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番外編
素直な気持ちを※微
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「食事の前に手と顔を洗っておいで」
崇史さんに時計とスマホと財布、そしてジャケットを渡し、急いで洗面所に向かう。
鏡に映った俺の顔が赤い。さっきのキスのせいだ。
崇史さんとのキスが幸せすぎてどうにもしまりがない顔をしているのに、崇史さんはいつも俺を可愛いといってくれる。
崇史さんの愛情を感じているのにこんな顔ばっかり見せて、いつか崇史さんの俺への愛情が枯れ果ててしまったらどうしようなんてついネガティブなことを思ってしまう。
ダメだな、俺は。
いつだってあんなにたくさんの愛を与えられているのに……。
――与えられた愛情を同じことをして返すのではなくて、平松くんは平松くんのやり方で八尋さんに愛情を伝えたらいいと思いますよ
鏡を見つめていると砂川さんに言われたことを思い出した。
俺がちゃんと愛情を伝えられていないから、俺自身も不安になっちゃっているのかもしれないな。
俺……ちゃんと自分の気持ちを伝えよう。
崇史さんの俺のへの愛情が枯れ果てる前に。
冷たい水で顔を洗い、すっきりした。それはきっと俺の気持ちも整理がついたからかもしれない。
気持ちに余裕を持たせたくてワイシャツのボタンを二つほど外して、洗面所をでた。
途端にいい匂いがして一気に身体が食事モードになってしまう。
お皿の上のハンバーグを見ただけでお腹が鳴る始末。
恥ずかしかったけれど、崇史さんはそれすらも笑顔を見せてくれる。
よかった、まだ愛されてる。
向かい合わせではなく、隣同士の席に座って食事が始まる。
最初は汁物から食べるものなんだろうけど、美味しそうなハンバーグに誘われて最初に箸をつけた。
煮込みハンバーグは驚くほど肉汁がたっぷりで濃厚なトマトソースと一緒に口に入れた。
ジュワッと肉汁が溢れてきてとてつもなく美味しい。
この上なく幸せな時間に顔を綻ばせていると、隣から崇史さんの顔が近づいてきた。
あっ!
そう思った時には、崇史さんの唇が俺の唇に重なっていた。
今、このタイミングでキス?
驚いたけれど、どうやら俺が唇にソースをつけてしまっていたみたいだ。
こうして唇で舐め取られるのは初めてじゃない。
でも、この家でされるのは初めてでなんだかドキドキしてしまう。
隠さずに素直にその気持ちを告げると崇史さんが笑顔を見せてくれる。
「わかるよ。私もそう思っていた。この家ではずっと片思いだったからね。だからこそこの家での記憶を甘いものに上書きしたかったんだ」
崇史さんが俺に片思い……。
俺が気づかない間、ずっと思ってくれていたんだもんな。
「私の気持ちが重すぎるかもしれないが、本当の気持ちなんだ」
崇史さんの気持ちが嬉しくてたまらない。
重いなんて全然思わない。
「この家でいっぱい思い出作りたいです」
ちゃんと思いを伝えようって決めたから、俺は素直に告げた。
俺の言葉に嬉しそうに笑顔を見せて抱きしめてくれるのが嬉しい。
ああ、俺……ちゃんと愛されてる。
崇史さんが用意してくれたご飯を残すことなく食べ終えると、お腹がいっぱいだ。
それでも苦しさよりも満足感しかない。本当に幸せだ。
すぐに片付けを始める崇史さんの手伝いをしようと思ったけれど、仕事をしてきたから休んでいてと甘やかされる。
申し訳なく思いつつも、俺のキッチンで動いてくれる崇史さんを見るのも今日が最後だと思うと、目に焼き付けておきたいと思ってしまった。
俺は休むふりをして、崇史さんの姿に見入っていた。
「お風呂、できてるけど入る?」
入りたいと答えながら、これが一人で入ることを指しているとは思ってない。
だって、崇史さんと恋人になってから一人で風呂に入ったことは一度もないから。
きっとここでも一緒に入るんだろうと思っていた。
食事の後に愛し合おうと言われていたし、俺だってそのつもりだ。
けれど、いざその時間がやってくると途端にドキドキしてしまう。
崇史さんに手を取られて一緒に脱衣所に向かうと、緊張している間にさっとワイシャツと肌着を脱がされる。
全部やってあげる、と甘く囁かれて驚いている間の早業に、俺は慌てて胸を隠したけれどその隙にベルトも外されてズボンも下ろされている。
崇史さんにドキドキしすぎてもうすでに勃ちかけているのを見られて恥ずかしくなる。
あっという間に俺の服を全て脱がし、崇史さんは俺の裸を見ながら満足そうに自分の服を脱ぎ始めた。
崇史さんの裸が露わになっていくたびに身体の奥が疼いてくる。
