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第193話:勝利の代償
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「殿は若君を実の子のように思われておった。大和の所司代を任せようとさえ考えられていた・・・」
清興は慈明寺順国や松倉重信、森好之、窪田内記ら筒井家家臣団を集めていた。
「それは我が殿順慶様も同じこと・・・同じように大輔殿を父のように思われていた。十市と中坊が先走ろうとさえしなければ・・・」
一族の森好久を失った森好之は柄にもなく恨み節をこぼす。
「今は畠山を討つことだけを考えねば・・・」
「わかっておるわ。」
「ならば・・・わかってくだされ!!」
好之をなだめた慈明寺順国の目には涙が浮かんでいた。
順慶は主君ではあるが同族で妻の弟ということもあるのだ。故にその悲しみは大きかった。
そこに重治が窪田内記を伴って本陣に戻ってくる。
「兵は我らは一千程失っておった。負傷しておるのも同じぐらいじゃ。十市は兵の損失は少ないが、主だった家臣たちが討たれたり、重傷を負っておる。」
内記はそう言うと清興の隣に座った。
「そうか・・・ならば兵力での優位は我らの方だが、これ以上の損失は今後に響く。筒井も十市も兵は熟練された者ばかり。そうそう替えが利くものではない。」
清興の言葉に松倉重信はうなずいた。
「それは畠山と根来の鉄砲戦術も同じだ。熟練の鉄砲使いたちの替えも利かぬだろう。だが、あまり時間をかけておったら高取城が危ない。」
重信は気丈に振舞い、悲しみよりもその先を優先させている。
「ところで半兵衛殿。秘策があると?」
順国が重治に聞く。あの鉄砲隊をどのようにして打ち破るか、順国には見当もつかなかった。
兵をひたすら集めて犠牲も厭わないならば打ち破れるだろうが・・・
「私は鉄砲対策として二つの考えがあります。一つは鉄砲自体を使えなくすること。高取城でそれが実践されているはずです。私は塩を考えました。鉄は塩に弱い。とにかく濃い塩水を鉄砲隊に上から浴びせる。山城である利点を生かしました。だが、平地での野戦では確実に浴びせるのは困難。そこでもう一つの戦術は視界を奪う。敵鉄砲隊の視界を奪う。」
重治が説明しているとそこに秀満がやってきた。
「組み立てましたぞ。」
「ご苦労様です。」
秀満の背後にはカタパルトが5基。
「これは石を投げる機械・・・これで鉄砲隊を!?」
松倉重信は首をかしげる。
「全ては私にお任せくだされ・・・。」
重治そう言うと鋭い眼光で畠山軍を見据えるのだった。
「山田軍と筒井、十市軍が合流。こちらへと進軍を始めております。」
畠山秋高はその報を受けると津田算正を見た。
「我ら、根来衆の腕前を味あわせるとしよう。」
既に根来衆の鉄砲隊は山田軍が射程に入るのを待ち構えている。
約二千の鉄砲隊による三段撃ち。まともに喰らわすことができれば、山田軍とて短時間で全滅させることもできる。
津田算正は笑みさえ浮かべていた。
「そろそろ射程に近くなってきたぞ。全軍止まれ!!」
清興の命で山田軍は動きを止める。
筒井軍が右翼、十市軍が左翼に展開しており畠山軍を包もうかという陣形である。
「横に広げて鉄砲を避けようとは・・・猿知恵を。」
津田算正は鉄砲隊に右翼、左翼への対処を伝達する。
「根来の兵にそのような手段は通じぬ。」
そんな中、畠山秋高は勝ち戦の予感に身震いさえ覚えていた。
山田もこれでワシらに頭を下げざるを得まい・・・
「秀満殿、お願いします。」
「はッ!! よしカタパルト投擲開始!!」
重治の声を受けた秀満が右手を大きく上げた。
カタパルトから巨大な球が投擲される。
「なんだ!?」
津田算正は驚くが、その球は畠山軍に届くことなく地面に落ちた。
「!?」
球に亀裂が走ると中から煙が吹き出てくる。
それと共に山田軍から盾隊が前面に駆け出していった。
「構え!!」
算正の声で鉄砲隊が一斉に構える。
鉄の盾だろうとこの数を喰らえば持つまい・・・
そのときだった。
「投擲始め!!」
秀満の声と共に次々とカタパルトから巨大な球が投擲されていく。
それと共に盾隊は動きを止めた。
その頭上を通過していく投擲された球たち。
「避けろ!!」
今度は畠山軍鉄砲隊めがけて次々と飛んできた。
そしてその頭上で球が次々と破裂していく。
「うわ・・・!?」「ゴホゴホ・・・なんじゃこりゃ・・・」
白い粉が鉄砲隊を包み込んでいった。
津田算正はその白い粉を浴びると思わず顔を抑えて座り込んでしまった。
鉄砲隊の兵たちも咳き込んだり目を押さえる者が続出する有り様。
「今じゃ!!」
盾隊を指揮していた黒木鉄心が大声を上げると盾隊の陰に隠れていた弓兵が長弓を構えた。
盾兵がその矢に火をつけると同時に次々と矢を放っていく。
「なんだ!?」「うおお!?」
その火矢が煙を噴きだしていた球に直撃すると爆発と共に煙が吹き上がっていった。
白い粉と煙で完全に視界をうしなった根来衆の鉄砲隊。
更に目の前に燃え広がる火の手・・・もはや何が起こったかわからない状態であった。
「盾隊前進!!」
盾隊は根来衆の鉄砲隊の射程距離を突破する。
その陰から今度は山田軍の鉄砲隊が飛び出してきた。
「撃て!!」
鉄心の声と共に火を噴く連発銃。その前に根来衆の鉄砲隊は次々と撃ち倒されていくばかり。
反撃するにしても視界を三段階で遮られており成す術がない。
津田算正はただ茫然と立ち尽くすのみ。
そこに右翼と左翼から筒井軍と十市軍の騎馬隊が突撃をかけてきた。
まるで昨日と逆ではないか・・・
やがて日も暮れかかる中、畠山秋高は虚ろな目で戦況を見つめていた。
畠山軍も押し返すべく反撃を試みているが、根来衆の無残な姿を見て完全に士気が低下している。
「こうなるとまるで一方的だな・・・」
清興はつぶやいた。
総大将として本陣でどっしりと構えることに専念していた。
その本心は前線に飛び出して順慶の仇を討つことを望んでいたが、重治がそれを許さなかった。
「半兵衛。上に立つというのも辛いものだな。」
「ええ・・・」
「こういう戦は殿が望まない形のものだな。まるで若君のような戦術・・・」
「はい。あの白い粉は石灰というものです。若君がおられた時代の書物を元にしました。単なる目つぶしではございませぬ。煙は目くらましでございますが・・・風向きを気にせず火を用いた野戦での効果的な活用法。全て若君から学んだことでもあります。」
重治は清興にそう言うと天を仰いだ。
殿の目指すべき場所の為に私は戦場では修羅になりましょう。
殿が極楽浄土に行くならば私は冥府に堕ちる覚悟があるのです。
あとは秀満殿・・・頼みます。
畠山秋高の本陣に一人の騎馬武者が斬り込んできた。
立ちはだかる家臣団を前に馬から飛び降りると刀を一閃。
「ヒィ・・・」
家臣の首が一振りで二つ飛んだのを見て秋高は腰砕けになる。
そして見る見る間に家臣団全員を斬り伏せたその武者は明智秀満であった。
「畠山秋高殿とお見受けする。」
「違う・・・違うぞ・・・ワシは違う・・・」
「拙者は山田家家臣明智秀満。御覚悟を・・・」
秀満は秋高の首を手にすると大声で叫んだ。
「畠山秋高殿、討ち取ったり!!」
「ぐぬう・・・だからこの戦は・・・無意味だと・・・身を滅ぼすだけじゃと・・・」
畠山家重臣甲斐庄正治は一人奮戦していたが、その声と共に得物を投げ捨てると座り込んだ。
津田算正は乱戦の中を逃げ惑っていたが、
「根来の頭かァァァ!!」
慈明寺順国の槍に背中から貫かれて絶命するのだった。
戦いが終わり、勝利を収めるも悲嘆にくれる筒井軍、十市軍を置いて清興たちは休むことなく高取城救援に向かうのだった。
「これが我らの戦の顛末だ・・・」
全てを清興たちから聞いた五右衛門は立ち尽くすしかなかった。
