97 / 296
第二章
準備万端!!
しおりを挟む
<sideフィデリオ(爺)>
ルーディーさまがアズールさまの入浴をお手伝いなさると決意された以上、私は徹底的に準備するしかなかった。
決して見えることのない目隠し、アズールさまの肌の感触を記憶させないための分厚い手袋、衣服を身に纏っているだけでは決して誤魔化せないルーディーさまのお大事な場所をアズールさまの目に触れさせることがないように抑えつける鋼鉄製の拘束具。
この拘束具は尻尾まですっぽりと覆うものだ。
表情よりも一番感情を露わにしてしまう尻尾が興奮して激しく動けば、あの好奇心旺盛なアズールさまのこと。
尻尾に触れてはいけないと常々ルーディーさまから注意されていたとしても思わず触れてしまうかもしれない。
運命の番である相手に尻尾を握られて我慢できる獣人などいるはずがない。
おそらく鋼鉄製の拘束具でさえも一瞬にして破壊してしまうほど理性を失ってしまうだろう。
そんな状態には絶対にさせるわけにはいかない。
それが世話役としての私の役目なのだから。
アズールさまを部屋にお一人で残すのは心配であったが、拘束具をお一人でつけることはできない。
ルーディーさまを脱衣所にお連れして、裸になっていただく。
「――っ、これは……っ」
私がルーディーさまのお世話をしていた時とは比べ物にならないほど成長なさった昂りに驚いてしまう。
「爺、その拘束具では少し小さいのではないか?」
「仕方ございません。今日は急なことでしたので、これ以上の大きなサイスがなかったのでございます。次回の場合に備えてすぐはルーディーさまの大きさに合わせてお作りいたしますので、今日はなんとかおおさめください」
「おさめろと言われてもな……くぅーっ! 苦しい! あまり抑えつけるな」
すでにこの時点で拘束具の中でいっぱいいっぱいになってしまっているが、それでもこれでやるしかない。
「とりあえずはこれで大丈夫なはずでございます。これ以上昂らせないようにお気をつけください」
「……善処する」
ルーディーさまのお返事に少し不安はあるが、ここはルーディーさまにお任せするしかない。
拘束具をつけているとわからないように上から服を着せ、目隠しをして、脱衣所にある椅子に座ってお待ちいただく。
「それではアズールさまをお連れしますので、絶対に目隠しはお取りにならないようにお願いします」
「ああ、わかっている」
一抹の不安はあったものの、私は脱衣所を出てアズールさまをお迎えに向かった。
「お待たせいたしました」
「あっ、ルーの準備できたの?」
「はい。もう目隠しもなさっておりますので、脱衣所に入られましたら、アズールさまご自身でお洋服をお脱ぎいただけますか?」
「うん。大丈夫。お母さまと入る時も服は自分で脱ぐんだよ」
「そうでございますか、それならようございました。さぁ、では脱衣所に参りましょう」
アズールさまの手を引きながら、私の脳裏をよぎるのは先ほど見たルーディーさまのお大事なところ。
こんな小さなお身体をもつアズールさまがあんなにも大きなものを受け入れることができるようになるのかと心配になってしまう。
今までのウサギ族のお方が身体の大きな狼獣人の王子と添い遂げられたとわかっているだけに、アズールさまもきっと大丈夫だと言い聞かせるが、それでもあの大きな昂りを見ると不安は隠せない。
アズールさまが成人なさるまでにあと8年。
その間にアズールさまが大きく成長なさることを祈るばかりだ。
<sideアズール>
初めてルーと一緒にお風呂に入れることになった。
一緒にお泊まりして一緒に寝られるだけで嬉しいと思っていたのに、お風呂まで一緒なんて今日はとっても幸せな日になりそう!
そう思っていたけれど、本当は僕とルーはまだ一緒にお風呂に入っちゃいけないんだって。
それが大事な決まり事なのだから守らないといけないよね。
目隠しと手袋をしてお洋服を着たままルーは僕がお風呂に入るのを手伝ってくれるだけだけど、それでもお風呂でおしゃべりだってできるもんね。
それだって一緒に入るのと同じだ。
今日はそれを楽しもう!!
