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俺の可愛いつがい 5
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今回は寛人の両親視点のお話です。
楽しんでいただけると嬉しいです♡
* * *
<side寛海(寛人の父)>
今日は休診日。
妻の茜音とのんびりした休日を過ごしていた矢先に緊急の連絡が来た。
Ω専用救急車の救急隊員からの連絡に今日は休診日だと告げようとしたが、救急隊員と電話を代わった人物に詳細を伝えられた。
ー悠木先生。僕、榊秀吾です。偶然現場に居合わせて救急車に同乗しています。この救急車に乗っている患者は寛人さんの運命のつがいと思われます。寛人さんと出会ったことにより激しいヒートを起こしてますが、それ以上に身体の衰弱が激しい状態です。悠木先生の病院に運ぶように指示がありましたので今、そちらに向かっています。あと十分足らずで到着しますので受け入れをお願いします。
要点をうまく纏め上げたようなその説明に私は感心するとともに、寛人のつがいが見つかったことに対する喜びも隠せなかった。
ーわかった。Ω棟の入り口に向かうように救急隊員に指示してくれ。こちらは受け入れの準備を整えておく。
ーはい。続けて寛人さんも搬送されますので、そちらも受け入れの準備をお願いします。
ーわかった。
それだけ告げて私は電話をきった。
「茜音、すぐに入院病棟の準備を整える。手伝ってくれないか?」
普段ならこのような頼み事はしないが、私の様子に一大事だとわかった茜音はすぐに立ち上がった。
茜音のためにもこれだけは告げておいた方がいいだろう。
「茜音、落ち着いて聞いてくれ。今から搬送される患者は、寛人のつがいだ」
「えっ? 本当なの?」
「おそらく間違いない。寛人もこちらに搬送されているようだ。詳細はわからないが、街中で出会って寛人はつがいを襲わないように抑制剤を投与したと思う」
「あの子が……。わかったわ。つがいちゃんの方は任せて!」
やる気に満ち溢れた茜音は、すぐにΩ病棟に向かい、特別室に寛人のつがいを受け入れる体制を数分で整えた。
Ω棟入り口に救急車が到着し、すぐにストレッチャーに乗せ病室に運んだ。
「こちらは任せて」
彼の状態は気になるがここは当直のΩ専門医師と茜音に彼を任せた。
同乗してくれた秀吾くんにはここで一旦待機してくれるように頼み、今度はα棟の入り口に向かった。
そのタイミングで救急車が到着し、寛人はストレッチャーで診察室に運んだ。
「直己くん。悪いが説明を頼む。何をどれだけ打った?」
「これを全て打ち込んでました。自分が失神するために必要な投与だったと思われます」
寛人が打ち込んだ注射を回収してきてくれて助かる。
「なるほど、これならあと三十分は目を覚まさないな」
とりあえず診察をしたが、特に異常はない。
薬の効果が切れるまで寝かせておくしか方法はない。
診察室の隣のベッドに寝かせておくことにした。
「寛人が目を覚ます間に詳しい説明をもらえるか?」
直己くんと同乗してくれていた将臣くんに診察室の椅子に座ってもらい、これまで経緯を尋ねた。
「……というわけなんです」
「それで、彼を追いかけていた奴らは?」
私の問いかけにすぐに将臣くんが口を開いた。
「私と、私が応援に呼んだ警察官で捕まえてすでに警察署に運ばれています。もうしばらくしたら連絡が来るかと……」
「そうか、それはよかった」
だが、息子の可愛いつがいを追いかけまわすとはなんてことだ。
「直己くん、寛人のつがいはどんな状態だった?」
「それが……ひどい栄養失調のように見受けられました」
「な――っ!」
凌也くんのつがいもかなり危険な状態だったと久嗣から聞いていたが、まさかうちの寛人のつがいまでそんな状態に?
「悠木もそれがわかったから、すぐにあの強い抑制剤を投与したんだと思います。あの身体でαフェロモンを受け続けたらそれだけで命を落としかねません」
「そうか……寛人は、よく耐えたな」
「はい。俺もそれに驚きました。ひどいラット状態に陥りながら冷静におじさんの病院に搬送するように俺に指示して、自分で投与してましたから」
我が息子ながら、あっぱれと言わざるを得ない対応だ。
もし自分ならそこまで冷静に考えられたかどうか……。
息子を誇りに思いつつも、ひどい栄養失調状態だという息子のつがいの様子が気になってたまらなかった。
<side茜音(寛人の母)>
――茜音、落ち着いて聞いてくれ。今から搬送される患者は、寛人のつがいだ。
寛海さんの口からその言葉が出てきた時、寛人のつがいが見つかったことの喜びはもちろんあったけれど、搬送されてくる状態のつがいちゃんが心配で仕方がなかった。
すぐにΩ病棟に向かい、特別室の準備を整えてつがいちゃんの受け入れを待つ。
ストレッチャーに乗せられたつがいちゃんは顔を見ただけでも痩せているのがわかった。
すぐにでも寛海さんの診察を受けさせたいけれど、寛人も搬送されてくるのならこちらはこちらでやるしかない。
信頼のおけるΩ専門医師の夢ちゃんと一緒に病室に入り、診察を開始した。
「これは……」
服の上からでもわかる。
顔を背けたくなるほど、つがいちゃんは痩せていた。
「すぐに血液検査をしましょう」
夢ちゃんの指示で針を刺すのが忍びないほど、細い腕をとり採血をしてすぐに検査すると、検査結果を見て、夢ちゃんは顔を青褪めさせていた。
「茜音さん、これ……見てください」
渡された検査結果に私も愕然とした。
これはまさしく抑制剤の多量摂取による中毒症状。
「どれだけの期間、これだけの量を飲み続けていたかわからないけれど、これなら内臓もボロボロだわ。食事を摂れないのも当然ね」
ここに寛人と出会って強いヒートを発症したのなら、寛人が抑制剤を投与したのもわかる。
そのまま命を失ってもおかしくないもの。
「とりあえず、中和剤と栄養剤を点滴投与しましょう」
夢ちゃんの指示ですぐに点滴を投与したけれど、ここから完全回復まではまだまだ長い道のりになりそうだわ。
楽しんでいただけると嬉しいです♡
* * *
<side寛海(寛人の父)>
今日は休診日。
妻の茜音とのんびりした休日を過ごしていた矢先に緊急の連絡が来た。
Ω専用救急車の救急隊員からの連絡に今日は休診日だと告げようとしたが、救急隊員と電話を代わった人物に詳細を伝えられた。
ー悠木先生。僕、榊秀吾です。偶然現場に居合わせて救急車に同乗しています。この救急車に乗っている患者は寛人さんの運命のつがいと思われます。寛人さんと出会ったことにより激しいヒートを起こしてますが、それ以上に身体の衰弱が激しい状態です。悠木先生の病院に運ぶように指示がありましたので今、そちらに向かっています。あと十分足らずで到着しますので受け入れをお願いします。
要点をうまく纏め上げたようなその説明に私は感心するとともに、寛人のつがいが見つかったことに対する喜びも隠せなかった。
ーわかった。Ω棟の入り口に向かうように救急隊員に指示してくれ。こちらは受け入れの準備を整えておく。
ーはい。続けて寛人さんも搬送されますので、そちらも受け入れの準備をお願いします。
ーわかった。
それだけ告げて私は電話をきった。
「茜音、すぐに入院病棟の準備を整える。手伝ってくれないか?」
普段ならこのような頼み事はしないが、私の様子に一大事だとわかった茜音はすぐに立ち上がった。
茜音のためにもこれだけは告げておいた方がいいだろう。
「茜音、落ち着いて聞いてくれ。今から搬送される患者は、寛人のつがいだ」
「えっ? 本当なの?」
「おそらく間違いない。寛人もこちらに搬送されているようだ。詳細はわからないが、街中で出会って寛人はつがいを襲わないように抑制剤を投与したと思う」
「あの子が……。わかったわ。つがいちゃんの方は任せて!」
