11 / 39
からかさの恋
からかさの恋 一
しおりを挟む
一期一会。
袖擦り合うも多少の縁。
縁は異なもの味なもの。
出会いの妙ってのは、いつの時代でも変わらないらしい。
つまり、リサイクルショップであやかしに出会っても、何もおかしいことはないのだ。
――――
「なんかここに来るのも久しぶりだねっ」
「そうだなぁ、前に来た時はまだ寒かったしな」
ほんのり秋の香りがし始めた頃、俺と小梅はリサイクルショップ「再生屋」に来ていた。
学生の頃にここでバイトしていたことがあり、以来何かと重宝させてもらっている。
平日ということもあり、店内には学生や主婦がちらほら、といったところだ。
今日は小梅も、高い位置で結んだポニーテール、黒い長袖のTシャツに半袖を重ね着して、スキニージーンズにスニーカーという、スポーティな高校生くらいの装いである。特に背が高い訳でもないが、細身でシュッとしている分長身に見える。
見た目がいいので、彼女が通ると学生達が振り返る。その正体が300年前に打たれた種子鋏だとは、とてもじゃないが思わないだろう。
一方の俺は藍染めの作務衣に寝グセ隠しのバンダナという、駆け出し陶芸家のような格好であった。なんなら俺の方があやかしっぽいな。
「あたし、古着コーナー行ってるね」
「はいよ。今日は一人3千円までな」
「おっけー、じゃ行ってくるねっ」
てててっと小走りに消えていく小梅を見送ると、俺はまず、店長のいるレジに向かった。
「ども、ご無沙汰してます」
「お、文河岸くんか、いらっしゃい。今日は嫁さん来てないのかい?」
「さっそく古着を見に行きましたよ。……なんか面白いの入りました?」
「んー、こないだ地主さんの蔵整理で出てきたのがいくつか、かな。あとは新人さん」
「ん? バイトですか?」
「そうそう。近所に住んでる大学生の女の子。今休憩で……ああ、ちょうど戻ってきた」
「戻りましたー、いらっしゃいませ!」
ちっこい丸顔の子が元気に挨拶してきた。美人というより可愛い感じかな。
エプロンに付けた名札には「スタッフ 中井」と書かれている。
「ああ、紹介しておこうかな。先月から入ってもらってる中井さん。で、こちらが元バイトの文河岸くん。今は常連のお客さんだね」
「ども」
「あ、じゃあ先輩になるんですね! よろしくお願いしますっ」
う、まぶしい。
「それにしても……」
「ん、どうしたの中井さん」
「作務衣とは渋いですねー、かっこいいです」
「あ、ありがとうございます」
この間の詰め方。
貴様、さては陽キャだな。
「ああ、そういえば最近和装が多いよね、文河岸くん」
「楽なんですよねぇ」
そんなことを話していると、小梅が古着を何枚か持って戻ってきた。
「怜ちゃん、決めたよー。あ、店長さんこんにちは……って、誰」
おおう、いきなり声を低くするなよ。警戒心強すぎるだろ。
大丈夫だって、きみの旦那はそんなにモテるタイプでもねえよ。
「いらっしゃい。中井さん、こちら小梅さん。文河岸くんの……奥さん?」
「お、奥さん……」
「よろしくお願いします! ……なんだ、奥さんいらっしゃったんですね」
「結婚してはいませんけどね」
あら小梅ちゃんたら照れちゃって可愛い。
あと中井さんがなんかちょっと不穏。
「んで、何選んだんだ……反物?」
「あ、うん。綺麗だったからつい」
「ああ、それがあれだよ、さっき言ってた蔵から出てきたってやつ。他にも雑貨あたりにもいくつか残ってると思うよ」
「へぇ……」
浅めの紫色か。藤色っぽいけどもう少し色味が深い。巻いてあるから柄は見えないけど、所々に白色が見える。
「正絹か。手触りもいいなぁ」
「これで何か作ろうかなって」
「なるほどね」
小梅の正体は種子鋏だけあって、裁断などはお手の物だったりする。加えて祖母からの手ほどきもあり、和裁の技術も持っていた。
ちなみに、今俺が着ている作務衣も小梅の作品である。
「怜ちゃんは?」
「忘れてた」
「えー、じゃあ一緒に見ようよ」
「はいよ。じゃあ店長、また」
「はいはい、ごゆっくり」
あれ、中井さんはどこ行った? まあいいか。
俺と小梅は連れ立って、雑貨コーナーに足を踏み入れた。
「せっかくだから蔵の品ってやつを探したいな」
「ちょっと気になるよねー」
「これですねー」
「おう!?」
急な声に驚いて振り向くと、中井さんがニコニコと古い番傘を持っていた。
「中井さんか、びっくりしたぁ」
「……」
「これをお探しですよね。その反物と同じ蔵から買い取ったんです。っていうか荷物持ってあげるんだ。優しいんですね」
そんなに畳みかけないでおくれ、おじちゃん頭ぐるぐるしちゃう。
あとキミたち、俺を挟んで睨み合うのやめてもらっていい?
