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お花畑の自称ヒロイン

*****メルビンの地雷

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部屋に入って直ぐに、扉に押し付けられる様に唇を塞がれる。


大きな唇が噛み付く様にキスをする。


ドレスは足元に落ちていて、素肌をメルビンの手が撫でる。


キスだけで腰砕けのわたくしを抱き上げ、ベットを寝かされる。


開いた窓から月明かりが差し込み、白く浮き立つメルビンの顔が、ゆっくり気かづいてくる。


肌蹴たシャツから、鍛え上げられた筋肉質の胸元が見える。


騎士の中では細身だと聞いている。


自分が下着しか身に付けていないことを忘れて、キレイな首筋と逞しい胸元に釘ずけだった。


「キレイだ」


大きな手が胸を包むように掴まれて、初めて半裸だった事を思い出す。


「あっ………待って………恥ずかしいわ」


「待った」


「え?」


「ずっと待ってた。ずっと探してた。メデューサは俺のだ。誰にも渡さない」


メルビンにとって嘘でも”メデューサの処刑”は地雷だった。


「傷が無いか確かめないと」


小さく笑ったメルビンの手が、髪に触れ、耳を触り、頬を撫で、首を掠めると触られた場所からゾクゾクと熱が生まれる。


2つの手は背中や足も撫でていく。


されるがままに、身を任せる。


でも、流石に下着を手に掛けた時に、その手を止めていた。


「あっまだ………恥ずかしいわ」


まだって!と脳内ツッコミしていると、ニヤリとメルビンが笑った。


「魂は排泄しないよ」


「魂じゃ無いし!」


「キレイだよ」


「黙らっしゃい!」


「舐めるだけ」


「ダメ!」


「じゃ~嗅ぐだけ」


「アホか!!」


「…………HAHAHA…やばい、俺が喋るとメデューサが返してくれる。泣きそうなくらい幸せだ」


わたくしに覆いかぶさるように、抱き締められる。


「物言わぬ冷たい君を………もう二度と見たくない」

ギューって抱き締めるメルビンの頭を優しい撫でながら、その頭に頬を擦り寄せた。


愛しくて可愛くて胸が苦しいくらいキュンキュンします。


もっとくっつきたいのに、服や身体が邪魔な気がしてボタンがハマっていないシャツの胸元から手を入れ、日焼けしたサラサラの背中に手を這わせる。


「好き……大好き…………忘れたりなんて出来ない」


「忘れる?」


あれ?甘々な空気が一気に冷たくなった。


「忘れようとしたの?」


「違っ………ロゼッタに、メルビン以外にも素敵な男性が星の数程いるって言われて」


「あの駄女神だめがみ


「でも、メルビン以上に好きになれる人なんて居るはず無いのに」


「メデューサ」


そっと大きな額に、傷がある頬に、鼻の頭に、最後に薄い唇に、わたくしからキスをする。


「わたくしを愛して?」


「………どこで…そんな誘い方を覚えたの?」


赤い目に嫉妬の炎が見え隠れして、慌てるよりも嬉しくて、わたくしから熱い胸に身体を寄せる。


「わたくしの初めては、全部メルビンだわ。メルビン以外なんて知らないの」


「…………ゴクリ」


「他の人なんて知りたくないのんっ」


言っている途中で体を引き剥がされ、言葉ごとメルビンの口に飲み込まれていまう。


チュブとかクチュとか水っぽい音だけが、部屋に響いている。


喘ぎ声も飲み込まれてしまう。


上がる息も甘く感じる。


息苦しさなんて気にしない。


彼と涎ごと彼の匂いを吸えばいい。


やがて鼻からはいる空気も、口の中も全て彼の香りでいっぱいになり嬉しくてたまらない。


その湿った口が、徐々に降りていき、わたくしを翻弄していく。


恥ずかしさなんて、もう無かった。


全てが彼に染まる喜びに、喘ぎ声を上げながら、喜びに震えていた。


「あぁんっ…メルビン………好き……はぁっ…もっと触って」


「可愛い……どこも甘くて…酔いそうだ」


「して……もっと、わたくしに夢中になって」


「メデューサ」


彼の口や太い指が、まだ自分でも見た事が無い場所を暴き解きほぐし、最初の内は微かにあった痛みも無くなり、グチュグチュと音を立てて動きに応えていた。


何度も上り詰めても、彼の手が止まらない。


「あぁんっ…もう……許して……いやぁん」


「入念に解さないと、裂けそうで怖いんだ」


へ?避ける?………違った、裂ける………え?


「前世や魂を癒した時よりも、背だけでなく…………少しデカくてな。その……処女のメデューサには凶器になりうるから」


そんなに?!


「前世も小さくはなかったけどな」


反射的に下へと視線を向けると、ズボンは脱いでいるもののパンツは履いている…………大きく盛り上がったそれが………わたくしの中に?


トランクスタイプで、短パンみたいな白い下着から、はみ出している。


確かに…………ちょっと怖いかも。


「大丈夫。最後まではしない………よっ」


メルビンがわたくしの両脚を掴んで閉じると、自分の太腿や膝でメルビンの髪のしか見えないけど、立てられた膝の裏を片手で掴み押さえられると、隙間から黒い何がか捩じ込まれた。


パンツを押し上げていた物が、わたくしの股間を擦り上げ、上下に動いていると理解した時には、散々弄られ濡れた場所からビリビリと快感が登ってきた。


「はぁんっ………擦れるんっ………あぁんっ」


「今は…ハアッ………これで」


メルビンの熱が、わたくしのお腹に放たれても、擦り上げスピードは衰えす増していく。


夜が終わり、朝日が射すまで、その行為は終わらなかった。


眠りに落ちる頭で、最後までされる時を思うと居た堪れない気持ちになっていました。


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