ドキドキしながら見つめていると、崇史さんのアレが驚くほどおっきくなっているのが目に飛び込んできた。
崇史さんに時計とスマホと財布、そしてジャケットを渡し、急いで洗面所に向かう。
鏡に映った俺の顔が赤い。さっきのキスのせいだ。
崇史さんとのキスが幸せすぎてどうにもしまりがない顔をしているのに、崇史さんはいつも俺を可愛いといってくれる。
崇史さんの愛情を感じているのにこんな顔ばっかり見せて、いつか崇史さんの俺への愛情が枯れ果ててしまったらどうしようなんてついネガティブなことを思ってしまう。
ダメだな、俺は。
いつだってあんなにたくさんの愛を与えられているのに……。
――与えられた愛情を同じことをして返すのではなくて、平松くんは平松くんのやり方で八尋さんに愛情を伝えたらいいと思いますよ
鏡を見つめていると砂川さんに言われたことを思い出した。
俺がちゃんと愛情を伝えられていないから、俺自身も不安になっちゃっているのかもしれないな。
俺……ちゃんと自分の気持ちを伝えよう。
崇史さんの俺のへの愛情が枯れ果てる前に。
冷たい水で顔を洗い、すっきりした。それはきっと俺の気持ちも整理がついたからかもしれない。
気持ちに余裕を持たせたくてワイシャツのボタンを二つほど外して、洗面所をでた。
途端にいい匂いがして一気に身体が食事モードになってしまう。
お皿の上のハンバーグを見ただけでお腹が鳴る始末。
恥ずかしかったけれど、崇史さんはそれすらも笑顔を見せてくれる。
よかった、まだ愛されてる。
向かい合わせではなく、隣同士の席に座って食事が始まる。
最初は汁物から食べるものなんだろうけど、美味しそうなハンバーグに誘われて最初に箸をつけた。
煮込みハンバーグは驚くほど肉汁がたっぷりで濃厚なトマトソースと一緒に口に入れた。
ジュワッと肉汁が溢れてきてとてつもなく美味しい。
この上なく幸せな時間に顔を綻ばせていると、隣から崇史さんの顔が近づいてきた。
あっ!
そう思った時には、崇史さんの唇が俺の唇に重なっていた。
今、このタイミングでキス?
驚いたけれど、どうやら俺が唇にソースをつけてしまっていたみたいだ。
こうして唇で舐め取られるのは初めてじゃない。
でも、この家でされるのは初めてでなんだかドキドキしてしまう。
隠さずに素直にその気持ちを告げると崇史さんが笑顔を見せてくれる。
「わかるよ。私もそう思っていた。この家ではずっと片思いだったからね。だからこそこの家での記憶を甘いものに上書きしたかったんだ」
崇史さんが俺に片思い……。
俺が気づかない間、ずっと思ってくれていたんだもんな。
「私の気持ちが重すぎるかもしれないが、本当の気持ちなんだ」
崇史さんの気持ちが嬉しくてたまらない。
重いなんて全然思わない。
「この家でいっぱい思い出作りたいです」
ちゃんと思いを伝えようって決めたから、俺は素直に告げた。
俺の言葉に嬉しそうに笑顔を見せて抱きしめてくれるのが嬉しい。
ああ、俺……ちゃんと愛されてる。
崇史さんが用意してくれたご飯を残すことなく食べ終えると、お腹がいっぱいだ。
それでも苦しさよりも満足感しかない。本当に幸せだ。
すぐに片付けを始める崇史さんの手伝いをしようと思ったけれど、仕事をしてきたから休んでいてと甘やかされる。
申し訳なく思いつつも、俺のキッチンで動いてくれる崇史さんを見るのも今日が最後だと思うと、目に焼き付けておきたいと思ってしまった。
俺は休むふりをして、崇史さんの姿に見入っていた。
「お風呂、できてるけど入る?」
入りたいと答えながら、これが一人で入ることを指しているとは思ってない。
だって、崇史さんと恋人になってから一人で風呂に入ったことは一度もないから。
きっとここでも一緒に入るんだろうと思っていた。
食事の後に愛し合おうと言われていたし、俺だってそのつもりだ。
けれど、いざその時間がやってくると途端にドキドキしてしまう。
崇史さんに手を取られて一緒に脱衣所に向かうと、緊張している間にさっとワイシャツと肌着を脱がされる。
全部やってあげる、と甘く囁かれて驚いている間の早業に、俺は慌てて胸を隠したけれどその隙にベルトも外されてズボンも下ろされている。
崇史さんにドキドキしすぎてもうすでに勃ちかけているのを見られて恥ずかしくなる。
あっという間に俺の服を全て脱がし、崇史さんは俺の裸を見ながら満足そうに自分の服を脱ぎ始めた。
崇史さんの裸が露わになっていくたびに身体の奥が疼いてくる。
ドキドキしながら見つめていると、崇史さんのアレが驚くほどおっきくなっているのが目に飛び込んできた。
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