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俺の可愛いつがい 4
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<side直己>
一ヶ月半ほど前、母が喜び勇んで連絡をしてきた時、てっきり七海に運命の相手でも見つかったのかと思った。
だが、運命の相手が見つかったのはあの観月。
それを知って驚きと共に、もしかしたら自分にも見つかるかもしれないという安堵感があった。
けれど、観月の相手はすぐにつがえる状況ではなかったらしい。
翌日俺宛に観月の父さんから連絡があった。
聞けば、観月の相手は極度の栄養失調の上、全身に打撲痕まであり、一ヶ月ほど療養して体調を整えてからでないと観月に会わせられない状態なのだという。そのため、俺の開発した自宅療養の機器を入れたいとのことだった。
患者の今の状態を聞き、それに見合ったものをいくつか送り届けると観月の相手の看護も楽になったと喜んでもらえた。
観月はその間、せっせとつがいのためにおやつを選んでは実家に運び続けていた。
そして、その会えない間につがいを酷い目に合わせていた奴らを全て捕まえ、同じように虐げられていた子どもたちを全員救い出した。その時の観月は冷酷非情な様子を見せていたと知り合いの警察関係者に聞いて背筋が震える思いだった。
ただでさえ、観月は感情を露わにしない男だったが、怒りが限界を超えるとそうなるのかと思わずにはいられなかった。
それから何度か状態確認のために観月の父さんと連絡を取り合い、無事に適正体重の範囲内に入ったことを喜んだ。
そして無事につがいになったと観月から報告の電話を受けた時は、思わず涙ぐんでしまった。
ーお前が泣いてるのか?
ー仕方ないだろう。観月がどれだけ頑張ったかを知ってるんだからな。
ーそうだな、ありがとう。綾城の協力に感謝するよ。
ー俺は何もしてないよ。悠木も心配していたから連絡してやれ。
ーああ、この電話の後にするよ。
ーそれでつがいとの生活はどうだ?
ー聞きたいか? それはもう幸せだよ。もう理央がいない生活は考えられないな。
ーははっ。お前からそんな惚気を聞かされる日が来るなんて思わなかったよ。でも、おめでとう。
ーありがとう。綾城たちにも紹介したいんだけど、まだもうちょっとかかりそうだ。
ー無理しないでいいよ。それより何かお祝いしたいんだが欲しいものはないか?
ーうーん、特にないな。気持ちだけもらっとくよ。
観月の気持ちはわかる。
つがいのいない俺からの贈り物を可愛いつがいに渡したくないだろうからな。
ーじゃあ適当に俺のほうで選んで送るわ。じゃあな。
観月が断ってくる前にさっさと電話を切ってやった。
何かいいものを考えてやらないとな。
その足で実家に出向いた俺は七海に相談を持ちかけてみた。
最初こそ俺の相談に不思議そうな表情を見せていたが、観月とつがいの子への結婚祝いのアドバイスと言ったら真剣に考えてくれた。
そして七海のアドバイスを聞いて、俺はそのまま結婚祝いを探しに出かけた。
きっと悠木も観月からの連絡を聞いて祝いの品を探しに出かけているだろう。
そんな予感がした。
少し歩き回って休憩しようとした珈琲店で聞き慣れた声で呼びかけられた時、やっぱりなと笑ってしまったものだ。
二人で珈琲店に入り、案の定結婚祝いの品に悩んでいた悠木に七海のアドバイスを教え、二人でスイーツと肉を贈ることにした。スイーツを探しに行くことにしたのはここからほど近い場所にあるイリゼホテル銀座。
さっさとコーヒーを飲み干してそこに向かうことにした。
その途中で「助けてー」と叫ぶ声に遭遇し、二人で駆けつける。
こちらに助けを求めて駆け寄ってくる子の姿を発見したが、フラフラしているのが見える。
表情などを見る限りどうやらヒートを起こしているようだ。
スマホで救急車を呼びながら俺の後ろにいた悠木に目を向けるとなぜか汗をダラダラと流しながら少し離れた場所で足が止まっているのが見える。
ヒートを起こしているΩと顔を赤くしてその場に立ち尽くす悠木。
まさか?
