虹色の涙Tears of rainbow colors

RORO

文字の大きさ
62 / 62
虹色の涙Tears of rainbow colors

Tears of rainbow colors蒼の部屋25

しおりを挟む
皆で食事の後片付けを終えて、俺たちは部屋に戻った。いつもより饒舌な俺を嬉しそうに見つめながら話を聞いてくれるティア。

「また、四人で食事しようね。」
「うん!」

いつもの様に眠る支度を終えて、ベッドに横になる。
ティアも横に来てくれて、横向きに向かい合った姿勢ですっぽりティアの胸に収まる俺は、大好きな匂いに包まれて、いつもならすぅっと眠りにつけるんだけど……

「眠くない……?」
俺の髪を優しく撫でてくれてるティアが問う。

「うん……青海と一緒にいっぱい寝たし今日は全然動いてないから……。」

「ふふ、そうだね。じゃあ……ちょっと運動しようか?」

意味深に笑いながら俺のパジャマの裾から手を滑りこませるティア。

思わず身体がビクンと跳ねちゃう。
…………って
「するの??」

恐る恐る聞いてみる。

「ん~」
ってティアが、話を続けそうなところに割って入って言う。
「いいよ!もうどこも痛いところないし!」

……だって、青海とレキは毎日仲良ししてるんだし、俺だって、ティアとだったら…毎日……
出来るのかな…?

しまった!また百面相してたらしくて、ティアに笑われてる……。

「虹ありがとう。ふふ、でも無理はしなくていいから、辛かったら言って。もう僕の発情期は終わったから止めてあげられるからね。」

そう言いながら、滑るような動作で衣服を剥ぎ、余裕の表情で俺は組み敷かれる。
その表情をやっぱり綺麗だな……って見惚れちゃってる俺。

ゆっくり、その大好きな綺麗な顔が近付いて来る。

触れた唇の先に神経が集まって痺れるような感覚に気持ちいいって思っちゃうのはやっぱり大好きなティアだから。

ティアの清々しくて甘い香りが鼻腔をくすぐり俺を満たして行く。

身体もだんだん熱くなってくるのが分かる。
何だか勝手に息が上がってきちゃう。

優しい口付けに優しい手つきで、初めての夜とは全然違うのが分かる。

まだうっすら残ってる首筋の噛み跡に、柔らかで湿ったティアの舌が慈しむように這うのがわかって、ちょっとくすぐったい。

「っふぅ……。」
色のついた吐息が鼻から抜ける。

あぁ……すごく、全身気持ちいい。

しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。

オメガ修道院〜破戒の繁殖城〜

トマトふぁ之助
BL
 某国の最北端に位置する陸の孤島、エゼキエラ修道院。  そこは迫害を受けやすいオメガ性を持つ修道士を保護するための施設であった。修道士たちは互いに助け合いながら厳しい冬越えを行っていたが、ある夜の訪問者によってその平穏な生活は終焉を迎える。  聖なる家で嬲られる哀れな修道士たち。アルファ性の兵士のみで構成された王家の私設部隊が逃げ場のない極寒の城を蹂躙し尽くしていく。その裏に棲まうものの正体とは。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

後宮の男妃

紅林
BL
碧凌帝国には年老いた名君がいた。 もう間もなくその命尽きると噂される宮殿で皇帝の寵愛を一身に受けていると噂される男妃のお話。

運命じゃない人

万里
BL
旭は、7年間連れ添った相手から突然別れを告げられる。「運命の番に出会ったんだ」と語る彼の言葉は、旭の心を深く傷つけた。積み重ねた日々も未来の約束も、その一言で崩れ去り、番を解消される。残された部屋には彼の痕跡はなく、孤独と喪失感だけが残った。 理解しようと努めるも、涙は止まらず、食事も眠りもままならない。やがて「番に捨てられたΩは死ぬ」という言葉が頭を支配し、旭は絶望の中で自らの手首を切る。意識が遠のき、次に目覚めたのは病院のベッドの上だった。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

処理中です...