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番外編
愛しい我が子
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<sideルーディー>
アズールを筆頭に作られたロルフとルルの衣装は、私の想像を超える素晴らしい出来だった。
ロルフとルルもひと目見ただけで気に入り、すぐに着替えたいと言い出した。
本当ならば、朝食を終えた後の着替えの方が良かったのだろうがこんなにも着たいと言ってくれたのならその願いを叶えてあげたい。なんせ今日は二人の誕生日なのだ。それにアズール自身も早く二人の姿を見たかったに違いない。自分の体調が悪い時でも必死に二人のために作った衣装なのだから。
子どもたちとアズールの願いを叶えるために、アリーシャ殿とヴェルナーを呼び、それぞれ着替えを手伝ってもらった。
先に出てきたのはルル。
女の子の方が支度に時間がかかるかと思ったが、やはりそこはアリーシャ殿が手伝いをしてくれただけあって手慣れているのだろう。
「まんま、ぱぱー、うう、かわいい?」
いつもより丈の長いドレスに慣れないのか、覚束ない足取りでトテトテと駆け寄ってきて、私たちの前でくるりと回ってみせるルルが天使のように可愛くて尻尾の制御もままならない。
父親のそんな姿を見せてしまってルルが怖がってしまうかと思ったが、
「まんま、きいちゃー? ぱぱ、ううが、かわいいってー! うれちーっ!!」
と私とアズールに抱きついてきた。
「うん。ルル、とっても可愛いよ。本当に天使みたい」
「うう、てんちー!!」
可愛いと褒められて色白の頬をほんのりと赤く染める姿が、アズールにそっくりでたまらなく愛おしい。
ああ、いつかこの子を手放さなければならない日が来るのか……。
まだ一歳になったばかりだというのに、そんな心配をしてしまう。
ルルの相手もまだ決まっていないのに私がそんなことを思ってしまうのだから、アズールが生まれた時、確実に手放さなければいけない日が来ることをわかっていた義父上はショックだっただろうな。
幸せになるとわかってはいてもやはり愛しい子どもを、託さなければいけないなんて……。
だが、義父上が私に託してくれたからこそ、ロルフとルルを授かったのだ。
私も来たるべき日が来たら、その時は覚悟を決めなければいけないな。
ああ、でもやはり寂しい……。可愛いルルを手放したくないな……。
天使のように可愛いルルを抱きしめながら、もう少しだけ何も考えずにいさせてほしいと願ってしまう私がいた。
「ロルフさまのお着替えが終わりましたよ」
ヴェルナーの声に三人揃ってそちらを向くと、あの日のアズールにそっくりな衣装を身に纏ったロルフの姿があった。
アズールはただただ可愛らしかったが、着ている人間でこうも印象が違うのかと思ってしまうほど、ロルフは逞しく格好いい王子に見えた。
「わぁー! ロルフ、すっごくかっこいいよ! よく似合ってる! ねぇ、ルル!」
「うん! ちゅっごく、かっこいい!!」
アズールとルルからかっこいいと褒められて、満更でもない様子のロルフは尻尾をブンブンと揺らしている。
相当喜んでいるな。まぁ、それもそうか。大好きなアズールとルルに格好いいと言われたら喜びを制御できないのも無理はない。
「ロルフ。よく似合っているぞ。その衣装に恥じない男になるのだぞ」
「うん! ぼく、がんばりゅー!!」
舌ったらずなところが可愛いが、あのやる気に満ち溢れたロルフの顔。この公爵家を背負ってたつ素晴らしい男になりそうだな。
「きゅるる」
「ぐぅぅ」
誕生日の衣装に興奮していた二人のお腹から可愛い音が聞こえ、二人は恥ずかしそうにしていたが、
「ママもお腹空いてきちゃった。お腹の赤ちゃんも食べたいって言っているみたい。そろそろご飯にしようか」
