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番外編
会いに行こう! <後編>
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<side浬>
私と尊の姿を見た姪っ子の叫び声に、尊のお兄さんとお義姉さんが飛び出してきた。
姪っ子の反応に驚きつつも、私は冷静を保ち尊の隣にピッタリと寄り添った。
尊は頬を染めながらも、私のことを婚約者と紹介してくれた。
その喜びに震えながら、自己紹介をして頭を下げた。
どうだろう。
私を家族として迎え入れてくれるだろうかと少し心配だったが、そんなことは杞憂だったと思えるほどお義姉さんと姪っ子には好意的に受け止めてもらえたようだ。
「ねぇねぇ、尊お兄ちゃん! こんなイケメン彼氏、どこで見つけたの? いっぱい話聞かせてー!」
目を輝かせながら私たちに近づいてくる姪っ子。
「とりあえず中に入りましょう。二人の馴れ初めをきかせていただきたいわ」
嬉しそうに私たちを案内してくれるお義姉さんの隣で、尊のお兄さんは茫然とした様子で私を見ていた。
「浬さん。行きましょう」
「あ、ああ」
お義姉さんと姪っ子に歓迎されて嬉しかったんだろう。尊が笑顔で私の手を取る。
そうして尊と一緒に家の中に入った。
お兄さんは私たちの少し後ろからついてきていた。
何も言葉を発さない。それが気になって仕方がない。
だが、今こちらから話しかけるのも憚られる。
もう少し様子見だな。
「尊お兄ちゃん、こっち座ってー。イケメン彼氏さんもこっちー!」
浮かれた様子の姪っ子にソファーに案内され、尊と並んで腰を下ろした。
すぐにお義姉さんがコーヒーを置いてくれる。
「ありがとうございます。あの、みなさんフルーツがお好きだと尊くんから伺いましたので、フルーツタルトをお持ちしました。ぜひお召し上がりください」
温泉宿からこちらに向かう途中、有名なケーキ屋に立ち寄りいろいろなフルーツタルトを買ってきていた。
「わぁー! ママ、見て! <フリュイ>のケーキだよ! これ、一度食べてみたかったんだー」
「嬉しいわ。私も一度食べてみたかったの。どうもありがとう。早速いただきましょう」
お兄さんの家に行くことが決まった時点ですぐに予約しておいて正解だったな。
「ママ、すごいよ! 桃にメロンに、マンゴーとイチゴ。ブドウとマスカット、さくらんぼにパイナップル、ゴールドキウイと白いイチゴもあるー! えー、どれにしようか悩んじゃうよー!」
「本当ね。私もどれにしようかしら。ほら、尊さんも選んで。どれがいい?」
さっと箱を差し出されて尊の目が輝いた。
チョコレートなどはそこまで得意ではないがフルーツは大好きだと言っていたから尊もこのケーキは好きなんだろう。
三人でケーキを楽しそうに選ぶ姿に思わず顔が綻ぶ。
「ふん、ケーキでご機嫌取りとはな……」
ポツリと呟く声が聞こえてそちらを見れば、尊のお兄さんが悔しそうに私をみていた。
大切な弟を奪われ、その相手に妻も娘もケーキであっという間に丸め込まれたとあれば腹立たしいのも当然だろう。だが、どれだけ反対されようが、私は尊を諦める気などさらさらない。
「お兄さんも召し上がりませんか?」
「いや、私はいい。それより、一ノ宮さん……でしたか? 尊があなたを婚約者などと言ってましたが、本気ですか? いやいや、冗談ですよね? 男同士で婚約者だの、結婚だの本気になるほうがバカらしい」
お兄さんの言葉に、和やかだった部屋の空気が一瞬で固まった。
「パパ! なんて事言うの?」
「本当のことだろう! 美鈴、お前だって自慢の尊兄ちゃんが男なんかと結婚したなんて恥ずかしくていえないだろうが」
「パパ、ひどい! 私、恥ずかしくなんかないもん!」