僕は爺に連れられてウキウキしながら、お風呂場に入った。
扉を開けて中に入ると、もうすでにルーが目隠しをして椅子に座っていた。
「それではお洋服をお脱ぎになったら、ルーディーさまにお声かけください」
「わかったぁ、ありがとう。爺」
パタンと扉が閉まるのを待って、僕は洋服を脱ぎ始めた。
「ルー、もうすぐ脱ぎ終わるよ。今から下着を脱ぐからね。あっ!」
「どうしたんだ?! 大丈夫か?」
「うん、大丈夫。尻尾の穴に尻尾が引っかかってちょっと痛かっただけ」
「怪我はしていないか?」
「大丈夫だよ。ルー、アズール。裸んぼうになったよ」
「ぐぅーっ! そうか。じゃあ、アズール。私の手を握ってくれ」
「はーい」
ルーが伸ばした手をぎゅっと握ると、
「くっ」
少し苦しげな声をあげて立ち上がった。
「痛かった?」
「いや、大丈夫だ。気にしないでいい。じゃあ行こうか」
そういうと、目隠しをしているはずなのに、ルーは僕の手を引いてスタスタとお風呂場の中を歩いて行く。
「ルー、お目目見えてるの?」
「いや、目隠しをしているから見えてはいないよ」
「じゃあなんでそんなに歩けるの?」
「気配を感じられるんだよ。だから、転んだりしないから心配しないでいいよ」
「へぇー、すごいなあ」
「さぁ、髪から洗おう」
椅子に座ると、ルーがシャンプーを手に取って手のひらで泡立ててから髪の毛を洗い始めた。
本当に目隠ししているなんて信じられないな。
「耳に当たらないようにするからな。アズールも動かないように」
「わかったぁー」
そう返事はしたけれど、ルーが髪を洗ってくれるのがとっても気持ちが良くてつい頭を動かしてしまった。
「ひゃぁんっ!」
ルーの泡泡の手が僕の耳に触れた瞬間、身体中を何かが駆け抜けていったような刺激があった。
「あ、アズール、大丈夫か?」
「うん、身体がビリビリってして、ちょっと驚いただけ」
「ビリビリって……そうか」
「何かあるの?」
「いや、アズールは気にしないでいい。私が気をつけるよ」
そういうとルーはさらに優しく髪を洗ってくれた。
「さぁ、綺麗に洗えたよ」
ああ、もう終わっちゃった……残念だな。
そう思えるくらい、ルーに髪を洗ってもらうのは楽しかった。
* * *
いつも読んでいただきありがとうございます。
近況ボードでもお知らせしていますが、夏季休暇のため明日から21日朝更新分までお休みさせていただきます。
こちらのお話は22日から連載を再開する予定ですのでどうぞご了承くださいませ。
ルーディーさまがアズールさまの入浴をお手伝いなさると決意された以上、私は徹底的に準備するしかなかった。
決して見えることのない目隠し、アズールさまの肌の感触を記憶させないための分厚い手袋、衣服を身に纏っているだけでは決して誤魔化せないルーディーさまのお大事な場所をアズールさまの目に触れさせることがないように抑えつける鋼鉄製の拘束具。
この拘束具は尻尾まですっぽりと覆うものだ。
表情よりも一番感情を露わにしてしまう尻尾が興奮して激しく動けば、あの好奇心旺盛なアズールさまのこと。
尻尾に触れてはいけないと常々ルーディーさまから注意されていたとしても思わず触れてしまうかもしれない。
運命の番である相手に尻尾を握られて我慢できる獣人などいるはずがない。
おそらく鋼鉄製の拘束具でさえも一瞬にして破壊してしまうほど理性を失ってしまうだろう。
そんな状態には絶対にさせるわけにはいかない。
それが世話役としての私の役目なのだから。
アズールさまを部屋にお一人で残すのは心配であったが、拘束具をお一人でつけることはできない。
ルーディーさまを脱衣所にお連れして、裸になっていただく。
「――っ、これは……っ」
私がルーディーさまのお世話をしていた時とは比べ物にならないほど成長なさった昂りに驚いてしまう。
「爺、その拘束具では少し小さいのではないか?」
「仕方ございません。今日は急なことでしたので、これ以上の大きなサイスがなかったのでございます。次回の場合に備えてすぐはルーディーさまの大きさに合わせてお作りいたしますので、今日はなんとかおおさめください」
「おさめろと言われてもな……くぅーっ! 苦しい! あまり抑えつけるな」
すでにこの時点で拘束具の中でいっぱいいっぱいになってしまっているが、それでもこれでやるしかない。
「とりあえずはこれで大丈夫なはずでございます。これ以上昂らせないようにお気をつけください」
