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第177話:決戦の序曲
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1569年10月、畿内を出発した山田軍二万は近江と美濃の境である関ヶ原に辿り着いていた。
感慨深そうな顔で景色を眺める岳人。
そういや小学生の頃、家族旅行で連れてきてもらったよな。
あれが松尾山、そして天満山。
僕は今この時代にいるんだ。頭の中で描いていた妄想が現実になっている。
「若君。ここがおっしゃられていた『天下分け目の戦い』が行われるという関ヶ原でございますな。」
黒田官兵衛考高は周囲を見回す。
「官兵衛さん、天下分け目の割には狭いと思っていますね?」
「いえ・・・その何といいますか、我が子松寿丸。まだ赤子の松寿丸が、いずれ元服してここで戦うのかと考えますと・・・」
「大丈夫・・・その頃には関ヶ原の戦いは行われないよ。僕が起こさない・・・絶対ね。もう日ノ本には戦なんてないよ。」
そんな岳人の言葉に驚く考高。
やはり御子の姿を見られて考えが変わられたか・・・
その頃には関ヶ原の戦いは行われない。あくまでもその頃には・・・だけどね・・・断言できるほどの自信はあまりないけれど。楽しいな・・・本気で楽しくなってきたぞ。
岳人の思惑は考高とは全く違う場所にあったのである。
尾張国稲葉山城。
「遂に時が来たか。」
信長は既に出陣していた。城下を戦火に巻き込まぬようにするためである。
「どのぐらいの兵力かは定かではありませぬが、ワシの予測では四万近いかと。」
佐久間信盛の言葉にうなずく信長。
「奴らの狙いは美濃でも何でもない・・・ワシの首じゃ・・・事実、ワシの首が取られれば勝家たちも寝返るじゃろう。」
「そうですな。ただ勝家は藤吉郎を嫌悪しております。上手く我らの思うがままにいけるかと・・・」
「頼むぞ、信盛。」
「殿の御覚悟は無駄にはなりますまい。お供いたします。あくまで最後まで殿としてお願い申し上げますぞ。」
そんな信長と信盛の姿を見つめるのは柴田勝家。
佐々成正、中条家忠といった家臣団も不安げな顔を見せている。
戦は数ではないというが・・・兵たちの士気も上がらぬ。やはり信重様と戦うのは気が滅入るぞ。
佐々成正は兵たちの顔を見るとため息をつくしかなかった。
既に美濃には浅井長政からの援軍五千、姉小路頼綱の本軍五千も到着している。
「金森殿や森可隆を帰還させぬということは殿は勝機があると考えておられるということか。」
塙直政も不安を隠せない。
「殿が勝機のない戦をするとは思えぬが・・・本能寺のでの失敗や藤吉郎たちに尾張を奪われたりと、ここ何年かの殿はどこかおかしい・・・ワシはそう思うぞ。」
森可成は遂に不審感さえ覚えていた。
そんな中、美濃国駒野城や高須城を落とした北畠軍は大垣城付近へと進軍していた。
「遂にこのような時が来るとはな・・・」
大御所である北畠具教は複雑な思いを胸に秘めていた。
本来は織田に滅ぼされる北畠。その歴史の改変を気付かぬうちに違和感として感じ取っていたのだ。
北畠軍は兵力一万。大宮吉守や大宮景連といった名将たちも参陣している。
片や大垣城では織田家家臣で城主の氏家直昌がわずか千五百の兵で立て籠もっていた。
「戦えば間違いなく負けますぞ。殿の御判断を!!」
家臣たちが直昌に詰め寄っている。
旧斎藤家勢力で構成されている大垣城の守兵たちに死を賭してまでという程の戦意もない。
「稲葉の御兄弟がおられる曽根城へと兵を退く。」
直昌の判断に驚く家臣団。
「それでは山田と北畠という強国の軍に挟まれますぞ。」