飲んでいた酒も手から落ちて地面に音もなく染み込んでいく。
勝利ではない・・・勝利の代償とは思えねえぞ・・・なあ・・・殿様・・・
清興は慈明寺順国や松倉重信、森好之、窪田内記ら筒井家家臣団を集めていた。
「それは我が殿順慶様も同じこと・・・同じように大輔殿を父のように思われていた。十市と中坊が先走ろうとさえしなければ・・・」
一族の森好久を失った森好之は柄にもなく恨み節をこぼす。
「今は畠山を討つことだけを考えねば・・・」
「わかっておるわ。」
「ならば・・・わかってくだされ!!」
好之をなだめた慈明寺順国の目には涙が浮かんでいた。
順慶は主君ではあるが同族で妻の弟ということもあるのだ。故にその悲しみは大きかった。
そこに重治が窪田内記を伴って本陣に戻ってくる。
「兵は我らは一千程失っておった。負傷しておるのも同じぐらいじゃ。十市は兵の損失は少ないが、主だった家臣たちが討たれたり、重傷を負っておる。」
内記はそう言うと清興の隣に座った。
「そうか・・・ならば兵力での優位は我らの方だが、これ以上の損失は今後に響く。筒井も十市も兵は熟練された者ばかり。そうそう替えが利くものではない。」
清興の言葉に松倉重信はうなずいた。
「それは畠山と根来の鉄砲戦術も同じだ。熟練の鉄砲使いたちの替えも利かぬだろう。だが、あまり時間をかけておったら高取城が危ない。」
重信は気丈に振舞い、悲しみよりもその先を優先させている。
「ところで半兵衛殿。秘策があると?」
順国が重治に聞く。あの鉄砲隊をどのようにして打ち破るか、順国には見当もつかなかった。
兵をひたすら集めて犠牲も厭わないならば打ち破れるだろうが・・・
「私は鉄砲対策として二つの考えがあります。一つは鉄砲自体を使えなくすること。高取城でそれが実践されているはずです。私は塩を考えました。鉄は塩に弱い。とにかく濃い塩水を鉄砲隊に上から浴びせる。山城である利点を生かしました。だが、平地での野戦では確実に浴びせるのは困難。そこでもう一つの戦術は視界を奪う。敵鉄砲隊の視界を奪う。」
重治が説明しているとそこに秀満がやってきた。
「組み立てましたぞ。」
「ご苦労様です。」
秀満の背後にはカタパルトが5基。
「これは石を投げる機械・・・これで鉄砲隊を!?」
松倉重信は首をかしげる。
「全ては私にお任せくだされ・・・。」
重治そう言うと鋭い眼光で畠山軍を見据えるのだった。
「山田軍と筒井、十市軍が合流。こちらへと進軍を始めております。」
畠山秋高はその報を受けると津田算正を見た。
「我ら、根来衆の腕前を味あわせるとしよう。」
既に根来衆の鉄砲隊は山田軍が射程に入るのを待ち構えている。
約二千の鉄砲隊による三段撃ち。まともに喰らわすことができれば、山田軍とて短時間で全滅させることもできる。
津田算正は笑みさえ浮かべていた。
「そろそろ射程に近くなってきたぞ。全軍止まれ!!」
清興の命で山田軍は動きを止める。
筒井軍が右翼、十市軍が左翼に展開しており畠山軍を包もうかという陣形である。
「横に広げて鉄砲を避けようとは・・・猿知恵を。」
津田算正は鉄砲隊に右翼、左翼への対処を伝達する。
「根来の兵にそのような手段は通じぬ。」
そんな中、畠山秋高は勝ち戦の予感に身震いさえ覚えていた。
山田もこれでワシらに頭を下げざるを得まい・・・
「秀満殿、お願いします。」
「はッ!! よしカタパルト投擲開始!!」
重治の声を受けた秀満が右手を大きく上げた。
カタパルトから巨大な球が投擲される。
「なんだ!?」
津田算正は驚くが、その球は畠山軍に届くことなく地面に落ちた。
「!?」
球に亀裂が走ると中から煙が吹き出てくる。
それと共に山田軍から盾隊が前面に駆け出していった。
「構え!!」
算正の声で鉄砲隊が一斉に構える。
鉄の盾だろうとこの数を喰らえば持つまい・・・
そのときだった。
「投擲始め!!」
秀満の声と共に次々とカタパルトから巨大な球が投擲されていく。