「い、いや、別に優しいってわけでも」
「優しいよね、怜ちゃん」
俺の言葉を遮るように言うと、小梅が俺の腕にぎゅっと掴まった。
だから何を警戒してんだって。
「で、その番傘が蔵から出たものなんだね?」
「ですです、もうボロボロだけど、好きな人は好きだしってことで」
「なるほどね……」
俺はその番傘を何気なく受け取った。
その瞬間だった。
「お絹さんああお絹さんだもう一生会えないかと思ったああ愛おしや愛おしやこの野郎さっさと俺を買いやがれそしてお絹さんと一緒にして添い遂げさせろってんだええこんちくしょう」
「うああっ!」
「ど、どうしたの怜ちゃん」
「え、急にどうしたんですか!?」
「小梅、これ」
そう言って番傘を小梅に渡す。
受け取った瞬間、小梅は、
「うあっ! 何なにぃ!?」
と、耳を塞いだと同時に、うっかり番傘を手放してしまった。
「いでぇっ!! 何しやがんでぇこのアマ!」
「口悪りぃなこいつ」
「え、え?」
中井さんには聞こえてないのか。
なら、それほど“霊格の高い”やつではないな。
……つまり。
こいつは番傘の付喪神、いわゆる“からかさオバケ”だったのだ。
「……ふむ」
俺は番傘を拾い、柄を強く握り心の中でヤツに話しかけた。
(うるせぇ、まとめて買ってやるから大人しくしてろ。じゃねえとほったらかすぞ)
(お、おめぇ俺の声が聞こえるのか!)
(うるせぇっつったぞ? 細かいことは後だ、うちに着くまで大人しくしてろこのべらんめぇ付喪神が)
(わ、分かったよ……)
「……小梅、こいつも連れて帰るぞ」
「も?」
「ああ。俺の予想が当たってればな」
っていうか。
お絹さんって、この反物のことだよな。どう考えても。
なんかこう、どうにもほっとけない気持ちになって、俺と小梅は、反物と番傘を買い、事務所に戻ったのだった。
袖擦り合うも多少の縁。
縁は異なもの味なもの。
出会いの妙ってのは、いつの時代でも変わらないらしい。
つまり、リサイクルショップであやかしに出会っても、何もおかしいことはないのだ。
――――
「なんかここに来るのも久しぶりだねっ」
「そうだなぁ、前に来た時はまだ寒かったしな」
ほんのり秋の香りがし始めた頃、俺と小梅はリサイクルショップ「再生屋」に来ていた。
学生の頃にここでバイトしていたことがあり、以来何かと重宝させてもらっている。
平日ということもあり、店内には学生や主婦がちらほら、といったところだ。
今日は小梅も、高い位置で結んだポニーテール、黒い長袖のTシャツに半袖を重ね着して、スキニージーンズにスニーカーという、スポーティな高校生くらいの装いである。特に背が高い訳でもないが、細身でシュッとしている分長身に見える。
見た目がいいので、彼女が通ると学生達が振り返る。その正体が300年前に打たれた種子鋏だとは、とてもじゃないが思わないだろう。
一方の俺は藍染めの作務衣に寝グセ隠しのバンダナという、駆け出し陶芸家のような格好であった。なんなら俺の方があやかしっぽいな。
「あたし、古着コーナー行ってるね」
「はいよ。今日は一人3千円までな」
「おっけー、じゃ行ってくるねっ」
てててっと小走りに消えていく小梅を見送ると、俺はまず、店長のいるレジに向かった。
「ども、ご無沙汰してます」
「お、文河岸くんか、いらっしゃい。今日は嫁さん来てないのかい?」
「さっそく古着を見に行きましたよ。……なんか面白いの入りました?」
「んー、こないだ地主さんの蔵整理で出てきたのがいくつか、かな。あとは新人さん」
「ん? バイトですか?」
「そうそう。近所に住んでる大学生の女の子。今休憩で……ああ、ちょうど戻ってきた」
「戻りましたー、いらっしゃいませ!」
ちっこい丸顔の子が元気に挨拶してきた。美人というより可愛い感じかな。
エプロンに付けた名札には「スタッフ 中井」と書かれている。
「ああ、紹介しておこうかな。先月から入ってもらってる中井さん。で、こちらが元バイトの文河岸くん。今は常連のお客さんだね」
「ども」
「あ、じゃあ先輩になるんですね! よろしくお願いしますっ」
う、まぶしい。
「それにしても……」
「ん、どうしたの中井さん」
「作務衣とは渋いですねー、かっこいいです」
