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番外編
<短編> 運命の糸
※今回は日本旅行編ではないので<番外編>に入れたのですが、分かりにくいという声をたくさんいただいたので一度最新話の方に移動することにします。
後ほど<番外編>の方に移動させます。よろしくお願いします。
もしもシリーズ 凌也と理央が同級生で早くに引き取られていたら……の感想で
エヴァンと弓弦verが見てみたいとリクエストいただいてちょっと面白そうかもと思って書いてみました。
ニコラと天音を書くのが楽しくなって肝心の弓弦とエヴァンがちょこっとになっちゃいましたが楽しんでいただけると嬉しいです。需要があれば可愛い二人の続きを書いてみようかなと思っています。
楽しんでいただけると嬉しいです♡
* * *
<side天音>
『ああ、アマネ。無理をしてはいけないよ』
いつもこうして優しい手を差し伸べてくれる彼は、私の愛しい旦那さまのニコラ。
私のお腹には今、この愛しいニコラとの赤ちゃんがいる。性別は男の子らしい。
つい先日臨月を迎えたからいつ生まれてもおかしくないのだけど、私のお腹は周りの妊婦さんよりも随分と小さい。
一ヶ月半前にニコラの弟・リオネルとその奥さんのエリサのところにも男の子が生まれたけれど、エリサが臨月を迎えた頃を随分とお腹が大きかった。
それもそのはず、生まれてきた赤ちゃんは四千グラムを超える大きな赤ちゃんだったのだから。
翌日会わせてもらった時には周りの赤ちゃんと比べると驚くほど大きく見えた。
私はエリサと比べると随分身長も低いし、身体も小さい。
その上つわりもつい先日まであって大変だったから、ニコラがこんなにも心配してくれているんだろう。
『ニコラ。名前はもう決めました?』
性別がわかってすぐにニコラは自分に名付けを任せて欲しいと言ってきた。
フランスで由緒ある家柄のロレーヌ家だからきっと名付けにも代々続いているルールというか掟のようなものがあるのだろうと思い、私はニコラに一任した。それからずっと考えてくれていたみたい。
もう臨月に入っていつ生まれてもおかしくないから尋ねてみた。
お腹の赤ちゃんはどんな名前になるのだろう?
『ああ、これで勉強したよ』
ニコラが笑顔でテーブルの上にある本を掲げた。
『えっ、これ……』
ニコラの手にあるのは、日本語の名付けの本。
『日本人の名前の漢字には大きな意味を持つだろう? もちろんフランスの名前にもそれぞれに意味はあるけれど、日本の名前は奥が深い。以前、アマネの名前の意味を尋ねたことがあるのを覚えているかい?』
『ええ、もちろん』
忘れるわけがない。
天には運命という意味合いがある。心を打つ美しい音が素晴らしい運命に巡り合わせてくれるように……両親がそう願いを込めて私に名付けてくれた。ヴァイオリンと出会い、ニコラの音に触れた時、私はその運命に巡り合った。
名前がニコラとの縁を繋いでくれたのかもしれない。
『あのとき、なんて素晴らしい名前なのだと感動したんだ。だから、私も子どもの名前には漢字由来のものをつけようと思って勉強したんだ』
『ニコラ……』
そこまで考えてくれていたなんて……私はなんて幸せなんだろう。
『私が選んだ名前を聞いてくれ』
『ええ。私たちの赤ちゃんはどんな名前なの?』
その質問にニコラはテーブルの上の額縁を手に取り、見せてくれた。
『これだよ』
<弓弦>
慣れない漢字を一画ずつ必死に書いてくれたんだろう。
お世辞にも綺麗とは言えない文字だけど、それでもニコラの気持ちが伝わってくる。
『ゆ、づる……』
『ああ、ユヅルだ。私とアマネの子どもにはこの名前しか思いつかなかった』
