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番外編
体力テスト
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二人の高校時代のお話です。
きっとこんなこともあっただろうなと思いながら書いてみました。
楽しんでいただければ嬉しいです♡
* * *
「あーあ。今日の体力テスト、嫌だなぁ……」
更衣室に向かっている途中で、莉斗が憂鬱そうに言い出した。
そう、今日は年に一度の体力テストの日。
高校生の俺たちは、握力・上体起こし・長座体前屈・反復横とび・50m走・立ち幅とび・ハンドボール投げ・20mシャトルランの8項目をすることになっている。
うちの高校では午前と午後に分かれて体力テストをするのだが、俺たちのクラスは午前中に決まっている。
俺としては午前中まるまるテストで潰れるのは楽でいいし、それにずっと莉斗と一緒に過ごせるのが何よりも楽しい。
「そうか? 楽勝だろ」
「そりゃあ、湊介はなんでも余裕でこなせるからいいけどさ。俺は身体も硬いし、体力ないし、苦手だもん」
少し拗ねた様子で言ってくるのは俺がスポーツが得意なのを知っているからだ。
そんなところも可愛いと思いながら、
「大丈夫、できる範囲でいいんだからな。頑張ったら、学食でプリン奢ってやるよ」
と言ってやると、途端に目を輝かせて
「本当? わぁー、それなら頑張れそう!!」
と満面の笑みを見せてくれる。
「じゃあ、早く着替えに行こう!」
さっきまでの憂鬱そうな顔はどこへやら。
本当に可愛い。
みんなが吸い込まれるように入っていく更衣室に、莉斗が足を踏み入れた途端一気に静まり返る。
莉斗に向けられる邪な視線にイラッとしながら、莉斗を隠すように奥の場所に移動する。
だが莉斗はそんな周りの視線には全く気づく様子もなく、
「今日のプリン何かなぁ~」
と可愛い声をあげている。
うちの学食のプリンはミルクプリン、普通のプリン、抹茶プリンをランダムに出しているからどれがくるかは行ってみなければわからない。
「湊介は抹茶プリンが好きだから、抹茶だったら一緒に食べられるね」
「あ、ああ。そうだな」
ウキウキとプリンの話を続けている莉斗の隣で、俺は周りの奴らに威嚇の視線を浴びせ続ける。
奴らが怯んだ隙に、俺の身体で隠しながら莉斗を体操服に着替えさせる。
本当はじっくりと着替えを堪能したいところだが、莉斗を奴らのおかずに提供するわけにはいかないからな。
この着替えだけがいつも神経を使わされる。
なんせ、当の本人が全く気にせずに脱ごうとするものだから大変なのだ。
なんとか今日も無事に莉斗を狼たちの視線から守り抜き、着替えを済ませた。
女子たちは先に運動場でやるテストを行い、俺たちは体育館でのテストをすることになっているため、体育館に向かった。
「じゃあ、記録を記入するために二人一組になってくれ」
体育教師がそう言った途端、莉斗の周りにたくさんの人が群がってくる。
「青葉ーっ、俺とペアになろうぜ」
「いや、俺と組もうよ!」
「いや、俺だ! たまには四ノ宮以外と組んでもいいだろ?」
なんて口々に誘ってくるけれど、莉斗が俺以外をペアに選ぶわけがないだろう。
ワンチャンを狙ってるのかもしれないがそんなチャンスは未来永劫くるわけない。
「ごめん、俺……湊介とペアがいい。湊介、いい?」
「ああ、もちろんだよ。莉斗」
そういうと、莉斗が満面の笑みで俺を見上げる。
その表情に群がってきていた奴らはがっかりと項垂れながら去っていくんだ。
「よーし、みんなペアが決まったな。それじゃあ、握力測定からやるぞ」
体育教師がそれぞれのペアに握力測定器を配っていく。
「莉斗からするか?」
「ううん、湊介からやって」
「ふふっ。わかったよ」