「……善処する」
ルーディーさまのお返事に少し不安はあるが、ここはルーディーさまにお任せするしかない。
拘束具をつけているとわからないように上から服を着せ、目隠しをして、脱衣所にある椅子に座ってお待ちいただく。
「それではアズールさまをお連れしますので、絶対に目隠しはお取りにならないようにお願いします」
「ああ、わかっている」
一抹の不安はあったものの、私は脱衣所を出てアズールさまをお迎えに向かった。
「お待たせいたしました」
「あっ、ルーの準備できたの?」
「はい。もう目隠しもなさっておりますので、脱衣所に入られましたら、アズールさまご自身でお洋服をお脱ぎいただけますか?」
「うん。大丈夫。お母さまと入る時も服は自分で脱ぐんだよ」
「そうでございますか、それならようございました。さぁ、では脱衣所に参りましょう」
アズールさまの手を引きながら、私の脳裏をよぎるのは先ほど見たルーディーさまのお大事なところ。
こんな小さなお身体をもつアズールさまがあんなにも大きなものを受け入れることができるようになるのかと心配になってしまう。
今までのウサギ族のお方が身体の大きな狼獣人の王子と添い遂げられたとわかっているだけに、アズールさまもきっと大丈夫だと言い聞かせるが、それでもあの大きな昂りを見ると不安は隠せない。
アズールさまが成人なさるまでにあと8年。
その間にアズールさまが大きく成長なさることを祈るばかりだ。
<sideアズール>
初めてルーと一緒にお風呂に入れることになった。
一緒にお泊まりして一緒に寝られるだけで嬉しいと思っていたのに、お風呂まで一緒なんて今日はとっても幸せな日になりそう!
そう思っていたけれど、本当は僕とルーはまだ一緒にお風呂に入っちゃいけないんだって。
それが大事な決まり事なのだから守らないといけないよね。
目隠しと手袋をしてお洋服を着たままルーは僕がお風呂に入るのを手伝ってくれるだけだけど、それでもお風呂でおしゃべりだってできるもんね。
それだって一緒に入るのと同じだ。
今日はそれを楽しもう!!
僕は爺に連れられてウキウキしながら、お風呂場に入った。
扉を開けて中に入ると、もうすでにルーが目隠しをして椅子に座っていた。
「それではお洋服をお脱ぎになったら、ルーディーさまにお声かけください」
「わかったぁ、ありがとう。爺」
パタンと扉が閉まるのを待って、僕は洋服を脱ぎ始めた。
「ルー、もうすぐ脱ぎ終わるよ。今から下着を脱ぐからね。あっ!」
「どうしたんだ?! 大丈夫か?」
「うん、大丈夫。尻尾の穴に尻尾が引っかかってちょっと痛かっただけ」
「怪我はしていないか?」
「大丈夫だよ。ルー、アズール。裸んぼうになったよ」
「ぐぅーっ! そうか。じゃあ、アズール。私の手を握ってくれ」
「はーい」
ルーが伸ばした手をぎゅっと握ると、
「くっ」
少し苦しげな声をあげて立ち上がった。
「痛かった?」
「いや、大丈夫だ。気にしないでいい。じゃあ行こうか」
そういうと、目隠しをしているはずなのに、ルーは僕の手を引いてスタスタとお風呂場の中を歩いて行く。
「ルー、お目目見えてるの?」
「いや、目隠しをしているから見えてはいないよ」
「じゃあなんでそんなに歩けるの?」
「気配を感じられるんだよ。だから、転んだりしないから心配しないでいいよ」
「へぇー、すごいなあ」
「さぁ、髪から洗おう」
椅子に座ると、ルーがシャンプーを手に取って手のひらで泡立ててから髪の毛を洗い始めた。
本当に目隠ししているなんて信じられないな。
「耳に当たらないようにするからな。アズールも動かないように」
「わかったぁー」
そう返事はしたけれど、ルーが髪を洗ってくれるのがとっても気持ちが良くてつい頭を動かしてしまった。
「ひゃぁんっ!」
ルーの泡泡の手が僕の耳に触れた瞬間、身体中を何かが駆け抜けていったような刺激があった。
「あ、アズール、大丈夫か?」
「うん、身体がビリビリってして、ちょっと驚いただけ」
「ビリビリって……そうか」
「何かあるの?」
「いや、アズールは気にしないでいい。私が気をつけるよ」
そういうとルーはさらに優しく髪を洗ってくれた。
「さぁ、綺麗に洗えたよ」
ああ、もう終わっちゃった……残念だな。
そう思えるくらい、ルーに髪を洗ってもらうのは楽しかった。
* * *
いつも読んでいただきありがとうございます。
