婚約破棄された令嬢は海に愛される

月夜の庭

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アンジェリーナ

薔薇の香り ロゼッタVer.

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メルビンの誘惑に失敗して、1人になりたくなくて…………でも温室や庭に行く気にはなれなかった。


部屋に戻ろうとした所で、ロゼッタの部屋から出て来た女性の顔を見て愕然としていた。


「アンジェリーナ様?」


慌てて振り返った女性は…………かなり大きな人でした。


あれ?この人より、ロゼッタの方がアンジェリーナ様に似ている気がする。


「違う………ロゼッタがアンジェリーナ様?」


そうだ………なんで気が付かなかったのだろう?私が知っているアンジェリーナ様に1番似ているのはロゼッタなのに。


「メデューサなら、気が付いてくれると思ったわ。私はメデューサと一緒に居たかった。そいつはメデューサに恋愛感情を抱いていた同士よ」


「明日……また来る」


背の高い女性は足早に去って行きました。


「入って?廊下は冷えるから」


促されるまま、ロゼッタが使っている部屋に入った。


すると視線を感じたので辿ると、解けたリボンが目に入った。


「………夜這いに失敗したの」


「え?不能なの??」


「不能?何が??」


「いやいや、こんなに色気漂う美少女に夜這いかけられて断る?普通?」


「ふふっ……わたくしは、きっと魅力が無いのよ」


「はぁ~っ?!!私のメデューサのどこに不満があるのよ?!」


怒り心頭の様子でロゼッタが、わたくしを抱き締めた。


「アッタマきた!もう限界!!メデューサは私のモノよ!」


「ロゼッタ?」


「私は神様の目に止まった時に、複数の魂が混在している事が判明したの。メデューサに嫉妬した凶暴性が強いバレンティーナと、男としてメデューサを好きになった………さっきの女装男」


あぁ、そこは名前を伏せるんだ。


「メデューサ、私の天使にならない?」


「天使?」


「アテナで言うニケね。私の手伝いをして欲しいの。ず~っと一緒よ。きっと2人なら楽しいよ。最初にメデューサに声を掛けたのは私だった。あまりに美しく………でも、大人しくて可愛いらしい性格の女の子で、どうしたら一緒に居られるか必死に考えた。令嬢としての高貴な趣味として、無理矢理やらされていた薔薇の世話と温室の存在が、うってつけだったの」


暖かい腕に抱き締められた。


「私はメデューサと幸せな時間を過ごせて満足してしたから、愛情を抱いた女装男と激しいバレンティーナに勝てなかった。肝心な時に女装男はショックで寝込むし。男はダメ!だらし無いし、当てにならない!!私がメデューサを守るんだから!」


「ロゼッ…………アンジェリーナ様。転生してから、ずっと一緒に居てくれたのはアンジェリーナ様でわ。双子の姉妹として………楽しい時間をくれました。今度は、わたくしが応える番ですわ。アンジェリーナ様にお供します」


「ずっと一緒よ」


「はい」


この後、乙女の夢を押し込んだ世界をキャイキャイ言いながら見守っている2人の女の子の姿が天界にありました。


そんな幸せもありかな?という お話。
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