俺はある結論に辿り着きながら、地面に倒れ込むその子に駆け寄った。
どんどんヒートが激しくなる。
抑制剤を飲んでいるから俺はなんとかなっているが、この子のヒートはかなり酷そうだ。
そっと悠木に視線を向けると自分の鞄から注射器を取り出しているのが見える。
ああ、やっぱりか。
「綾城! 悪い! 俺もその子も父さんの病院に運んでくれ!! 後のことは頼む!」
悠木はそれだけ叫ぶと、自ら注射をしてその場に倒れた。
悠木の行動は正しいだろう。
ここでつがいを襲うわけにはいかない。
だが後を任された俺はどうしたらいいんだ?
とりあえず悠木用の救急車を手配し、悠木の様子も見つつ地面に倒れたこの子のそばにいるしかないが、この子は追われていた。
そいつがここに来たら、どうすることもできない。
考えろ、考えろ。
必死に頭をフル稼働させていると、
「大丈夫ですか? 僕もお手伝いします」
と声がかかった。
その声に振り返ると見知った顔にホッとする。
「榊くん、どうしてここに?」
榊くんは、観月の法律事務所で事務員をやってくれている子で俺もよく知っている。
Ωだが、もうすでに運命の相手と出会い一緒に暮らしている。
「将臣とイリゼホテルにスイーツビュッフェに行った帰りなんです。『助けて』っていう声が聞こえたので、裏道から将臣と一緒に回り込んでこっちに来ました。この子を追いかけてきた男たちは将臣と、将臣が呼んだ警察官たちがすでに捕まえてるので安心してください」
その言葉にホッとする。
見つけてくれたのが榊くんたちで本当によかった。
「そうか、君たちがいてくれて助かったよ。悪いけど、俺……悠木についてるからこの子お願いしてもいいかな?」
「はい。任せてください。あの、もしかしてこの子……」
さすがだな。同じΩだからよくわかるんだろう。
「ああ。おそらく悠木の運命の相手だよ。あいつ、ここでこの子を襲わないために強い抑制剤を投与したんだ」
「悠木さん……すごいですね」
「ああ、頑張って耐えたと思うよ。あ、この子の救急車が来た。悠木の父さんの病院に連れて行ってくれ」
「わかりました」
それからすぐにΩ専用救急車が来て、その子と榊くんを乗せて出発した。
そして遅れること数分、α専用救急車が来た時に榊くんの相手である周防くんもこちらに合流し、一緒に救急車に乗って悠木の父さんの病院に向かった。
一ヶ月半ほど前、母が喜び勇んで連絡をしてきた時、てっきり七海に運命の相手でも見つかったのかと思った。
だが、運命の相手が見つかったのはあの観月。
それを知って驚きと共に、もしかしたら自分にも見つかるかもしれないという安堵感があった。
けれど、観月の相手はすぐにつがえる状況ではなかったらしい。
翌日俺宛に観月の父さんから連絡があった。
聞けば、観月の相手は極度の栄養失調の上、全身に打撲痕まであり、一ヶ月ほど療養して体調を整えてからでないと観月に会わせられない状態なのだという。そのため、俺の開発した自宅療養の機器を入れたいとのことだった。
患者の今の状態を聞き、それに見合ったものをいくつか送り届けると観月の相手の看護も楽になったと喜んでもらえた。
観月はその間、せっせとつがいのためにおやつを選んでは実家に運び続けていた。
そして、その会えない間につがいを酷い目に合わせていた奴らを全て捕まえ、同じように虐げられていた子どもたちを全員救い出した。その時の観月は冷酷非情な様子を見せていたと知り合いの警察関係者に聞いて背筋が震える思いだった。
ただでさえ、観月は感情を露わにしない男だったが、怒りが限界を超えるとそうなるのかと思わずにはいられなかった。
それから何度か状態確認のために観月の父さんと連絡を取り合い、無事に適正体重の範囲内に入ったことを喜んだ。
そして無事につがいになったと観月から報告の電話を受けた時は、思わず涙ぐんでしまった。
ーお前が泣いてるのか?
ー仕方ないだろう。観月がどれだけ頑張ったかを知ってるんだからな。
ーそうだな、ありがとう。綾城の協力に感謝するよ。
ー俺は何もしてないよ。悠木も心配していたから連絡してやれ。
ーああ、この電話の後にするよ。
ーそれでつがいとの生活はどうだ?
