イケメンスパダリ医師は天涯孤独な彼を放っておけない

波木真帆

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番外編

出発前夜※

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「空良、まだ荷物を見てるのか?」

リビングの入り口近くに置いている、さっき閉じたばかりのキャリーケースをまた開いてみている空良に声をかける。

「忘れ物がないか心配で……」

「ふふっ。初めての旅行で心配なのはわかるが大丈夫だよ。何か足りないものがあればあっちで買えばいい。あっちで二人でデートするのも楽しいぞ」

「わぁっ……寛人さんとデートできるんですか! 嬉しいっ!!」

こっちじゃ忙しくてなかなかデートに連れて行けなかったからな。
俺とデートできるだけでこんなにも喜んでくれるなんて……こっちじゃ寂しい思いをさせていたのかもしれないな。
大検にも受かったし、共テ共通テスト前に思いっきり楽しませてやるか。

さて、フランスに行く前に大事なことがある。

「なぁ、空良。大事なものを忘れていたんだけど……」

「えっ? やっぱり何か足りないものがありましたか?」

「ああ、空良が足りないんだ……」

「えっ? 僕……?」

「フランスに行く前に、たっぷりと空良を充電しておきたいんだけど、いい?」

「充電って……あっ!!」

ようやく俺の言っている意味を理解したのか、空良の顔がみるみるうちに赤くなっていく。
空良と初めて身体を繋げてからもう数えきれないほど愛し合っているというのに、まだこんなにも初々しい反応をしてくれる。

本当に空良は可愛くて仕方がない。

「空良……」

「んっ」

耳元で甘く囁くと、空良がピクリと身体を震わせる。

「ひ、ろと……さぁん……っ」

見れば、空良のズボンの下でもうすでに緩く押し上げているのがわかる。

「声だけで反応したのか?」

「だってぇ……っ」

「空良、自分で脱いで見せて」

俺の言葉に空良がその場でズボンと下着に手をかけ、ゆっくりと下ろしていく。

ああ……くそっ、本当にかわいいな。

恥じらいながらも自分でズボンと下着を下ろしていく空良の顔を見るだけで、俺のモノはすでに硬く昂りを増しているというのに、上着の裾がせっかくの空良の可愛いモノを隠してしまっている。

「空良、上着を少し捲って……」

そういうと、空良は俺の声に素直に応じて上着を捲った。

「見られて興奮したのか?」

さっきよりも角度をかえて勃ち上がっているのが見えて、そう言ってやると空良は真っ赤になりながら

「だってぇ……ひろと、さんがみてるから……どきどき、する……」

と教えてくれた。

ああ、こんなにかわいいのは世界中探しても空良だけだろうな。

「空良、おいで。舐めてやる」

流石に立ったままは辛いだろうと、抱き上げてリビングのソファーに座らせた。
寝室でなかったのは、俺がそこまで我慢できないからだ。

空良の足の間にしゃがみ込み、わざと空良をみながらパクリと根元まで咥えると

「ひゃぁーーっん」

可愛らしい嬌声をあげる。

空良は俺のと一緒に擦るのも好きだけど、舐めてあげたほうが感度はいいんだよな。
玉を揉みながら、口を窄めて上下に動かしてやると、

「ああっ……っもぅ、で、でちゃぅ……ひろ、と……さぁん……っああっ!!!」

あっという間に俺の口内に蜜を弾けさせた。

空良のを知るまではこれを飲むなんて考えられなかったが、空良のなら何度でも飲みたいとさえ思ってしまう。
やはり最愛の相手とはそういうものなのだろう。

口内でじっくりと味わいながら、ごくりと飲み干すと空良は嬉しそうに俺をみていた。

「空良、気持ちよかったか?」

「はい……きもち、よすぎて……おかしく、なりそうでした……」

「ふふっ。おかしくなっていいよ。空良は俺のだから……」

「ひろと、さん……っ、ぼくも……みつ、のみたいです……っ」

あいつらに鬼畜だなんだと言われようが、空良にこうしてねだられてやってもらわないわけにはいかない。
すでに俺のは下着の中でとんでもない大きさにまで昂っているんだから。

「じゃあ、頼むよ」

俺の言葉に空良は嬉しそうに俺の前を寛げ、下着から俺の昂りを取り出した。

「ふふっ、おっきぃ……」

小さな舌を出して、嬉しそうに舐める空良を眺めながらますます昂りは増していく。

根元をこすりながら、口を思いっきり開け俺のを咥えるが、空良の小さな口には先端の張り出した部分しか入らない。
それでも十分気持ちがいい。

「ああ、空良。いいよ、気持ちいい……」

頭を撫でながらそう言ってやると、空良は俺のを咥えたまま嬉しそうに顔を見上げる。

「――っ!!」

その表情がクるんだよな。
ある意味、それがスイッチなのかもしれない。

気づけば、俺は空良の耳の横を両手で押さえつけ、腰をガツガツと思いっきり振っていた。
空良の喉奥に当たる快感を忘れられず、ひたすら腰を振ると空良の口を出入りするグポッグポッという卑猥な音がさらに興奮を増していく。

イきそうになる瞬間、喉奥から少し引き抜き空良の舌の上で吐精すると、自分の想像より少し多めの白濁を溢したが、空良はそれを嬉しそうに飲み干した。

空良もだいぶ慣れてきたな、

空っぽになった口内を見せて嬉しそうに微笑む空良にまた滾りそうになるが、流石に今日はここでやめておこうか。

フランスではどんな痴態を見せてくれるか、今から楽しみでたまらない。
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