恋っていうのは

有田 シア

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これが恋?

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みずきは「ダイニングバーヘンズ9」という店を横目で見ながらわざと前を通り過ぎた。
これが待ち合わせの場所だとわかっていたが、間接照明に照らされたシックな店構えを前にして入るのを躊躇っていた。
珠希に紹介された飲み会というのに参加することになってしまったが、一体どんな人が来るんだろう。
綺麗な女の人が3人、香水のいい匂いをさせながら店に入っていった。
みずきもおしゃれをしたつもりだったが、自分の黄色のダブルコートが急にダサく思えてきた。
場違いな所に来てしまったのではないかと考え始め、帰ろうかと考える。
今帰っても別に誰も気にしないだろう。
どうせ知らない人ばかりなんだから。
「もしかして、みずきちゃん?」
みずきが帰ろうと心を決めた時、後ろから男の人の声がした。
みずきが驚いて振り返ると、背の高い眼鏡をかけた人が笑顔で立っていた。
その男の人はジーンズに黒のジャケットというシンプルな服装をおしゃれに着こなしていていた。
「珠希の代わりに飲み会に来たんだよね。珠希に若い子来るって聞いてたから、みずきちゃん、だよね?」
その男の人は落ち着いた低い声でそう言った。
「はい、そうです。」
「俺、悠太。よろしく。」
そう言った悠太の笑顔があまりにも人懐っこかったからみずきも思わず笑顔を返す。
「私、こういう飲み会とかあんまり慣れてなくって。」
「大丈夫だよ。じゃあ俺の隣に座りなよ。なんかあったら助けてあげるから。」
みずきは悠太のその優しさ声に救われたような気がした。

実際に悠太はみずきの隣に座って、みずきのことをずっと気にかけてくれていた。なかなか会話に入れないみずきに話しかけてくれたり、困った時は悠太が助けてくれた。

 「みずきちゃんハーフってことは英語喋れるんだろ?ちょっとなんか英語で言ってみてよ。ハロー!ユーアービューティフル!」
杉ちゃんと呼ばれる盛り上げ役の男がそう言ってきたがみずきには一言も英語を喋る気がなかった。でも、嫌です。と言ったら失礼かもしれない。なんと答えようか考えていると悠太が急に杉ちゃんに流暢な英語で喋り出した。
みずき以外は悠太が何と言ったか理解していなかったが、杉ちゃんをけなす言葉だということはみんなに伝わっていた。
「別にお前の英語は聞きたくないんだよ~。」
杉ちゃんは拗ねるようにそう言って他の話題に移った。
「俺、留学行ってたことあるんだ。」
みずきは悠太が英語を喋れることを知ってより親近感を持った。


「駅まで送って行くよ。ここの公園抜けてくと近道だから。」
二人は公園の中の小道を歩き出した。

みずきは珠希が言った言葉を思い出していた。
「みずきちゃんって彼氏いる?」
「いませんけど。」
「みずきちゃん、世の中にはひばる以外にもみずきちゃんのこと大事にしてくれる人いると思うんだ。」
「そんなのいませんよ。」
「ただ出会ってないだけだよ。出会いなんて以外とすぐそこに転がってるかもしれないから。」
「どこにですか?」
「今度飲み会あるんだけど、私の代わりに行ってみない?他はちょっと年上だと思うけど、みずきちゃんがひばるみたいな年上がいいなら、ちょうどいいと思って。」


確かに。この人だったらいいのかもしれない。
みずきは隣で歩く悠太の横顔を盗み見る。
眉毛と口髭とあご髭がワイルドな印象なのに、清潔感があって繊細な顔だちをしている。
「あ、ストップ!」
急に悠太が止まってみずきの肩をぐっと掴んだ。
みずきの前に大きな水たまりがあった。
「危なかったなぁ。みずきちゃん、ちゃんと前向いて歩かないと。」
掴まれた肩というか腕の辺りから悠太の手の大きさと暖かさを感じた。
「手を引っ張って行かなきゃ危ないかもしれない。車にでも惹かれたら大変だ~。」
悠太は冗談っぽくそう言ってみずきの手を取って水たまりを避けて歩いていった。

そうして歩いているうちに、みずきは自分達がまだ手を繋いでいるんだということに気づいてその手を緩めた。
「手、繋ぐの嫌だった?」
悠太はみずきの顔を覗き込むように聞いた。
「嫌じゃない!嫌じゃないです!」
みずきは慌てて悠太の手を握り直す。

今日初めて会った人だと言うのに隣にいることが不思議と居心地がいい。
「悠太さん、留学してたって言ってたけど、どこに行ってたんですか?」
「オーストラリアだよ。」
「ほんとですかー?私、10歳までオーストラリアに住んでました。」
「そうなんだー。メルボルンのサウスヤラってところに住んでたんだけど、いいところだったな。」
「サウスヤラですか?うちの親、今サウスヤラでオパールの店やってるんです!すごい~これ、すごい偶然じゃないですか。」
運命を感じる。とみずきは思った。
みずきと悠太はその後メルボルン話で盛り上がった。
悠太の包み込むような優しい声を聞いていると温かい気持ちになってきた。
みずきは自分がオーストラリアで生まれ育った話をしながらやっと自分のことをわかってもらえる人に出会えたと思った。

夜の公園は静かだったが、みずき達の向かい側から歩いて来る一人の男の叫ぶような声が暗闇に響いていた。
男は電話をしているわけでもなく、ただ独り言を言っているようだった。
変な人だな、ちみずきが思った時、男が「ゔぁー」と言いながらこっちに向かってきた。
その時悠太は迷わずみずきの前に立ち、男を勢いよくつき飛ばした。
男はよろめき、低い呻き声をあげたが、すぐに立ち直り、薄気味悪い笑みを浮かべて歩いていった。
「だから夜道を歩くのは危ないんだよね。」
みずきはヒーローを見る目て悠太を見た。
この人なら自分を救ってくれる。
兄ちゃんがいなくてもこの人なら守ってくれる。
これはただ自分は守られているという安心感なのか。
もしかして、それともこれが恋っていうものなのだろうか。

この人とずっといたいと思った。
今、この気持ちを伝えなければもうチャンスはないかもしれない。
みずきは今まで自分から告白したことがなかったから、でもどう言葉にすればいいのかわからなかった。
付き合ってください。かな。彼氏になってください。かな?
でもなんでこっちからお願いするんだ?
みずきはそれらの言葉の持つ意味と今の自分の気持ちの温度の違いにもどかしさを感じて衝動的に悠太の腕を掴んだ。
そして悠太の腕を強引に引っ張って自分の方に引き寄せ、キスをした。
悠太もそれに答えるように返した。
お互いの顔が離れた時、悠太は満面の笑みでみずきを見ていた。
「びっくりだな、みずきちゃん。でも嫌いじゃないよ。積極的な子。」
これで私は彼女になったんだろうか。みずきはそう思いながらまた悠太と手を繋いで歩き出した。
沈黙の中、前の方から電車のアナウンスが聞こえてきた。
「駅はすぐそこ。俺はあっち側の地下鉄から帰るから。」
駅で別れてしまうともう二度と悠太に会えないような気がした。
どうにかして悠太を引き止めなくては。
目の前の木の間から「ラブホテルディヴァイン」が見えた。
暗闇の中で答えを見つけたようでみずきは勢いよく悠太に言った。
「あの。そこにホテルあるんで。」
それだけ言えばわかってくれるだろう。みずきは悠太の反応を探る。
驚き。
少し考える様子。の後で気まずい笑顔。
「いや。。やめとこうか。ごめん。こういうのは、あれだから。。」
「あれって?何?」
ピシャリと聞き返すみずきに悠太は何かを悩む様子を見せた。
「みずきちゃんはまだ若いから同じ年代の男の子と付き合った方がいいよ。」
悠太はみずきの肩をぽんぽんと叩いた。
みずきはただ軽くあしらわれたことに唖然としていた。言われたことの意味を考えるが、理解できない。
悠太は35歳。
みずきは24歳。
歳が離れていると何がいけないんだろうか。
みずきが何も言えないまま下を向いていると、悠太は慰めるように続けた。
「みずきちゃんに誘われて断る奴なんていないだろうけど。。。俺はここで無責任なことしたくないんだ。でもみずきちゃん、気をつけてよ。世の中には悪い男いっぱいいるから。」
世の中には。。。とかいう説教じみたこと言う人とは気が合わないだろう。
その時に急に二人の年の差を感じたみずきは静かに頷いた。
この気持ちはなんだろう。
これは恋というものではないのか。
言葉にできないこの温かい気持ち。
守られているというのは恋ではないのか。

みずきは帰りの電車の中で
さっき起こったことを頭の中で整理していた。
初めて自分から思いを伝えたのに、振られてしまったんだ。
そう思うと屈辱感と怒りで体が熱くなった。
自分を否定された気分だった。


こういう時はひばるに話を聞いてもらえば少しは気が楽になるかもしれない。
「にいちゃーん。」
みずきは玄関を開けて家に入るなり助けを求めるように叫んだ。
部屋の奥からひばるの話し声が聞こえてくる。
ひばるは誰かと電話しているようだ。
すぐに相手が珠希だとわかる。
ひばるは最近長電話をするようになった。
前は長電話何かするような人じゃなかったのに。
「兄ちゃん。」
みずきはひばるのTシャツの袖を引っ張った。
「あ、ごめん、ちょっと待ってて。」
ひばるが電話の珠希に言う。
「何?」
ひばるのが携帯を耳から外してみずきに聞いた。
「話あるんだけど。」
「みずき、今電話中だからもうちょっと待っててよ。」
ひばるはそれだけ言って珠希との電話に戻った。
「あ、ごめん、ごめん。そうそうそれが今回は違う種類でさー。」
電話はなかなか終わりそうになかった。
みずきは終わるのを待ったが永遠続くようなその会話を聞いているのが辛くなって自分の部屋に駆け込んだ。
胸に空いた穴が一層大きくなったようで、そこに冷たい風が吹きつけていた。
全て珠希のせいだ。
珠希の代わりに場違いの飲み会に行ったからこんな思いをしなきゃいけないんだ。
珠希がいるから兄ちゃんと一緒にいる時間が減ってるんだ。

みずきは冷たく暗い自分の部屋に入って、倒れこむようにベットに突っ伏した。
しばらくそのままうつ伏せになってじっとしていた。
ただ、話を聞いて欲しいだけなのに。
今、兄ちゃんを必要としているのに。
やりきれない思いをどうすればいいのかわからなくなったみずきは布団の中で「兄ちゃん~!!」と何度も叫んだ。
布団で音量を消された声はひばるに届くことはなかった。


「こんにちは~みずきちゃん!」
店番をしていたみずきは携帯ゲームを一時停止して顔を上げた。
珠希が店のドアを開けて入ってくるところだった。
「兄ちゃん遅れるから中で待っててだって。」
みずきは珠希と目を合わせずにぼそっと言った。
「飲み会のこと聞いたよ。みずきちゃんって積極的なんだね。ホテルに誘うだなんて。」
珠希がからかうようにそう言った。
みずきは恥ずかしさと怒りで思わず声を上げた。
「なんで知ってるんですか?!」
「悠太はさ、昔からの友達だからさ。でもみずきちゃん見る目あるよ。あいつはほんといい奴なんだよね。もしまだ気になるんなら私からなんとか言っとこうか。」
「もういいんです。」
傷ついた割には悠太のことなんてどうでもよくなっていた。
「でも大丈夫だよーみずきちゃんならすぐにいい人見つかるよ。」
いい人なんて見つからなくてもいい。
ほんとは彼氏なんか欲しくはない。
ほんとは彼氏なんかより兄ちゃんがいい。
兄ちゃんの代わりは誰もできないんだ。
「それにしても悠太は相変わらずモテるなーまあ、あいつは性格いいし、顔も悪くない。で、お金も持ってるからなー。」
そんなに悠太がいいなら珠希が悠太と付き合えばいいのに。
珠希は何でうちの兄ちゃんじゃなきゃだめなんだろう。
みずきは珠希を睨むように見た。
どう見ても珠希とひばるは合わないと前から思っていた。珠希みたいなビジネスウーマンタイプの人とスピリチュアルでアーティストタイプのひばるがどうして一緒にいるんだろう。
「どうしてうちのお兄ちゃんなんですか?」
気づいたらみずきが心の中で思っていたことが口から出ていた。
「えっ、どういうこと?」
珠希の表情が一気に曇る。
「だからーお兄ちゃんのどこがいいんですか?言ってみてください。」
「そんなの言葉で表せないことだってあるでしょ。」
「何ですか、その曖昧な答え。」
「初めてひばるに会った時、なんか運命的なものを感じたんだよね。」
珠希は無意識のうちに指輪を触っていた。
「この石が二人を繋いでくれたのかもしれない。。。」
「その石なんですけど、別に愛のパワーストーンとかじゃないですよ。」
「知ってる。ひばるがこれは新種の石だから詳しいことはわかってないって言ってたから。でも、だからこそ自分でその石に意味を持たせることができるんだと思うんだけど。これは私とひばるの出会いの石だから特別な石になったってこと。」
珠希は大事そうに指輪をしてる手をを胸の前にそっと置いた。
「それ、意味を持たせてるっていうか、ただ勝手に特別だって信じてるだけなんじゃないですか?天然石の効き目なんかただのプラシーボ効果に過ぎないんですよ。人は信じたいものを信じるんです。」
「私の気持ちと指輪にどんな意味があるかは関係ないよ。こんなパワーストーンに左右されるようなものじゃないから。」
珠希の勝ち誇った表情がみずきを不安にさせた。
珠希の指で輝く指輪が見えない力を持っているように感じて、今すぐにその指輪を指から引き抜いてやりたいと思った。
「じゃ、その指輪外したらどうなるんですかね。試しにその指輪取ってみます?私が預かっていますから。」
「えっ、なんで。」
みずきは急に思いついた自分のこの作戦にわくわくしてきた。
「その指輪外したらくらいで恋の魔法が解けちゃうことなんかないですよねー。あれー自信ないんですか?」
珠希が困惑するのを見て愉快になったみずきはおどけた口調で言った。
「いや、そんなことないよ。」
珠希は指輪とみずきを交互に見ながら迷っていたが、ため息混じりの覚悟と共にゆっくり指輪に手をかけた。
「また返してくれるなら、どうぞ。」
珠希が指輪を外すとみずきは奪い取るようにしてすぐにポケットにしまった。
みずきはすぐに店を出ようとしたが何かを思いついたようにドアの前で止まって珠希の方に振り返った。
珠希はみずきの挑戦的な態度に圧倒されてその場に立ち尽くしている。
「そういえば、あの水晶売れましたか?珠希さんなら高く売れますよね。」
みずきは珠希にそう言い残して店の扉を閉めた。
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