ペントハウスでイケメンスパダリ紳士に甘やかされています

波木真帆

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驚きすぎておかしくなりそう

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……なにっ、ここ……リビング?
うそっ、リビングだけでマンション一部屋くらいありそうなんだけど!!

壁には映画館かと見間違えるほどの大きなテレビがかけられていて、
広々とした部屋の中央にドーンと大きなテーブルとこれまた大きくて高そうな革のソファーが周りを埋め尽くしていて
周りを見渡すと、まるで映画の世界のようなアンティーク家具やら観葉植物やらがそこかしこに置かれていた。

こんな凄いとこに今日から俺が住むの??

「ほら、朝陽。こっちにおいで」

今日だけでもう何度目になったかわからないセリフでソファーの前にある大きな窓の前に立たされた。
壁のボタンをピッとボタンを押すと大きな窓にある引き戸がグイーーンという音を立てて全開になり、目の前に開放感たっぷりのルーフテラスが現れた。

なにっ、これ……ひっろっ!!

ルーフテラスにもリビングと同じような豪華なテーブルやソファーが並べられていて驚いた。
確かにここは綺麗だけど、一応外なのに汚れたりしないんだろうか?
ここは遮るものが何もないから雨風の影響をモロに受けそうだけど……。

「ねぇ、涼平さん。ここに置いてある家具は雨の日はそのままでも大丈夫なの?」

「ふふっ。よく気づいたね。今日はいい天気だから朝陽に見せたくて開けておいたけど、普段は屋根を閉めてるんだよ。
ほら」

涼平さんが何やら操作すると、ウイーーーンという音を立ててルーフテラスを覆い尽くす屋根が現れた。

「えっ? これ……ガラス??」

「そう、この屋根は、ロケットにもつけられている特別な強化ガラスで出来てるんだ。
開閉式の屋根があるルーフテラスがあるのは日本でもこのマンションだけでね、私もそこが気に入ってここにしたんだ」

開閉式の屋根……ふぇーーっ、もう凄すぎて訳がわからない。

「さぁ、他の部屋を案内するよ」

涼平さんに連れて行かれるがままにリビングに戻ると、さっきは驚きすぎて見えてなかったけど、リビングの奥に螺旋階段が設置されているのが見えた。

「この部屋って、もしかして二階建てなの?」

「ああ。二階も後で案内しよう」

一階スペースには全部で4SLDK。
一番広い部屋が涼平さんの自室、その隣に衣裳部屋。
この衣裳部屋がまた凄かった。
ここはお店? かと思うほど綺麗にディスプレイされていて、服だけでなく時計や指輪、ネクタイピンなどのアクセサリー類、靴や帽子、バッグに至るまで途轍もない量が置かれていた。
しかも、そのどれもが涼平さんに似合うものばかりでセンスの良さが感じられた。

リビングを挟んで奥に仕事部屋とたくさんの蔵書が置かれている書斎があり、手前の一部屋が空いていてそこを俺の自室として使っていいんだって。
この空いている一部屋だけで俺の住んでいたアパートの部屋より遥かに広いんだけど……。

いや、もう広さは考えないでおこう。
だって、驚きすぎておかしくなってしまいそうなんだもん。

「次は二階を案内しよう」

マンションなのに部屋の中に階段があるって不思議な気分だな……と思いながら階段を上がり、これまた豪奢な扉をカチャリと開けると広々としたリビングと大きな大きなキングサイズのベットが置かれていた。

「ここ……?」

「私と朝陽の寝室だ。部屋の奥には小さいけどお風呂もあるよ。
このベッドは沖縄にいるときに注文しておいたのが昨日届いたんだ。
間に合ってよかったよ」

そういえば、さっき見せてもらった俺の部屋になるところにはデスクや本棚はあったけどベッドがなかった。
てっきり自分のベッドを持ち込むんだと思っていたのに、まさか寝室が別にあるなんて……。
ってことは、毎日ここで涼平さんと一緒に寝るってこと?

涼平さんと一緒に過ごしたあの沖縄の夜を思い出して、カァーッと顔が赤くなるのを感じた。

「ふふっ。朝陽、何を考えてるんだ? やらしい子だな」

「ええっ? そ、そんな……」

「すぐにでもこのベッドで可愛がってあげようか? それとも一緒に風呂に入るかい?」

『ひゃ……っん』
耳元でそんなことを囁かれて腰が砕けそうになってしまう。

「りょ、涼平さん……だ、めっ」

必死にそう声をあげると、涼平さんは

「冗談だよ。私は楽しみはとっておくタイプだからな」

とニヤリと笑って俺から離れた。

ゔぅーっ、完全に遊ばれてるっ!


その後、一階に戻りお風呂(びっくりするほど広いっ!)やキッチン(これまたびっくりするほど広いっ!!)なども案内してもらって、俺たちはやっとリビングに戻ってきた。
部屋を案内してもらうだけでこんなにヘトヘトになるなんて……カルチャーショックが凄すぎるんだけど……。

朝から驚きっぱなしで疲れてしまっていた俺に、涼平さんはコーヒーを渡してくれた。

「大まかに案内したけど、他に気になることがあったら何でも言ってくれ。
それに朝陽の住み心地のいいように変えていいからな」

「そ、そんな……こんなすごいところに住まわせてもらえるだけでも感謝しないといけないのに……」

俺がそういうと、涼平さんは真剣な顔つきで真っ直ぐに俺を見つめた。

「朝陽。よく聞いてくれ。私たちはこれから家族として、そして仕事仲間として一緒に過ごしていくんだ。
いわば運命共同体なんだよ。私と朝陽の間に主従関係などないし、ここでは今まで通り朝陽の居心地がいいように過ごしてほしいんだ。それはわかってくれるか?」

「は、はい」

「よし。ならいい。じゃあ、次は朝陽の家に行こう。
すぐに荷物をまとめるんだ」

「ええーっ? もう、ですか?」

「ああ。こういうのはすぐに行動したほうがいいんだ」

俺がオタオタしている間に出かける準備をして、あっという間に外に連れ出された。
エントランスに着くと、見るからに高級車という感じの車が用意されていて、涼平さんは姫のように俺をそっと助手席に乗せると、颯爽と運転席に乗り込んだ。

「蓮見さま、いってらっしゃませ」

ドアマンさんに笑顔で見送られながら、車はマンションを後にした。
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