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第189話:私が征夷大将軍になってしまった
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1570年2月19日、私は美佳を伴って二条御所にいた。
義栄危篤・・・この報を受けて慌てて大和から駆け付けたのだ。
目の前には最早意識のない義栄の姿。
そしてその先日には幕臣摂津晴門が急死していたという話も伺った。
悲しみが続く予感に胸が苦しいものである。
「最早、一刻の猶予もならん。」
近衛前久が私を見つめる。
やめてくれ~!?
そんな私の願いも空しく細川藤孝も口を開いた。
「大輔殿、足利の名は継がずとも構いませぬ。幕府を引き継いでくだされ!!」
「義父上。義栄様もそれをお望みです。」
義栄の顔を優しい眼差しで見つめながら楓も言った。
「我らも大輔殿が引き継いでくだされれば、これ程心強いものはございませぬ。」
武田信景と朝倉景恒が頭を下げてきた。
京都所司代も兼任している私ではあるが、この二人に治安維持を任せてきたのである意味、私自身も頭が上がらない。
「私に任せるとなれば、幕府の在り方も変わりますよ。」
私はそう言い返すと幕臣たち、そして近衛前久を見た。
好都合・・・ワシはそれを望んでいるのじゃ。
前久は大きくうなずく。
「我が近衛の家も他の五摂家も大輔殿に一任しておる。武家による力任せの政務を変える良い機会ではないか。」
そんな近衛前久の言葉に反応する細川藤孝。
遂にこの期に及んで腹の内を明かし始めたか・・・大輔殿に任せながらもかつての栄華を取り戻したいだけか。ただ思うようにはいかぬ。何せ大輔殿にはあの御方がついておるからな。
藤孝は美佳を見つめていた。
美佳は楓と共に義栄の世話をしている。
優しい御方だ・・・ワシからすれば大輔殿の後を引き継ぐのは美佳姫が相応しい。岳人殿は戦上手な野心家にしか思えぬから。まあ大輔殿がどのようにやられるかは不謹慎ではあるが楽しみだが・・・
そして翌2月20日、将軍足利義栄は亡くなった。
生前からの願いにより葬儀は雪が降りしきる中、密やかに営まれた。
「楓はこれからどうする?」
「そうだね・・・また宇陀に帰ろうかなって思っているけど。」
その寂しげな笑顔に胸が締め付けられる。
本人自ら同意の上とはいえ、楓の人生を振り回してしまったという後悔が私にあった。
その後、私は御所へ呼ばれた。
正親町天皇からの任命である。
私が征夷大将軍になってしまった。そして歴史改変上での室町幕府の終焉でもあった。
「お一つだけよろしいでしょうか?」
「なんじゃ・・・」
「私は政務を大和に移したいのです。ご了承の程を。」
私の言葉に驚く近衛前久たち。
「よかろう。都に危険を及ぼさぬようにという考えであろう。」
「はい。その通りでございます。」
正親町天皇は笑顔で答えてくれた。
私は心の中で近衛前久たちをチラ見していた。どういう表情をしているか見なくてもわかる。
貴族中心の政治に戻れば、過去のように腐敗してしまう・・・。
そうすればまた誰かが武力で制圧しようと目論むだろう。
話せばわかることでも話さない、話し合わない、理解する気さえなければ、いつの時代も実力行使という名の武力行使になってしまう。こんな結末はうんざりだ。
その繰り返しの負のサイクルから逃れる手段を講じなければならない。
動揺と落胆を隠せない彼らの姿を横目に私は御所を離れるのだった。
勝竜寺城に戻った私は家臣団に征夷大将軍になった旨と大和にて政務を行うことを告げた。
「殿・・・なんとめでたきことか・・・」
しかし、景兼や清興は涙ぐんでいる。
「これで我々にも大義が立ったということ・・・と考えるべきか・・・」
重治は複雑そうな表情であった。
「まあな。確かにこの征夷大将軍というのは特別職。義栄殿などは有名無実な扱いをされていた。守護や守護代、国人衆など誰もが言うことを聞いていたらこんな乱世にはなっていないだろう。」
私の言葉にうなずく重治。
「京で政務を行えば足利の二の舞になるだろう。だから大和に移ろうと思っている。」
「それは名案です。」
景兼はうなずく。
「それに私が征夷大将軍になったからといって、日ノ本の守護や大名たちがははッと言って誰もが平伏などしないこともわかっている。だが、出来る限りは戦わずに丸く治めていきたい。時間はかかるだろうけどさ。」
「どこまでもついていきますぞ。」
景兼の言葉に清興たちはうなずく。
「それでなのだが、美佳に京都所司代を任せようと思っている。」
「えッ? マジそれ?」
驚く美佳だがまんざらでもないようだ。
なるほど帝や公家の方々に受けがいい美佳様を置くことは妙案。