ヴァイオリン奏者にとって弓も弦もなくてはならない大切なもの。私とニコラにとって赤ちゃんも同じ存在だということ。その赤ちゃんには、楽器の弦が美しい音を奏でるように自分の音色を響かせて生きてほしい。
そう願いを込めたと教えてくれた。
『すごくいい名前だわ! ねぇ、弓弦。パパが素敵な名前をつけてくれたわよ』
私は嬉しくてお腹に話しかけた。するとまるで返事でもするかのようにぽこ、ぽことお腹を蹴ってくる。
『お腹の赤ちゃんもニコラがつけた名前が気に入ったみたい』
『おお、よかった。 notre mignon bébé. 会えるのを楽しみにしているよ』
ニコラが私のお腹にキスをして数日後、待ちに待っていた赤ちゃんとの対面がやってきた。
ロレーヌ家のかかりつけ病院でニコラが立ち合いをしてくれての出産。
生まれてすぐに涙を流したニコラが私に『可愛い赤ちゃんを産んでくれてありがとう』と言ってくれた。
生まれたての赤ちゃんとしばらく三人で過ごし、私にも赤ちゃんにも何の問題もなく三日で退院。
その後は自宅で過ごすことになった。
動けない私は授乳のみ。それ以外はニコラと義両親。そして執事のジュールさんが手伝ってくれた。
ニコラが無理をしてはいけないと私を甘えさせてくれるから、それに甘えてほとんど動かずに生活したおかげで二週間も経つころには出産前と変わらずに動けるようになっていた。
そうして、弓弦の誕生一ヶ月。
義両親とリオネル、エリサ夫妻がお祝いの会を開いてくれた。
もちろん、二人の赤ちゃんのエヴァンも一緒に。
『アマネ。おめでとう』
『ありがとう。エリサ』
ハグしてくれるけれど、すぐにリオネルとニコラが私たちを引き離してくる。
本当に兄弟揃って嫉妬深いんだから。
『これ、お祝いのウサギ耳がついたもふもふコート。これから寒くなるから外に出かけるときはぜひ着せてあげて。少し大きめだけど赤ちゃんはすぐ大きくなるから』
『わぁ! ありがとう! すっごく可愛いわ!』
すぐに着せたいというと、ニコラは弓弦がいる場所の空調の温度を整えてくれた。
もらったコートを弓弦に着せていると、エリサがエヴァンを連れてきてくれた。
『実は可愛すぎてエヴァンにも買ったの。でもエヴァンにウサギは可愛すぎるから狼よ』
そう笑って見せてくれた小さな狼はとても可愛かった。
『あらあら、ちいさなウサギを食べないでね』
そんな冗談を言いながら、ウサギ耳付きのコートを着た弓弦を抱き上げてエリサとエヴァンに見せる。
『あーっ。あーっ!!』
弓弦をじっと見つめた途端、突然エヴァンが手足をバタバタさせて騒ぎ出した。
『エヴァン、どうしたの?』
エリサが一生懸命宥めるけれど全くおとなしくなる気配がない。
『ごめんなさい。少し休ませてもいいかしら?』
『ええ。もちろん。弓弦と一緒に寝かせるといいわ』
『でもエヴァンが叩いたりしないかしら?』
『大丈夫。少し離したらいいわ』
そう言ってエリサを安心させる。エリサが弓弦が寝ていた少し大きめのベビーベッドにエヴァンを寝かせると途端に静かになった。
『ほら、きっと眠たかったのよ』
『いっぱい眠ってきたんだけどね』
エリサとそんな話をしていると、エヴァンが一生懸命弓弦に向かって手を伸ばしている。
『珍しいわね。他の赤ちゃんが気になるなんて』
『従兄弟だってわかっているのかもよ』
『そうかしら』
エヴァンは周りのものにあまり興味を持たないらしいと話していたから、弓弦に興味を持ったことにエリサは驚いているみたい。せっかくの興味を邪魔したくなくて、そっと弓弦をエヴァンに近づけてあげた。
すると、エヴァンは弓弦の身体を優しく撫で、嬉しそうに笑う。
『あら、エヴァンが嬉しそう。笑ってるわ。リオネルも見て!』
エリサの声にみんなが二人の元に集まってくる。
弓弦とエヴァンは私たちに見守られるように、可愛い笑顔を振りまいていた。