とアズールが声をかけると
「うん。あかちゃんのためにー、ごはんちゅるー!」
「ごはんたべりゅー!!」
と二人は一気に元気になった。さすが母親だな。
「ヴェルナー。ロルフとルルに食事を頼む」
「承知しました。それではロルフさま。ルルさま。お誕生日のご衣装が汚れては大変ですから、こちらのエプロンをお召しください」
「それはどうした? すごいな」
上から下まですっぽりと覆ってくれるそのエプロンとやらが素晴らしく思わず声をかけた。
「こちらはロルフさまとルルさまのためにマクシミリアンが作ったものです。お誕生日の日はきっとお召し物を着たままお食事をされるだろうからと」
「ははっ。さすがマクシミリアンだな。あとでお礼を言っておかないといけないな。それじゃあ、ロルフ。ルル。朝食を食べておいで」
「はーい。あーちゃん、いっちょにいこうー」
「はいはい」
ロルフは義母上の、ルルはヴェルナーの手を取って部屋を出ていった。
「アズール、私たちも朝食にしようか」
「うん。でも、もうちょっとだけルーとここにいたい」
「どうした?」」
「二人がすっごく可愛いくて、格好良くて……大きくなったなって実感したら、なんだか嬉しくなって……」
「ああ、そうだな。アズール、この一年よく頑張ってくれたな。母としてのアズールの存在の大きさを改めて実感したよ」
「ううん。ルーもいてくれたし、みんながいてくれたおかげだよ、僕はあまり力になれてない」
「そんなことあるはずがないだろう? ロルフもルルもアズールが大好きなんだから、アズールに愛されているから二人はあんなにも元気にすくすくと大きくなったんだぞ」
「ルー……」
「今日は二人の成長を素直に喜ぶとしよう」
後ろからぎゅっと抱きしめると、アズールのお腹がポコポコっと動くの見えた。
「ほら、あかちゃんたちも二人のお祝いをしたいと言っているよ」
「うん、そうだね。みんなで楽しくお祝いだね」
私たちは甘い口づけを交わし、二人の部屋で朝食を摂った。
アズールを筆頭に作られたロルフとルルの衣装は、私の想像を超える素晴らしい出来だった。
ロルフとルルもひと目見ただけで気に入り、すぐに着替えたいと言い出した。
本当ならば、朝食を終えた後の着替えの方が良かったのだろうがこんなにも着たいと言ってくれたのならその願いを叶えてあげたい。なんせ今日は二人の誕生日なのだ。それにアズール自身も早く二人の姿を見たかったに違いない。自分の体調が悪い時でも必死に二人のために作った衣装なのだから。
子どもたちとアズールの願いを叶えるために、アリーシャ殿とヴェルナーを呼び、それぞれ着替えを手伝ってもらった。
先に出てきたのはルル。
女の子の方が支度に時間がかかるかと思ったが、やはりそこはアリーシャ殿が手伝いをしてくれただけあって手慣れているのだろう。
「まんま、ぱぱー、うう、かわいい?」
いつもより丈の長いドレスに慣れないのか、覚束ない足取りでトテトテと駆け寄ってきて、私たちの前でくるりと回ってみせるルルが天使のように可愛くて尻尾の制御もままならない。
父親のそんな姿を見せてしまってルルが怖がってしまうかと思ったが、
「まんま、きいちゃー? ぱぱ、ううが、かわいいってー! うれちーっ!!」
と私とアズールに抱きついてきた。
「うん。ルル、とっても可愛いよ。本当に天使みたい」
「うう、てんちー!!」
可愛いと褒められて色白の頬をほんのりと赤く染める姿が、アズールにそっくりでたまらなく愛おしい。
ああ、いつかこの子を手放さなければならない日が来るのか……。
まだ一歳になったばかりだというのに、そんな心配をしてしまう。
ルルの相手もまだ決まっていないのに私がそんなことを思ってしまうのだから、アズールが生まれた時、確実に手放さなければいけない日が来ることをわかっていた義父上はショックだっただろうな。
