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莉斗にどれだけ愛されてるんだろう
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社員も驚くほどのスピードで仕事を終わらせ、意気揚々と莉斗の会社へと向かった。
会社前の駐車場にさっと車を止め、ロビーへ入るとすぐにロビー内の空気が変わったことに気づいた。
いつものことだから特に気にもしないが、今日はいつも以上に好意的な視線を多く感じる。
まぁ、それもそうだろう。
世界に数台しかないような高い車で乗り付け、数百万以上する時計をつけ、オーダーメイドの高級スーツに身を包んだやつが急に現れたら気になって仕方がないだろうし、少しでもお近づきになりたいと思うだろうな。
俺は莉斗しか目に入らないから言い寄ってきても意味はないけど。
「あの、お友達とお待ち合わせですか? 良かったらこの後一緒に夕食でも……」
早速変な虫がやってきた。
が、俺にはどうでもいい。
「いいえ、結構です」
「そんなこと言わないで一緒にどうですか?」
「すみませんが、離れてもらえますか? あなたの強い香水の匂いがスーツについて、愛しい婚約者に誤解されたくないんですよ」
「えっ? 婚約者……? って、このビルの中にいる人ですか? まさか……そんな」
『こんなハイスペックな人の婚約者がうちの会社にいるなんて……』
『誰? そんなすごい人いる?』
『そういえば、ITエンジニアの人が今日婚約を発表したって……』
『えー誰よ、それ』
『名前は聞いてないけど、かなりの美人だって噂だけど』
『確かにITエンジニアにものすごい美人がいるって聞いたことあるけど、まさかその人じゃないよね?』
『うそーっ!』
莉斗を狙ってる部署の社員たちに牽制できればと思ってきたが、他の部署にも莉斗の可愛さは知れ渡ってるようだな。
上層部連中が莉斗を守ってるから大丈夫だとは思うが、やっぱりちょうどいい機会だったかもな。
ロビーがザワザワとうるさくなってきたが、俺の耳に莉斗の可愛い声が飛び込んできて、莉斗がロビーに降りてきたとすぐにわかった。
パッとエレベーターの方を見ると、莉斗が可愛い顔をして俺の方を見ていた。
ああ、やっぱりいた。
仕事おわりの莉斗もやっぱり可愛い。
俺は莉斗に駆け寄り、
「莉斗、お疲れ。ずっと会いたかったよ」
と言って、すぐ莉斗の唇にキスをした。
もちろん周りにいる奴らには莉斗のキス顔が見えない位置を計算して。
その瞬間、ロビーに
『きゃーーーっ!!』というとんでもない声が響き渡り騒然となったがどうでもいい。
これで莉斗が俺のもので、俺が莉斗にメロメロだと知らしめることができたはずだ。
そして莉斗に手を出そうものなら、俺がどんな手を使ってでも報復できる財力を持っていると言うことも示せたはずだ。
莉斗の腰に手を回し、周りに聞こえるように
「結婚指輪を見に行こう」
と莉斗に声をかけ、さっと車に乗り込んだ。
これで明日にはあのビル中に莉斗の婚約話と相手が俺だと言うことも伝わる。
ふふっ。計算通りだな。
予約をしていたジュエリー店に到着し、莉斗をエスコートしながら店へと歩いていくと莉斗は少し緊張した様子で俺の手をキュッと握ってきた。
そんな可愛いことをしてくる莉斗ににやけながら、
「大丈夫だよ」
と声をかけ抱き寄せると莉斗はホッとしたように笑った。
店に入ると敷かれていた絨毯に足を取られそうになったようで俺の腕にしがみついてくる。
ああ、もう俺は何度莉斗の可愛い仕草にやられるんだろう。
我慢できずに莉斗の唇にちゅっとキスをすると
「人前だろ!」
と顔を真っ赤にして驚いていたが、何言っているんだ。
さっきも会社のロビーでやってるんだし、気にすることはない。
だって俺たちは婚約者なんだから。
そう言ってやると莉斗は周りにいたスタッフに目をやり、彼らが驚いていないことを確認するとホッとした表情をした。
きっと婚約者だから当然だと言うのを信じたんだろう。
ふふっ。これで思う存分イチャイチャできるな。