それと共に盾隊は動きを止めた。
その頭上を通過していく投擲された球たち。
「避けろ!!」
今度は畠山軍鉄砲隊めがけて次々と飛んできた。
そしてその頭上で球が次々と破裂していく。
「うわ・・・!?」「ゴホゴホ・・・なんじゃこりゃ・・・」
白い粉が鉄砲隊を包み込んでいった。
津田算正はその白い粉を浴びると思わず顔を抑えて座り込んでしまった。
鉄砲隊の兵たちも咳き込んだり目を押さえる者が続出する有り様。
「今じゃ!!」
盾隊を指揮していた黒木鉄心が大声を上げると盾隊の陰に隠れていた弓兵が長弓を構えた。
盾兵がその矢に火をつけると同時に次々と矢を放っていく。
「なんだ!?」「うおお!?」
その火矢が煙を噴きだしていた球に直撃すると爆発と共に煙が吹き上がっていった。
白い粉と煙で完全に視界をうしなった根来衆の鉄砲隊。
更に目の前に燃え広がる火の手・・・もはや何が起こったかわからない状態であった。
「盾隊前進!!」
盾隊は根来衆の鉄砲隊の射程距離を突破する。
その陰から今度は山田軍の鉄砲隊が飛び出してきた。
「撃て!!」
鉄心の声と共に火を噴く連発銃。その前に根来衆の鉄砲隊は次々と撃ち倒されていくばかり。
反撃するにしても視界を三段階で遮られており成す術がない。
津田算正はただ茫然と立ち尽くすのみ。
そこに右翼と左翼から筒井軍と十市軍の騎馬隊が突撃をかけてきた。
まるで昨日と逆ではないか・・・
やがて日も暮れかかる中、畠山秋高は虚ろな目で戦況を見つめていた。
畠山軍も押し返すべく反撃を試みているが、根来衆の無残な姿を見て完全に士気が低下している。
「こうなるとまるで一方的だな・・・」
清興はつぶやいた。
総大将として本陣でどっしりと構えることに専念していた。
その本心は前線に飛び出して順慶の仇を討つことを望んでいたが、重治がそれを許さなかった。
「半兵衛。上に立つというのも辛いものだな。」
「ええ・・・」
「こういう戦は殿が望まない形のものだな。まるで若君のような戦術・・・」
「はい。あの白い粉は石灰というものです。若君がおられた時代の書物を元にしました。単なる目つぶしではございませぬ。煙は目くらましでございますが・・・風向きを気にせず火を用いた野戦での効果的な活用法。全て若君から学んだことでもあります。」
重治は清興にそう言うと天を仰いだ。
殿の目指すべき場所の為に私は戦場では修羅になりましょう。
殿が極楽浄土に行くならば私は冥府に堕ちる覚悟があるのです。
あとは秀満殿・・・頼みます。
畠山秋高の本陣に一人の騎馬武者が斬り込んできた。
立ちはだかる家臣団を前に馬から飛び降りると刀を一閃。
「ヒィ・・・」
家臣の首が一振りで二つ飛んだのを見て秋高は腰砕けになる。
そして見る見る間に家臣団全員を斬り伏せたその武者は明智秀満であった。
「畠山秋高殿とお見受けする。」
「違う・・・違うぞ・・・ワシは違う・・・」
「拙者は山田家家臣明智秀満。御覚悟を・・・」
秀満は秋高の首を手にすると大声で叫んだ。
「畠山秋高殿、討ち取ったり!!」
「ぐぬう・・・だからこの戦は・・・無意味だと・・・身を滅ぼすだけじゃと・・・」
畠山家重臣甲斐庄正治は一人奮戦していたが、その声と共に得物を投げ捨てると座り込んだ。
津田算正は乱戦の中を逃げ惑っていたが、
「根来の頭かァァァ!!」
慈明寺順国の槍に背中から貫かれて絶命するのだった。
戦いが終わり、勝利を収めるも悲嘆にくれる筒井軍、十市軍を置いて清興たちは休むことなく高取城救援に向かうのだった。
「これが我らの戦の顛末だ・・・」
全てを清興たちから聞いた五右衛門は立ち尽くすしかなかった。
飲んでいた酒も手から落ちて地面に音もなく染み込んでいく。
勝利ではない・・・勝利の代償とは思えねえぞ・・・なあ・・・殿様・・・
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