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甘々な二人
もう少し読んでみたいと言うありがたいリクエストをいただいたので、タイトル名変更してています。
モブ友人視点のお話です。
* * *
ああ。いい匂いがするなぁ。
俺は今、出張で福岡に来ている。
朝イチで大事な打ち合わせがあるということで急遽前乗りでやってきた。
普段なら文句タラタラなところだが、なんと言ってもここは食の街・福岡。
社会人になってからというものちょくちょく来ている俺にとっては、まぁ土地勘もあるし美味しいものがどこで食べられるかも知っている。
福岡出張を告げられれば、実のところ内心ウキウキなのだ。
空港から博多まで地下鉄に乗り、あっという間にホテルにチェックインして、博多の街へと繰り出す。
さて、今から何を食べようか。
明日は福岡名物もつ鍋か焼き鳥にでも連れて行かれるだろう。
ならば、まずはやっぱりラーメンか……それともうどんに行こうか。
夜は刺身でも食べられるところに行こうか。
そう浮き足立って、俺は中洲に向けて歩き始めた。
中洲の屋台は大体18時ごろ開店する店が多い。
今は16時半……。
うーん、まだちょっと早いな。
急ぎすぎたか。
近くで少し時間潰しておくか。
俺はすぐ近くにある大型商業施設へと足を踏み入れた。
ここは映画館やアパレルショップ、雑貨に飲食店など色々揃っている。
その中でも俺は地下の運河沿いにあるカフェが気になった。
外国のキャラクターをモチーフにした可愛らしいカフェだが、俺は実はこのキャラクターが子どもの時から好きなんだ。
女性のグループばっかりで男1人で入るには些か勇気がいるが、まぁ旅の恥は掻き捨てっていうしいいだろう。
と言いつつも少し緊張しながら店に入ると、店員も察してくれたのか人目につきにくいがキャラクターに囲まれた俺にとっては居心地の良さそうな席に案内してくれた。
ふぅとホッとしながら、手渡されたメニューを見る。
可愛らしい食べ物がたくさんあるが、この後に屋台で食べることを考えるとそんなには食べられない。
とりあえずキャラクターの顔が描かれた飲み物だけ注文して、この店を堪能することにした。
早々にやってきた飲み物を手に店内を眺めていると、急に店内が騒めきたった。
んっ?
一瞬にして空気が変わる感じ、あいつが店に入ってきた時によく似ている。
いや、まさか……な。
ここは福岡だぞ?
気になって身を乗り出してみたけれどここからは入り口の様子は見えない。
キャーキャーと高い声が飛び交う中、俺がいる場所からかなり離れた場所にひと組のカップルが座った。
あっっ!
やっぱり桐生だっ!
俺の席からは桐生の横顔だけが見える。
そして俺に背を向ける場所に桐生の相手が座ってる。
もしかして……あれが楓さんか?
楓さん、福岡に短期出張中だって言ってたし、桐生が有休でも取ってまた福岡に来ているのかもしれない。
綺麗な黒髪のショートに、ダボっとした青いセーターの袖から指先だけが見える。
座っているから確実ではないが、身長は高そうだ。
へぇ……今までの桐生の彼女たちとはかなり系統が違うな。
でも、珍しい……桐生の方が前のめりになって話しかけてる。
うわっ、桐生のあの甘ったる~い目。
本当に楓さんのこと好きなんだな。
桐生がとろけるような笑顔で彼女を見つめるたびに周りからキャーキャーと高い声が飛び交っている。
だが、桐生も彼女も何も気にすることもなく、2人の世界に入っているみたいだ。
甘そうなパンケーキを桐生が笑顔で『あーん』と差し出す。
楓さんはお返しとばかりに桐生に生クリームがたっぷりついたパンケーキを差し出した。
桐生、お前甘いものそこまで得意じゃないくせに。
あのにやけ顔。
唇の端に生クリームをつけて……ははっ、幸せそうだな。
いつも彼女ができても振られても淡々としてた桐生が、あんなに感情豊かな表情見せるなんてな。
やっと本気で好きになれる子に出会えたのか……。
よかったな、桐生。
俺はなぜか無性に嬉しくて、目の前にあった飲み物を飲み干し『はぁーっ』と安堵の声を漏らした。
声をかけに行こうか、しかし、せっかくのデートを邪魔するのはいただけないか……楓さんの話してる時の桐生はちょっと怖かったしな……うーん、どうするか……。
俺が悶々と悩んでいる間に桐生と楓さんは店から出て行ってしまっていた。
慌てて会計をして店を出たけれど、2人の姿は見当たらない。
ああーっ!! 失敗したっ! やっぱり声かけときゃよかった。
桐生をあんなふうに変えた楓さん、見てみたかったなぁ……残念。
* * *
とりあえず友人たちに紹介するまで続けてみることにしてみました♡
