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5章 私が目指す聖女とは
76.計画通り進行中
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相談の結果、私達は取り敢えずレジストに拠点を移すことになり、マヒナさんが寝静まった真夜中に行動開始。
移動手段はミニバンとリュウさん達の馬車。二手に別れてレジストまで向かう。
ミニバンには私達家族・陽・ヨハンさんの五人。
馬車には龍くん・太・黒崎・リュウさん・ステーフさん・セレス姫の六人。
順調に行けば、ミニバンは二日。馬車は三日で辿りつくらしい。ミニバンの充電に関しては、以前からパパと龍くんで電撃系魔術で充電できるよう改造。レジストまでならギリなんとかなると言っている。私には聞いても仕組みは分からなかった。
ルーナスさんは詳しい状況を把握したいと言いって、一足先に一人ブラッケンに向かった。その時ミシャルちゃん達の様子を見てくれてるそうだ。
ちなみに我が家はミニチュアにして持って行く。
「スピカ、本当にこれで良かったのか?」
「ええ、マヒナにはマヒナの考えがあってシノブについているのだから、あたしが何を言っても聞き耳持たずなんだと思う。万が一シノブに騙されているとしてたら、それはそれでシノブを倒せば問題解決だろう?」
最後までパパはマヒナさんの心配をするんだけど、お母さんはもう覚悟を決めているのか揺るぎない答えだった。ただやっぱり親だから完全に切り捨てるわけでもないらしい。
私は最初っからマヒナさんを疑っていたいたから、別に忍側であっても騙されたされとしててもどうでもいい。
でもまぁ騙されていたとしたら、ほんの少しだけ可哀想だとは思う。
「それにしてもシノブの真の目的はなんなのかしらね? 魔王を復活させ世界征服するにしても、あの魔王はただこの世界を滅ぼしたかっただけなんでしょ?」
「最終的にはそうだった。魔族の民もお父様にしてみれは単なる駒でしかなかったから、あたしは見切りをつけ英雄候補達に合流したんだ」
魔王は悪魔に魂を売り良心をなくしたことは聞いていたけれど、目的を初めて知りなんだかやるせない気持ちになった。
自分の思い通りの世界を作りたいんじゃなくって、世界を滅亡させたかったんだ。つまり人間だけではなく同胞の魔族やそれからエルフを憎み世界に失望したってこと。
一体魔王に何はあったんだろうか?
「魔王って実は可哀想だった人なんだね?」
「そうなのかも知れない。でもだとしたら魔王復活なんてしない方が良いんじゃない?」
「と言うより魔王の魂はセイヤに倒された時点で、消滅たのだから復活なんてありえない。聖女の死者蘇生の能力でさえ、いくらなんでも三十年前の死者を蘇らせるのは無理だろう」
「チュピ」
静かに感想を呟く陽に私は頷き問うと、これまた新たな新情報が発覚しチョピも頷くもんだから、ますます忍が何をしたいのか分からなくなり全員して首を傾げる。
忍はこの事実を知っているのだろうか?
知らなかったとしたらただの間抜けでざまーみろと思うんだけれど、もし知っているとしたら……。
「私を器にして魔王復活したように見せかけて、自分が魔王になりすまし世界征服をしようとしている?」
とんでもない怖ろしい予想がしてしまい、無意識に声になって出てしまう。
「確かにそれはありえるわね? だとしたらもしスピカが蘇ったことを知られたら、セイヤを倒し無理矢理手に入れようとするんじゃないの?」
「なっ、変なことを言わないでくれ」
「そうだ。例えそうだとしても俺は倒されない。星歌もスピカも俺が絶対護る」
更なる追い打ちの予想をヨハンさんが面白半分で立てるから、パパは言うまでもなく激怒しお母さんは助手席から身を乗り上げヨハンさんをポカスカ無言で叩く。
きっかけを作ったのは私なのに、私には何もお咎めがなかった。
夜が明け日が昇り太陽が空高く昇った頃、川岸に辿り着きようやく休憩となった。今の所何もなく順調に進んでいる。
「パパ、大丈夫? 疲れたんじゃない?」
「まだまだ余裕だよ。それより腹が減っただろう? 父さんが魚を捕ってくるから、バーベキューコンロを出して待ってなさい」
絶対に疲れているはずなのに、元気よくそう言い川まで走って行ってしまっう。
見た目は元気そうで張り切っているけれど、十時間の長距離運転で休みなし。休める時に休まないと絶対に体に良くないと思う。
「セイヤはすぐ張り切り過ぎて、率先してなんでもやろうとする。極度なお人好しなんだよな? しかもそれを生き甲斐としている」
「そうなんだよね?」
「仕方がないから今夜はあたしの膝枕で子守歌を歌って寝かせよう」
「それはナイスアイデアだね」
心配してるのはお母さんも一緒で、最早呆れ返っていた。
だからなのか休ませる計画をすでに立てていて、そこはさすがお母さんだった。しかもその内容が微笑ましくって、パパにとっては一番の安らぎになること違いなし。
ここに龍くんもいたら負担が半分に減って良かったのになと思うものの、ヨハンさんの思惑を聞いてしまったら賛成するしかなかったんだよね?