「構わぬ・・・ワシは山田に降るぞ。」
「なんと・・・」
「奴らと争えば必ず滅びる。それに畿内は山田が統治してから表立った争いがない。」
直昌の決断に反対する者は皆無であった。
そして大垣城から全兵力を撤退させた氏家直昌。
無血開城状態で入城する北畠軍。
これにより大垣城が北畠のものとなった。
後にそれが大いなる災いを呼ぶことになるのである。
一方、織田信忠から兵を任された秀吉。その兵力は一万。
家臣である蜂須賀小六正勝が任されている宮後城へと入城していた。
「いよいよだな・・・小六。」
「藤吉郎が信長様を討つことになるとはな・・・」
秀吉はそんな小六の言葉に平静を装ったが・・・
「あれは殿であって殿ではない。私は見ているのだ。ただ・・・ただ・・・それでも同じ姿、同じ声をした者を討つのは忍びないというのが本音だ。」
「辛ければ俺が斬るぞ・・・。」
「・・・誰かが討ってくれれば良い・・・それだけだ。」
秀吉は稲葉山城の方角を見つめていた。
そこに急使が飛び込んでくる。
「前田又左様、浅野長吉様が三井城を攻め落としました。」
「さすがだな・・・又左。我らもすぐに追いつくと伝えておくのだ。」
「ははッ!!」
秀吉の命で急使は再び駆け出していった。
「そろそろいくぞ、藤吉郎。」
丹羽長秀が声をかけてくる。
「ああ・・・出陣じゃァァァ!!」
秀吉が力強く大声で叫ぶのだった。
秀吉の三井城攻めのように各地で前哨戦が繰り広げられている中、近江国姉川付近では浅井軍と六角軍が対峙していた。
浅井軍はそれぞれ三田村城、宮部城、大井城に兵力を分散せて守勢に回っている。
これで山田軍の背後を突くことなど出来まい・・・浅井長政よ。
六角軍の大将を任されている蒲生賢秀も決して攻めようとはしなかった。
それぞれの兵力は約一万ずつと互角であったが、浅井は不穏気味とはいえ朝倉家と友好関係にあるのだ。
挟み撃ちにできるならば浅井などひとたまりもないだろうが、朝倉の殿様は大輔殿以上に争いを好まぬ。
頼みますぞ、山田の若君。必ずや信長を討ち取ってくだされ・・・
賢秀は祈るような思いで東の方角、美濃の方角を見つめていた。
そして浅井軍の本陣には浅井長政が自ら陣頭指揮に立っていた。
その傍らには風魔小太郎が控えている。
「なるほどな・・・このような大掛かりな茶番が待っているのか・・・」
長政は笑みを浮かべていた。
「それでこの先は浅井家はどうするのだ?」
風魔小太郎は鋭い視線を長政に投げかけた。
「かなり口惜しいが仕方あるまい・・・仕方あるまいて・・・仕方あるまい・・・」
何度も同じ言葉を繰り返す長政の姿。
この男、未だにあの女に固執しておる・・・しかしそれはそれでこちらでも面白い茶番劇が見れそうだ。楽しくなってきたものだな・・・
小太郎はニヤつきながら本陣を出ていく。
そして隊列から離れて付近の巨木に背もたれた。
「風魔小太郎・・・わかっておりますな?」
その巨木の裏から女の声がした。
顔に覆面をつけたくのいちが立っている。
「わかっておるぞ。ただ・・・あまり調子に乗ると・・・お前こそわかっておるな?」
「この命などどうでも良い。」
「イヤだねぇ・・・悪名高き風魔小太郎様でもさすがに女・子供は気が引けるって・・・安心せい。万事上手く立ち回っておるわ。」
「ありがたきお言葉。」
そのくのいちが言った瞬間、
「!?」
風魔小太郎がくのいちを羽交い絞めにして身動きを奪っていた。
「顔を見せろ!!」
小太郎がくのいちの覆面を奪う。
「・・・まさか本当だったとはな・・・これでほんのわずかな懐疑心も吹っ切れおったわ。」
覆面のくのいちはみずはだった。