どうぞ続きもお楽しみに♡
モブ友人視点のお話です。
* * *
ああ。いい匂いがするなぁ。
俺は今、出張で福岡に来ている。
朝イチで大事な打ち合わせがあるということで急遽前乗りでやってきた。
普段なら文句タラタラなところだが、なんと言ってもここは食の街・福岡。
社会人になってからというものちょくちょく来ている俺にとっては、まぁ土地勘もあるし美味しいものがどこで食べられるかも知っている。
福岡出張を告げられれば、実のところ内心ウキウキなのだ。
空港から博多まで地下鉄に乗り、あっという間にホテルにチェックインして、博多の街へと繰り出す。
さて、今から何を食べようか。
明日は福岡名物もつ鍋か焼き鳥にでも連れて行かれるだろう。
ならば、まずはやっぱりラーメンか……それともうどんに行こうか。
夜は刺身でも食べられるところに行こうか。
そう浮き足立って、俺は中洲に向けて歩き始めた。
中洲の屋台は大体18時ごろ開店する店が多い。
今は16時半……。
うーん、まだちょっと早いな。
急ぎすぎたか。
近くで少し時間潰しておくか。
俺はすぐ近くにある大型商業施設へと足を踏み入れた。
ここは映画館やアパレルショップ、雑貨に飲食店など色々揃っている。
その中でも俺は地下の運河沿いにあるカフェが気になった。
外国のキャラクターをモチーフにした可愛らしいカフェだが、俺は実はこのキャラクターが子どもの時から好きなんだ。
女性のグループばっかりで男1人で入るには些か勇気がいるが、まぁ旅の恥は掻き捨てっていうしいいだろう。
と言いつつも少し緊張しながら店に入ると、店員も察してくれたのか人目につきにくいがキャラクターに囲まれた俺にとっては居心地の良さそうな席に案内してくれた。
ふぅとホッとしながら、手渡されたメニューを見る。
可愛らしい食べ物がたくさんあるが、この後に屋台で食べることを考えるとそんなには食べられない。
とりあえずキャラクターの顔が描かれた飲み物だけ注文して、この店を堪能することにした。
早々にやってきた飲み物を手に店内を眺めていると、急に店内が騒めきたった。
んっ?
一瞬にして空気が変わる感じ、あいつが店に入ってきた時によく似ている。
いや、まさか……な。
ここは福岡だぞ?
気になって身を乗り出してみたけれどここからは入り口の様子は見えない。
キャーキャーと高い声が飛び交う中、俺がいる場所からかなり離れた場所にひと組のカップルが座った。
あっっ!
やっぱり桐生だっ!
俺の席からは桐生の横顔だけが見える。
そして俺に背を向ける場所に桐生の相手が座ってる。
もしかして……あれが楓さんか?
楓さん、福岡に短期出張中だって言ってたし、桐生が有休でも取ってまた福岡に来ているのかもしれない。
綺麗な黒髪のショートに、ダボっとした青いセーターの袖から指先だけが見える。
座っているから確実ではないが、身長は高そうだ。
へぇ……今までの桐生の彼女たちとはかなり系統が違うな。
でも、珍しい……桐生の方が前のめりになって話しかけてる。
うわっ、桐生のあの甘ったる~い目。
本当に楓さんのこと好きなんだな。
桐生がとろけるような笑顔で彼女を見つめるたびに周りからキャーキャーと高い声が飛び交っている。
だが、桐生も彼女も何も気にすることもなく、2人の世界に入っているみたいだ。
甘そうなパンケーキを桐生が笑顔で『あーん』と差し出す。
楓さんはお返しとばかりに桐生に生クリームがたっぷりついたパンケーキを差し出した。
桐生、お前甘いものそこまで得意じゃないくせに。
あのにやけ顔。
唇の端に生クリームをつけて……ははっ、幸せそうだな。
いつも彼女ができても振られても淡々としてた桐生が、あんなに感情豊かな表情見せるなんてな。
やっと本気で好きになれる子に出会えたのか……。
よかったな、桐生。
俺はなぜか無性に嬉しくて、目の前にあった飲み物を飲み干し『はぁーっ』と安堵の声を漏らした。
声をかけに行こうか、しかし、せっかくのデートを邪魔するのはいただけないか……楓さんの話してる時の桐生はちょっと怖かったしな……うーん、どうするか……。
俺が悶々と悩んでいる間に桐生と楓さんは店から出て行ってしまっていた。
慌てて会計をして店を出たけれど、2人の姿は見当たらない。
ああーっ!! 失敗したっ! やっぱり声かけときゃよかった。
桐生をあんなふうに変えた楓さん、見てみたかったなぁ……残念。
* * *
とりあえず友人たちに紹介するまで続けてみることにしてみました♡
どうぞ続きもお楽しみに♡
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