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世界樹への道のり
どうも、どうやら合流地点には切り札がいるようです
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「こちら、ショウ。第一段階、完了。これより、塔の内部へ、降下する。……そっちの状況は、どうだ、エルマ?」
俺は通信魔道具に叫ぶ。錬金生物の醜い腕を『天樹』で薙ぎ払いながら。
シルフィが風の刃で別のゴーレムの動きを牽制する。塔の内部はすでに敵の巣窟と化していた。廊下の至る所から警備用の錬金生物が無限に湧いて出てくる。
『――こっちも、同じようなもんだ!だが、もう、すぐそこだ!中央動力炉のある、だだっ広い部屋の、手前まで、来てる!』
エルマの荒い息遣いと、ウォーハンマーが何かを粉砕する凄まじい音が通信魔道具から聞こえてくる。
「了解した!俺たちも、一気に、そこへ向かう!合流するぞ!」
俺はシルフィに合図を送る。
俺たちはもはや一体一体を相手にするのをやめた。シルフィがその翼で強力な風の壁を作り出し、敵の進路を強引に塞ぐ。その隙に俺は塔の巨大な螺旋階段を、重力に身を任せるように一気に駆け下りていった。
そして、ついに俺たちはその部屋へとたどり着いた。
そこは塔の内部とは思えないほどの巨大な円形のドーム状の空間だった。壁には意味不明な古代のルーン文字が無数に刻まれ、天井からは不気味な緑色の光が降り注いでいる。
そして部屋の中央。そこには巨大な水晶の塊のような『賢者の炉』が、まるで巨大な心臓のようにドクン、ドクンと脈動を繰り返していた。あれがこの塔の全ての力を司る動力源。
俺がその光景に息を呑んだ、その時だった。
ガコンッ、と俺たちが駆け下りてきた階段とは反対側の巨大な扉が、内側からこじ開けられた。
「ショウ!」
「ショウさん!」
エルマとシュタ、そしてリルだ。彼女たちもまた、無数の錬金生物の残骸をその背にして、この部屋へとたどり着いたのだ。
俺たちは部屋の中央で合流する。
「二人とも、無事か!」
「あたりまえだ!こんな、出来損ないのガラクタどもに、後れを取るあたしじゃ……」
エルマがそう言いかけた、その瞬間だった。
俺たちが入ってきた全ての扉が、ガシャン!という重い音を立てて一斉に閉ざされた。そしてその表面に強力な封印の魔法陣が浮かび上がる。
「……罠、か」
俺が吐き捨てるように言う。
その俺たちの目の前。
中央動力炉の影の中から、一人の男がゆっくりと姿を現した。
フードで深く顔を隠した、あのオークションにいたローブの魔術師。
「……ようこそお越しくださいました。我が研究所へ。カンザキ・ショウ君。そしてその仲間の方々」
男はフードを取り、その理知的でしかし冷たい光を宿した顔を晒す。
ゼノンだ。
「あなた方がここまでたどり着くことは、全て計算の内でしたよ」
「……何が目的だ」
「目的、ですか?それはもちろん、あなたですよ。カンザキ・ショウ。そしてその肩に乗せている、愛らしい雛鳥」
ゼノンの視線がシルフィへと向けられる。シルフィはその邪悪な視線に羽を逆立て、威嚇の声を上げた。
「あなたというイレギュラーな『器』と、世界樹の『鍵』たるその眷属。その二つが揃った時、我らが悲願、『古き理』への扉が開かれる。……あなた方には、その礎となっていただきます」
ゼノンがその手に持つ魔術杖を高く掲げた。
その瞬間、中央動力炉がひときわ強く脈動する。そしてその膨大なエネルギーが全て、ゼノンのその身へと注ぎ込まれていくのがわかった。
「この『賢者の炉』と魔力回路で直結した私に、死角はありません。この閉ざされた空間の中で、私の魔力は無限です。さあ、始めましょうか。絶望の最終楽章を」
ゼノンのその体から、先日の地下水道での戦いとは比べ物にならないほどの、圧倒的で絶望的な魔力が溢れ出した。
「――『炎獄招来』!」
詠唱すらない。
ゼノンがそう呟いただけで、部屋の天井その全てが灼熱の炎の海と化した。そしてその炎の海が、まるで意志を持った津波のように俺たちへと襲い掛かってくる。
「エルマ!シュタ!俺の後ろへ!」
俺は新しい相棒『天樹』を構える。
そしてガルドさんとの修行で体に叩き込まれた全ての技術と経験を、その一振りに込めた。
「シルフィ!風を!」
「ピィィィィィッッ!」
俺の蒼白い光とシルフィの翠色の風が一つとなる。そして巨大な真空の刃となって、迫りくる炎の津波を正面から切り裂いた。
轟音。衝撃。熱風。
俺たちはなんとかその一撃を凌ぎ切る。
だがゼノンの攻撃は止まらない。
「――『氷獄の檻』!」
今度は床が瞬時に凍結し、無数の巨大な氷の柱が俺たちを閉じ込める牢獄となって突き上がる。
「――『万雷の槌』!」
さらにその氷の牢獄めがけて、天井から何百、何千という雷の槌が降り注ぐ。
「くそっ……!キリがない!」
エルマがそのウォーハンマーで氷の柱を粉砕する。
シュタが回復魔法と防御魔法を必死に展開する。
リルが粘液の壁を作り出し、雷のいくつかを防ぐ。
シルフィが風のバリアを張り、俺たちを守る。
だが全てが後手後手に回っていた。
この動力炉と直結したゼノンの前では、俺たちのどんな攻撃もどんな防御も、決定打にはなり得ない。
このままではジリ貧だ。いや、俺たちの魔力が尽きるのが先だろう。
そして、ついにゼノンが最後の詠唱を始めた。
その声はもはや人の声ではない。幾重にも重なり合った、不気味な神託のようだった。
部屋全体の魔力が彼の杖の先端に収束していく。
そこに現れたのは、全てを無に帰すであろう闇。
凝縮された混沌そのものである、黒い球体。
「――さようなら、若き支配者よ。あなたのその特異な力は、我々が有効に使わせていただきます」
ゼノンがその黒い球体を俺たちへと放つ。
もはや避けられない。防げない。
俺たちの誰もが死を覚悟した、その時だった。
「……諦めるのは、まだ早いぜ、ショウ」
俺の通信魔道具から、不意にその懐かしい声が響いた。
「――師匠の、お出ましだ」
俺は通信魔道具に叫ぶ。錬金生物の醜い腕を『天樹』で薙ぎ払いながら。
シルフィが風の刃で別のゴーレムの動きを牽制する。塔の内部はすでに敵の巣窟と化していた。廊下の至る所から警備用の錬金生物が無限に湧いて出てくる。
『――こっちも、同じようなもんだ!だが、もう、すぐそこだ!中央動力炉のある、だだっ広い部屋の、手前まで、来てる!』
エルマの荒い息遣いと、ウォーハンマーが何かを粉砕する凄まじい音が通信魔道具から聞こえてくる。
「了解した!俺たちも、一気に、そこへ向かう!合流するぞ!」
俺はシルフィに合図を送る。
俺たちはもはや一体一体を相手にするのをやめた。シルフィがその翼で強力な風の壁を作り出し、敵の進路を強引に塞ぐ。その隙に俺は塔の巨大な螺旋階段を、重力に身を任せるように一気に駆け下りていった。
そして、ついに俺たちはその部屋へとたどり着いた。
そこは塔の内部とは思えないほどの巨大な円形のドーム状の空間だった。壁には意味不明な古代のルーン文字が無数に刻まれ、天井からは不気味な緑色の光が降り注いでいる。
そして部屋の中央。そこには巨大な水晶の塊のような『賢者の炉』が、まるで巨大な心臓のようにドクン、ドクンと脈動を繰り返していた。あれがこの塔の全ての力を司る動力源。
俺がその光景に息を呑んだ、その時だった。
ガコンッ、と俺たちが駆け下りてきた階段とは反対側の巨大な扉が、内側からこじ開けられた。
「ショウ!」
「ショウさん!」
エルマとシュタ、そしてリルだ。彼女たちもまた、無数の錬金生物の残骸をその背にして、この部屋へとたどり着いたのだ。
俺たちは部屋の中央で合流する。
「二人とも、無事か!」
「あたりまえだ!こんな、出来損ないのガラクタどもに、後れを取るあたしじゃ……」
エルマがそう言いかけた、その瞬間だった。