莉斗をショーケースの前に連れて行き、この中からなんでも選んでいいと言うと、値段が書いていないと心配そうにしていたが、莉斗のつけている指輪の値段に比べたらここにあるものなんて痛くも痒くもない。
それよりも莉斗が気に入ってくれたものをお揃いで一生つけたいんだ。
莉斗に俺の思いを伝えると莉斗はショーケースの中をキョロキョロと見始めた。
何か気になることでもあるのかと莉斗に尋ねると、
「俺……せっかく湊介がくれたこの指輪をずっとつけていたいから、これと重ね付けしても大丈夫なやつがいいんだけど、それってどんなやつ選べばいいのかな?」
と嬉しいことを言ってくれた。
結婚指輪だけでも嬉しいのに、婚約指輪も毎日つけていてくれるなんて。
俺は嬉しすぎてどうにかなってしまいそうだ。
俺はあまりの嬉しさに莉斗の左手の薬指にちゅっとキスをして、可愛く驚く莉斗に笑顔を見せながら、スタッフに重ね付けしても似合う指輪をいくつか出してもらった。
スタッフが出してくれた5つの指輪、そのうちの一つは俺がいいなと気に入っていたものだ。
それを覚えてくれていたスタッフが選択肢に入れてくれた。
でも、俺は莉斗が選んでくれるならどれでも嬉しいんだ。
「湊介、俺これがいい。これ、湊介に一番似合いそうだよ」
莉斗は5種類の指輪の中から、自分が好きなものではなく俺に似合うものを選んでくれた。
しかも、それは俺が莉斗に似合いそうだと気に入っていた指輪。
ああ、やっぱり俺たちはどこまでも一緒だ。
莉斗にそのことを言うと莉斗は嬉しそうに笑ってくれた。
お互いに指輪に入れる文字を決め、俺は莉斗の指輪に
<YOURS FOREVER>
と刻印してもらうことにした。
莉斗は悩みまくった上で、
「俺、これしか考えられなかった……」
と言いながら、刻印してもらう文字を見せてくれた。
それには
<ALWAYS TOGETHER >
と書かれていた。
俺はそれを見て思わず泣きそうになった。
莉斗がこれしか考えられないって……俺と莉斗が一緒にいない人生が考えられないってことじゃないか。
俺は莉斗にどれだけ愛されてるんだろう……こんな幸せで怖いくらいだ。
会社前の駐車場にさっと車を止め、ロビーへ入るとすぐにロビー内の空気が変わったことに気づいた。
いつものことだから特に気にもしないが、今日はいつも以上に好意的な視線を多く感じる。
まぁ、それもそうだろう。
世界に数台しかないような高い車で乗り付け、数百万以上する時計をつけ、オーダーメイドの高級スーツに身を包んだやつが急に現れたら気になって仕方がないだろうし、少しでもお近づきになりたいと思うだろうな。
俺は莉斗しか目に入らないから言い寄ってきても意味はないけど。
「あの、お友達とお待ち合わせですか? 良かったらこの後一緒に夕食でも……」
早速変な虫がやってきた。
が、俺にはどうでもいい。
「いいえ、結構です」
「そんなこと言わないで一緒にどうですか?」
「すみませんが、離れてもらえますか? あなたの強い香水の匂いがスーツについて、愛しい婚約者に誤解されたくないんですよ」
「えっ? 婚約者……? って、このビルの中にいる人ですか? まさか……そんな」
『こんなハイスペックな人の婚約者がうちの会社にいるなんて……』
『誰? そんなすごい人いる?』
『そういえば、ITエンジニアの人が今日婚約を発表したって……』
『えー誰よ、それ』
『名前は聞いてないけど、かなりの美人だって噂だけど』
『確かにITエンジニアにものすごい美人がいるって聞いたことあるけど、まさかその人じゃないよね?』
『うそーっ!』
莉斗を狙ってる部署の社員たちに牽制できればと思ってきたが、他の部署にも莉斗の可愛さは知れ渡ってるようだな。
上層部連中が莉斗を守ってるから大丈夫だとは思うが、やっぱりちょうどいい機会だったかもな。
ロビーがザワザワとうるさくなってきたが、俺の耳に莉斗の可愛い声が飛び込んできて、莉斗がロビーに降りてきたとすぐにわかった。
パッとエレベーターの方を見ると、莉斗が可愛い顔をして俺の方を見ていた。