小太郎はみずはに覆面を手渡すとそのまま風のように立ち去っていく。
「もう・・・戻れないから・・・」
そうつぶやいたみずはは再び覆面をつけるのだった。
間もなく戦いの火蓋が切って落とされる。
感慨深そうな顔で景色を眺める岳人。
そういや小学生の頃、家族旅行で連れてきてもらったよな。
あれが松尾山、そして天満山。
僕は今この時代にいるんだ。頭の中で描いていた妄想が現実になっている。
「若君。ここがおっしゃられていた『天下分け目の戦い』が行われるという関ヶ原でございますな。」
黒田官兵衛考高は周囲を見回す。
「官兵衛さん、天下分け目の割には狭いと思っていますね?」
「いえ・・・その何といいますか、我が子松寿丸。まだ赤子の松寿丸が、いずれ元服してここで戦うのかと考えますと・・・」
「大丈夫・・・その頃には関ヶ原の戦いは行われないよ。僕が起こさない・・・絶対ね。もう日ノ本には戦なんてないよ。」
そんな岳人の言葉に驚く考高。
やはり御子の姿を見られて考えが変わられたか・・・
その頃には関ヶ原の戦いは行われない。あくまでもその頃には・・・だけどね・・・断言できるほどの自信はあまりないけれど。楽しいな・・・本気で楽しくなってきたぞ。
岳人の思惑は考高とは全く違う場所にあったのである。
尾張国稲葉山城。
「遂に時が来たか。」
信長は既に出陣していた。城下を戦火に巻き込まぬようにするためである。
「どのぐらいの兵力かは定かではありませぬが、ワシの予測では四万近いかと。」
佐久間信盛の言葉にうなずく信長。
「奴らの狙いは美濃でも何でもない・・・ワシの首じゃ・・・事実、ワシの首が取られれば勝家たちも寝返るじゃろう。」
「そうですな。ただ勝家は藤吉郎を嫌悪しております。上手く我らの思うがままにいけるかと・・・」
「頼むぞ、信盛。」
「殿の御覚悟は無駄にはなりますまい。お供いたします。あくまで最後まで殿としてお願い申し上げますぞ。」
そんな信長と信盛の姿を見つめるのは柴田勝家。
佐々成正、中条家忠といった家臣団も不安げな顔を見せている。
戦は数ではないというが・・・兵たちの士気も上がらぬ。やはり信重様と戦うのは気が滅入るぞ。
佐々成正は兵たちの顔を見るとため息をつくしかなかった。
既に美濃には浅井長政からの援軍五千、姉小路頼綱の本軍五千も到着している。
「金森殿や森可隆を帰還させぬということは殿は勝機があると考えておられるということか。」
塙直政も不安を隠せない。
「殿が勝機のない戦をするとは思えぬが・・・本能寺のでの失敗や藤吉郎たちに尾張を奪われたりと、ここ何年かの殿はどこかおかしい・・・ワシはそう思うぞ。」
森可成は遂に不審感さえ覚えていた。
そんな中、美濃国駒野城や高須城を落とした北畠軍は大垣城付近へと進軍していた。
「遂にこのような時が来るとはな・・・」
大御所である北畠具教は複雑な思いを胸に秘めていた。
本来は織田に滅ぼされる北畠。その歴史の改変を気付かぬうちに違和感として感じ取っていたのだ。
北畠軍は兵力一万。大宮吉守や大宮景連といった名将たちも参陣している。
片や大垣城では織田家家臣で城主の氏家直昌がわずか千五百の兵で立て籠もっていた。
「戦えば間違いなく負けますぞ。殿の御判断を!!」
家臣たちが直昌に詰め寄っている。
旧斎藤家勢力で構成されている大垣城の守兵たちに死を賭してまでという程の戦意もない。
「稲葉の御兄弟がおられる曽根城へと兵を退く。」
直昌の判断に驚く家臣団。
「それでは山田と北畠という強国の軍に挟まれますぞ。」
「構わぬ・・・ワシは山田に降るぞ。」
「なんと・・・」
「奴らと争えば必ず滅びる。それに畿内は山田が統治してから表立った争いがない。」
