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番外編
直の部屋で
<side遥>
突然、子どもたちから悠臣さんとのことをバラされてびっくりした。
それ以上に恥ずかしかったけれど、磯山家の皆さんが優しくてホッとしてしまった。
「遥と西条さんが幸せだと僕も自分のことのように嬉しいよ」
直の言葉が本心だとわかる。それがさらに僕を喜ばせてくれる。
ケーキを食べ終わって、悠臣さんたちが片付けを、おじいさまたちや絢斗さんたちが子どもたちと遊んでくれている間、僕は直とソファに座ってのんびりとおしゃべりタイム。
「でも、本当に今日子どもたちを泊まらせちゃっていいの?」
「大丈夫。ふーちゃんも毅パパもいつ泊まりに来てくれるかって、すごく楽しみにしていたから安心して預けていいよ」
磯山さんのご両親と直がすごく仲がいいというのが伝わってくる。
ここまで言ってくれるなら、今日は気にせずお任せしようかな。
「それにしても今日、遥たちから連絡が来てよかったよ。あまりにもタイミング良すぎてびっくりしたけど」
「タイミング、ってどういう意味?」
「今度会った時、遥に渡そうと思って注文していたものが、遥たちが来る前に届いたばっかりだったんだよ」
「注文、って……えっ、そんなの悪いよ」
何をくれるつもりなのかわからないけど、誕生日でもなんでもない日に贈り物をもらうなんて……
「気にしないでいいよ。僕とカールのと、一緒に頼むついでだったから」
「直とカールのと? それって、何?」
「口で説明するより、自分の目で見たほうがわかりやすいかも。ちょっと来て」
「え、ちょっ――」
直に手を取られ、リビングを出る。
長く続いた廊下を進み、どこかの部屋に入った。
「ここって、直の部屋?」
客間なのかもと思ったけれど、それにしては直っぽいものたちで溢れている。
「うん。僕の部屋というか、今は昇さんと二人の部屋だけど。いつでも来て泊まれるようにいろいろ置いてるんだ」
そうあっけらかんと話す直にちょっと驚いた。
これだけ広い家だから、直たちの部屋があっても不思議じゃないけれど、おじいさんの家に自分の部屋があるってやっぱりすごいことだよね……
僕の家庭環境が特殊だってこともあるけれど、磯山家は家族の繋がりが深くて羨ましく感じられる。
「遥。そこに座ってー」
畳間に置かれたふわふわのラグの上に座らせてもらうと、直が少し大きな箱を僕の目の前に置いた。
「開けてみてー」
「う、うん」
なんだか、ドキドキする。
悠臣さんもよく、洋服やらお菓子やら僕が使うものをプレゼントしてくれるけれど、友人からの贈り物は今までなかなかなかったからな。
箱を開けると、薄葉紙に包まれたものが現れた。
なんだかこれだけで高級感がある。
その包みを丁寧に外すと、出てきたのはなんとも薄い布。
そっと触れてみるとその手触りでシルクだとわかる。
「これ、何?」
そう尋ねても、直は微笑むだけ。
「広げてみたらわかるよ」
意味深な笑顔を向けられて、ドキドキする。
雑に扱ったらすぐに破れてしまいそうなほど繊細な布を広げる。
「えっ!」
思わず大きな声が出た。
「こ、これ……」
どうみても女性用の下着。
しかもその下着越しに棚に並んだぬいぐるみが見える。
それほどの透け感のある下着は、多分太ももの中ほどまで丈があるかどうかの短さな上に、背中が大きくあいている。
「ベビードールっていうんだって。遥、知ってた?」
「し、知ってはいるけど……」
家事代行でさまざまな家に行く。
基本的に女性のお客さまは、下着は自分で洗う人が多いから僕が洗うことはないけれど、全く気にしない人もいる。
洗ってと言われれば下着だろうがなんだろうが僕も気にせずに洗う。だから、女性用の下着の種類は知識としては知っている。
「でも、なんで僕に、これを……?」
「遥が着たら西条さんが喜ぶと思って」
「えっ? 僕?」
思わぬ提案に驚きしかない。
「いやいやいや、ないって」
「えー、絶対喜ぶと思うよ。だって、昇さんも村山さんもすごく喜ぶよ」
「っ!」
さらりと直からそんな言葉が出てきて、僕の顔は一気に熱くなってしまった。
