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愛し合うということ
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<side智己>
交わりという言葉の意味がわからないから教えて欲しかっただけなのに、クリスさんとニコラス先生は戸惑いの表情を見せた。
どうしたんだろう?
やっぱりおかしなことを聞いてしまったんだろうかと不安に思っていると、クリスさんが突然ジョバンニさんとマスターに部屋に来てもらうようにニコラス先生に話をしていた。
すぐにニコラス先生が二人を呼びに行き、二人を連れて戻ってきた。
「団長、何やらお話があると伺いましたが……」
「二人で過ごしているところに申し訳なかった。悪いが、ジョバンニ……トモキと話をしてもらいたいのだ。私よりもきっとお前の方が適任だろう。頼まれてくれるか?」
「おおよその話はニコラスから聞いております。その話をしたら良いのですよね?」
「ああ。申し訳ないが頼む」
「あの、タツオミさんまでお呼びしたのは何か理由があるのですか?」
「ああ、それはだな……トモキが交わりという言葉の意味がわからないのか、その行為そのものを知らないのかがわからなくてな。タツオミにはわからない言葉があれば、わかりやすく伝えてほしいと思って一緒に来てもらったのだ」
「なるほど、そういうことでしたか」
「では、トモキ……話をしようか」
クリスさんがそういうと、みんなの視線が僕に注がれて何だか緊張してしまう。
「交わりというのは、その、恋人同士で愛し合う行為なのだが……」
恋人同士で、愛し合う?
交わり……?
もしかして……
「智己、交わりとはセックスのことだ。性交という言葉なら聞いたことあるだろう?」
マスターからその言葉が飛んできて思わず顔が赤くなってしまう。
「せ、セックス……っ」
「聞いたことはあるな?」
マスターからこんな言葉を聞くことになるなんて思わなくて、恥ずかしく思いながらも僕は何度か首を縦に振った。
「じゃあ、意味というか、どうやってするかは知っているか?」
どうやって?
「え、っと……その、女性の中に、男性のを挿入する、っていうことは、知ってますけど……」
「そこに行き着く経緯とかはわかるか?」
経緯?
そういえば、考えたことなかった……。
どうやって挿入するんだろう……。
挿入するときは、あの勃起した状態だよね?
あれが持続している間に挿入……?
あれ? どうやって?
考えれば考えるほどわからなくなってきて、僕は首を横に振るしかなかった。
「クリスさん、というわけでおそらく智己はなんの知識もありません」
「そうか……やはりな……」
「あの、その……せっく、いえ、交わりと僕の体力とどういう関係があるんですか? 僕は女性とはそんなこと……」
僕は思い切って声を上げてみた。
だって、僕のこ、恋人はクリスさんなのに、今更交わりなんて知っても意味がないはず。
あ――っ、もしかして、クリスさんが……女性と、とか……?
いやいや、そんなことあるはずないよね。
だって、そもそもそれなら僕の体力とか関係ないはずだし。
悩みながら、クリスさんとマスター達に目を向けるとみんな茫然としているように見える。
「団長、少し私とトモキさまと二人だけにしていただけませんか?」
「二人だけ? だが、それは……」
「ゆっくりとお話がしたいのです。トモキさまも団長がいらっしゃると聞きにくいことも出てくるかもしれませんし……」
ジョバンニさんの言葉にクリスさんは悩みつつも、
「トモキ、少しだけ離れても大丈夫か?」
と僕に尋ねてきた。
クリスさんと離れるのは不安だったけれど、ここ数日ずっと一緒にいるせいか、前ほどの恐怖は無くなってきている。
それよりも今は気になることを知っておきたい。
「少しなら大丈夫です」
そう答えると、クリスさんはホッとした表情を見せ、
「寝室のすぐ外にいるからな」
と念を押してマスターと共に部屋を出ていった。
寝室には僕とジョバンニさんだけ。
考えてみたら、二人っきりになるのは初めてかもしれない。
ちょっと緊張する。
ドキドキしていると、
「近くに座らせていただいてもよろしいですか?」
と優しい声で尋ねられた。
「あっ……ど、どうぞ」
「ふふっ。ありがとうございます」
綺麗な人だと思っていたけど、近くで見るともっと綺麗!
騎士団の副団長さんだって言ってたから、強い人でもあるんだよね?