まさかこの出会いが、二人の愛の人生の始まりだなんてここにいる誰も夢にも思っていなかった。
後ほど<番外編>の方に移動させます。よろしくお願いします。
もしもシリーズ 凌也と理央が同級生で早くに引き取られていたら……の感想で
エヴァンと弓弦verが見てみたいとリクエストいただいてちょっと面白そうかもと思って書いてみました。
ニコラと天音を書くのが楽しくなって肝心の弓弦とエヴァンがちょこっとになっちゃいましたが楽しんでいただけると嬉しいです。需要があれば可愛い二人の続きを書いてみようかなと思っています。
楽しんでいただけると嬉しいです♡
* * *
<side天音>
『ああ、アマネ。無理をしてはいけないよ』
いつもこうして優しい手を差し伸べてくれる彼は、私の愛しい旦那さまのニコラ。
私のお腹には今、この愛しいニコラとの赤ちゃんがいる。性別は男の子らしい。
つい先日臨月を迎えたからいつ生まれてもおかしくないのだけど、私のお腹は周りの妊婦さんよりも随分と小さい。
一ヶ月半前にニコラの弟・リオネルとその奥さんのエリサのところにも男の子が生まれたけれど、エリサが臨月を迎えた頃を随分とお腹が大きかった。
それもそのはず、生まれてきた赤ちゃんは四千グラムを超える大きな赤ちゃんだったのだから。
翌日会わせてもらった時には周りの赤ちゃんと比べると驚くほど大きく見えた。
私はエリサと比べると随分身長も低いし、身体も小さい。
その上つわりもつい先日まであって大変だったから、ニコラがこんなにも心配してくれているんだろう。
『ニコラ。名前はもう決めました?』
性別がわかってすぐにニコラは自分に名付けを任せて欲しいと言ってきた。
フランスで由緒ある家柄のロレーヌ家だからきっと名付けにも代々続いているルールというか掟のようなものがあるのだろうと思い、私はニコラに一任した。それからずっと考えてくれていたみたい。
もう臨月に入っていつ生まれてもおかしくないから尋ねてみた。
お腹の赤ちゃんはどんな名前になるのだろう?
『ああ、これで勉強したよ』
ニコラが笑顔でテーブルの上にある本を掲げた。
『えっ、これ……』
ニコラの手にあるのは、日本語の名付けの本。
『日本人の名前の漢字には大きな意味を持つだろう? もちろんフランスの名前にもそれぞれに意味はあるけれど、日本の名前は奥が深い。以前、アマネの名前の意味を尋ねたことがあるのを覚えているかい?』
『ええ、もちろん』
忘れるわけがない。
天には運命という意味合いがある。心を打つ美しい音が素晴らしい運命に巡り合わせてくれるように……両親がそう願いを込めて私に名付けてくれた。ヴァイオリンと出会い、ニコラの音に触れた時、私はその運命に巡り合った。
名前がニコラとの縁を繋いでくれたのかもしれない。
『あのとき、なんて素晴らしい名前なのだと感動したんだ。だから、私も子どもの名前には漢字由来のものをつけようと思って勉強したんだ』
『ニコラ……』
そこまで考えてくれていたなんて……私はなんて幸せなんだろう。
『私が選んだ名前を聞いてくれ』
『ええ。私たちの赤ちゃんはどんな名前なの?』
その質問にニコラはテーブルの上の額縁を手に取り、見せてくれた。
『これだよ』
<弓弦>
慣れない漢字を一画ずつ必死に書いてくれたんだろう。
お世辞にも綺麗とは言えない文字だけど、それでもニコラの気持ちが伝わってくる。
『ゆ、づる……』
『ああ、ユヅルだ。私とアマネの子どもにはこの名前しか思いつかなかった』
ヴァイオリン奏者にとって弓も弦もなくてはならない大切なもの。私とニコラにとって赤ちゃんも同じ存在だということ。その赤ちゃんには、楽器の弦が美しい音を奏でるように自分の音色を響かせて生きてほしい。
そう願いを込めたと教えてくれた。