重治はうなずくばかり。
「景兼、美佳をお願いしてもいいか?」
「喜んでお受けいたします。よろしいですな? 美佳様。」
景兼の言葉に露骨にイヤそうな顔をする美佳。
「豊ちゃんってば口やかましいし・・・」
「よろしいですな? 美佳様。」
「わかったわよ。」
そう言いながらも美佳も笑顔を見せてくれた。
すまし顔の景兼からは剣豪としての凄味はもはや感じられない。
でもそれでいいのだと思うのだ。出会った頃の武に生きがいを求めていた姿と別人になったということだ。
そして3月、勝竜寺城に山田家家臣団が集まった。
更に細川藤孝の姿もあった。本人からのたっての願いで家臣団に加わったのである。
ただ岳人の姿はなかった。代わりに考高が来ている。
「ということで私が征夷大将軍になってしまったのだが・・・みなさんに集まってもらったのは、これからの方針を伝えるためです。」
私は家臣団を見回した。それにしても錚々たる面々が揃ったものだと実感するものだ。
「一応は政権を任されたということで大和に拠点を置こうと思う。有名無実だけどやることだけはやっておこうと思うのだ。よろしいですか?」
「ははッ!!」
家臣団が一様に声を揃えた。なんか気持ちがいいもんだ。
「それでまずは京の守りだが、美佳に京都所司代として勝竜寺城に入ってもらおうと思っている。」
「はい。任せてよ。」
美佳は笑顔で応えた。
「前例がないということだが、美佳は帝や近衛家に目をかけられている。補佐として景兼がついてもらう。」
「お任せください。」
景兼は平伏した。
「そしてずっとおざなりにしていた伊賀国。守護の仁木氏が逃亡してからは六角と北畠の庇護の下で伊賀の国人衆たちが守っていたが、やはりそれなりの人物を置いておく必要があるだろう。」
私はそう言うと家臣団を見回す。
「義輝、守護代をいいかな?」
「喜んでお受けいたしますぞ。征夷大将軍大輔公。」
義輝の言葉を受けて内情を知っている家臣団は笑い出す。
「伊賀の方々は我らに協力的。安心してくれ。そして困ったときはいつでも頼むよ。」
「わかっているぞ。義兄上。」
「代わりに丹後国の守護をお願いいたしたいのは細川藤孝殿。」
「なんですと!?」
藤孝は驚きを隠せない。
「藤孝殿は丹後守として正式に丹後国の守護をお任せします。おって京より任官と従四位下の官位を賜れることとなるでしょう。」
「なんと・・・ワシが・・・帝と・・・ありがたき幸せ。」
「山名家との折り合いはお任せしますよ。」
「ははッ!!」
細川藤孝はこれから丹後国の守護の傍ら、山田軍の中枢を担っていくことになる。
「後は今まで通りの任地ですが、藤孝殿同様に京より正式に通達が来ます。」
「ははッ!!」
光秀たちも一斉に平伏した。これで彼らも守護として官位を得ることとなった。
「播磨国は守護代として源之進と別所安治殿、赤松政範殿にお任せします。」
「ははッ!!」
源之進たち三人は平伏した。
おいおい・・・源之進出世しすぎ・・・ごぼう抜きじゃねえか。
一馬たちは呆気に取られるしかなかった。
そしてこのことが、彼らの競争心に火をつけることとなるのであった。
数日後、美濃国稲葉山城。
「なるほどね。アネキは官位だけじゃなくて京都所司代までとはね・・・」
岳人は考高からの話を聞くと含み笑いを浮かべた。
「光秀さんはともかく正虎さんや重友も僕と同等になるというのか・・・」
「・・・」
無言で平伏する考高。
「そして伊賀国に義輝さん。これは間違いなく父さんの政務補佐だけではない。そうだろ?」
「・・・と言いますと?」
「僕に対する監視だよ。目の届く距離に置いておく・・・伊勢と近江をバックアップするってことだろ。半兵衛の考えそうなことだ。いや源之進か?」
「・・・」
「まあいいよ・・・僕も好き勝手やらせてもらっているしね。ここからがもっと面白くなっていく予定だからさ。官兵衛には見届けてもらわないと困る。」
そんな岳人の言葉に無言で平伏する考高であった。
征夷大将軍となった私ではあるが、あくまでもお飾りみたいなものに過ぎない。
戦国時代を終わらせるには武力制圧が手っ取り早いだろうが、それだけは避けたいという思いがあった。
個人的な考えでは戦国時代を終わらせた後、安土桃山時代を省略して最低でも江戸時代レベルに辿り着ければというのが理想なのだ。
しかし、ここから長い歳月の中で幾つもの困難が待ち構えているのである。
様々な出会いと別れの中で歴史の改変は続いていく・・・
義栄危篤・・・この報を受けて慌てて大和から駆け付けたのだ。
目の前には最早意識のない義栄の姿。
そしてその先日には幕臣摂津晴門が急死していたという話も伺った。
悲しみが続く予感に胸が苦しいものである。
「最早、一刻の猶予もならん。」
近衛前久が私を見つめる。
やめてくれ~!?
