天涯孤独になった僕をイケメン外国人が甘やかしてくれます

波木真帆

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日本旅行編

いざ、北海道へ

「ユヅル。おいで」

先に車を降りたエヴァンが差し出してくれた手を取って車を降りる。
周りにいた人たちが一斉にこちらを向くのがわかる。

多分それはみんなエヴァンに見惚れているから。
だってこんなかっこいい人が現れたらつい目がいっちゃう。

僕みたいなのが隣にいてがっかりさせちゃうかもしれないけれど、僕は正式にエヴァンの夫になっているんだから堂々としてていいんだ。
あの時、結婚したことを公表すると言われて緊張したけれど、今となっては良かったという気持ちしかない。

僕とエヴァン、ミシェルさんとセルジュさん。ジョルジュさんとリュカ、そしてパピーで空港に入る。

「理央くんたちはもう来てるかなー?」

キョロキョロしてみるけれど、人が多くてわからない。
やっぱりお正月ってどこにいっても人がいっぱいだ。

「ユヅル。あそこに集まっているぞ」

エヴァンは背が高いから、人混みの中でも難なく理央くんたちを見つけられたみたいだ。

エヴァンに案内されてみんなで近づくと、まだ距離があるのに僕にも理央くんたちが集まっているのがわかった。
だって、周りと比べてすごく目立ってる。

理央くんと観月さん。佳都さんと綾城さん。秀吾さんと周防さん。七海さんと夏川さん。そしてパパママたち。
華やかで目を惹く。

「あっ、弓弦くーん! ミシェルさん! リュカさんも! こっちー!!」

僕たちの姿を見つけてくれた佳都さんがその場にジャンプして嬉しそうに声をかけてくれる。
その喜び具合がなんだかとっても可愛くて嬉しくなる。

手を振りながら近づくと、みんなが僕たちを取り囲んでくれた。

「おはよう。弓弦くん。北海道、楽しみだね」

「うん。今日はいい天気らしいよ」

「わぁー、そうなんだ。楽しみ!」

理央くんたちと話をしながら、あれ? と思った。

「そういえば空良くんと悠木さんは?」

悠木さんと空良くんのパパママは来ているけれど、二人の姿が見えない。

「ああ、それなら今……」

観月さんが声をかけてくれたところで、

「あ、弓弦くん! おはよう!」

と空良くんの声が聞こえた。

「おはよう。どこに行ってたの?」

「寛人さんとみんなのチケットを取りに行って来たんだよ。はい。これ、弓弦くんとエヴァンさんの」

「チケット?」

渡されたチケットを見ると、札幌行きと書いていある。

「あれ、エヴァン。北海道はあの飛行機で行かないの?」

「ああ。二泊三日で距離も短いから民間機で行くことにしたんだよ」

てっきりいつものあの飛行機だと思っていたからびっくりしたけど、考えてみたらエヴァンの飛行機以外に乗るのは初めてだ。なんだかワクワクしてしまう。

「人数の関係で俺たちと両親たちは別々の飛行機だよ」

悠木さんが教えてくれてびっくりしてしまう。

「そうなんですか」

「でもほとんど同じくらいに着けるから空港で会えるよ」

そう言われてホッとする。

そんな話をしている間に、荷物を預けるのも終わったみたいでみんなでセキュリティーゲートを通って中にはいる。

「わぁ、みて! 飛行機がいっぱい!」

大きな窓の向こうにたくさんの飛行機が並んでいるのが見えて、空良くんがはしゃいでいる。

「本当だ。僕たちが乗るのはどの飛行機かな」

どれもエヴァンの飛行機とあまり大きさは変わらないみたい。
搭乗口にはたくさんの人が集まっていた。

「ねぇ、エヴァン。この人たちみんな一緒の飛行機に乗るの?」

「ああ。そうだ。だから私から離れないように」

「うん、わかった」

理央くんも空良くんも同じように言われているみたいで、みんな旦那さまとピッタリくっついている。
大勢の人と一緒に飛行機に乗るのは初めての体験だけど、エヴァンやみんなが一緒なら安心できる。

ちらっと秀吾さんと佳都さんのほうをみると緊張はしてなさそう。
飛行機の旅に慣れてるのかな?
なんか大人って感じがする。

「ユヅル。はいるよ」

あっという間に搭乗の時間。
エヴァンに案内されて、チケットを機械にかざすと軽快な音がする。

「ご搭乗いただきありがとうございます」

並んでいたスタッフさんたちから一斉に声をかけられてビクッとしてしまった。
ちょっと恥ずかしい。

通路を通って、飛行機に乗り込むとたくさんの座席が並んでいるのが見えて驚いた。
やっぱりエヴァンの飛行機とは違うんだな。
僕たちの席、どこだろう?

「ユヅル、私たちの席はこちらだ」

エヴァンに案内された席は、さっきのいっぱい座席が並んでいる場所よりもずっと広く感じる。

その一角にある広々とした椅子に、エヴァンは僕を座らせた。
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