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世界樹への道のり
おまけ:どうも、どうやら我が家のペットは可愛すぎるようです
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ジュッテルの、フィンステイン商会が用意してくれた、最高級宿の、広大なスイートルーム。その、陽当たりの良いバルコニーで、俺たちは、穏やかな昼下がりのひとときを、過ごしていた。
眼下には、ジュッテルの、活気ある街並みが広がり、遠くには、大河が、キラキラと輝いている。
「んー!美味しいです!このお紅茶、すごくいい香りがしますね!」
シュタが、テーブルに並べられた、色とりどりのプチフールと、最高級の紅茶を、幸せそうに、楽しんでいる。彼女の膝の上では、リルが、体を、ぷるぷると、心地よさそうに揺らしていた。
そして、俺の隣の椅子の上では、シルフィが、その、若葉でできた美しい翼を、日向ぼっこするように、優雅に広げている。
シルフィが、俺たちの家族になってから、数日が過ぎた。
この光景は、あまりにも、平和で、穏やかで、俺が、かつていた、殺伐とした世界や、この世界に来てからの、死闘の日々が、全て、嘘だったかのように、思えた。
「さて、と。お前たちにも、特別デザートだ」
俺は、そう言うと、ストレージから、二つの、特別な果実を取り出した。
一つは、リルが、何よりも、大好きな、『リーファの実』。
そして、もう一つは、フィンステイン商会から、シルフィのためにと、特別に、取り寄せてもらった、風の属性を持つ、聖獣が好むという、希少な『風切りリンゴ』だ。
「まずは、リルからな。ほら」
俺が、赤く熟した、リーファの実を、手のひらに乗せて、差し出すと、リルは、それを、目にした瞬間、その緑色の体を、これ以上ないくらい、きらきらと、輝かせた。
そして、シュタの膝の上から、ぴょんと飛び降りると、俺の元へと、一目散に、跳ねてくる。
俺は、そんなリルの姿に、思わず、笑みがこぼれる。本当に、人懐っこい性格で、その行動の一つ一つがとても可愛らしい。
リルは、俺の手のひらの上の、リーファの実を、その体で、優しく、包み込むようにして、食べた。そして、その、至福の味を、全身で、味わうかのように、しばらく、うっとりと、していたが、やがて、その喜びを、爆発させた。
「キュッ!キュ~~!」
リルは、嬉しそうな鳴き声を上げながら、その場で、体を、左右に、大きく、楽しげに、揺らし始めた。 その、全身で、喜びを表現する姿は、何度見ても、飽きることがない。
「ははっ、そんなに、美味いか」
「ふふっ、リルちゃん、本当に、嬉しそうですね」
シュタも、その姿を見て、目を細めている。
一頻り、喜びのダンスを終えたリルは、満足したのか、今度は、俺の服を、その器用な体で、よじよじと、登り始めた。 そして、いつもの、定位置である、俺の肩の上に、ちょこんと収まると、甘えるように、俺の頬に、その、ぷにぷにした体を、すり寄せてきた。その仕草が、また、たまらなく可愛すぎる。
「よしよし。次は、シルフィの番だな」
俺は、もう一つの『風切りリンゴ』を、シルフィの前に、差し出した。それは、切ると、断面から、爽やかな風が、吹き出すという、不思議な果物だ。
シルフィは、その、澄み切った、青空のような瞳で、リンゴと、俺の顔を、交互に見比べた。 その瞳の奥には、古く賢い知性の光が宿っている。 そして、「ピィ」と、小さく鳴くと、その、鋭い鷲の嘴で、リンゴの皮を、器用に、剥き始めた。
その食べ方は、リルのように、豪快ではない。まるで、高貴な、お嬢様が、食事をするかのように、上品で、洗練されていた。
シルフィは、満足そうに、リンゴを食べ終えると、今度は、俺の足元へと、歩み寄ってきた。そして、甘えるように、その、若葉の羽毛でできた頭を、俺の足に、優しく、すり、と、擦り付けてくる。
「……くっ」
その、不意打ちの、あまりの、愛らしさに、俺の、心の、固く閉ざされていた部分が、音を立てて、溶けていくのを感じた。
なんだ、この、可愛い生き物は。これが、あの、伝説の、世界樹の眷属だというのか。
俺が、そんな、親バカのような、感慨に耽っていると、不意に、シルフィは、何かを、思い出したかのように、顔を上げた。そして、テーブルの上に置かれた、シュタが、食べ終えた、デザートの皿の、その、横にある、銀のフォークへと、興味津々に、近づいていく。
「ピィ?」
シルフィは、不思議そうに、小首を傾げると、その、キラキラと輝く、銀の食器を、その嘴で、カチ、カチ、と、突いて、遊び始めた。 その、無邪気な姿に、俺とシュタは、思わず、顔を見合わせ、笑ってしまった。
「――シルフィ、空、飛ぶか?」
俺が、心の中で、『共鳴感応』を通して、そう、語りかけると、シルフィは、俺の意図を、完全に、理解したらしい。
「ピィーッ!」
彼女は、嬉しそうに、そして、高らかに、一声鳴くと、その、若葉の翼を、大きく、広げた。 そして、バルコニーの手すりを、軽やかに、蹴り、ジュッテルの、青い空へと、舞い上がる。
シルフィの、その飛行は、何度見ても、神秘的だった。風そのものに、愛されているかのように、大空を、自在に、舞う。急上昇、急降下、そして、空中で、ぴたりと静止する、ホバリング。その、全ての動きが、美しく、そして、力強い。
俺の肩の上で、リルも、そんなシルフィの姿を、羨ましそうに、見つめている。
やがて、シルフィは、空での、散歩を終えると、俺の元へと、舞い降りてきた。そして、リルと、顔を、寄せ合う。
「キュ?」
「ピィ?」
お互いの、匂いを、嗅ぎ合うように、しばらく、見つめ合っていた二匹だったが、やがて、リルが、その小さな体で、シルフィの頭を、ポン、と優しく叩くと、シルフィも、嬉しそうに、応えた。
「――ピィキュ!」
二匹の、可愛らしい鳴き声が、バルコニーに、重なり合う。
俺は、その、あまりにも、平和で、あまりにも、愛おしい光景を、ただ、黙って、見つめていた。
異世界に来て、ボッチで、絶望の淵にいた、俺。
そんな俺に、今、こんなにも、温かくて、かけがえのない、家族が、できた。
俺は、シュタの手を、そっと、握る。彼女も、優しく、握り返してくれた。
この、幸せを、守るためなら、俺は、なんだって、できる。
俺は、心に、強く、そう、誓うのだった。
眼下には、ジュッテルの、活気ある街並みが広がり、遠くには、大河が、キラキラと輝いている。
「んー!美味しいです!このお紅茶、すごくいい香りがしますね!」
シュタが、テーブルに並べられた、色とりどりのプチフールと、最高級の紅茶を、幸せそうに、楽しんでいる。彼女の膝の上では、リルが、体を、ぷるぷると、心地よさそうに揺らしていた。
そして、俺の隣の椅子の上では、シルフィが、その、若葉でできた美しい翼を、日向ぼっこするように、優雅に広げている。
シルフィが、俺たちの家族になってから、数日が過ぎた。
この光景は、あまりにも、平和で、穏やかで、俺が、かつていた、殺伐とした世界や、この世界に来てからの、死闘の日々が、全て、嘘だったかのように、思えた。
「さて、と。お前たちにも、特別デザートだ」
俺は、そう言うと、ストレージから、二つの、特別な果実を取り出した。
一つは、リルが、何よりも、大好きな、『リーファの実』。
そして、もう一つは、フィンステイン商会から、シルフィのためにと、特別に、取り寄せてもらった、風の属性を持つ、聖獣が好むという、希少な『風切りリンゴ』だ。
「まずは、リルからな。ほら」
俺が、赤く熟した、リーファの実を、手のひらに乗せて、差し出すと、リルは、それを、目にした瞬間、その緑色の体を、これ以上ないくらい、きらきらと、輝かせた。
そして、シュタの膝の上から、ぴょんと飛び降りると、俺の元へと、一目散に、跳ねてくる。
俺は、そんなリルの姿に、思わず、笑みがこぼれる。本当に、人懐っこい性格で、その行動の一つ一つがとても可愛らしい。
リルは、俺の手のひらの上の、リーファの実を、その体で、優しく、包み込むようにして、食べた。そして、その、至福の味を、全身で、味わうかのように、しばらく、うっとりと、していたが、やがて、その喜びを、爆発させた。