突然、子どもたちから悠臣さんとのことをバラされてびっくりした。
それ以上に恥ずかしかったけれど、磯山家の皆さんが優しくてホッとしてしまった。
「遥と西条さんが幸せだと僕も自分のことのように嬉しいよ」
直の言葉が本心だとわかる。それがさらに僕を喜ばせてくれる。
ケーキを食べ終わって、悠臣さんたちが片付けを、おじいさまたちや絢斗さんたちが子どもたちと遊んでくれている間、僕は直とソファに座ってのんびりとおしゃべりタイム。
「でも、本当に今日子どもたちを泊まらせちゃっていいの?」
「大丈夫。ふーちゃんも毅パパもいつ泊まりに来てくれるかって、すごく楽しみにしていたから安心して預けていいよ」
磯山さんのご両親と直がすごく仲がいいというのが伝わってくる。
ここまで言ってくれるなら、今日は気にせずお任せしようかな。
「それにしても今日、遥たちから連絡が来てよかったよ。あまりにもタイミング良すぎてびっくりしたけど」
「タイミング、ってどういう意味?」
「今度会った時、遥に渡そうと思って注文していたものが、遥たちが来る前に届いたばっかりだったんだよ」
「注文、って……えっ、そんなの悪いよ」
何をくれるつもりなのかわからないけど、誕生日でもなんでもない日に贈り物をもらうなんて……
「気にしないでいいよ。僕とカールのと、一緒に頼むついでだったから」
「直とカールのと? それって、何?」
「口で説明するより、自分の目で見たほうがわかりやすいかも。ちょっと来て」
「え、ちょっ――」
直に手を取られ、リビングを出る。
長く続いた廊下を進み、どこかの部屋に入った。
「ここって、直の部屋?」
客間なのかもと思ったけれど、それにしては直っぽいものたちで溢れている。
「うん。僕の部屋というか、今は昇さんと二人の部屋だけど。いつでも来て泊まれるようにいろいろ置いてるんだ」
そうあっけらかんと話す直にちょっと驚いた。
これだけ広い家だから、直たちの部屋があっても不思議じゃないけれど、おじいさんの家に自分の部屋があるってやっぱりすごいことだよね……
僕の家庭環境が特殊だってこともあるけれど、磯山家は家族の繋がりが深くて羨ましく感じられる。
「遥。そこに座ってー」
畳間に置かれたふわふわのラグの上に座らせてもらうと、直が少し大きな箱を僕の目の前に置いた。
「開けてみてー」
「う、うん」
なんだか、ドキドキする。
悠臣さんもよく、洋服やらお菓子やら僕が使うものをプレゼントしてくれるけれど、友人からの贈り物は今までなかなかなかったからな。
箱を開けると、薄葉紙に包まれたものが現れた。
なんだかこれだけで高級感がある。
その包みを丁寧に外すと、出てきたのはなんとも薄い布。
そっと触れてみるとその手触りでシルクだとわかる。
「これ、何?」
そう尋ねても、直は微笑むだけ。
「広げてみたらわかるよ」
意味深な笑顔を向けられて、ドキドキする。
雑に扱ったらすぐに破れてしまいそうなほど繊細な布を広げる。
「えっ!」
思わず大きな声が出た。
「こ、これ……」
どうみても女性用の下着。
しかもその下着越しに棚に並んだぬいぐるみが見える。
それほどの透け感のある下着は、多分太ももの中ほどまで丈があるかどうかの短さな上に、背中が大きくあいている。
「ベビードールっていうんだって。遥、知ってた?」
「し、知ってはいるけど……」
家事代行でさまざまな家に行く。
基本的に女性のお客さまは、下着は自分で洗う人が多いから僕が洗うことはないけれど、全く気にしない人もいる。
洗ってと言われれば下着だろうがなんだろうが僕も気にせずに洗う。だから、女性用の下着の種類は知識としては知っている。
「でも、なんで僕に、これを……?」
「遥が着たら西条さんが喜ぶと思って」
「えっ? 僕?」
思わぬ提案に驚きしかない。
「いやいやいや、ないって」
「えー、絶対喜ぶと思うよ。だって、昇さんも村山さんもすごく喜ぶよ」
「っ!」
さらりと直からそんな言葉が出てきて、僕の顔は一気に熱くなってしまった。
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