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虹色の涙Tears of rainbow colors
Tears of rainbow colors序章1
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◆◆◆
とても長い旅路だった。
15歳で成人を迎えて、生まれ故郷から離れ国の研究機関で働く為、研究員の引率によってこの国にやってきた。
「今日から、この研究所に入った 虹くん。」
「こちらは、君のパートナー(予定)のティア。」
そう言ってこの研究所を任されてるというウェルランド博士によって簡単に紹介を受けて俺たちは初めて顔を合わせた。
博士はこの研究所にすでに二十年は居るらしく、見た目では分からないけどそれなりの年齢なんだなぁ…
(幾つなんだろう…普通に若く見えるんだけどな…)
「ほんと…虹って、変な名前だよね?!女の子みたいだけど男の子なんだ??!」
そう不躾に言いながらも、側でぴょこぴょこジャンプして気になってますアピールをしてくる少女の名前は、カラちゃん。
全く悪気は無いのが見て取れるから俺は自然と笑みが零れる。
ふわふわのウエーブがかかった長い髪を揺らしてまだぴょこぴょこしているカラちゃんはさっき、ティアに紹介される前に博士と一緒に居て、この研究所の事とか博士の事とか色々教えてくれたんだ。
「カラ、駄目だよ。そういう言い方は失礼だよ。」
そう優しく窘めるのは、僕のパートナー(予定)のティアという青年。
改めて、そのパートナー(予定)の彼を見てみると…背は僕より20㎝は高そう…そして、色が白くて、髪は肩より少し長めの銀髪を一つに纏めてサイドに流している。とても優しそうな少し目尻が下がった目が印象的。
綺麗な人だなぁ…。
俺とは大違いだ。
「うーんと ごめんなさい!えっと!!虹ってアレでしょ?!お空の虹と同じ?!」
「あと、あと!本当にアークスのナチュラルって髪真っ黒なんだね!初めて見たぁ!」
俺が一瞬見惚れている間も、カラちゃんは俺の服を引っ張って興奮した様子で目を輝かせている。
「コラコラ。そんなガッつくな。」
「そうだな。虹はアークス出身のナチュラルだからな。髪も黒いし Rナチュラルだから男でも子供も産めるぞ。」
今まで静観して居たウェルランド博士が口を開く。
「え!!そうなの?!本当に?!ステキ!!」
とても嬉しそうなカラちゃん…に俺は正直自信が無くて不安になってしまった…。
そんな俺に気付いたのか気付いてないのか…博士は自身の丸眼鏡を中指でくいっと上げて続ける。
「これから、虹とティアと二人でいい研究結果を出して貰う予定だ。ただ急がなくていい。私の目に狂いはないはずだからな。」
とても長い旅路だった。
15歳で成人を迎えて、生まれ故郷から離れ国の研究機関で働く為、研究員の引率によってこの国にやってきた。
「今日から、この研究所に入った 虹くん。」
「こちらは、君のパートナー(予定)のティア。」
そう言ってこの研究所を任されてるというウェルランド博士によって簡単に紹介を受けて俺たちは初めて顔を合わせた。
博士はこの研究所にすでに二十年は居るらしく、見た目では分からないけどそれなりの年齢なんだなぁ…
(幾つなんだろう…普通に若く見えるんだけどな…)
「ほんと…虹って、変な名前だよね?!女の子みたいだけど男の子なんだ??!」
そう不躾に言いながらも、側でぴょこぴょこジャンプして気になってますアピールをしてくる少女の名前は、カラちゃん。
全く悪気は無いのが見て取れるから俺は自然と笑みが零れる。
ふわふわのウエーブがかかった長い髪を揺らしてまだぴょこぴょこしているカラちゃんはさっき、ティアに紹介される前に博士と一緒に居て、この研究所の事とか博士の事とか色々教えてくれたんだ。
「カラ、駄目だよ。そういう言い方は失礼だよ。」
そう優しく窘めるのは、僕のパートナー(予定)のティアという青年。
改めて、そのパートナー(予定)の彼を見てみると…背は僕より20㎝は高そう…そして、色が白くて、髪は肩より少し長めの銀髪を一つに纏めてサイドに流している。とても優しそうな少し目尻が下がった目が印象的。
綺麗な人だなぁ…。
俺とは大違いだ。
「うーんと ごめんなさい!えっと!!虹ってアレでしょ?!お空の虹と同じ?!」
「あと、あと!本当にアークスのナチュラルって髪真っ黒なんだね!初めて見たぁ!」
俺が一瞬見惚れている間も、カラちゃんは俺の服を引っ張って興奮した様子で目を輝かせている。
「コラコラ。そんなガッつくな。」
「そうだな。虹はアークス出身のナチュラルだからな。髪も黒いし Rナチュラルだから男でも子供も産めるぞ。」
今まで静観して居たウェルランド博士が口を開く。
「え!!そうなの?!本当に?!ステキ!!」
とても嬉しそうなカラちゃん…に俺は正直自信が無くて不安になってしまった…。
そんな俺に気付いたのか気付いてないのか…博士は自身の丸眼鏡を中指でくいっと上げて続ける。
「これから、虹とティアと二人でいい研究結果を出して貰う予定だ。ただ急がなくていい。私の目に狂いはないはずだからな。」
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