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⭐︎13婚約破棄しない王子様α
しおりを挟む「……う、はぁ、はぁ……」
「……フィン?」
ベッドの中で、何も着ずに素肌のままで抱き合って僕はフィンの腕の中にいる。外から入ってくる光は月明かりだ。お布団から出ずに、何日めかの夜を迎えたみたい。
フィンが目の前で眠っているけど、額に汗を浮かべて息が荒い。
眉を顰めて……悪夢を見てる??
「う、あっ……どこだ、どこに……」
「フィン、大丈夫?」
「嫌だ……行くな、置いていかないでくれ……ノア……」
必死な様子のフィンに胸が締め付けられる。僕が居なくなった時のことを思い出してるの……?
うなされっぱなしの彼が一筋の涙を頬に伝わせた。僕は居た堪れなくなってその涙ごと抱きしめる。
「ハッ!?」
「僕はここにいるよ。どこにも行かない。フィンの傍にいるからね……」
「あぁ……ノア、ノア……」
「本当にごめんなさい、フィン」
額に沢山キスして頭を撫でると、フィンは安堵の息を吐いて目を閉じる。
夢に見るほどだったのか……僕が居なくなったことを、フィンは忘れられないでいる。
「フィン、僕は二度とあなたから離れたりしない。ずうっと一緒にいるよ」
「……あぁ、そう言ってくれると嬉しい。すまない、見苦しかったろう」
「ううん。僕を一生懸命探してくれたんだね」
「あぁ……闇雲に探していたからこの様なだけだ。冷静になって気づいたが、きちんと調べてから出立すれば良かった。チェスター家の邸宅から急いで帰ったらノアが居なくて、空っぽの部屋があまりにも冷たく寂しく感じてな……。
自分の一番大切なものをなくして、死んでしまいそうだった」
「フィン……僕が頸を噛んで、って言ったのは、番って仕舞えば死ねると思ったからだよ」
「…………」
「僕、今まで生きてきてちゃんと好きになれたのはフィンだけだよ。だから、番いになれば捨てられた時に死ねると思った。
ツィルドラで生きていこうと思ったけど、フィンの顔を見たら……抱かれたらもう無理だってわかったんだ」
「ノア……」
「フィンしか、愛せない。僕は僕の人生の中であなた以外に愛せる人なんかいないし、要らないんだよ。
だから、あの子がフィンの傍にいる未来なんか耐えられるはずもなかったんだ」
フィンの頭を抱きしめたまま、勝手な涙が溢れてくる。僕は自分のことしか考えていなかった。フィンがもし、ステラ嬢と結ばれたら悲しみで楽に死ねるからって番ってしまった。
それでも……もう、この先で彼を手放すことなんかできない。僕、フィンがいないなら生きて行くのは無理だ。
「あのね……その、僕は娼館から出てお薬を飲まなくなったの。その効果は多分、もう切れてる」
「薬とは、避妊薬か?」
「うん。お仕事で必要なのもあるけど僕の親が酷い人だったから、避妊薬を飲んでた。望まれない子がどんな人生を歩むのかを知っているから。
……怖いよ、今でも。僕が子供を産んで、幸せにできなかったらって思うと」
「私がいる」
フィンは、その瞳の黒に月明かりを宿してまっすぐに見つめてくる。彼はずっと、ずっと最初からこうだった。
迷わず、揺るがず、嘘をつかずに僕に言葉をくれる。
「ノアは一人ではない。番の私がいる。私の家族も、アナスタシアも、ジェラルドも、オリビアも居る。
子育ては初体験だが、ノアが居てくれればきっと何もかもを出来る。もう、私達は家族だろう?」
「うん……」
「だが、そうだな。ノアの心構えができるまで待つとしよう。急ぐことはない、これから先でいつか欲しいと思えたらにしよう」
「……しないの?」
「いや、実は……避妊具がもうないんだ。明日用意しておくから待っていてくれ」
「お気遣いありがとう。でも、今日はしないって事?」
「…………」
真っ赤になって黙り込んでしまったフィンに、口付けする。
困った顔してる。僕が迫ってこんな顔するのははじめてだ。だけど……僕はもう、ずっと抱えていた過去を手放すきっかけをもらってしまった。
「ノア、その……」
「フィンは知らないでしょう?中にいれなくても、エッチなことはできるんだよ?」
「そうなのか?」
首を傾げたフィンに抱きついて、すっかり硬くなった熱にそうっと触れる。
毎日エッチなことばっかりしてるのに、お互いすぐ反応しちゃうんだ。
大好きで愛おしい人だから触れていたいし、繋がっていると幸せだから。
僕たちは瞳を閉じて、お互いの唇を重ねた。
━━━━━━
「ん、う……フィン、どぉ?」
「く……うっ。こんな、ハレンチな……」
「恥ずかしいの?さっきもっと凄いことしたのに……んっ」