直昌の決断に反対する者は皆無であった。
そして大垣城から全兵力を撤退させた氏家直昌。
無血開城状態で入城する北畠軍。
これにより大垣城が北畠のものとなった。
後にそれが大いなる災いを呼ぶことになるのである。
一方、織田信忠から兵を任された秀吉。その兵力は一万。
家臣である蜂須賀小六正勝が任されている宮後城へと入城していた。
「いよいよだな・・・小六。」
「藤吉郎が信長様を討つことになるとはな・・・」
秀吉はそんな小六の言葉に平静を装ったが・・・
「あれは殿であって殿ではない。私は見ているのだ。ただ・・・ただ・・・それでも同じ姿、同じ声をした者を討つのは忍びないというのが本音だ。」
「辛ければ俺が斬るぞ・・・。」
「・・・誰かが討ってくれれば良い・・・それだけだ。」
秀吉は稲葉山城の方角を見つめていた。
そこに急使が飛び込んでくる。
「前田又左様、浅野長吉様が三井城を攻め落としました。」
「さすがだな・・・又左。我らもすぐに追いつくと伝えておくのだ。」
「ははッ!!」
秀吉の命で急使は再び駆け出していった。
「そろそろいくぞ、藤吉郎。」
丹羽長秀が声をかけてくる。
「ああ・・・出陣じゃァァァ!!」
秀吉が力強く大声で叫ぶのだった。
秀吉の三井城攻めのように各地で前哨戦が繰り広げられている中、近江国姉川付近では浅井軍と六角軍が対峙していた。
浅井軍はそれぞれ三田村城、宮部城、大井城に兵力を分散せて守勢に回っている。
これで山田軍の背後を突くことなど出来まい・・・浅井長政よ。
六角軍の大将を任されている蒲生賢秀も決して攻めようとはしなかった。
それぞれの兵力は約一万ずつと互角であったが、浅井は不穏気味とはいえ朝倉家と友好関係にあるのだ。
挟み撃ちにできるならば浅井などひとたまりもないだろうが、朝倉の殿様は大輔殿以上に争いを好まぬ。
頼みますぞ、山田の若君。必ずや信長を討ち取ってくだされ・・・
賢秀は祈るような思いで東の方角、美濃の方角を見つめていた。
そして浅井軍の本陣には浅井長政が自ら陣頭指揮に立っていた。
その傍らには風魔小太郎が控えている。
「なるほどな・・・このような大掛かりな茶番が待っているのか・・・」
長政は笑みを浮かべていた。
「それでこの先は浅井家はどうするのだ?」
風魔小太郎は鋭い視線を長政に投げかけた。
「かなり口惜しいが仕方あるまい・・・仕方あるまいて・・・仕方あるまい・・・」
何度も同じ言葉を繰り返す長政の姿。
この男、未だにあの女に固執しておる・・・しかしそれはそれでこちらでも面白い茶番劇が見れそうだ。楽しくなってきたものだな・・・
小太郎はニヤつきながら本陣を出ていく。
そして隊列から離れて付近の巨木に背もたれた。
「風魔小太郎・・・わかっておりますな?」
その巨木の裏から女の声がした。
顔に覆面をつけたくのいちが立っている。
「わかっておるぞ。ただ・・・あまり調子に乗ると・・・お前こそわかっておるな?」
「この命などどうでも良い。」
「イヤだねぇ・・・悪名高き風魔小太郎様でもさすがに女・子供は気が引けるって・・・安心せい。万事上手く立ち回っておるわ。」
「ありがたきお言葉。」
そのくのいちが言った瞬間、
「!?」
風魔小太郎がくのいちを羽交い絞めにして身動きを奪っていた。
「顔を見せろ!!」
小太郎がくのいちの覆面を奪う。
「・・・まさか本当だったとはな・・・これでほんのわずかな懐疑心も吹っ切れおったわ。」
覆面のくのいちはみずはだった。
小太郎はみずはに覆面を手渡すとそのまま風のように立ち去っていく。
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