砂漠の王はハレムを作らない

只深

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⭐︎2砂漠の王はハレムを作らない

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「そこ、気持ちいいです……っ……」
「リーファ、綺麗だ……」

 柔らかいコットンのシーツの上で身を捩り、リーファが甘やかな声をあげる。
 どこを刺激しても敏感に反応するから、自分が特別な男なのではと錯覚してしまう。

 いや、今だけは……この思いが遂げられるこの夜だけは、そう思っていたい。


 胸元から臍下まで結ばれた紐を解き、慎ましい膨らみに手を添える。リーファの体が小さく震え、その反応に鼓動が際限なく早くなる。
 初めての夜の相手が、長年焦がれてきた人だなんて……夢のようなひとときを噛み締めて、俺はこの家に生まれたことを初めて感謝した。

 

「あぅ、んっ……はぁ、あ……」
「ん……痛むか?」
「いいえ……大丈夫です」

 頬を染め、とろけた目線を遣す彼女の息は熱い。自分の手でこんな風になっていると思うと、胸の中の一番奥に温かいものが満たされて行く。
 柔らかな双丘を包み込み、硬く尖った粒を口に含む。ほんの少しだけ歯を立てるとリーファの吐息が揺れた。

 小さな嬌声は衣擦れに紛れ、耳を澄ましていないと聞こえないほどささやかだ。
自分の呼吸を抑え、夢中で刺激を与えると頭を撫でられた。

「カマル様……下も、触ってください」
「うん……」

 

 胸の指先で頂をつまみながら唇で肌に触れ、キスを落としながら下っていくと、黄金色のピアスを飾った臍にたどり着く。これは、誕生日に俺が贈ったものだ。
 体と同じく小さな割れ目に舌を這わせる。思わぬ刺激に驚き、逃げようとする腰を掴んでピアスを噛んだ。

「やっ……ぁ……だめ、だめっ」
「いやか?」
「……っ、うー」
「嫌じゃないんだな」


 こくり、と頷き眉を下げた彼女の顔はほんのり赤く染まっている。皮膚に通された金属がチャリ、と音を立てて差し入れた舌に絡みつく。理性が溶けてしまいそうだ。
 
 両手を胸から肋骨へ、脇腹を撫でて臀部へと滑らせる。
 筋肉が程よくついた尻を掴み、感触を楽しんでいると両足が絡みついてきた。

 

「も、早く……触ってください」
「どこを?はじめてだから、わからないよ。教えてくれ」
 
「わかってるくせに!もぉ……そんな手つきで初心者とか、おかしいです」

「本で見ただけだよ。リーファが相手だと聞いたから、必死で勉強したんだ」
 
「……そう、ですか」

 唇を滑らせて下へと向かって行く。臀部から手を離し、太ももを通って膝裏に手のひらを差し込み、絡みついた足を肩に乗せる。
 腰の下に枕を入れると、苦笑いされた。


「ホントに本だけですか?」
「どうだろうな……確かめてくれ」
「……っ、あ……あっ!」


 薄い布に隠された秘部に触れると、そこはもう潤んで濡れている。ぴっちりと張り付いたショーツの上から割れ目を撫でて、立ち上がって主張している肉を指先で弾く。

「ひぅ……っ、んっ、んぅ……」

「……見てもいいか?」
 
「聞かないで……ください」
「うん……」


 濡れた布を脇にずらして、露わになったそこをまじまじと見つめる。
ランプの光が反射して溢れる雫が輝き、金色の毛がふわりと逆立って……その奥には柔らかい色が広がっていた。
 
 リーファのここは、こんなに綺麗なのか。謎の感動を覚えつつ、そうっと指先で触れた。


 
 さっきよりも少しだけ大きく声が発されて、綺麗な眉が眉間に皺を刻む。
もっとその声が聞きたい、感じてる顔を間近で見たい。
 
 膝を肩に乗せたまま体を抱え上げると、リーファは驚き、顔を背けた。


「や、やめてください」
 
「顔が見たいんだ。そうじゃないと痛いのか、気持ちいいのかわからない」
「うぅ……んあっ、あ……っふ……」

 間近で彼女の顔を見つめながら、指を慎重に動かす。やわらかな肉が包み込む感覚とともに、リーファの膣がヒクリと痙攣を起こした。


「あっ!あ……んんっ!」
「気持ちいいか?」
 
「う……あっ、気持ちい……んぅ」
「可愛い……リーファ、可愛いな」

 
 
 指をさらに奥へ差し込み、上壁を探る。どこか、気持ちいいところがあるはずだ。そろそろと指を抜き差ししながら中に入れていくと、僅かに薄い膜の抵抗感があった。

「リーファ……お前、はじめてなのか」
 
「そう、です。指南役は、処女と決まって……あぁっ!」
「リーファ……」


 まさか、彼女もはじめてだなんて思わなかった。嬉しさと、衝撃で心臓が壊れてしまいそうだ。
 ちゅぷちゅぷと水音を立てて抽送を繰り返すと、こりっとした指先の感覚と共にリーファの腰が跳ねた。