護衛最中であったとしても、一度で良いから親子三人の時間を作らせたい。
って。
セレス姫もこれには大賛成で極力その時間を作りますと言って、太と黒崎の三人で作戦を立てていたそうだ。だからきっと今頃は何かしらの作戦を決行してるに違いない。
「私とヒナタちゃんで果実を採ってくるわね? この近くにストーゴとアップリーの木があったはずだから」
「それは実に楽しみだ。期待してる」
「気をつけてね」
「うん。いっぱい採ってくるね」
と二人は言って、仲良く森に入って行く。何かと二人は仲が良いようで、ここん所二人行動が多くなってきている。
ひょっとしてヨハンさんは私とお母さんの二人の時間も取れるように、陽とグルになって根回しをしているんだろうな?
そんなことしなくてもこの一週間で私とお母さんはすごく仲良くなれたはず。
「じゃぁあたし達はセイヤの言いつけ通りバーベキューコンロを用意するか?」
「了解。そう言えばお母さん、ヨハンさんと二人だけで話をしてる?」
「セイカまであたしに気を使うな。心配しなくてもヨハンはあたしの親友だから、何かと相談には乗ってもらっている」
私の詮索などあさ知恵ですぐに見抜かされてしまい、笑顔で交わされ心配ないと言われた。ちょっと意味深ではあるけれど、親友にしか相談出来ないことがあると知ってるからあまり気にはならない。
移動手段はミニバンとリュウさん達の馬車。二手に別れてレジストまで向かう。
ミニバンには私達家族・陽・ヨハンさんの五人。
馬車には龍くん・太・黒崎・リュウさん・ステーフさん・セレス姫の六人。
順調に行けば、ミニバンは二日。馬車は三日で辿りつくらしい。ミニバンの充電に関しては、以前からパパと龍くんで電撃系魔術で充電できるよう改造。レジストまでならギリなんとかなると言っている。私には聞いても仕組みは分からなかった。
ルーナスさんは詳しい状況を把握したいと言いって、一足先に一人ブラッケンに向かった。その時ミシャルちゃん達の様子を見てくれてるそうだ。
ちなみに我が家はミニチュアにして持って行く。
「スピカ、本当にこれで良かったのか?」
「ええ、マヒナにはマヒナの考えがあってシノブについているのだから、あたしが何を言っても聞き耳持たずなんだと思う。万が一シノブに騙されているとしてたら、それはそれでシノブを倒せば問題解決だろう?」
最後までパパはマヒナさんの心配をするんだけど、お母さんはもう覚悟を決めているのか揺るぎない答えだった。ただやっぱり親だから完全に切り捨てるわけでもないらしい。
私は最初っからマヒナさんを疑っていたいたから、別に忍側であっても騙されたされとしててもどうでもいい。
でもまぁ騙されていたとしたら、ほんの少しだけ可哀想だとは思う。
「それにしてもシノブの真の目的はなんなのかしらね? 魔王を復活させ世界征服するにしても、あの魔王はただこの世界を滅ぼしたかっただけなんでしょ?」
「最終的にはそうだった。魔族の民もお父様にしてみれは単なる駒でしかなかったから、あたしは見切りをつけ英雄候補達に合流したんだ」
魔王は悪魔に魂を売り良心をなくしたことは聞いていたけれど、目的を初めて知りなんだかやるせない気持ちになった。
自分の思い通りの世界を作りたいんじゃなくって、世界を滅亡させたかったんだ。つまり人間だけではなく同胞の魔族やそれからエルフを憎み世界に失望したってこと。
一体魔王に何はあったんだろうか?
「魔王って実は可哀想だった人なんだね?」
「そうなのかも知れない。でもだとしたら魔王復活なんてしない方が良いんじゃない?」
「と言うより魔王の魂はセイヤに倒された時点で、消滅たのだから復活なんてありえない。聖女の死者蘇生の能力でさえ、いくらなんでも三十年前の死者を蘇らせるのは無理だろう」
「チュピ」
静かに感想を呟く陽に私は頷き問うと、これまた新たな新情報が発覚しチョピも頷くもんだから、ますます忍が何をしたいのか分からなくなり全員して首を傾げる。
忍はこの事実を知っているのだろうか?
知らなかったとしたらただの間抜けでざまーみろと思うんだけれど、もし知っているとしたら……。
「私を器にして魔王復活したように見せかけて、自分が魔王になりすまし世界征服をしようとしている?」
とんでもない怖ろしい予想がしてしまい、無意識に声になって出てしまう。
「確かにそれはありえるわね? だとしたらもしスピカが蘇ったことを知られたら、セイヤを倒し無理矢理手に入れようとするんじゃないの?」
「なっ、変なことを言わないでくれ」
「そうだ。例えそうだとしても俺は倒されない。星歌もスピカも俺が絶対護る」
更なる追い打ちの予想をヨハンさんが面白半分で立てるから、パパは言うまでもなく激怒しお母さんは助手席から身を乗り上げヨハンさんをポカスカ無言で叩く。
きっかけを作ったのは私なのに、私には何もお咎めがなかった。
夜が明け日が昇り太陽が空高く昇った頃、川岸に辿り着きようやく休憩となった。今の所何もなく順調に進んでいる。
「パパ、大丈夫? 疲れたんじゃない?」
「まだまだ余裕だよ。それより腹が減っただろう? 父さんが魚を捕ってくるから、バーベキューコンロを出して待ってなさい」
絶対に疲れているはずなのに、元気よくそう言い川まで走って行ってしまっう。
見た目は元気そうで張り切っているけれど、十時間の長距離運転で休みなし。休める時に休まないと絶対に体に良くないと思う。
「セイヤはすぐ張り切り過ぎて、率先してなんでもやろうとする。極度なお人好しなんだよな? しかもそれを生き甲斐としている」
「そうなんだよね?」
「仕方がないから今夜はあたしの膝枕で子守歌を歌って寝かせよう」
「それはナイスアイデアだね」
心配してるのはお母さんも一緒で、最早呆れ返っていた。
だからなのか休ませる計画をすでに立てていて、そこはさすがお母さんだった。しかもその内容が微笑ましくって、パパにとっては一番の安らぎになること違いなし。
ここに龍くんもいたら負担が半分に減って良かったのになと思うものの、ヨハンさんの思惑を聞いてしまったら賛成するしかなかったんだよね?
護衛最中であったとしても、一度で良いから親子三人の時間を作らせたい。
って。
セレス姫もこれには大賛成で極力その時間を作りますと言って、太と黒崎の三人で作戦を立てていたそうだ。だからきっと今頃は何かしらの作戦を決行してるに違いない。
「私とヒナタちゃんで果実を採ってくるわね? この近くにストーゴとアップリーの木があったはずだから」
「それは実に楽しみだ。期待してる」
「気をつけてね」
「うん。いっぱい採ってくるね」
と二人は言って、仲良く森に入って行く。何かと二人は仲が良いようで、ここん所二人行動が多くなってきている。
ひょっとしてヨハンさんは私とお母さんの二人の時間も取れるように、陽とグルになって根回しをしているんだろうな?
そんなことしなくてもこの一週間で私とお母さんはすごく仲良くなれたはず。
「じゃぁあたし達はセイヤの言いつけ通りバーベキューコンロを用意するか?」
「了解。そう言えばお母さん、ヨハンさんと二人だけで話をしてる?」
「セイカまであたしに気を使うな。心配しなくてもヨハンはあたしの親友だから、何かと相談には乗ってもらっている」
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