「あ、ありがとうございます」
この間の詰め方。
貴様、さては陽キャだな。
「ああ、そういえば最近和装が多いよね、文河岸くん」
「楽なんですよねぇ」
そんなことを話していると、小梅が古着を何枚か持って戻ってきた。
「怜ちゃん、決めたよー。あ、店長さんこんにちは……って、誰」
おおう、いきなり声を低くするなよ。警戒心強すぎるだろ。
大丈夫だって、きみの旦那はそんなにモテるタイプでもねえよ。
「いらっしゃい。中井さん、こちら小梅さん。文河岸くんの……奥さん?」
「お、奥さん……」
「よろしくお願いします! ……なんだ、奥さんいらっしゃったんですね」
「結婚してはいませんけどね」
あら小梅ちゃんたら照れちゃって可愛い。
あと中井さんがなんかちょっと不穏。
「んで、何選んだんだ……反物?」
「あ、うん。綺麗だったからつい」
「ああ、それがあれだよ、さっき言ってた蔵から出てきたってやつ。他にも雑貨あたりにもいくつか残ってると思うよ」
「へぇ……」
浅めの紫色か。藤色っぽいけどもう少し色味が深い。巻いてあるから柄は見えないけど、所々に白色が見える。
「正絹か。手触りもいいなぁ」
「これで何か作ろうかなって」
「なるほどね」
小梅の正体は種子鋏だけあって、裁断などはお手の物だったりする。加えて祖母からの手ほどきもあり、和裁の技術も持っていた。
ちなみに、今俺が着ている作務衣も小梅の作品である。
「怜ちゃんは?」
「忘れてた」
「えー、じゃあ一緒に見ようよ」
「はいよ。じゃあ店長、また」
「はいはい、ごゆっくり」
あれ、中井さんはどこ行った? まあいいか。
俺と小梅は連れ立って、雑貨コーナーに足を踏み入れた。
「せっかくだから蔵の品ってやつを探したいな」
「ちょっと気になるよねー」
「これですねー」
「おう!?」
急な声に驚いて振り向くと、中井さんがニコニコと古い番傘を持っていた。
「中井さんか、びっくりしたぁ」
「……」
「これをお探しですよね。その反物と同じ蔵から買い取ったんです。っていうか荷物持ってあげるんだ。優しいんですね」
そんなに畳みかけないでおくれ、おじちゃん頭ぐるぐるしちゃう。
あとキミたち、俺を挟んで睨み合うのやめてもらっていい?
「い、いや、別に優しいってわけでも」
「優しいよね、怜ちゃん」
俺の言葉を遮るように言うと、小梅が俺の腕にぎゅっと掴まった。
だから何を警戒してんだって。
「で、その番傘が蔵から出たものなんだね?」
「ですです、もうボロボロだけど、好きな人は好きだしってことで」
「なるほどね……」
俺はその番傘を何気なく受け取った。
その瞬間だった。
「お絹さんああお絹さんだもう一生会えないかと思ったああ愛おしや愛おしやこの野郎さっさと俺を買いやがれそしてお絹さんと一緒にして添い遂げさせろってんだええこんちくしょう」
「うああっ!」
「ど、どうしたの怜ちゃん」
「え、急にどうしたんですか!?」
「小梅、これ」
そう言って番傘を小梅に渡す。
受け取った瞬間、小梅は、
「うあっ! 何なにぃ!?」
と、耳を塞いだと同時に、うっかり番傘を手放してしまった。
「いでぇっ!! 何しやがんでぇこのアマ!」
「口悪りぃなこいつ」
「え、え?」
中井さんには聞こえてないのか。
なら、それほど“霊格の高い”やつではないな。
……つまり。
こいつは番傘の付喪神、いわゆる“からかさオバケ”だったのだ。
「……ふむ」
俺は番傘を拾い、柄を強く握り心の中でヤツに話しかけた。
(うるせぇ、まとめて買ってやるから大人しくしてろ。じゃねえとほったらかすぞ)
(お、おめぇ俺の声が聞こえるのか!)
(うるせぇっつったぞ? 細かいことは後だ、うちに着くまで大人しくしてろこのべらんめぇ付喪神が)
(わ、分かったよ……)
「……小梅、こいつも連れて帰るぞ」
「も?」
「ああ。俺の予想が当たってればな」
っていうか。
お絹さんって、この反物のことだよな。どう考えても。
なんかこう、どうにもほっとけない気持ちになって、俺と小梅は、反物と番傘を買い、事務所に戻ったのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる