待望異世界でネタスキルを選んで屁理屈と妄想でチート野郎になって思うまま好き放題に楽しく過ごして行きます(略)

復活のおたけさん

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1. 異世界デビュー

町歩き2 大広場

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 鍛冶屋に行ったはずなのだが、飲み屋に行った後のような気がする今この時。

 ふとトイレに行きたくなり、近くを探してみる事に。やはりビールを飲むと尿意が近くなる。トイレも近くにある事を願う。

 飲み屋では、まずトイレの場所確認も必須。慌てるとろくな事がない。他者に気を使って限界まで無理をしてしまった時の、下腹部がぱんぱんでどうしようもなくなった時の、緊急事態のあの痛みを俺は忘れない。

 そんな時に限って先客が居たりして。席数に合わせた便器の数を何度所望した事か。勿論、心の中で。


 今はそこまでじゃない。まだ余裕はある。人間、余裕があるって大事だと思う。だが、出来るだけ急げ。

 案内図にもあったから、歩けばそれなりにあるはず。酔い覚ましには丁度いい。

 やばくやりそうなら宿に戻るかその辺の店に入るかすればいいだろう。買い出しもしたいし。温か食事をマジックポーチに。これもやっておかないと。


 また余計な事を考えて意識を逸らそうとしたのだが、あっさり見付かり用を足す。出すのに足すとはこれ如何に。

 公衆トイレだと言うのに、中は思った程汚くなく、臭いもそれ程でもなかった。これも魔法の力。科学よりも凄いかも。

 大人が5、6人は並んで致せるように、特に間仕切りが無いタイプ。これもなんだか懐かしい。

 今は誰も居ない。満足です。これも用を足すのと掛けてみた。掛けてるだけに。

 ……

 はあ。すっきり。


 近くに広場があったから、そこでひと休みする事にした。偉いお坊さんになったとある小僧が言っていた。

 慌てない慌てない。

 確かすっげえエロい坊さんになったんだよな。まさかあの人がって、イメージって怖い。

 まあ、あんな小さい頃から酸いも甘いも経験して、人間の醜い所を散々見てきて、時の権力者とも深く関係して、幼馴染みから好き好き愛してるなんて歌われ続けたらそうなるか。環境って大事。経験って凄い。


 おお。こりゃ凄い。

 ちょっとした市が立ってる感じ。食フェスやってます。これはいいね。こんなのが町の大きめの広場で行われてるなら、食事に困る事はないのかも。こんな広場が東西南北にそれぞれあったはず。

 そう言えば、小腹が減ってるな。特にツマミも無く飲んでただけだったし、それで充分満足だったから良かったけど。

 よく考えれば、確かめてみればお昼じゃん。楽しい時は過ぎるのが早い。その通りだったか。

 ドノバンの仕事の邪魔しちゃったか? でも楽しそうにしてたし、お互い感謝の言葉で別れたし、相手はドワーフなんだから大丈夫か。酒の席での事は無礼講。勝手にそう思い込む事にする。ごめんな。


 どれ。人もそれなりに。その場で食べてる人も居れば、持ち帰る人も居るようだ。いいね。この感じ。俺も何か食べる事にしよう。

 ……

 ……


 魔物の肉は食えるのは知っている。この世界の『一般教養・一般常識』のお陰で。

 この世界にも鶏や豚、牛といった家畜は居るが、比較すると魔物の方が旨い。強いとされる危険な魔物程旨い。

 町の近くにも出現するような、冒険者に成り立ての初心者でも狩れるような魔物もそれなりに居る。そして、それらはこうした屋台で串焼きにして売られている事が多い。


 ダンジョンに行けば更に多くの凶悪な魔物も居る。それらの一部は屋台でも食べられるが、殆どがお店、中でも敷居が高い店に卸される事になる。

 これも剣と魔法の世界あるある。それがここにもあるある。


 やはりネーミングが独特なのが面白い。尾も、白い? この話はまた後で。さっきドノバンから面白い話を聞いた。でも、また後で。今は食事でしょ。


 ざっと回ってさらっと確認。

 鉄板焼き、網焼き、炭焼き、直火焼き。焼き方は様々。味付けは塩、胡椒、時々ハーブ類。
 
 ホーンラット(角大鼠)、ホーンヘアー(角野兎)、ホーンドッグ(角犬)、ホーンダック(角鴨)、ホーンウルフ(角狼)。


 食べた順番は違ったけど、この順に強くて美味しいとされる焼き肉。肉焼き? だった。だから感想も順番に整理してみた。


 まず思った事。

 角があるから魔物って、安直じゃね? でもそんな事思っても仕方ないから、それもファンタジー仕様って事にしよう。

 仕様と、しよう。

 ……


 鼠も食うのかよ。しかも、ラットって溝鼠どぶねずみじゃね? 実物が無くて良かったよ。加工済みならただの肉の塊。

 角兎はあるある最有力候補だったけど、ラビットじゃなくて野兎の方かよ。よりシュールだな。

 って、犬もかよ。角があって魔物だから食うんだな。慣れない俺には辛いけど、あれは魔物。ならば食べる事も仕様って事にしよう。

 でも『寛ぎの宿 猫の尻尾亭』に泊まってるだけに、ホーンキャット(角猫)がなくて良かった。別物なのは分かるけど、気持ち的に。

 それと、鴨までか。鳥まで角を生やすのか。この世界。ちょーこえーじゃん。

 やっぱり狼まで居やがった。犬と狼が別物ってのは分かるけど、1つで充分だと思ってしまう。

 でも、この流れなら出て来てもおかしくない。本当はまだまだ居るかもしれないけど、ここに並んでるのはこれくらい?