近況ボードでもお知らせしていますが、夏季休暇のため明日から21日朝更新分までお休みさせていただきます。
こちらのお話は22日から連載を再開する予定ですのでどうぞご了承くださいませ。
292
あなたにおすすめの小説
拗らせ問題児は癒しの君を独占したい
結衣可
BL
前世で限界社畜として心をすり減らした青年は、異世界の貧乏子爵家三男・セナとして転生する。王立貴族学院に奨学生として通う彼は、座学で首席の成績を持ちながらも、目立つことを徹底的に避けて生きていた。期待されることは、壊れる前触れだと知っているからだ。
一方、公爵家次男のアレクシスは、魔法も剣術も学年トップの才能を持ちながら、「何も期待されていない」立場に嫌気がさし、問題児として学院で浮いた存在になっていた。
補習課題のペアとして出会った二人。
セナはアレクシスを特別視せず、恐れも媚びも見せない。その静かな態度と、美しい瞳に、アレクシスは強く惹かれていく。放課後を共に過ごすうち、アレクシスはセナを守りたいと思い始める。
身分差と噂、そしてセナが隠す“癒やしの光魔法”。
期待されることを恐れるセナと、期待されないことに傷つくアレクシスは、すれ違いながらも互いを唯一の居場所として見つけていく。
これは、静かに生きたい少年と、選ばれたかった少年が出会った物語。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
-----------------------------------------
0時,6時,12時,18時に2話ずつ更新
結婚初夜に相手が舌打ちして寝室出て行こうとした
紫
BL
十数年間続いた王国と帝国の戦争の終結と和平の形として、元敵国の皇帝と結婚することになったカイル。
実家にはもう帰ってくるなと言われるし、結婚相手は心底嫌そうに舌打ちしてくるし、マジ最悪ってところから始まる話。
オメガバースでオメガの立場が低い世界
こんなあらすじとタイトルですが、主人公が可哀そうって感じは全然ないです
強くたくましくメンタルがオリハルコンな主人公です
主人公は耐える我慢する許す許容するということがあんまり出来ない人間です
倫理観もちょっと薄いです
というか、他人の事を自分と同じ人間だと思ってない部分があります
※この主人公は受けです
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新!
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?
krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」
突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。
なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!?
全力すれ違いラブコメファンタジーBL!
支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
過労死転生した公務員、魔力がないだけで辺境に追放されたので、忠犬騎士と知識チートでざまぁしながら領地経営はじめます
水凪しおん
BL
過労死した元公務員の俺が転生したのは、魔法と剣が存在する異世界の、どうしようもない貧乏貴族の三男だった。
家族からは能無しと蔑まれ、与えられたのは「ゴミ捨て場」と揶揄される荒れ果てた辺境の領地。これは、事実上の追放だ。
絶望的な状況の中、俺に付き従ったのは、無口で無骨だが、その瞳に確かな忠誠を宿す一人の護衛騎士だけだった。
「大丈夫だ。俺がいる」
彼の言葉を胸に、俺は決意する。公務員として培った知識と経験、そして持ち前のしぶとさで、この最悪な領地を最高の楽園に変えてみせると。
これは、不遇な貴族と忠実な騎士が織りなす、絶望の淵から始まる領地改革ファンタジー。そして、固い絆で結ばれた二人が、やがて王国を揺るがす運命に立ち向かう物語。
無能と罵った家族に、見て見ぬふりをした者たちに、最高の「ざまぁ」をお見舞いしてやろうじゃないか!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる