年下イケメンに甘やかされすぎて困ってます

波木真帆

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番外編

運命の相手 <後編>※微

千鶴&理人と大智&透也の顔合わせの様子は、
『自家焙煎珈琲店で出会ったのは自分好みのコーヒーと運命の相手でした』の番外編でお届けします。
その後、こちら視点でも書くかも。
どうぞお楽しみに♡


  *   *   *

ーえっ? もう入籍?

ーうん。お父さんが同棲するなら入籍した方がいいって言ってくれて、それからとんとん拍子に引っ越しが決まって。理人さんの家に私の荷物を運び入れたその足で婚姻届を出しに行ったの。

ー長瀬さん、行動力が半端ないな。

ーだね。でも、私がいろいろ考えすぎちゃって時間かかっちゃう方だから、そうやって引っ張ってもらえる方が良かったのかも。

ーまぁな。でも父さんがそこまで気に入るって、長瀬さんすごいな。

ーそうだね。まぁ、私ももう30過ぎてるし、もらってくれるなら誰でも良かったのかもしれないよ。

ーそんなわけないだろう。父さん、千鶴のことすごく大事にしてるんだから。

ーうん。わかってる。

ーじゃあ、もう長瀬さんの家で一緒に暮らしてるんだろう? 何か困ったこととかないか? 

ーそれがね、信じられないくらい過ごしやすくてびっくりしてる。

その声のトーンが千鶴の本音だと教えてくれる。

ずっと実家住まいだったからか、いつも俺や父さんのことばかり優先で、自分のことを二の次にしていた千鶴が、こんなにも過ごしやすいというなんてよほど相性がいいんだろう。
俺も一人でいる方が楽だと思っていたけど、透也と一緒に暮らしている方がずっと楽だから同じだな。
やっぱりこういうところが運命の相手だということなんだろう。

ー千鶴が幸せなら良かったよ。

ーありがとう。

ーもう夫婦になった二人に挨拶に行きたいんだけど、来週は大丈夫か?

ーわざわざ来てもらうのは大変じゃない? もう入籍したんだし、急がなくてもいいよ。

ーもうそのつもりで予定立ててるからそこは気にしないでいいよ。

ーいつまでいられるの?

ーとりあえず来週いっぱい休みだから、いつでもいいよ。

ーそれじゃあ、理人さんに話しておくね。

ーああ、来週会えるのを楽しみにしているよ。

以前、俺に助けを求めてきた時とは全く違う嬉しそうな声の千鶴の様子に、ホッとしながら電話を切った。

そして、週末……

待ち望んでいた透也が帰ってきた。

今回もまた空港まで迎えに行くことは叶わなかったけれど、GPSでどんどん俺の元に近づいてくる透也の姿を見るのは楽しかった。


「ただいま、大智!」

久しぶりの透也の姿に、俺は玄関で抱きついてそのまま深いキスをした。
舌を絡めあって、透也の温もりを感じながら抱きかかえられ、寝室へ運ばれた。

「玄関でそのままでも良かったのに……」

「そんなもったいないことしませんよ。たっぷり味わうんですから」

「――っ!!」

欲情を孕んだ瞳で見つめられて、それだけで興奮が増してくる。

「ずっと、待ってた……」

「大智っ!!」

そのままベッドに押し倒されて、俺の身体の最奥で透也の熱を感じるまであっという間だった気がする。
俺も透也に会えないのがもう限界を超えていたけれど、透也も同じだったんだと思うともう止められなかった。
一度熱を放っても足りなくて、そこから何度蜜を放ったのかもわからない。

気づいた時には裸で透也とベッドに横たわっていた。

汗と蜜でドロドロになっていた身体もサラサラしていて、お風呂に入れてもらったことにも気づかなかったみたいだ。

「とう、ごほっ、ごほ」

「ああ、無理しないでください」

そういうと、ベッド脇の冷蔵庫から小さなペットボトルを取り出して口移しで飲ませてくれる。
程よい温度がじわじわと俺の渇ききった喉を潤してくれて、何度もおかわりをおねだりしてしまった。

「大丈夫ですか?」

「ああ。大丈夫。やっと透也とこうやってできて、満足している」

ギュッと抱きつくと、透也も嬉しそうに抱きしめてくれる。

「もう当分離れることはないですからね。もう今日から休暇になりましたし、明日は日本に向けて出発ですよ」

「本当に弾丸だけど、疲れないのか?」

東京からこっちにきて、そのまま俺とあんなに激しく動いて、そして明日にはまた長距離移動だなんて普通に考えたら身体が持たないはず。

「大丈夫ですよ。機内で寝てましたし、大智をたっぷり充電させてもらったんで元気いっぱいです。明日はファーストクラスですし、またゆっくり機内で休めますよ」

「ファーストクラス? 二人でいいのか?」

「もちろん。そんなの気にしない程度には稼いでますよ。それに大智をエコノミーなんて乗せたら、祖父の雷が落ちますよ。大智は素直に俺の横に乗ってくれたらいいんです」

「ああ、わかったよ。ありがとう」

俺を最大限甘やかしてくれる透也の優しさにたっぷりと甘えて、翌日俺は透也と共に日本に向けて旅だった。
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