俺たちが入ってきた全ての扉が、ガシャン!という重い音を立てて一斉に閉ざされた。そしてその表面に強力な封印の魔法陣が浮かび上がる。
「……罠、か」
俺が吐き捨てるように言う。
その俺たちの目の前。
中央動力炉の影の中から、一人の男がゆっくりと姿を現した。
フードで深く顔を隠した、あのオークションにいたローブの魔術師。
「……ようこそお越しくださいました。我が研究所へ。カンザキ・ショウ君。そしてその仲間の方々」
男はフードを取り、その理知的でしかし冷たい光を宿した顔を晒す。
ゼノンだ。
「あなた方がここまでたどり着くことは、全て計算の内でしたよ」
「……何が目的だ」
「目的、ですか?それはもちろん、あなたですよ。カンザキ・ショウ。そしてその肩に乗せている、愛らしい雛鳥」
ゼノンの視線がシルフィへと向けられる。シルフィはその邪悪な視線に羽を逆立て、威嚇の声を上げた。
「あなたというイレギュラーな『器』と、世界樹の『鍵』たるその眷属。その二つが揃った時、我らが悲願、『古き理』への扉が開かれる。……あなた方には、その礎となっていただきます」
ゼノンがその手に持つ魔術杖を高く掲げた。
その瞬間、中央動力炉がひときわ強く脈動する。そしてその膨大なエネルギーが全て、ゼノンのその身へと注ぎ込まれていくのがわかった。
「この『賢者の炉』と魔力回路で直結した私に、死角はありません。この閉ざされた空間の中で、私の魔力は無限です。さあ、始めましょうか。絶望の最終楽章を」
ゼノンのその体から、先日の地下水道での戦いとは比べ物にならないほどの、圧倒的で絶望的な魔力が溢れ出した。
「――『炎獄招来』!」
詠唱すらない。
ゼノンがそう呟いただけで、部屋の天井その全てが灼熱の炎の海と化した。そしてその炎の海が、まるで意志を持った津波のように俺たちへと襲い掛かってくる。
「エルマ!シュタ!俺の後ろへ!」
俺は新しい相棒『天樹』を構える。
そしてガルドさんとの修行で体に叩き込まれた全ての技術と経験を、その一振りに込めた。
「シルフィ!風を!」
「ピィィィィィッッ!」
俺の蒼白い光とシルフィの翠色の風が一つとなる。そして巨大な真空の刃となって、迫りくる炎の津波を正面から切り裂いた。
轟音。衝撃。熱風。
俺たちはなんとかその一撃を凌ぎ切る。
だがゼノンの攻撃は止まらない。
「――『氷獄の檻』!」
今度は床が瞬時に凍結し、無数の巨大な氷の柱が俺たちを閉じ込める牢獄となって突き上がる。
「――『万雷の槌』!」
さらにその氷の牢獄めがけて、天井から何百、何千という雷の槌が降り注ぐ。
「くそっ……!キリがない!」
エルマがそのウォーハンマーで氷の柱を粉砕する。
シュタが回復魔法と防御魔法を必死に展開する。
リルが粘液の壁を作り出し、雷のいくつかを防ぐ。
シルフィが風のバリアを張り、俺たちを守る。
だが全てが後手後手に回っていた。
この動力炉と直結したゼノンの前では、俺たちのどんな攻撃もどんな防御も、決定打にはなり得ない。
このままではジリ貧だ。いや、俺たちの魔力が尽きるのが先だろう。
そして、ついにゼノンが最後の詠唱を始めた。
その声はもはや人の声ではない。幾重にも重なり合った、不気味な神託のようだった。
部屋全体の魔力が彼の杖の先端に収束していく。
そこに現れたのは、全てを無に帰すであろう闇。
凝縮された混沌そのものである、黒い球体。
「――さようなら、若き支配者よ。あなたのその特異な力は、我々が有効に使わせていただきます」
ゼノンがその黒い球体を俺たちへと放つ。
もはや避けられない。防げない。
俺たちの誰もが死を覚悟した、その時だった。
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「――師匠の、お出ましだ」
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