姪っ子が私たちを庇ってお兄さんと喧嘩してるなんて、尊には辛いことだろう。
「ちょ――」
「兄貴、いい加減にしろよ!」
私が割って入ろうとしたその時、尊が大声をあげて立ち上がった。
「俺は本気で浬さんを愛してるんだ! この気持ちは兄貴であろうが、誰であろうが変えられない。兄貴が認めてくれなくてももう俺はとっくに大人だ。誰の許可なんていらないんだよ。でも、浬さんが俺の家族に挨拶したいって言ってくれたから、だから話をしにきたのに……がっかりだよ。兄貴がそんな考えしか持てない人間だって知ってさ」
「尊……っ」
私のためにここまで必死になってくれた尊が愛おしくてたまらない。
あまりにも嬉し過ぎて言葉がでず、私は立ち上がって尊を抱きしめるしかできなかった。
「ごめん、浬さん。嫌な思いをさせた……」
「いや、いいんだ。尊の気持ちが聞けただけで十分だ。それにお兄さんの気持ちもわからないわけじゃない」
「浬さん……それって……」
「違うよ。私は尊を手放したりしない。それは安心してくれ」
強く抱きしめると、尊はホッとしたように私の胸元に顔を擦り寄せた。
私もしっかりと伝えないとな。
尊に怒鳴られて茫然としているお義兄さんに、私は声をかけた。
「お義兄さんが心配する気持ちはよくわかります。ですが、一つだけ誤解をなさっているようです。私たちは互いに同性愛者ではありません。私は尊くんが男だから好きになったのではなく、尊くん自身を愛しているんです。お義兄さんもそうでしょう? お義姉さんを女性だから好きになったのではなく、お義姉さんでなければいけなかったはずです。それが私たちの場合は互いに同性だった、ただそれだけです。私と尊、お義兄さんとお義姉さん。どちらも愛し合っていることに変わりはありません」
私の言葉にお義兄さんはハッとした表情を見せ、そのまま俯いた。
「敬一さん……本当はわかっているんでしょう? だって、尊さんがあんなに柔らかくて幸せそうな表情を見せているの初めてだもの。尊さんは一ノ宮さんといるべきなの。それが幸せなのよ」
お義姉さんに言われて頷いたお義兄さんは、静かに顔を上げた。
「申し訳ない、弟可愛さに二人の関係を邪魔するようなことを言ってしまった。どうか許してほしい」
私と尊の目を見て素直に謝罪するお義兄さんの言葉に、尊がようやく顔を上げた。
「兄貴……わかってくれたらいいんだ。ありがとう」
「尊……」
お義兄さんは涙を浮かべて、私を見た。
「一ノ宮さん、尊をお願いします」
「はい。絶対に幸せにします。決して泣かせたりしませんから安心してください」
そういうと、ようやくお義兄さんは笑顔を見せてくれた。
「ほら、美味しいタルト食べましょう!」
お義姉さんの声掛けで私とお義兄さんの前にもタルトが置かれた。
「んー! 美味しいー!」
桃のタルトを美味しそうに頬張った姪っ子が、「そういえば……」と私の顔を見た。
「ねぇ、一ノ宮さんって……もしかして、あの一ノ宮ホールの?」
「ああ、そうだよ。あれは我が社の音楽ホールだ」
その答えに、姪っ子だけでなくお義兄さん、お義姉さんは目を丸くしていた。
「えーーっ、わ、我が社って……まさか」
「そういえば言ってなかったかな。浬さん、一宮グループの社長だよ」
尊がさらりと私のことを紹介すると、三人揃って大きな声をあげた。
「えー! すごいすごい! 尊お兄ちゃん、すごい人捕まえたんだねー! イケメンで、お金持ちで尊お兄ちゃんだけを愛するなんて最高ー! ねぇ、ママ」
「ええ、本当にびっくりだわ。でもさすが尊さんね」
「い、いちの、みや、ぐるーぷの……しゃ、ちょう……」
大喜びする姪っ子、笑顔のお義姉さんの隣で、お義兄さんはまたもや茫然と私を見つめていた。
自分の肩書きを特に良いことだと感じたことはなかったが、今回には関しては良かったのかもしれない。
匡さんに感謝してもいいかもしれないな……。
私と尊の姿を見た姪っ子の叫び声に、尊のお兄さんとお義姉さんが飛び出してきた。
姪っ子の反応に驚きつつも、私は冷静を保ち尊の隣にピッタリと寄り添った。
尊は頬を染めながらも、私のことを婚約者と紹介してくれた。
その喜びに震えながら、自己紹介をして頭を下げた。
どうだろう。
私を家族として迎え入れてくれるだろうかと少し心配だったが、そんなことは杞憂だったと思えるほどお義姉さんと姪っ子には好意的に受け止めてもらえたようだ。
「ねぇねぇ、尊お兄ちゃん! こんなイケメン彼氏、どこで見つけたの? いっぱい話聞かせてー!」
目を輝かせながら私たちに近づいてくる姪っ子。
「とりあえず中に入りましょう。二人の馴れ初めをきかせていただきたいわ」
嬉しそうに私たちを案内してくれるお義姉さんの隣で、尊のお兄さんは茫然とした様子で私を見ていた。
「浬さん。行きましょう」
「あ、ああ」
お義姉さんと姪っ子に歓迎されて嬉しかったんだろう。尊が笑顔で私の手を取る。
そうして尊と一緒に家の中に入った。
お兄さんは私たちの少し後ろからついてきていた。
何も言葉を発さない。それが気になって仕方がない。
だが、今こちらから話しかけるのも憚られる。
もう少し様子見だな。
「尊お兄ちゃん、こっち座ってー。イケメン彼氏さんもこっちー!」
浮かれた様子の姪っ子にソファーに案内され、尊と並んで腰を下ろした。
すぐにお義姉さんがコーヒーを置いてくれる。
「ありがとうございます。あの、みなさんフルーツがお好きだと尊くんから伺いましたので、フルーツタルトをお持ちしました。ぜひお召し上がりください」
温泉宿からこちらに向かう途中、有名なケーキ屋に立ち寄りいろいろなフルーツタルトを買ってきていた。
「わぁー! ママ、見て! <フリュイ>のケーキだよ! これ、一度食べてみたかったんだー」
「嬉しいわ。私も一度食べてみたかったの。どうもありがとう。早速いただきましょう」
お兄さんの家に行くことが決まった時点ですぐに予約しておいて正解だったな。
「ママ、すごいよ! 桃にメロンに、マンゴーとイチゴ。ブドウとマスカット、さくらんぼにパイナップル、ゴールドキウイと白いイチゴもあるー! えー、どれにしようか悩んじゃうよー!」
「本当ね。私もどれにしようかしら。ほら、尊さんも選んで。どれがいい?」
さっと箱を差し出されて尊の目が輝いた。
チョコレートなどはそこまで得意ではないがフルーツは大好きだと言っていたから尊もこのケーキは好きなんだろう。
三人でケーキを楽しそうに選ぶ姿に思わず顔が綻ぶ。
「ふん、ケーキでご機嫌取りとはな……」
ポツリと呟く声が聞こえてそちらを見れば、尊のお兄さんが悔しそうに私をみていた。
大切な弟を奪われ、その相手に妻も娘もケーキであっという間に丸め込まれたとあれば腹立たしいのも当然だろう。だが、どれだけ反対されようが、私は尊を諦める気などさらさらない。
「お兄さんも召し上がりませんか?」
「いや、私はいい。それより、一ノ宮さん……でしたか? 尊があなたを婚約者などと言ってましたが、本気ですか? いやいや、冗談ですよね? 男同士で婚約者だの、結婚だの本気になるほうがバカらしい」
お兄さんの言葉に、和やかだった部屋の空気が一瞬で固まった。
「パパ! なんて事言うの?」
「本当のことだろう! 美鈴、お前だって自慢の尊兄ちゃんが男なんかと結婚したなんて恥ずかしくていえないだろうが」
「パパ、ひどい! 私、恥ずかしくなんかないもん!」
姪っ子が私たちを庇ってお兄さんと喧嘩してるなんて、尊には辛いことだろう。
「ちょ――」
「兄貴、いい加減にしろよ!」
私が割って入ろうとしたその時、尊が大声をあげて立ち上がった。
「俺は本気で浬さんを愛してるんだ! この気持ちは兄貴であろうが、誰であろうが変えられない。兄貴が認めてくれなくてももう俺はとっくに大人だ。誰の許可なんていらないんだよ。でも、浬さんが俺の家族に挨拶したいって言ってくれたから、だから話をしにきたのに……がっかりだよ。兄貴がそんな考えしか持てない人間だって知ってさ」
「尊……っ」
私のためにここまで必死になってくれた尊が愛おしくてたまらない。
あまりにも嬉し過ぎて言葉がでず、私は立ち上がって尊を抱きしめるしかできなかった。
「ごめん、浬さん。嫌な思いをさせた……」
「いや、いいんだ。尊の気持ちが聞けただけで十分だ。それにお兄さんの気持ちもわからないわけじゃない」
「浬さん……それって……」
「違うよ。私は尊を手放したりしない。それは安心してくれ」
強く抱きしめると、尊はホッとしたように私の胸元に顔を擦り寄せた。
私もしっかりと伝えないとな。
尊に怒鳴られて茫然としているお義兄さんに、私は声をかけた。
「お義兄さんが心配する気持ちはよくわかります。ですが、一つだけ誤解をなさっているようです。私たちは互いに同性愛者ではありません。私は尊くんが男だから好きになったのではなく、尊くん自身を愛しているんです。お義兄さんもそうでしょう? お義姉さんを女性だから好きになったのではなく、お義姉さんでなければいけなかったはずです。それが私たちの場合は互いに同性だった、ただそれだけです。私と尊、お義兄さんとお義姉さん。どちらも愛し合っていることに変わりはありません」
私の言葉にお義兄さんはハッとした表情を見せ、そのまま俯いた。
「敬一さん……本当はわかっているんでしょう? だって、尊さんがあんなに柔らかくて幸せそうな表情を見せているの初めてだもの。尊さんは一ノ宮さんといるべきなの。それが幸せなのよ」
お義姉さんに言われて頷いたお義兄さんは、静かに顔を上げた。
「申し訳ない、弟可愛さに二人の関係を邪魔するようなことを言ってしまった。どうか許してほしい」
私と尊の目を見て素直に謝罪するお義兄さんの言葉に、尊がようやく顔を上げた。
「兄貴……わかってくれたらいいんだ。ありがとう」
「尊……」
お義兄さんは涙を浮かべて、私を見た。
「一ノ宮さん、尊をお願いします」
「はい。絶対に幸せにします。決して泣かせたりしませんから安心してください」
そういうと、ようやくお義兄さんは笑顔を見せてくれた。
「ほら、美味しいタルト食べましょう!」
お義姉さんの声掛けで私とお義兄さんの前にもタルトが置かれた。
「んー! 美味しいー!」
桃のタルトを美味しそうに頬張った姪っ子が、「そういえば……」と私の顔を見た。
「ねぇ、一ノ宮さんって……もしかして、あの一ノ宮ホールの?」
「ああ、そうだよ。あれは我が社の音楽ホールだ」
その答えに、姪っ子だけでなくお義兄さん、お義姉さんは目を丸くしていた。
「えーーっ、わ、我が社って……まさか」
「そういえば言ってなかったかな。浬さん、一宮グループの社長だよ」
尊がさらりと私のことを紹介すると、三人揃って大きな声をあげた。
「えー! すごいすごい! 尊お兄ちゃん、すごい人捕まえたんだねー! イケメンで、お金持ちで尊お兄ちゃんだけを愛するなんて最高ー! ねぇ、ママ」
「ええ、本当にびっくりだわ。でもさすが尊さんね」
「い、いちの、みや、ぐるーぷの……しゃ、ちょう……」
大喜びする姪っ子、笑顔のお義姉さんの隣で、お義兄さんはまたもや茫然と私を見つめていた。
自分の肩書きを特に良いことだと感じたことはなかったが、今回には関しては良かったのかもしれない。
匡さんに感謝してもいいかもしれないな……。
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