・・・
もう私に驚きはない・・・上を知るならばそれを超えていくのみ!!
「パパ、お待たせ。」
美佳が私たちの陣営に姿を見せた。
「一人で来たのか?」
「まさか・・・タカちゃんがしっかりとボディガードしてくれているから。」
美佳の後ろには苦笑いを浮かべている箸尾高春。
タカちゃんって・・・
「殿。私の出番はありますか? いつでも戦う準備は出来てますぞ。」
箸尾高春はそう言うと五右衛門と慶次を見る。
「残念だが、箸尾殿に出番はないぜ。」
「だろうな・・・」
五右衛門の返しに応えると高春はまた私に声をかけてきた。
「北条、今川共にそれぞれが既に都を離れております。」
「そうか・・・。今川の配下のカラフル集団は?」
「藤林殿や服部殿曰くは今川家には同行していないと・・・」
「・・・そうか・・・。」
私の気がかりであったあの謎の集団の動向、掴めないのはどういうことなのか・・・
その頃、摂津国芥川城。
「・・・。」
赤龍たちは本丸御殿の隠し部屋にいた。
「ありがとうございます。これで毛利は立て直しに時間がかかるでしょう。」
宇喜多直家がいやらしい笑みを見せていた。
「しかしこれで備前は確実に毛利が攻めてくるぞ。おぬしの主君の浦上宗景ではひとたまりもあるまい。」
赤龍が険しい表情で直家を見る。
「既に面白いことを考えております。お力添えをお頼み申し上げたい。」
「・・・忘れるな宇喜多殿。我々はおぬしの野望に加担するのではない。我らの宿願成就の為の協力と引き換えだ。忘れるなよ・・・。」
赤龍を遮って橙騎が語気を荒めて言い放った。
「はッ・・・」
貴様らの卑劣なやり口、不遜な態度。今は頭を下げるしかないが、この日ノ本を・・・侍を舐めるな・・・。
直家もまた心から赤龍たちと行動を共にしているわけではなかった。
戦国時代において悪名高き奸雄として語り継がれている宇喜多直家。
その野望の原動力となるものは誰も知る由がなかったのである。
所変わって鞍馬寺。
灰月と橙火、黒炎が本堂の中におり、目の前には鬼一法眼。
「なるほどな・・・では黒炎、オマエは悔い改めたわけではないと。」
「当たり前だ。俺はただあの男に服従せねばならぬだけよ。」
鬼一法眼に対し鋭い視線をぶつける黒炎。
「そしておぬしらは日ノ本の危機を察して動いておるということじゃな。」
「はい。ただあの山田大輔なる男のおかげである程度の危機は脱しております。帝を中心に畿内がまとまるということがまず大事。それを期せずに果たしつつあるあの男は何者なのでしょうか?」
灰月は鬼一法眼に問いかける。
「自ずとわかる・・・この日ノ本に殉じようとする覚悟のあるおぬしらならばな。」
それ以上は鬼一法眼は語らなかった。
「これは決着がつかぬ・・・。」
義輝はため息まじりにつぶやいた。
一馬と翔鶴の戦いは互角のまま続いていた。
埒が明かぬ・・・仕方がない・・・試すか!!
覚悟を決めた一馬が大きく間合いを取った。
そこに翔鶴は躊躇なく踏み込んでいく。
ただ・・・忘れたかった。あの日あの夜、大殿の最期・・・本来ならば殉ぜねばなるぬ。だが、父上も叔父上も先を見据えるだけ・・・
鋭い太刀筋を一馬はひとしきりかわしながら何とか間合いを取ることだけを試みていた。
・・・一馬め・・・この重要な局面で試そうとは・・・大したもんだ・・・。
義成は目を覚ましていた。
「義成、お疲れ様。よく頑張ったじゃん・・・カッコ良かったよ。」
気が付くと隣に美佳が座っていたことに驚く。
「負けたところ観られましたか?」
「観てないよ。」
「良かった・・・」
ほっとする義成に微笑む美佳。
良かったのはこっちだよ。みんな変わっていくのに義成と一馬は変わらないもんね・・・
そんな美佳と義成の姿が目に入った一馬。
くそッ・・・美佳様が来ている!! 負けるわけにはいかぬ・・・やってやるよォ!!
その双槍を鮮やかなに宙に絵を描くかのように振りかざす。
「!?」
踏み込もうとした翔鶴は思わず足を止めた。
「双竜奇環撃!!」
まるでカトリングガンのように次々と放たれていく鋭い突きが翔鶴を捉える。
くッ・・・速い・・・間に合わん・・・
なんとか木刀で弾き返すも追いつかなくなり次々と全身に突きを喰らってしまう。
「ぐがッ・・・ぐはッ・・・」
転がるように吹っ飛ばされた翔鶴。
勝った・・・
一馬は勝利を確信するも
「!?」
翔鶴はスッと立ち上がった。
マジか・・・まだこの技は完成しておらん。腕が持たないぞ・・・
一馬は焦りつつもそれを見せぬように表情を崩さず双槍を構えた。
「強いな・・・だが、ワシも負けられん理由がある。これ以上は負けるわけにいかぬのだァ!!」
翔鶴は再び木刀を構えると一馬めがけて襲い掛かってきた。
その木刀の一撃を一馬は防ぐも右手の槍が折れた。
「どうしたァァァ!!」
「なんとォォォ!!」
更なる翔鶴の追撃の一振りを左手の槍で撃ち返すと互いの得物が折れてしまう。
「うおおお!!」
「うああああ!!」
一馬と翔鶴は互いに素手で拳を撃ち合う。
「がッ・・・」
一馬の拳が翔鶴の顎を打ち抜いていた。
「ぐッ・・・」
しかし翔鶴の拳も一馬のみぞおちを抉っている・・・
「相打ちか・・・」
私と義輝は同時につぶやいた。
互いに白目を剥いて倒れ伏す二人を見て審判は声を上げた。
「勝負あり・・・この勝負引き分け!!」
拍手喝采の中、それぞれが陣営の者によって試合場から連れ出された。
「み・・・美佳様・・・申し訳ございません。カッコいいところ見せることが・・・」
「十分カッコ良かったよ、一馬。」
「そのひと言で報われます・・・ガクッ」
再び気を失った一馬に慌てふためく美佳。
同じく再び気を失った義成の隣に寝かせると2人を見つめる。
ホント、カッコ良くなったね・・・2人共・・・
「次は私が・・・」
「俺だ!!」
五右衛門が慎之介を遮ると試合場へと向かっていく。
「なるほどな・・・そういうことか・・・」
慶次は仕方なしという表情で尼子陣営を見つめていた。
その視線の先には義輝。
「尼子勝久。俺が負けたら終いで良いか?」
そんな義輝の言葉に・・・
「構いませぬ。尼子家復興の為の此度の大武道大会への参加。義輝公や諸国の英傑の皆様のお力添えなくしてはここまで辿り着くことは叶わなかったでしょう。」
尼子勝久は笑顔で二つ返事で承知する。
「拙者の来た意味は・・・」
茫然としている相良義陽の肩に手を乗せる飛鼠。
「まあいいじゃねえか。この機会に様々などエライ連中を拝見できたということで。」
飛鼠のそんな言葉に笑みを見せる義輝。
そして試合場へとゆっくりと歩き出した。
遂に義輝対五右衛門の戦いが始まる・・・どちらが強いのか・・・
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