幸せになるとわかってはいてもやはり愛しい子どもを、託さなければいけないなんて……。
だが、義父上が私に託してくれたからこそ、ロルフとルルを授かったのだ。
私も来たるべき日が来たら、その時は覚悟を決めなければいけないな。
ああ、でもやはり寂しい……。可愛いルルを手放したくないな……。
天使のように可愛いルルを抱きしめながら、もう少しだけ何も考えずにいさせてほしいと願ってしまう私がいた。
「ロルフさまのお着替えが終わりましたよ」
ヴェルナーの声に三人揃ってそちらを向くと、あの日のアズールにそっくりな衣装を身に纏ったロルフの姿があった。
アズールはただただ可愛らしかったが、着ている人間でこうも印象が違うのかと思ってしまうほど、ロルフは逞しく格好いい王子に見えた。
「わぁー! ロルフ、すっごくかっこいいよ! よく似合ってる! ねぇ、ルル!」
「うん! ちゅっごく、かっこいい!!」
アズールとルルからかっこいいと褒められて、満更でもない様子のロルフは尻尾をブンブンと揺らしている。
相当喜んでいるな。まぁ、それもそうか。大好きなアズールとルルに格好いいと言われたら喜びを制御できないのも無理はない。
「ロルフ。よく似合っているぞ。その衣装に恥じない男になるのだぞ」
「うん! ぼく、がんばりゅー!!」
舌ったらずなところが可愛いが、あのやる気に満ち溢れたロルフの顔。この公爵家を背負ってたつ素晴らしい男になりそうだな。
「きゅるる」
「ぐぅぅ」
誕生日の衣装に興奮していた二人のお腹から可愛い音が聞こえ、二人は恥ずかしそうにしていたが、
「ママもお腹空いてきちゃった。お腹の赤ちゃんも食べたいって言っているみたい。そろそろご飯にしようか」
とアズールが声をかけると
「うん。あかちゃんのためにー、ごはんちゅるー!」
「ごはんたべりゅー!!」
と二人は一気に元気になった。さすが母親だな。
「ヴェルナー。ロルフとルルに食事を頼む」
「承知しました。それではロルフさま。ルルさま。お誕生日のご衣装が汚れては大変ですから、こちらのエプロンをお召しください」
「それはどうした? すごいな」
上から下まですっぽりと覆ってくれるそのエプロンとやらが素晴らしく思わず声をかけた。
「こちらはロルフさまとルルさまのためにマクシミリアンが作ったものです。お誕生日の日はきっとお召し物を着たままお食事をされるだろうからと」
「ははっ。さすがマクシミリアンだな。あとでお礼を言っておかないといけないな。それじゃあ、ロルフ。ルル。朝食を食べておいで」
「はーい。あーちゃん、いっちょにいこうー」
「はいはい」
ロルフは義母上の、ルルはヴェルナーの手を取って部屋を出ていった。
「アズール、私たちも朝食にしようか」
「うん。でも、もうちょっとだけルーとここにいたい」
「どうした?」」
「二人がすっごく可愛いくて、格好良くて……大きくなったなって実感したら、なんだか嬉しくなって……」
「ああ、そうだな。アズール、この一年よく頑張ってくれたな。母としてのアズールの存在の大きさを改めて実感したよ」
「ううん。ルーもいてくれたし、みんながいてくれたおかげだよ、僕はあまり力になれてない」
「そんなことあるはずがないだろう? ロルフもルルもアズールが大好きなんだから、アズールに愛されているから二人はあんなにも元気にすくすくと大きくなったんだぞ」
「ルー……」
「今日は二人の成長を素直に喜ぶとしよう」
後ろからぎゅっと抱きしめると、アズールのお腹がポコポコっと動くの見えた。
「ほら、あかちゃんたちも二人のお祝いをしたいと言っているよ」
「うん、そうだね。みんなで楽しくお祝いだね」
私たちは甘い口づけを交わし、二人の部屋で朝食を摂った。
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