やる気に満ち溢れた茜音は、すぐにΩ病棟に向かい、特別室に寛人のつがいを受け入れる体制を数分で整えた。
Ω棟入り口に救急車が到着し、すぐにストレッチャーに乗せ病室に運んだ。
「こちらは任せて」
彼の状態は気になるがここは当直のΩ専門医師と茜音に彼を任せた。
同乗してくれた秀吾くんにはここで一旦待機してくれるように頼み、今度はα棟の入り口に向かった。
そのタイミングで救急車が到着し、寛人はストレッチャーで診察室に運んだ。
「直己くん。悪いが説明を頼む。何をどれだけ打った?」
「これを全て打ち込んでました。自分が失神するために必要な投与だったと思われます」
寛人が打ち込んだ注射を回収してきてくれて助かる。
「なるほど、これならあと三十分は目を覚まさないな」
とりあえず診察をしたが、特に異常はない。
薬の効果が切れるまで寝かせておくしか方法はない。
診察室の隣のベッドに寝かせておくことにした。
「寛人が目を覚ます間に詳しい説明をもらえるか?」
直己くんと同乗してくれていた将臣くんに診察室の椅子に座ってもらい、これまで経緯を尋ねた。
「……というわけなんです」
「それで、彼を追いかけていた奴らは?」
私の問いかけにすぐに将臣くんが口を開いた。
「私と、私が応援に呼んだ警察官で捕まえてすでに警察署に運ばれています。もうしばらくしたら連絡が来るかと……」
「そうか、それはよかった」
だが、息子の可愛いつがいを追いかけまわすとはなんてことだ。
「直己くん、寛人のつがいはどんな状態だった?」
「それが……ひどい栄養失調のように見受けられました」
「な――っ!」
凌也くんのつがいもかなり危険な状態だったと久嗣から聞いていたが、まさかうちの寛人のつがいまでそんな状態に?
「悠木もそれがわかったから、すぐにあの強い抑制剤を投与したんだと思います。あの身体でαフェロモンを受け続けたらそれだけで命を落としかねません」
「そうか……寛人は、よく耐えたな」
「はい。俺もそれに驚きました。ひどいラット状態に陥りながら冷静におじさんの病院に搬送するように俺に指示して、自分で投与してましたから」
我が息子ながら、あっぱれと言わざるを得ない対応だ。
もし自分ならそこまで冷静に考えられたかどうか……。
息子を誇りに思いつつも、ひどい栄養失調状態だという息子のつがいの様子が気になってたまらなかった。
<side茜音(寛人の母)>
――茜音、落ち着いて聞いてくれ。今から搬送される患者は、寛人のつがいだ。
寛海さんの口からその言葉が出てきた時、寛人のつがいが見つかったことの喜びはもちろんあったけれど、搬送されてくる状態のつがいちゃんが心配で仕方がなかった。
すぐにΩ病棟に向かい、特別室の準備を整えてつがいちゃんの受け入れを待つ。
ストレッチャーに乗せられたつがいちゃんは顔を見ただけでも痩せているのがわかった。
すぐにでも寛海さんの診察を受けさせたいけれど、寛人も搬送されてくるのならこちらはこちらでやるしかない。
信頼のおけるΩ専門医師の夢ちゃんと一緒に病室に入り、診察を開始した。
「これは……」
服の上からでもわかる。
顔を背けたくなるほど、つがいちゃんは痩せていた。
「すぐに血液検査をしましょう」
夢ちゃんの指示で針を刺すのが忍びないほど、細い腕をとり採血をしてすぐに検査すると、検査結果を見て、夢ちゃんは顔を青褪めさせていた。
「茜音さん、これ……見てください」
渡された検査結果に私も愕然とした。
これはまさしく抑制剤の多量摂取による中毒症状。
「どれだけの期間、これだけの量を飲み続けていたかわからないけれど、これなら内臓もボロボロだわ。食事を摂れないのも当然ね」
ここに寛人と出会って強いヒートを発症したのなら、寛人が抑制剤を投与したのもわかる。
そのまま命を失ってもおかしくないもの。
「とりあえず、中和剤と栄養剤を点滴投与しましょう」
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