<電子書籍化進行中>異世界で突然国王さまの伴侶に選ばれて溺愛されています

波木真帆

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レンの疑問

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<sideルーファス>


「あの……」

少し不安げなレンの声が耳に入ってきた。

「レン、どうした?」

「あの……僕、少し……わからないことがあって……」

「心配事があるならば、イシュメルに何でも話しておくといい。話しにくいなら、私は外に出ていようか?」

きっと怖くなったに違いない。
1ヶ月も解さなければ身体を繋げられないことに。

それはそうだろう。
こんなにも体格が違うのだ。
恐怖を覚えても仕方がない。
だが、レンがそれで私と愛し合うことを嫌がったとしても、私はそれでいい。

レンと同じ異世界からやってきた伴侶の心に寄り添わず、ひどい仕打ちで死に追いやったあの国王のようなことは絶対にしない。
自分を殴りつけてでも、レンの身体を無理やりに奪うようなことは決してしないと誓う。

深く愛し合うことができなかったとしても、レンは元の世界に戻ることよりも私を選んでくれたのだ。
そんなレンと一緒にいられる方が幸せなのだから。
だから私は死ぬまで愛し合えなくてもいい。
その覚悟はできている。


イシュメルと話したいだろうレンのために、ベッドから離れようと腰をあげると、

「えっ……ルーファスさんも一緒にいてください……」

と私の服の袖をそっと掴んでくる。



ぐぅ――っ! かわいいっ!

レンの可愛い姿に思わず大声が出そうになったのを必死に堪えながら

「わ、私もいていいのか?」

と必死に冷静を装いながら尋ねると

「はい。一緒がいいです」

と満面の笑顔を見せてくれる。

ああ、本当にレンは何でこんなに可愛いのだろうな。

「じゃあ、そうしよう」

レンをギュッと腕に抱き、

「何が聞きたいのだ?」

と優しく尋ねると、レンは少し戸惑った様子を見せながらも、ゆっくりと口を開いた。

「あの……身体を繋げるって……どういう意味ですか?」

「「え――っ??」」

レンの言葉に私もイシュメルも言葉が出なかった。

「裂けて血塗れって……どこが血塗れになるんですか? 寝室で……何か痛いことをするんでしょうか?」

不安そうな表情を見せ、必死に私たちに質問を投げかけてくるが、一体何から話せばいいのか……。

レンは21だと言っていたはずだ。
それなのに、身体を繋げる意味を知らないとは……。

まるで天使のような清らかさだ。

もしや、だから神に愛されここに連れてこられたのか?
もしかしたらこの世界に連れてこられる異世界人は皆、レンのように清らかなものなのでは?

だからこそ、あの国王が無理に身体を奪って傷つけた時、あれほどの罰を与えられたのではないか?
いや、そうでなくてもあの国王のやったことは酷かったが……。

「あの……」

レンが不安げに見つめてくる。
ああっ、早く安心させてあげなければ!

だが何と言ってあげたら良いのだろう?

イシュメルに目を向けるとイシュメルもどう教えれば良いのかと悩んでいるようだ。
それもそうだろう。
この国では成人になった途端、結婚する者もいる。

だからこそ自分の相手が男か女かわからない時期から、交わりについては学習するのが一般的なのだ。

この答え如何によっては、レンが私との交わりをどうするかが決まるだろう。

それでも正直に説明してやるしかないな……。

「わからないことばかりで、レンを不安にさせてしまっていたのだな……。申し訳ない」

「そんな……僕が無知なだけです、ごめんなさい……」

「レンが謝ることはないよ。今からちゃんと説明するから、わからないことがあったらその都度、聞いてくれればいい」

そういうと、レンは頷いてくれた。

「レンのいた世界では、男同士や女同士で愛し合うものはいないか?」

「えっ? えっと……いる、と思います。実際そういう人たちにあったことはないですが、結婚できる国もあったりしますから」

「そうか。身体を繋げるというのは深く愛し合うということだ。男女であれば、それで子が出来る」

「子どもが……? ――っ、じゃあ、身体を繋げるって……えっちするってこと、ですか?」

「えっち? レンのいた場所ではそういうのだな。子が出来ることをえっちというのならそうだ」

「えっ、で、でも……僕もルーファスさんも男ですよ。どうやって、身体を繋げるんですか?」

「男同士の場合は、後孔を使うのだ」

「後孔……って、えっ……お、尻?」

目を見開いて驚いているが、ここで話を止めるわけにはいかない。

「ああ、そうだ。それを柔らかく解して、挿入する。私とレンであれば、私のモノをレンの後孔に挿入するということになるな」

「あ、だから裂けるって……」

「そうだ。レンたち異世界人は私たちと比べると身体がかなり小さい。だから受け入れる場所である後孔を解して柔らかくしてあげなければ、挿入らないだろう」

「そうか……ルーファスさんの、すっごくおっきかったですもんね。確かに裂けちゃうかも……」

「えっ……もうご存知なのですか? なぜ……?」

イシュメルが驚きつつも、私に冷ややかな視線を向ける

「いや、一緒に風呂に入っただけだ。生涯の伴侶の世話は私がすべきことだろう?」

「それはわかりますが、昂ったものをお見せになるのはまだ早いかと……」

「分かっているのだが、ちょっと事故があっただけだ。わかるだろう?」

「まぁ、大体はお察ししますが……。これからは少しお気をつけください」

イシュメルにそう言われ頷いたが、正直昂るのを止めるのは難しそうだ。
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