ー聞きたいか? それはもう幸せだよ。もう理央がいない生活は考えられないな。
ーははっ。お前からそんな惚気を聞かされる日が来るなんて思わなかったよ。でも、おめでとう。
ーありがとう。綾城たちにも紹介したいんだけど、まだもうちょっとかかりそうだ。
ー無理しないでいいよ。それより何かお祝いしたいんだが欲しいものはないか?
ーうーん、特にないな。気持ちだけもらっとくよ。
観月の気持ちはわかる。
つがいのいない俺からの贈り物を可愛いつがいに渡したくないだろうからな。
ーじゃあ適当に俺のほうで選んで送るわ。じゃあな。
観月が断ってくる前にさっさと電話を切ってやった。
何かいいものを考えてやらないとな。
その足で実家に出向いた俺は七海に相談を持ちかけてみた。
最初こそ俺の相談に不思議そうな表情を見せていたが、観月とつがいの子への結婚祝いのアドバイスと言ったら真剣に考えてくれた。
そして七海のアドバイスを聞いて、俺はそのまま結婚祝いを探しに出かけた。
きっと悠木も観月からの連絡を聞いて祝いの品を探しに出かけているだろう。
そんな予感がした。
少し歩き回って休憩しようとした珈琲店で聞き慣れた声で呼びかけられた時、やっぱりなと笑ってしまったものだ。
二人で珈琲店に入り、案の定結婚祝いの品に悩んでいた悠木に七海のアドバイスを教え、二人でスイーツと肉を贈ることにした。スイーツを探しに行くことにしたのはここからほど近い場所にあるイリゼホテル銀座。
さっさとコーヒーを飲み干してそこに向かうことにした。
その途中で「助けてー」と叫ぶ声に遭遇し、二人で駆けつける。
こちらに助けを求めて駆け寄ってくる子の姿を発見したが、フラフラしているのが見える。
表情などを見る限りどうやらヒートを起こしているようだ。
スマホで救急車を呼びながら俺の後ろにいた悠木に目を向けるとなぜか汗をダラダラと流しながら少し離れた場所で足が止まっているのが見える。
ヒートを起こしているΩと顔を赤くしてその場に立ち尽くす悠木。
まさか?
俺はある結論に辿り着きながら、地面に倒れ込むその子に駆け寄った。
どんどんヒートが激しくなる。
抑制剤を飲んでいるから俺はなんとかなっているが、この子のヒートはかなり酷そうだ。
そっと悠木に視線を向けると自分の鞄から注射器を取り出しているのが見える。
ああ、やっぱりか。
「綾城! 悪い! 俺もその子も父さんの病院に運んでくれ!! 後のことは頼む!」
悠木はそれだけ叫ぶと、自ら注射をしてその場に倒れた。
悠木の行動は正しいだろう。
ここでつがいを襲うわけにはいかない。
だが後を任された俺はどうしたらいいんだ?
とりあえず悠木用の救急車を手配し、悠木の様子も見つつ地面に倒れたこの子のそばにいるしかないが、この子は追われていた。
そいつがここに来たら、どうすることもできない。
考えろ、考えろ。
必死に頭をフル稼働させていると、
「大丈夫ですか? 僕もお手伝いします」
と声がかかった。
その声に振り返ると見知った顔にホッとする。
「榊くん、どうしてここに?」
榊くんは、観月の法律事務所で事務員をやってくれている子で俺もよく知っている。
Ωだが、もうすでに運命の相手と出会い一緒に暮らしている。
「将臣とイリゼホテルにスイーツビュッフェに行った帰りなんです。『助けて』っていう声が聞こえたので、裏道から将臣と一緒に回り込んでこっちに来ました。この子を追いかけてきた男たちは将臣と、将臣が呼んだ警察官たちがすでに捕まえてるので安心してください」
その言葉にホッとする。
見つけてくれたのが榊くんたちで本当によかった。
「そうか、君たちがいてくれて助かったよ。悪いけど、俺……悠木についてるからこの子お願いしてもいいかな?」
「はい。任せてください。あの、もしかしてこの子……」
さすがだな。同じΩだからよくわかるんだろう。
「ああ。おそらく悠木の運命の相手だよ。あいつ、ここでこの子を襲わないために強い抑制剤を投与したんだ」
「悠木さん……すごいですね」
「ああ、頑張って耐えたと思うよ。あ、この子の救急車が来た。悠木の父さんの病院に連れて行ってくれ」
「わかりました」
それからすぐにΩ専用救急車が来て、その子と榊くんを乗せて出発した。
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