大富豪ロレーヌ総帥の初恋

波木真帆

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ユヅルがほしい※

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甘い甘い蜜を口内で堪能して、ぐったりと力の抜けたユヅルを抱きしめると、そんなフラフラになりながらも自分もしたいと言ってくれる。

ユヅルからの申し出に愚息は一気に昂るが、せっかくの初夜だ。
ユヅルの奥に挿入って、ユヅルをたっぷりと味わいたい。
ユヅルからの奉仕は後の楽しみにとっておこう。

ユヅルがほしい……そう告げると、ユヅルは恥ずかしそうにしながらも頷いてくれた。

耳元で愛の言葉を囁けば、

『てゅ え らむーる ど ま ゔぃ』

とユヅルから愛の言葉が返ってくる。

まるで初めて身体を繋げた日のようなあの辿々しいフランス語に懐かしさと共に、あの日の興奮が甦る。

私はユヅルから告げられたこの愛の言葉を一生忘れることはないだろう。
それくらい、私にとっては大切な言葉だ。

Je t’aime狂おしいほど à la folie愛してるよ!』

甘い言葉を返しながら、ユヅルの唇に自分のそれを重ね合わせる。
舌を絡めるとユヅルは一瞬眉を顰めたように見えたが、きっと私がユヅルの蜜を堪能したからだろう。
ふふっ。そんな反応も可愛らしい。

それでもユヅルの方から積極的に舌を絡めてきてくれるのだから、私を愛してくれているのだな。
私は本当に幸せだ。

たっぷりとキスを与えながら、自分の服を脱ぎ捨てる。
ゆっくりと唇を離した時には、ユヅルの眼前に自分の裸を見せつけていた。

最初は怖がらせるかもしれないと思っていた私の愚息も、ユヅルは怯えもせず恍惚とした表情で見つめてくれる。
その視線にさらに愚息は昂りを増していくがそれは仕方のないことだ。

ユヅルの背中にクッションをあて、ジュールが準備しておいてくれたローションボトルを手にとる。
手のひらに纏わせ、ユヅルの後孔に指を滑らせた。

ほぼ毎日のように愛し合っている後孔はすっかり私の指を覚えてくれていて、指をプツリと挿入いれるとすぐに私の指をとろとろにほぐれたユヅルの中へいざなってくれる。

指で中をかき混ぜれば、

「ああっ! え、ゔぁんさん……そろ、そろ……」

とユヅルの口から甘い嬌声が漏れる。

本当にユヅルもユヅルの中もお利口だ。

ユヅルに見せつけるように、天を向いて聳り立った愚息に手のひらについたローションを纏わせると、

「ああっん、は、やく……っ」

と可愛らしいおねだりが飛んでくる。

焦らしてやろうと思ったのに、反対に私の方が煽られているのだからもうどうしようもない。

とろとろになった後孔に己の昂りを滑らせグッと力を入れて押し込んだと同時に、ユヅルの身体の力がふわりと抜ける。
ユヅルに許されたように愚息がするすると中に挿入っていく。

ああ、なんて気持ちよさだ。
ユヅルの中が吸い付いてくる。

「ああっん……は、いってくる……えゔぁん、さん……きもち、いぃ……っ」

ただでさえ持っていかれそうになるほど気持ちがいいというのに、蕩けるような甘い声でそんなことを言われたらひとたまりもない。

さらにググッと腰を押し当てれば、愚息がユヅルの最奥に到達したのがわかる。

軽く動かし、奥まで挿入っていることを教えれば

「うん……そ、こ……っ、きもち、よくしてぇ……っ」

とさらに可愛らしくねだられる。

愛しい伴侶の可愛いおねだりを聞けないなんて男が廃るだろう。
私はユヅルの腰を掴み、激しく腰を揺り動かすと、

「ああっ、んっ……やぁ、ああっ! そ、こっ! きもち、いぃ……っ!!」

とユヅルが嬌声をあげながら身悶える。
身体中をピクピクと震わせながら、ただただ快感に酔いしれる姿に興奮が止まらない。

もうピッタリと嵌りこんだ愚息はまるで私とユヅルが一対の人間であるかのように教えてくれる。
こんな快感を知れば、もう誰とも愛し合うことなんてできない。
そして、ユヅルも私以外とは愛し合うなんてさせない。

「ユヅルっ、ユヅルっ、愛してる。お前は一生私のだけのものだ!」

引かれてもいい。
独占欲の塊のような言葉を吐いたが、

「えゔぁん、さんも……ぼく、だけの……」

とユヅルからの独占欲に満ちた言葉が返ってくる。

ああ、本当に私は最高で最愛の伴侶に出会えたんだ。

ピッタリと隙間なく抱き合いながら、さらに腰を激しく動かすと、ユヅルは狂うほどの嬌声をあげながら蜜を溢した。

ユヅルが無事に初夜の蜜を放ったことを確認して、

「これで私たちは本当の夫夫だ」

と言いながら、私もまたユヅルの中に己の欲望を叩きつける。
たっぷりと大量の蜜はユヅルの小さな身体の中で広がっていく。
これはマーキングのようなものだろうな。
内側からも外側からも全て私で埋め尽くしたい。
そんな願望の表れだ。

私は本当に幸せだな。
そう思った瞬間、

「え、ゔぁんさん……ぼく、しあわせ……」

とユヅルの口から嬉しい言葉が漏れる。
そんな言葉を聞かされて愚息が黙っているわけがない。
ユヅルの中に挿入ったまま、また昂り返した愚息はユヅルに愛を与えようとねだってくる。

そうだな。
今日は初夜なのだ。
たっぷりと愛するとしよう。

まだまだ初夜は始まったばかりなのだから。
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