そんな私の願いも空しく細川藤孝も口を開いた。
「大輔殿、足利の名は継がずとも構いませぬ。幕府を引き継いでくだされ!!」
「義父上。義栄様もそれをお望みです。」
義栄の顔を優しい眼差しで見つめながら楓も言った。
「我らも大輔殿が引き継いでくだされれば、これ程心強いものはございませぬ。」
武田信景と朝倉景恒が頭を下げてきた。
京都所司代も兼任している私ではあるが、この二人に治安維持を任せてきたのである意味、私自身も頭が上がらない。
「私に任せるとなれば、幕府の在り方も変わりますよ。」
私はそう言い返すと幕臣たち、そして近衛前久を見た。
好都合・・・ワシはそれを望んでいるのじゃ。
前久は大きくうなずく。
「我が近衛の家も他の五摂家も大輔殿に一任しておる。武家による力任せの政務を変える良い機会ではないか。」
そんな近衛前久の言葉に反応する細川藤孝。
遂にこの期に及んで腹の内を明かし始めたか・・・大輔殿に任せながらもかつての栄華を取り戻したいだけか。ただ思うようにはいかぬ。何せ大輔殿にはあの御方がついておるからな。
藤孝は美佳を見つめていた。
美佳は楓と共に義栄の世話をしている。
優しい御方だ・・・ワシからすれば大輔殿の後を引き継ぐのは美佳姫が相応しい。岳人殿は戦上手な野心家にしか思えぬから。まあ大輔殿がどのようにやられるかは不謹慎ではあるが楽しみだが・・・
そして翌2月20日、将軍足利義栄は亡くなった。
生前からの願いにより葬儀は雪が降りしきる中、密やかに営まれた。
「楓はこれからどうする?」
「そうだね・・・また宇陀に帰ろうかなって思っているけど。」
その寂しげな笑顔に胸が締め付けられる。
本人自ら同意の上とはいえ、楓の人生を振り回してしまったという後悔が私にあった。
その後、私は御所へ呼ばれた。
正親町天皇からの任命である。
私が征夷大将軍になってしまった。そして歴史改変上での室町幕府の終焉でもあった。
「お一つだけよろしいでしょうか?」
「なんじゃ・・・」
「私は政務を大和に移したいのです。ご了承の程を。」
私の言葉に驚く近衛前久たち。
「よかろう。都に危険を及ぼさぬようにという考えであろう。」
「はい。その通りでございます。」
正親町天皇は笑顔で答えてくれた。
私は心の中で近衛前久たちをチラ見していた。どういう表情をしているか見なくてもわかる。
貴族中心の政治に戻れば、過去のように腐敗してしまう・・・。
そうすればまた誰かが武力で制圧しようと目論むだろう。
話せばわかることでも話さない、話し合わない、理解する気さえなければ、いつの時代も実力行使という名の武力行使になってしまう。こんな結末はうんざりだ。
その繰り返しの負のサイクルから逃れる手段を講じなければならない。
動揺と落胆を隠せない彼らの姿を横目に私は御所を離れるのだった。
勝竜寺城に戻った私は家臣団に征夷大将軍になった旨と大和にて政務を行うことを告げた。
「殿・・・なんとめでたきことか・・・」
しかし、景兼や清興は涙ぐんでいる。
「これで我々にも大義が立ったということ・・・と考えるべきか・・・」
重治は複雑そうな表情であった。
「まあな。確かにこの征夷大将軍というのは特別職。義栄殿などは有名無実な扱いをされていた。守護や守護代、国人衆など誰もが言うことを聞いていたらこんな乱世にはなっていないだろう。」
私の言葉にうなずく重治。
「京で政務を行えば足利の二の舞になるだろう。だから大和に移ろうと思っている。」
「それは名案です。」
景兼はうなずく。
「それに私が征夷大将軍になったからといって、日ノ本の守護や大名たちがははッと言って誰もが平伏などしないこともわかっている。だが、出来る限りは戦わずに丸く治めていきたい。時間はかかるだろうけどさ。」
「どこまでもついていきますぞ。」
景兼の言葉に清興たちはうなずく。
「それでなのだが、美佳に京都所司代を任せようと思っている。」
「えッ? マジそれ?」
驚く美佳だがまんざらでもないようだ。
なるほど帝や公家の方々に受けがいい美佳様を置くことは妙案。
重治はうなずくばかり。
「景兼、美佳をお願いしてもいいか?」
「喜んでお受けいたします。よろしいですな? 美佳様。」
景兼の言葉に露骨にイヤそうな顔をする美佳。
「豊ちゃんってば口やかましいし・・・」