綺麗で強いなんてこんなすごい人がいるんだな……。
「私は、トモキさまに感謝しているのですよ」
「えっ? 僕に、感謝ですか?」
「ええ。団長と離れ離れになって辛い思いをなさったトモキさまにこのようなことをいうのは申し訳ないのですが、私はそのおかげで運命の方に出会えたのですから、トモキさまがこちらにきてくださって嬉しく思っているのです」
「あ、その人って……その、マスターっていうか、龍臣さんですよね?」
「はい。私にとっても、彼にとってもお互いが一目惚れだったんですよ。こんな気持ち、初めてでした」
「じゃあ、龍臣さんがあっちでずっと一人だったのは、きっとジョバンニさんと会うのを待ってたんですね」
「ふふっ。そうだといいですね」
本当に幸せそう。
「トモキさま……さっきの交わりの話ですが、あれは男女だけの話ではないのですよ」
「えっ? 男女だけじゃない?」
「ええ。愛する者は皆、同じように愛し合う行為をするのです。もちろん、私とタツオミさんも……」
「えっ――!!」
まさかの事実に驚きが隠せなかった。
「驚きましたか? でも、それが自然なことなのですよ。その人を愛したら、一つになりたい。奥まで繋がりたいと思うのは男同士であっても同じです。私もタツオミさんと一つになって幸せしかありません」
「あの、じゃあ……僕も、クリスさんと?」
「はい。団長はトモキさまが愛し合う行為ができるまで回復したのかどうかをニコラスに尋ねたのですよ。愛し合う行為は全身の力を使いますから体力が必要ですからね」
「だから、僕の体力に合わせるようにって言われてたんですね」
「そうです。団長の体力に合わせていてはトモキさまの体力が持ちませんから」
「でも、そもそもどうやって愛し合うんですか?」
「それは、その……昂ったモノを……お相手のお尻に挿入するのです」
「えっ! お尻に? で、でも! あそこは出るところであって、挿入するところじゃないですよ!! あ、もしかしてこの世界では普通なんですか?」
「そうですね、男同士ではそこを使うのが一般的です」
「じゃあ、ジョバンニさんも龍臣さんに挿入したんですか?」
「い、いえ。その、私が挿入される方で……おそらくというか、絶対にトモキさまも私と同じです」
ということは……クリスさんのが僕のお尻に……?
あのおっきなのが?
えーっ、挿入る気が全くしないんだけど……っ。
交わりという言葉の意味がわからないから教えて欲しかっただけなのに、クリスさんとニコラス先生は戸惑いの表情を見せた。
どうしたんだろう?
やっぱりおかしなことを聞いてしまったんだろうかと不安に思っていると、クリスさんが突然ジョバンニさんとマスターに部屋に来てもらうようにニコラス先生に話をしていた。
すぐにニコラス先生が二人を呼びに行き、二人を連れて戻ってきた。
「団長、何やらお話があると伺いましたが……」
「二人で過ごしているところに申し訳なかった。悪いが、ジョバンニ……トモキと話をしてもらいたいのだ。私よりもきっとお前の方が適任だろう。頼まれてくれるか?」
「おおよその話はニコラスから聞いております。その話をしたら良いのですよね?」
「ああ。申し訳ないが頼む」
「あの、タツオミさんまでお呼びしたのは何か理由があるのですか?」
「ああ、それはだな……トモキが交わりという言葉の意味がわからないのか、その行為そのものを知らないのかがわからなくてな。タツオミにはわからない言葉があれば、わかりやすく伝えてほしいと思って一緒に来てもらったのだ」
「なるほど、そういうことでしたか」
「では、トモキ……話をしようか」
クリスさんがそういうと、みんなの視線が僕に注がれて何だか緊張してしまう。
「交わりというのは、その、恋人同士で愛し合う行為なのだが……」
恋人同士で、愛し合う?
交わり……?
もしかして……
「智己、交わりとはセックスのことだ。性交という言葉なら聞いたことあるだろう?」
マスターからその言葉が飛んできて思わず顔が赤くなってしまう。
「せ、セックス……っ」
「聞いたことはあるな?」
マスターからこんな言葉を聞くことになるなんて思わなくて、恥ずかしく思いながらも僕は何度か首を縦に振った。
「じゃあ、意味というか、どうやってするかは知っているか?」
どうやって?
「え、っと……その、女性の中に、男性のを挿入する、っていうことは、知ってますけど……」
「そこに行き着く経緯とかはわかるか?」
経緯?
そういえば、考えたことなかった……。
どうやって挿入するんだろう……。
挿入するときは、あの勃起した状態だよね?