莉斗の前で恥ずかしい記録は出せないからな。
「くっ――!!!」
「うわぁー!! すごいっ、すごいっ!!」
莉斗の褒めてくれる声に実力以上の力が出た気がする。
測定器を見てみると、結果は利き腕である右手が80kg。左手でも75kg出ている。
確か、高校生男子の平均が40kgだから悪くない数字だな。
「湊介っ、すごすぎだよ!!」
「莉斗が応援してくれたからだよ。次は莉斗の番だな。無理しないでいいからな」
記録用紙を書き終わった莉斗に測定器を渡すと、それだけで重そうにしている。
さて、莉斗はどれくらいだろうな。
莉斗が測定器を持ち、緊張した様子で測定器を握りしめる。
「んっん――っ、んぅーーっ、ああっ!!」
「――っ!!!」
なんだ、これ。
クソエロい。
真っ赤な顔をして、しかもあの声……。
ハッとして周りを見れば、みんな股間を押さえながら茫然と莉斗を見つめてる。
くそっ!! あの声をみんなに聞かれてしまった。
その怒りで威圧感たっぷりに睨みを効かせると、みんなその場に座り込んでいく。
「そう、すけぇ……おれの、どうだった?」
「あ、ああ。頑張ってたよ!! どれどれ、結果は?」
見れば、23kg……。
「ええー、あんなに頑張ったのに……湊介の半分もないんだけど……」
「大丈夫だよ、こういうのは比べるものじゃないんだからな。先生! 次の測定に移っていいですか?」
「あ、ああ。次は上体起こしだぞ」
がっかりした様子の莉斗とは対照的に俺はもう次の上体起こしのことで頭がいっぱいになっていた。
「湊介、測るよ」
正直俺の計測はもうどうでもいいんだ。
だって、莉斗のがエロさしか感じないんだから。
上体起こしは膝を立てて仰向けに寝転び、胸の上に腕をクロスして置くと、莉斗が俺の足が動かないように膝の後ろに手を回して抱きついてくれる。
膝に莉斗の胸が当たり、足首に近い脛のあたりに莉斗の可愛い感触がする。
これ、ものすごくいい体勢じゃないか?
反応してしまわないようにしないとな。
「30秒間、はじめっ!!」
体育教師の声掛けで、一斉に始まった。
身体を起こすたびに莉斗の顔が間近に見られるとなれば、頑張らないわけがない。
「湊介っ、頑張れ!!」
そんな応援のおかげで、俺は45回の記録を出した。
「湊介っ、すごいよー!!」
莉斗は自分のことのように喜んでくれているが、俺はまた莉斗の可愛い声がみんなに聞かれそうで心配になる。
仰向けで膝を立てた莉斗に抱きつくと、ふわっといい匂いが漂ってくる。
昂りそうになるのが莉斗にバレないように腰をスッと引いておいた。
「交代して30秒、よーい、はじめっ!」
「くぅっ――! んんーーっ!! んっん――っ!!! あぁーっ!! もぅ、だめぇ――っ!!!」
「……………………」
エロすぎだろっ。
汗流しながら、真っ赤な顔で、可愛い声で喘いで……。
周りを見れば、またみんな股間を押さえまくってる。
それどころか鼻血を出している奴らまでいる。
怒りの威圧を放って睨みつければ、みんなその場に崩れ落ちた。
「はぁーっ、はぁーつ。俺、何回できた?」
「えっと、5回、かな……」
「ええー、あれだけ頑張ったのに……ショック」
「大丈夫だって。やることに意義があるんだからな」
莉斗は疲れすぎているからか、周りが全然目に入っていないみたいで助かった。
その後も莉斗の可愛い声と周りへの威圧とも闘いながら、なんとか体力テストをこなした。
後日送られてきた俺のテスト結果は全国一位。
しかし体育館で俺たちと一緒に受けた奴らのテスト結果が全員底辺レベルだったことがわかり、体育教師がその理由を考えて、翌年からは俺と莉斗だけ別場所での計測となってしまった。
それはそうだろう。
あんな可愛い声を聞いていたら、本来の力が出せるはずがない。
俺としては莉斗の真っ赤な顔も可愛い声も聞かせずにすんで万々歳だった。
もちろん莉斗と二人っきりで受けた俺の体力テストは三年間全国一位だったことは言うまでもない。
きっとこんなこともあっただろうなと思いながら書いてみました。
楽しんでいただければ嬉しいです♡
* * *
「あーあ。今日の体力テスト、嫌だなぁ……」
更衣室に向かっている途中で、莉斗が憂鬱そうに言い出した。
そう、今日は年に一度の体力テストの日。
高校生の俺たちは、握力・上体起こし・長座体前屈・反復横とび・50m走・立ち幅とび・ハンドボール投げ・20mシャトルランの8項目をすることになっている。
うちの高校では午前と午後に分かれて体力テストをするのだが、俺たちのクラスは午前中に決まっている。
俺としては午前中まるまるテストで潰れるのは楽でいいし、それにずっと莉斗と一緒に過ごせるのが何よりも楽しい。
「そうか? 楽勝だろ」
「そりゃあ、湊介はなんでも余裕でこなせるからいいけどさ。俺は身体も硬いし、体力ないし、苦手だもん」
少し拗ねた様子で言ってくるのは俺がスポーツが得意なのを知っているからだ。
そんなところも可愛いと思いながら、
「大丈夫、できる範囲でいいんだからな。頑張ったら、学食でプリン奢ってやるよ」
と言ってやると、途端に目を輝かせて
「本当? わぁー、それなら頑張れそう!!」
と満面の笑みを見せてくれる。
「じゃあ、早く着替えに行こう!」
さっきまでの憂鬱そうな顔はどこへやら。
本当に可愛い。
みんなが吸い込まれるように入っていく更衣室に、莉斗が足を踏み入れた途端一気に静まり返る。
莉斗に向けられる邪な視線にイラッとしながら、莉斗を隠すように奥の場所に移動する。
だが莉斗はそんな周りの視線には全く気づく様子もなく、
「今日のプリン何かなぁ~」
と可愛い声をあげている。
うちの学食のプリンはミルクプリン、普通のプリン、抹茶プリンをランダムに出しているからどれがくるかは行ってみなければわからない。
「湊介は抹茶プリンが好きだから、抹茶だったら一緒に食べられるね」
「あ、ああ。そうだな」
ウキウキとプリンの話を続けている莉斗の隣で、俺は周りの奴らに威嚇の視線を浴びせ続ける。
奴らが怯んだ隙に、俺の身体で隠しながら莉斗を体操服に着替えさせる。
本当はじっくりと着替えを堪能したいところだが、莉斗を奴らのおかずに提供するわけにはいかないからな。
この着替えだけがいつも神経を使わされる。
なんせ、当の本人が全く気にせずに脱ごうとするものだから大変なのだ。
なんとか今日も無事に莉斗を狼たちの視線から守り抜き、着替えを済ませた。
女子たちは先に運動場でやるテストを行い、俺たちは体育館でのテストをすることになっているため、体育館に向かった。
「じゃあ、記録を記入するために二人一組になってくれ」
体育教師がそう言った途端、莉斗の周りにたくさんの人が群がってくる。
「青葉ーっ、俺とペアになろうぜ」
「いや、俺と組もうよ!」
「いや、俺だ! たまには四ノ宮以外と組んでもいいだろ?」
なんて口々に誘ってくるけれど、莉斗が俺以外をペアに選ぶわけがないだろう。
ワンチャンを狙ってるのかもしれないがそんなチャンスは未来永劫くるわけない。
「ごめん、俺……湊介とペアがいい。湊介、いい?」
「ああ、もちろんだよ。莉斗」
そういうと、莉斗が満面の笑みで俺を見上げる。
その表情に群がってきていた奴らはがっかりと項垂れながら去っていくんだ。
「よーし、みんなペアが決まったな。それじゃあ、握力測定からやるぞ」
体育教師がそれぞれのペアに握力測定器を配っていく。
「莉斗からするか?」
「ううん、湊介からやって」
「ふふっ。わかったよ」
莉斗の前で恥ずかしい記録は出せないからな。
「くっ――!!!」
「うわぁー!! すごいっ、すごいっ!!」
莉斗の褒めてくれる声に実力以上の力が出た気がする。
測定器を見てみると、結果は利き腕である右手が80kg。左手でも75kg出ている。
確か、高校生男子の平均が40kgだから悪くない数字だな。
「湊介っ、すごすぎだよ!!」
「莉斗が応援してくれたからだよ。次は莉斗の番だな。無理しないでいいからな」
記録用紙を書き終わった莉斗に測定器を渡すと、それだけで重そうにしている。
さて、莉斗はどれくらいだろうな。
莉斗が測定器を持ち、緊張した様子で測定器を握りしめる。
「んっん――っ、んぅーーっ、ああっ!!」
「――っ!!!」
なんだ、これ。
クソエロい。
真っ赤な顔をして、しかもあの声……。
ハッとして周りを見れば、みんな股間を押さえながら茫然と莉斗を見つめてる。
くそっ!! あの声をみんなに聞かれてしまった。
その怒りで威圧感たっぷりに睨みを効かせると、みんなその場に座り込んでいく。
「そう、すけぇ……おれの、どうだった?」
「あ、ああ。頑張ってたよ!! どれどれ、結果は?」
見れば、23kg……。
「ええー、あんなに頑張ったのに……湊介の半分もないんだけど……」
「大丈夫だよ、こういうのは比べるものじゃないんだからな。先生! 次の測定に移っていいですか?」
「あ、ああ。次は上体起こしだぞ」
がっかりした様子の莉斗とは対照的に俺はもう次の上体起こしのことで頭がいっぱいになっていた。
「湊介、測るよ」
正直俺の計測はもうどうでもいいんだ。
だって、莉斗のがエロさしか感じないんだから。
上体起こしは膝を立てて仰向けに寝転び、胸の上に腕をクロスして置くと、莉斗が俺の足が動かないように膝の後ろに手を回して抱きついてくれる。
膝に莉斗の胸が当たり、足首に近い脛のあたりに莉斗の可愛い感触がする。
これ、ものすごくいい体勢じゃないか?
反応してしまわないようにしないとな。
「30秒間、はじめっ!!」
体育教師の声掛けで、一斉に始まった。
身体を起こすたびに莉斗の顔が間近に見られるとなれば、頑張らないわけがない。
「湊介っ、頑張れ!!」
そんな応援のおかげで、俺は45回の記録を出した。
「湊介っ、すごいよー!!」
莉斗は自分のことのように喜んでくれているが、俺はまた莉斗の可愛い声がみんなに聞かれそうで心配になる。
仰向けで膝を立てた莉斗に抱きつくと、ふわっといい匂いが漂ってくる。
昂りそうになるのが莉斗にバレないように腰をスッと引いておいた。
「交代して30秒、よーい、はじめっ!」
「くぅっ――! んんーーっ!! んっん――っ!!! あぁーっ!! もぅ、だめぇ――っ!!!」
「……………………」
エロすぎだろっ。
汗流しながら、真っ赤な顔で、可愛い声で喘いで……。
周りを見れば、またみんな股間を押さえまくってる。
それどころか鼻血を出している奴らまでいる。
怒りの威圧を放って睨みつければ、みんなその場に崩れ落ちた。
「はぁーっ、はぁーつ。俺、何回できた?」
「えっと、5回、かな……」
「ええー、あれだけ頑張ったのに……ショック」
「大丈夫だって。やることに意義があるんだからな」
莉斗は疲れすぎているからか、周りが全然目に入っていないみたいで助かった。
その後も莉斗の可愛い声と周りへの威圧とも闘いながら、なんとか体力テストをこなした。
後日送られてきた俺のテスト結果は全国一位。
しかし体育館で俺たちと一緒に受けた奴らのテスト結果が全員底辺レベルだったことがわかり、体育教師がその理由を考えて、翌年からは俺と莉斗だけ別場所での計測となってしまった。
それはそうだろう。
あんな可愛い声を聞いていたら、本来の力が出せるはずがない。
俺としては莉斗の真っ赤な顔も可愛い声も聞かせずにすんで万々歳だった。
もちろん莉斗と二人っきりで受けた俺の体力テストは三年間全国一位だったことは言うまでもない。
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