僕は、腰を掴まれて後ろからフィンの熱を受け止めている。中に入れず、お尻のお肉に硬い肉芯を挟んで擦り上げる。
気持ちいいみたい……体がビクビクしてる。
「うぅ、目からも体からも刺激が強すぎる」
「ん、んっ……フィン、擦って……僕も気持ちいいの」
「……わかっ、た」
クチュクチュとお肉が擦れる音が聞こえる。僕の入り口はフィンの大きなモノを毎日受け入れ続けていたからぷっくりと腫れ上がって、彼の熱に擦れるたびピリピリした刺激が伝わってくる。
フィンは必死で腰をゆすって、押しつけて……僕が溢れさせる粘液が動きをスムーズにしてくれる。
「んあ、あっ、イイ……」
「はぁ、はぁっ……ノア、綺麗だ。なんて美しい姿なんだ……」
「んんぅ……もっと擦って、押しつけて……」
腰を掴んでいた手がお尻のお肉をガシッと掴み、擦り上げる速度が上がる。
強く押しつけているから先端の膨らみが入り口に時々引っかかり、その度に腰の中に切ない欲が蓄積されて行く。
いつもみたいに、フィンが終わりを迎えようとして激しく揺さぶってくる。
僕はお尻の角度を変えて、肉棒を中に導いた。
「ア゙ッ゙!?あ……カハッ……」
「ぁ……の、ノア。すまない」
「んっ、う……んあっ」
勢いよく中に入ったそれを、再び抜かれる。僕はそのまま動き続け、また腰をくねらせて中にいれた。
「ん、んっ……ぐっ……ぅ、あんっ……」
「の、ノア?」
「あっ、ア゙ア゙ッ゙……くぅん……っ」
「なかに入ってしまう……あっ」
入れたし出したりしながら、僕は自分を追い詰めて行く。恥ずかしくて、こんな事口にした事ないんだもの。
「フィン……あっ、あ……いれて」
「しかし、それは」
「欲しいの、僕。……あ、赤ちゃん欲しい」
「ノア……」
腰の動きを止めたフィンはびっくりしてる。……恥ずかしい……でも、言わなきゃ。
「フィンの、赤ちゃんが欲しい。……は、は……孕ませてください」
「…………」
「あの、フィン?」
「…………」
フィンが小さく「他にそれを聞いた男はいるのか」とつぶやいて、僕は首を振る。こんな事、他の人に言えないよ。
「フィン……どしたの?」
「……はぁ……はぁ……っ、クソッ!」
「――ひうっ!?」
思い切り奥まで肉身で貫かれて、僕の芯から熱が吐き出される。いつもはゆっくり開かれるはずのそこは、乱暴にこじ開けられて今まで届かなかった場所をえぐる。自分でもわかるくらい全身が痙攣して、突然の絶頂に涙が溢れた。
「あ゙、ア゙っ……」
「もう一度」
「ンアっ、ア゙ァ゙ッ!ふ、フィン……待って、んオ゙ッ゙」
「言え、ノア」
凄い……動きが激しすぎて体全体が揺さぶられる。僕は、可愛い声を出せなくなった。獣みたいな声が勝手に出てしまう。
奥から引き抜かれたフィンの肉茎はどんどん大きくなって、また奥を貫く。
気絶しそうになってもまた最奥を叩かれて、気持ち良すぎて苦しい。
「オ゙ッ゙、ア゙……ア……くださ……あ゙ぅっ!」
「どこに?何を?……どうして欲しい」
「奥、っぐ……ぅあ゙っ!せーし、ほし……い、の!あかちゃ……んぁッ!!」
背中にポタポタ、フィンの汗が落ちてくる。壊れちゃう……こんな、手加減なしにされたら。まるで犯されているような気持ちになりながら、僕の体は彼に貪られて悦んでいる。
欲しい……奥に……欲しい。
「孕ませて……フィン」
「…………あぁ」
声も出せないくらい激しく奥の奥を穿たれる。どちゅっと奥まで重たい音を響かせながら、膨張しきった肉がお腹の中をかき混ぜる。
いつも手加減していただろうフィンの欲望は、今剥き出しにされて本能のまま僕を孕ませようとしている。
彼はお尻をピッタリくっつけて、そのまま律動し始めた。奥ばかりを激しく擦られて、息もできない。
腕を引っ張られ、のけぞるようにして起き上がった僕を抱え、フィンは耳元に唇を寄せる。
譫言のように僕の名と愛してるを繰り返して、彼の欲望が放出された。
「あ゙……ぁ、……」
「ノア……私の子を孕め……ッ、」
「いっ、あ゙あ゙っ!?い、いまイッ……カヒュッ」
「ぐ、ぅ……」
子種を吐き出しながら、フィンがまた動き始める。僕は達しながらお腹が焼き切れそうな熱を生み、そこからまた上り詰めて行く。
頭が真っ白になって、イキっぱなしの体を羽交締めにしたフィンが容赦無く中で暴れ回る。
「む、り……あ゙っ、も、い゙ぁ……ひっ」
「ノア……ノア。まだ、もう少し……離したくない」
「もうできな、やらっ!んや……あ゙っ、むり、待って!まっ……やらああぁっ!!」
再び中に弾けた熱、動きの止まらないフィン。僕は筋肉質な彼の腕の中で絶叫し、いつまでも絶頂を迎え続けた。
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