 これだけでも充分に腹いっぱいになるだろうな。おやつにしては1つ1つの塊が大きめだ。折角だから全部食べてやる。

 でも、表記がよくないな。漢字を使うと旨そうじゃない。魔物なんだから、普通に片仮名表記にしよう。この方が抵抗感が薄れる気がする。


 で。食べてみた感想。

 まあ、これも好み。意外と歯応えがあっても旨いと思ってしまった。胡椒多めにすれば、ビールのツマミに良さそう。ホーンラット。これなら響きも悪くない。

 ホーンヘアーは普通に有り。あっさりしてて、何にでも合う感じ。

 ホーンドッグとホーンウルフは筋張ってて固くて味も薄くて無し。獣人さんが好んで食べるようだ。決して共食いではない。

 ホーンダックはすげー旨かった。この中では一押し。だから出来る範囲で、今売ってくれるだけ買っちゃった。買い占めではありません。あくまでも出来る範囲で。これ大事。多分?

 これで出来る。マジックポーチ温か料理出し。直ぐにやったら意味ないから、明日以降。


 他にもラーメンなんかもあったけど、麺はぼそぼそでイメージとは違うものだった。でもこれが一般的。外国のインスタントラーメンの麺って感じ。悪くはないのだが、好みは分かれるって感じ。

 味はやっぱり塩ラーメン。出汁なんて効いてない、多分? 俺には分からない所で効いているのかもしれないが、本当の意味での塩ラーメン。聞いてないよお。

 塩分取り過ぎじゃねって感じの味付けでした。具に野菜を入れれば許されるとか思ってるんじゃねえ。とも言いたくなったけど、勿論言ってない。


 で。食べれば喉が渇く。何か飲みたくなるのが人の常。人体の不思議。いや、普通に水分は必要です。さっき大量に出しちゃったし。

 生活魔法のウォーターで水分補給は出来るけど、それだけじゃ味気ない。

 で。当然のように専用の屋台もありまして、ジュースから酒までありやがる。最高かよ。

 当然のように真っ昼間から飲んでもなんとも思われない世界。そこまで飲みたい訳じゃないのは前に言ったけど、飲めるなら飲みたくなるのも酒好きの常。

 偶にはいいよねのひと言で許される。その偶は玉々のようにいつも寄り添っている言葉。取り敢えず言い訳したいだけ。


 樽売りワイン。それを好みに合わせて薄めてくれます。ワンフィンガーとかツーフィンガーなんて言葉は使いません。シングルでも、ワンショットでもない。

 薄目で。濃い目で。そのままで。

 そう。適当です。最高かよ。

 気を使わなくていいのは有り難い。そのままで飲んでる人も結構多い。飲んだくれの町。いや。世界。

 いいね。いいよって言いたくなる。勿論俺もそのままで。でも色々飲みたいから少量ずつで。


 コップやグラスは持ち込みならその分安くしてくれる親切設計。親切対応。勿論、差し出す大きさに依っては値段が変わるけど。

 それでも100ジェニからって所がこれまた親切設定。止められませんな。色々持ってて良かった。流石にビールジョッキじゃ味気ないからグラスにしたけど。

 結局ずっと飲んでるな。なんて思った時には4杯目。違った。4店目で8杯目。小さ目のグラスにしたから、そこまで酔ってない。事もないんだな。これが。


 だって、広場の東西南北に違ったマークの看板が出てるんだから仕方ない。全部試してみるのが男でしょ。ワイナリー直販の屋台。なんて聞いたら飲んでみるでしょ。それぞれに。

 それぞれに拘りもあって味も違う。その時にお勧めのワインとか、出来立てのワインとか、中には処分したいのも出して来る時もあるかもしれないけど。

 それはそれで安くしてくれるなら悪くない。混ぜたり薄めたりしてしまえばそこまで分からない? 持ちつ持たれつ。生産者と消費者はこうでなきゃ。

 あれ? なんだっけ。

 そうだった。気に入ったワインを見付けたから、好みの味のワインがあったから、早速買い付けに行こうと思ったんだった。

 でもその前に酔い覚まし。


 ベンチと言うか、石の置き物と言うか、人が座り易そうに加工されたオブジェクトがあったから座ってみた。ひんやりして気持ちがいい。

 木製のベンチっぽいのもあったけど、ボロボロでクリーン掛けてもヤバそうだから止めたまで。


 ふう。

 結構楽しかった。これはまた来たくなるやつだった。もうこの町に定住してもいい位の気持ちになってるけど、外に出るのが面倒になったからじゃない。

 1度も行商してないし、折角だから少しくらいはこの世界を見てみたい。って気持ちも残ってるから、危険は極力回避しながら行商人ちっくな事もしてみたい。

 実際に行商人なんだから、ちっくはおかしいか。暫くは行商をして生活を立てて行くのです。その為に仕入れもしてるのだから。
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