『すごくいい名前だわ! ねぇ、弓弦。パパが素敵な名前をつけてくれたわよ』
私は嬉しくてお腹に話しかけた。するとまるで返事でもするかのようにぽこ、ぽことお腹を蹴ってくる。
『お腹の赤ちゃんもニコラがつけた名前が気に入ったみたい』
『おお、よかった。 notre mignon bébé. 会えるのを楽しみにしているよ』
ニコラが私のお腹にキスをして数日後、待ちに待っていた赤ちゃんとの対面がやってきた。
ロレーヌ家のかかりつけ病院でニコラが立ち合いをしてくれての出産。
生まれてすぐに涙を流したニコラが私に『可愛い赤ちゃんを産んでくれてありがとう』と言ってくれた。
生まれたての赤ちゃんとしばらく三人で過ごし、私にも赤ちゃんにも何の問題もなく三日で退院。
その後は自宅で過ごすことになった。
動けない私は授乳のみ。それ以外はニコラと義両親。そして執事のジュールさんが手伝ってくれた。
ニコラが無理をしてはいけないと私を甘えさせてくれるから、それに甘えてほとんど動かずに生活したおかげで二週間も経つころには出産前と変わらずに動けるようになっていた。
そうして、弓弦の誕生一ヶ月。
義両親とリオネル、エリサ夫妻がお祝いの会を開いてくれた。
もちろん、二人の赤ちゃんのエヴァンも一緒に。
『アマネ。おめでとう』
『ありがとう。エリサ』
ハグしてくれるけれど、すぐにリオネルとニコラが私たちを引き離してくる。
本当に兄弟揃って嫉妬深いんだから。
『これ、お祝いのウサギ耳がついたもふもふコート。これから寒くなるから外に出かけるときはぜひ着せてあげて。少し大きめだけど赤ちゃんはすぐ大きくなるから』
『わぁ! ありがとう! すっごく可愛いわ!』
すぐに着せたいというと、ニコラは弓弦がいる場所の空調の温度を整えてくれた。
もらったコートを弓弦に着せていると、エリサがエヴァンを連れてきてくれた。
『実は可愛すぎてエヴァンにも買ったの。でもエヴァンにウサギは可愛すぎるから狼よ』
そう笑って見せてくれた小さな狼はとても可愛かった。
『あらあら、ちいさなウサギを食べないでね』
そんな冗談を言いながら、ウサギ耳付きのコートを着た弓弦を抱き上げてエリサとエヴァンに見せる。
『あーっ。あーっ!!』
弓弦をじっと見つめた途端、突然エヴァンが手足をバタバタさせて騒ぎ出した。
『エヴァン、どうしたの?』
エリサが一生懸命宥めるけれど全くおとなしくなる気配がない。
『ごめんなさい。少し休ませてもいいかしら?』
『ええ。もちろん。弓弦と一緒に寝かせるといいわ』
『でもエヴァンが叩いたりしないかしら?』
『大丈夫。少し離したらいいわ』
そう言ってエリサを安心させる。エリサが弓弦が寝ていた少し大きめのベビーベッドにエヴァンを寝かせると途端に静かになった。
『ほら、きっと眠たかったのよ』
『いっぱい眠ってきたんだけどね』
エリサとそんな話をしていると、エヴァンが一生懸命弓弦に向かって手を伸ばしている。
『珍しいわね。他の赤ちゃんが気になるなんて』
『従兄弟だってわかっているのかもよ』
『そうかしら』
エヴァンは周りのものにあまり興味を持たないらしいと話していたから、弓弦に興味を持ったことにエリサは驚いているみたい。せっかくの興味を邪魔したくなくて、そっと弓弦をエヴァンに近づけてあげた。
すると、エヴァンは弓弦の身体を優しく撫で、嬉しそうに笑う。
『あら、エヴァンが嬉しそう。笑ってるわ。リオネルも見て!』
エリサの声にみんなが二人の元に集まってくる。
弓弦とエヴァンは私たちに見守られるように、可愛い笑顔を振りまいていた。
まさかこの出会いが、二人の愛の人生の始まりだなんてここにいる誰も夢にも思っていなかった。
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