ああ、やっぱりいた。
仕事おわりの莉斗もやっぱり可愛い。
俺は莉斗に駆け寄り、
「莉斗、お疲れ。ずっと会いたかったよ」
と言って、すぐ莉斗の唇にキスをした。
もちろん周りにいる奴らには莉斗のキス顔が見えない位置を計算して。
その瞬間、ロビーに
『きゃーーーっ!!』というとんでもない声が響き渡り騒然となったがどうでもいい。
これで莉斗が俺のもので、俺が莉斗にメロメロだと知らしめることができたはずだ。
そして莉斗に手を出そうものなら、俺がどんな手を使ってでも報復できる財力を持っていると言うことも示せたはずだ。
莉斗の腰に手を回し、周りに聞こえるように
「結婚指輪を見に行こう」
と莉斗に声をかけ、さっと車に乗り込んだ。
これで明日にはあのビル中に莉斗の婚約話と相手が俺だと言うことも伝わる。
ふふっ。計算通りだな。
予約をしていたジュエリー店に到着し、莉斗をエスコートしながら店へと歩いていくと莉斗は少し緊張した様子で俺の手をキュッと握ってきた。
そんな可愛いことをしてくる莉斗ににやけながら、
「大丈夫だよ」
と声をかけ抱き寄せると莉斗はホッとしたように笑った。
店に入ると敷かれていた絨毯に足を取られそうになったようで俺の腕にしがみついてくる。
ああ、もう俺は何度莉斗の可愛い仕草にやられるんだろう。
我慢できずに莉斗の唇にちゅっとキスをすると
「人前だろ!」
と顔を真っ赤にして驚いていたが、何言っているんだ。
さっきも会社のロビーでやってるんだし、気にすることはない。
だって俺たちは婚約者なんだから。
そう言ってやると莉斗は周りにいたスタッフに目をやり、彼らが驚いていないことを確認するとホッとした表情をした。
きっと婚約者だから当然だと言うのを信じたんだろう。
ふふっ。これで思う存分イチャイチャできるな。
莉斗をショーケースの前に連れて行き、この中からなんでも選んでいいと言うと、値段が書いていないと心配そうにしていたが、莉斗のつけている指輪の値段に比べたらここにあるものなんて痛くも痒くもない。
それよりも莉斗が気に入ってくれたものをお揃いで一生つけたいんだ。
莉斗に俺の思いを伝えると莉斗はショーケースの中をキョロキョロと見始めた。
何か気になることでもあるのかと莉斗に尋ねると、
「俺……せっかく湊介がくれたこの指輪をずっとつけていたいから、これと重ね付けしても大丈夫なやつがいいんだけど、それってどんなやつ選べばいいのかな?」
と嬉しいことを言ってくれた。
結婚指輪だけでも嬉しいのに、婚約指輪も毎日つけていてくれるなんて。
俺は嬉しすぎてどうにかなってしまいそうだ。
俺はあまりの嬉しさに莉斗の左手の薬指にちゅっとキスをして、可愛く驚く莉斗に笑顔を見せながら、スタッフに重ね付けしても似合う指輪をいくつか出してもらった。
スタッフが出してくれた5つの指輪、そのうちの一つは俺がいいなと気に入っていたものだ。
それを覚えてくれていたスタッフが選択肢に入れてくれた。
でも、俺は莉斗が選んでくれるならどれでも嬉しいんだ。
「湊介、俺これがいい。これ、湊介に一番似合いそうだよ」
莉斗は5種類の指輪の中から、自分が好きなものではなく俺に似合うものを選んでくれた。
しかも、それは俺が莉斗に似合いそうだと気に入っていた指輪。
ああ、やっぱり俺たちはどこまでも一緒だ。
莉斗にそのことを言うと莉斗は嬉しそうに笑ってくれた。
お互いに指輪に入れる文字を決め、俺は莉斗の指輪に
<YOURS FOREVER>
と刻印してもらうことにした。
莉斗は悩みまくった上で、
「俺、これしか考えられなかった……」
と言いながら、刻印してもらう文字を見せてくれた。
それには
<ALWAYS TOGETHER >
と書かれていた。
俺はそれを見て思わず泣きそうになった。
莉斗がこれしか考えられないって……俺と莉斗が一緒にいない人生が考えられないってことじゃないか。
俺は莉斗にどれだけ愛されてるんだろう……こんな幸せで怖いくらいだ。
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