あれが持続している間に挿入……?
あれ? どうやって?
考えれば考えるほどわからなくなってきて、僕は首を横に振るしかなかった。
「クリスさん、というわけでおそらく智己はなんの知識もありません」
「そうか……やはりな……」
「あの、その……せっく、いえ、交わりと僕の体力とどういう関係があるんですか? 僕は女性とはそんなこと……」
僕は思い切って声を上げてみた。
だって、僕のこ、恋人はクリスさんなのに、今更交わりなんて知っても意味がないはず。
あ――っ、もしかして、クリスさんが……女性と、とか……?
いやいや、そんなことあるはずないよね。
だって、そもそもそれなら僕の体力とか関係ないはずだし。
悩みながら、クリスさんとマスター達に目を向けるとみんな茫然としているように見える。
「団長、少し私とトモキさまと二人だけにしていただけませんか?」
「二人だけ? だが、それは……」
「ゆっくりとお話がしたいのです。トモキさまも団長がいらっしゃると聞きにくいことも出てくるかもしれませんし……」
ジョバンニさんの言葉にクリスさんは悩みつつも、
「トモキ、少しだけ離れても大丈夫か?」
と僕に尋ねてきた。
クリスさんと離れるのは不安だったけれど、ここ数日ずっと一緒にいるせいか、前ほどの恐怖は無くなってきている。
それよりも今は気になることを知っておきたい。
「少しなら大丈夫です」
そう答えると、クリスさんはホッとした表情を見せ、
「寝室のすぐ外にいるからな」
と念を押してマスターと共に部屋を出ていった。
寝室には僕とジョバンニさんだけ。
考えてみたら、二人っきりになるのは初めてかもしれない。
ちょっと緊張する。
ドキドキしていると、
「近くに座らせていただいてもよろしいですか?」
と優しい声で尋ねられた。
「あっ……ど、どうぞ」
「ふふっ。ありがとうございます」
綺麗な人だと思っていたけど、近くで見るともっと綺麗!
騎士団の副団長さんだって言ってたから、強い人でもあるんだよね?
綺麗で強いなんてこんなすごい人がいるんだな……。
「私は、トモキさまに感謝しているのですよ」
「えっ? 僕に、感謝ですか?」
「ええ。団長と離れ離れになって辛い思いをなさったトモキさまにこのようなことをいうのは申し訳ないのですが、私はそのおかげで運命の方に出会えたのですから、トモキさまがこちらにきてくださって嬉しく思っているのです」
「あ、その人って……その、マスターっていうか、龍臣さんですよね?」
「はい。私にとっても、彼にとってもお互いが一目惚れだったんですよ。こんな気持ち、初めてでした」
「じゃあ、龍臣さんがあっちでずっと一人だったのは、きっとジョバンニさんと会うのを待ってたんですね」
「ふふっ。そうだといいですね」
本当に幸せそう。
「トモキさま……さっきの交わりの話ですが、あれは男女だけの話ではないのですよ」
「えっ? 男女だけじゃない?」
「ええ。愛する者は皆、同じように愛し合う行為をするのです。もちろん、私とタツオミさんも……」
「えっ――!!」
まさかの事実に驚きが隠せなかった。
「驚きましたか? でも、それが自然なことなのですよ。その人を愛したら、一つになりたい。奥まで繋がりたいと思うのは男同士であっても同じです。私もタツオミさんと一つになって幸せしかありません」
「あの、じゃあ……僕も、クリスさんと?」
「はい。団長はトモキさまが愛し合う行為ができるまで回復したのかどうかをニコラスに尋ねたのですよ。愛し合う行為は全身の力を使いますから体力が必要ですからね」
「だから、僕の体力に合わせるようにって言われてたんですね」
「そうです。団長の体力に合わせていてはトモキさまの体力が持ちませんから」
「でも、そもそもどうやって愛し合うんですか?」
「それは、その……昂ったモノを……お相手のお尻に挿入するのです」
「えっ! お尻に? で、でも! あそこは出るところであって、挿入するところじゃないですよ!! あ、もしかしてこの世界では普通なんですか?」
「そうですね、男同士ではそこを使うのが一般的です」
「じゃあ、ジョバンニさんも龍臣さんに挿入したんですか?」
「い、いえ。その、私が挿入される方で……おそらくというか、絶対にトモキさまも私と同じです」
ということは……クリスさんのが僕のお尻に……?
あのおっきなのが?
えーっ、挿入る気が全くしないんだけど……っ。
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