「よろしいですな? 美佳様。」
「わかったわよ。」
そう言いながらも美佳も笑顔を見せてくれた。
すまし顔の景兼からは剣豪としての凄味はもはや感じられない。
でもそれでいいのだと思うのだ。出会った頃の武に生きがいを求めていた姿と別人になったということだ。
そして3月、勝竜寺城に山田家家臣団が集まった。
更に細川藤孝の姿もあった。本人からのたっての願いで家臣団に加わったのである。
ただ岳人の姿はなかった。代わりに考高が来ている。
「ということで私が征夷大将軍になってしまったのだが・・・みなさんに集まってもらったのは、これからの方針を伝えるためです。」
私は家臣団を見回した。それにしても錚々たる面々が揃ったものだと実感するものだ。
「一応は政権を任されたということで大和に拠点を置こうと思う。有名無実だけどやることだけはやっておこうと思うのだ。よろしいですか?」
「ははッ!!」
家臣団が一様に声を揃えた。なんか気持ちがいいもんだ。
「それでまずは京の守りだが、美佳に京都所司代として勝竜寺城に入ってもらおうと思っている。」
「はい。任せてよ。」
美佳は笑顔で応えた。
「前例がないということだが、美佳は帝や近衛家に目をかけられている。補佐として景兼がついてもらう。」
「お任せください。」
景兼は平伏した。
「そしてずっとおざなりにしていた伊賀国。守護の仁木氏が逃亡してからは六角と北畠の庇護の下で伊賀の国人衆たちが守っていたが、やはりそれなりの人物を置いておく必要があるだろう。」
私はそう言うと家臣団を見回す。
「義輝、守護代をいいかな?」
「喜んでお受けいたしますぞ。征夷大将軍大輔公。」
義輝の言葉を受けて内情を知っている家臣団は笑い出す。
「伊賀の方々は我らに協力的。安心してくれ。そして困ったときはいつでも頼むよ。」
「わかっているぞ。義兄上。」
「代わりに丹後国の守護をお願いいたしたいのは細川藤孝殿。」
「なんですと!?」
藤孝は驚きを隠せない。
「藤孝殿は丹後守として正式に丹後国の守護をお任せします。おって京より任官と従四位下の官位を賜れることとなるでしょう。」
「なんと・・・ワシが・・・帝と・・・ありがたき幸せ。」
「山名家との折り合いはお任せしますよ。」
「ははッ!!」
細川藤孝はこれから丹後国の守護の傍ら、山田軍の中枢を担っていくことになる。
「後は今まで通りの任地ですが、藤孝殿同様に京より正式に通達が来ます。」
「ははッ!!」
光秀たちも一斉に平伏した。これで彼らも守護として官位を得ることとなった。
「播磨国は守護代として源之進と別所安治殿、赤松政範殿にお任せします。」
「ははッ!!」
源之進たち三人は平伏した。
おいおい・・・源之進出世しすぎ・・・ごぼう抜きじゃねえか。
一馬たちは呆気に取られるしかなかった。
そしてこのことが、彼らの競争心に火をつけることとなるのであった。
数日後、美濃国稲葉山城。
「なるほどね。アネキは官位だけじゃなくて京都所司代までとはね・・・」
岳人は考高からの話を聞くと含み笑いを浮かべた。
「光秀さんはともかく正虎さんや重友も僕と同等になるというのか・・・」
「・・・」
無言で平伏する考高。
「そして伊賀国に義輝さん。これは間違いなく父さんの政務補佐だけではない。そうだろ?」
「・・・と言いますと?」
「僕に対する監視だよ。目の届く距離に置いておく・・・伊勢と近江をバックアップするってことだろ。半兵衛の考えそうなことだ。いや源之進か?」
「・・・」
「まあいいよ・・・僕も好き勝手やらせてもらっているしね。ここからがもっと面白くなっていく予定だからさ。官兵衛には見届けてもらわないと困る。」
そんな岳人の言葉に無言で平伏する考高であった。
征夷大将軍となった私ではあるが、あくまでもお飾りみたいなものに過ぎない。
戦国時代を終わらせるには武力制圧が手っ取り早いだろうが、それだけは避けたいという思いがあった。
個人的な考えでは戦国時代を終わらせた後、安土桃山時代を省略して最低でも江戸時代レベルに辿り着ければというのが理想なのだ。
しかし、ここから長い歳月の中で幾つもの困難が待ち構えているのである。
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