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終章

あとがき

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 ちゃかちゃんりんちゃんりんちゃんりん、でんでん。

 あ、すみません。一応シリアスBLなのに、こんなあとがきで申し訳ないです。
 お話の余韻に浸ってくださっている、あるいはこれから浸りたいかたは、ここでひとまずブラウザバックをお願いします。
 表でアホな関西弁エッセイとか書きまくっているために、お気楽なエッセイ調になると基本こういう暢気のんきなやつしか書かないつ……あっぶねえ、です(オイ)。

 あ、それと。
 先にこのあとがきからご覧になっている皆様、もしおられましたら、そちらの方々もここでブラウザバックをお願いします。けっこうネタバレが散りばめられておりますもので!



 ……よろしいですか? よろしいですね?
 さて、というわけで。
 ここまでこのような大変マイナーなBL(しかもだいぶSF寄り)にお付き合いくださった皆様、本当にありがとうございました。
 SFといってもかなりな部分「なんちゃって」で穴ありまくりなんですが、それでもどうも女性読者の皆さんには特に敬遠されがちなジャンルなんですよねー、SF。わかっちゃいるんですが書いちゃうんですなあ、これが。
 そんな拙作をせっかくここまで読んでくださったというご奇特な方に、なにかちょっとでもお得な情報ぐらいは提供せねば!
 と思ったのですが、いかんせんさほどの情報は持ってなかったっていうね……。

 ま、まあ、気を取り直して。こんなのどうでしょう。
 以下の〇やら●のついた箇条書きのメモ。
 私は大体、この先の話の流れとか、先に思いついていたネタなんかを簡単にこんな感じでメモしておいて、原稿の最新ページの末尾にくっつけたまま執筆していることが多いです。

【なんかてきとーにプロット】
●男(アジュール)と少年(フラン)。
●男は少年を厳しいながらも愛しつつ育てている。実は溺愛である。
●次第に育っていく少年と、やがて床を別にするようになる男。戸惑う少年。
●熱を出す男。看病する少年。あまりに寒そうなので寝床に一緒に入る。
●意識が朦朧としたまま、少年にキスをし、襲いかける男。自分に愕然としてフラフラと外へ。飛行艇に乗って外界へ飛び出る。高い岩がそびえる地域で飛行艇が大岩に激突、墜落。
●少年はバラバラになった男の体を拾い集めて《胎》へひたし、地下のドームへ帰る。
●《胎》の前でほとんど飲み食いもせず眠りもせずに過ごす少年。
●目覚めるアジュール(体はまだ中途半端にしか治っていない)。三十日に一度、《胎》の機能を停止してその中にもぐる少年。深いキス。
●少年、知育プログラムの部屋で、フランの記録を見つけてしまう。自分に瓜二つで名前も同じであることにショックをうける少年。
●フランのことを問いただす。うまく応えられない男。少年は宇宙艇で飛び出していく。フランたちの惑星へ。
●フランに出会う少年。フラン涙。少年とお話し。
●置いて行かれたアジュール、あまりの孤独に世をはかなんで《胎》から解放されるとともに自殺をはかる気になる。
●惑星に戻る少年。惑星の異変に気付き、アジュールのもとへ。

〇ヴォルフが死んだあと、フランは「彼とともに樹になる」と言う。「そうして永遠に一緒に眠る」

【メモここまで】

 今回は、最初は全部〇にしておいて、すでに書けたものは●にする……みたいな感じで書いていました。
 つまり〇はアイデアだけあったけどどこにも差し込めなかった可哀想なエピソードってことですね!(笑) また外伝なんかが書けたら挟めるといいなあ。
 いつもは書けたものは消していって……とやるのですが、今回は気が向いたのでこの方式に。
 普段、人物の見た目やら年齢やらはアナログでノートにメモしていることが多いのですが、今回のこの「SAND PLANET」本編と外伝に関しては、それすらも作っておりませんでした。

 というのも、実はこのお話、もともとはとある作品の二次創作だったのですよ。
 とはいえもうすでに、その原作のストーリーからも世界観からもすっかりかけ離れている上に、キャラも相当違っていて、完全にオリジナルとして出せるぐらいのレベルまで作り変えてしまってましてね……。
 特にヴォルフとジュニア。それから宇宙艇の乗組員たち。彼らはまったく原作にはいないキャラでした。
 こうなってくるともう完全に、万が一版元からアレコレ言われてもまず問題ないレベルになってしまって。「こりゃもうオリジナルだろ」っていう世界。

 そして、実はずっとずっと昔、オタクによるオタクのための夏と冬のあの祭典に出店した際、オフセット本にして二次創作として販売もしたお話だったりします。「るなかふぇ」という筆名も、実はその時に使ったサークル名に由来していたりなんかして、あははは。
 今回、そっちにひっぱられないように、絶対にその時の本は見ずに執筆しておりました。というわけで、内容もだいぶ様変わりしました。エピソードも増え、話そのものもかなり長くなりましたし。

 世界観を共有している同シリーズの「滄海わだつみのノア」の方が、実は主要キャラだけはかなり原作寄りだったりしますけれども(当然名前は違います)、あちらも完全に世界観は違うし、オリジナルキャラも続々と作ったので、やっぱりもはや別ものです。
 もしも気になるかたはどうぞ「滄海のノア」のほうもちらっとご覧くださいませ~。

 と、そんなこんなで主旨があっちゃこっちゃになりましたが。
 あらためまして、ここまでるなかふぇの創作をごひいきにしてくださった皆様、まことに有難うございました。
 ここまで「表」(笑)もあわせて4年とちょっと、延々と毎日更新なんて続けて参りましたが、もうええ加減アイデアが枯渇しているので、適当にお休みしようかな~なんて思ったり思わなかったり。
 ですが、まあもしまたどこかで何か書いておりましたら、お目に留めてくだされば嬉しいです。
 っていうか、ええ加減まえに書いたものの改稿を真面目にやらねば……。
 もう夏休みも終わりだというのに、「よ」のつくあの話の改稿も終わってないし!
 そんなこんなでありますが、どうか今後とも、よろしくお願い致します。

 それではいつものやつ、いきますね。

 いつかまた、どこかで。

                    令和元年8月28日
                       るなかふぇ 拝
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