「……っ!……っ!!」
「ここか……気持ちいいところ」
 
「なんでそんなこと、っあ!やめ、そこ……やっ、」
「気持ちよくないのか?ちゃんと教えてくれ。気持ちいい場所が知りたい。リーファがどうなのか、言って」


 涙を溜めた青が瞬き、ほろりと雫をこぼす。真っ赤に染まった顔が俺の顔を見つめて、静かに頷く。

「うぁ……っ!は、はぁ……はぁっ」
「気持ちいいのか、嬉しい。痛みは?」
「んんぅ……ん……ない、です」


 
 リーファの目尻に涙が浮かび、滑らかな頬を伝う。細やかな両手を掲げて必死にしがみついて来た。
 体を横たえて肩を抱き、指先を締め付ける肉をなるべく優しく掻き回す。
耳元で荒い吐息が熱を伝えて、自分の腰の奥から堪えきれない熱が生まれる。

 唇を啄み、何度もキスを落とすとリーファが両手を首にまわしてくる。
 潤いに満ちた口腔内に舌を差し入れ、上顎をなぞると腰から背中まで震えが立ち上った。



「ぷぁ……は、はぁ……っ、あ、あっ」
「リーファ……」
「カマル様っ……あぁ……っ、くうぅ!」

「いい、我慢するな……達するところを見たい」
「あ……あっ――っ!!」

 ピンと伸びた足がびくびくと痙攣して、中に入れた指が締め付けられる。背中が反って、甘い声が上がる。

 欲しい……リーファの初めてが、欲しい。ずっと、ずっと好きだったんだ。

 
 こぷりと音を立てた孔から溢れ出す雫を纏う指を抜き取り、自分の熱に塗りつける。

「リーファ……君の初めてをくれるか」
「カマル……さま。はい……」



 片足を持ち上げ、彼女の入り口に自分の熱を押し当てて一気に貫く。
途端に全身がこわばり、悲鳴に似た声が上がった。

「……ひっ、う……」
「すまん……乱暴にした。痛いか?」
「い、いいえ……大丈夫、ですから」

 涙目のまま微笑んだ彼女は、震えながら自分で肉棒を飲み込んでいく。
熱く蠢くそこに芯を咥えられて、体の熱が際限なく上がっていく。


「く……っ、う」
「カマル様……気持ちいいですか?」
「……すごく。危なかった……」
 
「ん……痛くても、かまいません。好きにしてくださっていいんです」

 
 腕の中の小さなリーファは、健気にも告げてくる。指先まで震え、破瓜の痛みを耐えているだろうに満足げなため息が落ちた。

 首下に通した腕を抜き、枕を頭に乗せてもう一度俺の下に彼女を組み敷く。
 太ももを開いて繋がったそこを見ると、僅かに出血している。


「リーファ、痛いなら……その、」
「大丈夫です。……カマル様と一つになれたんですから。私で……気持ちよくなってください」
 

 
 その言葉を耳にして、体が勝手に動き出す。囁くような悲鳴が聞こえているのに腰が止まってくれない。
 自分の凶悪な欲望を奥に打ちつけ、引き抜き……また奥まで強く叩きつけると脳天まで強烈な快感が突き抜ける。
 

 
 何度も繰り返すうち、自分の汗が彼女の肌に落ちる。白い肌は桃色に色づき、中を穿つたびに甘い声色へと変わって行く。
 こんなに乱暴にしているのに……感じてくれている。

 始めて知った快楽に抗えず、動きがどんどん激しくなって行く。
荒い息のリーファは枕を掴み、唇を噛んだ。

 
「ダメだろ、唇が傷つく」
「……てか、げんしてくだ……あっ」
「無理だ。気持ちよくて、お前の中で溶けそうなんだ……」
「は、う……っく、ん……んっ」


 自分の肌とリーファの肌が激しく打ち合わされ、中に吐き出したい欲が溜まって行く。頭の中が真っ白になり、一心不乱に腰を掴んで持ち上げ、ただ……愛する人の体を貪る。

「……なかに、出して……」
「っ、いいのか?」
「大丈夫です、そのままください……」


 あぁ、テーブルの上にあった、小瓶はこのためか。悔しい気持ちになりながら彼女の奥を責めて、のぼりつめていく。
 気持ちいいところなんか、気にしている余裕がない……自分勝手な動きをしているのにリーファはそれを許し、微笑む。

「下さい……カマルさま、いちばん……お、おくに、っ」
「……っ!く……うっ!!」

 

 促されるままに彼女の奥に熱を吐き出し、あまりの強い刺激に目の前に星が舞う。必死で瞬き、その星を散らすと目の前に上気したリーファが目に映る。

「リーファ……」
「あっ、ま……って。動かないでくださ……うぁっ」



 びくっと肩を震わせて、深く息を吐き出した様子を見て胸を撫で下ろす。
 リーファも、気持ちよくなれたのか?

 
「すまない、自分勝手にしてしまった。次は、リーファに気持ちよくなってもらえるようにする」
「え……えっ?あの……ひゃっ!?」
 
「ダメか……?」

 上目遣いで見つめると、眉を下げた彼女は仕方ありませんね、と呟いて目をつむる。



 昔から、リーファは俺のおねだりには甘いんだ。への字に曲がった唇にそうっと口付け、今度こそ優しくしようと心がけてもう一度腰を掴む。
 尻を支えて持ち上げると、そこにつうっと液体が垂れてきた。

 ……これ、俺のじゃない。


「……み、ないでください」
「リーファ」
「んぅ……早く、来て……」


 優しくしたいという願望と、僅かに残った理性が焼き切れて……俺は結局獣のようにリーファを抱くことになった。
 



 
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