「キュッ!キュ~~!」
リルは、嬉しそうな鳴き声を上げながら、その場で、体を、左右に、大きく、楽しげに、揺らし始めた。 その、全身で、喜びを表現する姿は、何度見ても、飽きることがない。
「ははっ、そんなに、美味いか」
「ふふっ、リルちゃん、本当に、嬉しそうですね」
シュタも、その姿を見て、目を細めている。
一頻り、喜びのダンスを終えたリルは、満足したのか、今度は、俺の服を、その器用な体で、よじよじと、登り始めた。 そして、いつもの、定位置である、俺の肩の上に、ちょこんと収まると、甘えるように、俺の頬に、その、ぷにぷにした体を、すり寄せてきた。その仕草が、また、たまらなく可愛すぎる。
「よしよし。次は、シルフィの番だな」
俺は、もう一つの『風切りリンゴ』を、シルフィの前に、差し出した。それは、切ると、断面から、爽やかな風が、吹き出すという、不思議な果物だ。
シルフィは、その、澄み切った、青空のような瞳で、リンゴと、俺の顔を、交互に見比べた。 その瞳の奥には、古く賢い知性の光が宿っている。 そして、「ピィ」と、小さく鳴くと、その、鋭い鷲の嘴で、リンゴの皮を、器用に、剥き始めた。
その食べ方は、リルのように、豪快ではない。まるで、高貴な、お嬢様が、食事をするかのように、上品で、洗練されていた。
シルフィは、満足そうに、リンゴを食べ終えると、今度は、俺の足元へと、歩み寄ってきた。そして、甘えるように、その、若葉の羽毛でできた頭を、俺の足に、優しく、すり、と、擦り付けてくる。
「……くっ」
その、不意打ちの、あまりの、愛らしさに、俺の、心の、固く閉ざされていた部分が、音を立てて、溶けていくのを感じた。
なんだ、この、可愛い生き物は。これが、あの、伝説の、世界樹の眷属だというのか。
俺が、そんな、親バカのような、感慨に耽っていると、不意に、シルフィは、何かを、思い出したかのように、顔を上げた。そして、テーブルの上に置かれた、シュタが、食べ終えた、デザートの皿の、その、横にある、銀のフォークへと、興味津々に、近づいていく。
「ピィ?」
シルフィは、不思議そうに、小首を傾げると、その、キラキラと輝く、銀の食器を、その嘴で、カチ、カチ、と、突いて、遊び始めた。 その、無邪気な姿に、俺とシュタは、思わず、顔を見合わせ、笑ってしまった。
「――シルフィ、空、飛ぶか?」
俺が、心の中で、『共鳴感応』を通して、そう、語りかけると、シルフィは、俺の意図を、完全に、理解したらしい。
「ピィーッ!」
彼女は、嬉しそうに、そして、高らかに、一声鳴くと、その、若葉の翼を、大きく、広げた。 そして、バルコニーの手すりを、軽やかに、蹴り、ジュッテルの、青い空へと、舞い上がる。
シルフィの、その飛行は、何度見ても、神秘的だった。風そのものに、愛されているかのように、大空を、自在に、舞う。急上昇、急降下、そして、空中で、ぴたりと静止する、ホバリング。その、全ての動きが、美しく、そして、力強い。
俺の肩の上で、リルも、そんなシルフィの姿を、羨ましそうに、見つめている。
やがて、シルフィは、空での、散歩を終えると、俺の元へと、舞い降りてきた。そして、リルと、顔を、寄せ合う。
「キュ?」
「ピィ?」
お互いの、匂いを、嗅ぎ合うように、しばらく、見つめ合っていた二匹だったが、やがて、リルが、その小さな体で、シルフィの頭を、ポン、と優しく叩くと、シルフィも、嬉しそうに、応えた。
「――ピィキュ!」
二匹の、可愛らしい鳴き声が、バルコニーに、重なり合う。
俺は、その、あまりにも、平和で、あまりにも、愛おしい光景を、ただ、黙って、見つめていた。
異世界に来て、ボッチで、絶望の淵にいた、俺。
そんな俺に、今、こんなにも、温かくて、かけがえのない、家族が、できた。
俺は、シュタの手を、そっと、握る。彼女も、優しく、握り返してくれた。
この、幸せを、守るためなら、俺は、なんだって、できる。
俺は、心に、強く、そう、誓うのだった。
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