異世界で監禁された僕は助けてくれた公爵さまからこの上ない寵愛を受けています

波木真帆

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所有の証※

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何も知らないトキを騙すようでさすがに罪悪感のようなものが頭をよぎるが、

「エリアスさん……すき」

甘えてくるトキを目の前にすると、そんなものは一瞬にして吹き飛んでしまう。

「優しく、するから……トキは、私に全てを預けてくれたらいい」

理性だけ飛ばさないように、自分に喝を入れながらトキを抱きしめる。

「はい。僕……エリアスさんのいうことなら、なんでも聞きますよ」

「くっ!」

トキは思ったままの素直な気持ちを伝えてくれているだけだろう。
だが、この無自覚な言葉に一気に煽られる。

我慢できずにもう一度トキと唇を重ね、そっと舌を滑り込ませた。

「んっ……」

一瞬、トキに戸惑いが見えたが嫌がるそぶりはない。
トキの甘い口内をたっぷりと堪能しながら、服に手をかける。

私が用意したトキの服は、私が脱がせやすいように誂えてある。
ボタンを外すだけでするりと柔らかな生地がトキの肌を滑り落ちる。
ゆっくりと唇を離し、首筋に唇を滑らせそのままトキをベッドに押し倒す。

柔らかなトキの肌に、私の所有の証を残したくてチュッと吸い付いた。

「ん!」

ピクリと身体を震わせたトキの口から小さな声が漏れた。

「痛かったか?」

「あ、いえ。ちょっとチクっとしただけ。大丈夫、です……でも、今のって……」

清らかなフィリグランには花びらを散らすことも分からなくて当然だ。

トキにわかるように、そっと腕を持ち上げた。
そして、内側の柔らかな部分に唇をあて、先ほどと同じようにチュッと吸い付いた。

繊細な肌はほんのわずかな力で綺麗な花びらをつける。

「ほら、これを首筋につけた。トキが私のものだという所有の証だ」

「わっ、本当だ」

トキは興味深そうに、私が腕につけた痕をじっくりと見つめた。
そして自分の唇を当てると、嬉しそうに微笑む。

「これ……僕も、エリアスさんにつけてもいいですか?」

「トキが、私に?」

「だめ、ですか? 僕も……エリアスさんを、僕のものにしたいです」

「くっ!」

ああ、もうどうしてこんなに可愛いことを言ってくれるのだろう。
今の言葉だけで愚息がとんでもないほど昂ってしまっている。
このまますぐにでもトキの全てを私のものにしたいくらいだが、ここはトキの気持ちを最優先するべきなのだろう。

「トキのものにしてもらえるなんて、私からお願いしたいくらいだ。好きなところにつけてくれて構わない」

私はさっと上半身の服を脱ぎ捨てトキの隣に身を横たえた。

トキは嬉しそうに身体を起こし、私に近づいてくる。
その姿だけで興奮が抑えられないが、ここは理性を総動員するしかない。

気合いで乗り切ろう。
そう自分に言い聞かせていると、トキが唇を押し当てたのは私が鍛錬を欠かさない腹筋。

「っ!」

トキの柔らかな唇が下腹部にあたっているその事実が私の興奮を増していく。

だが、トキはそんな私の様子も気づくこともなく、チュッと吸い付いてくる。
嬉しそうに唇を離したトキは私の肌を見て悲しげな声をあげる。

「あれー? なんで? ついてない……」

トキのあの赤子のような吸い付きでは無理もない。

「もう少し強めに吸い付くんだ」

「でも、痛くないですか?」

「大丈夫。鍛えているから私は全く痛みなど感じないよ。思いっきり吸い付くといい」

トキに思いっきり吸われたら吸われたで興奮してしまうが、今はトキの望みを叶えてやりたい。

トキは安心したようにもう一度私の肌に吸い付いた。
先ほどよりは力があるが、私にしてみれば甘噛みされているようなもの。

そっと唇を離したトキは、先ほどとは打って変わったように破顔した。

「わぁー! ついた! これで、エリアスさんは僕のものですね! これが、夫夫らしいことですか?」

キラキラと目を輝かせて言われて、私はどうしようか迷ってしまったがここはトキに合わせたほうがいいだろう。

「もちろんこれも夫夫らしいことの一つ。まだ先があるんだ。一緒に進めよう」

その言葉にトキは嬉しそうに頷いた。

「じゃあ、今度はお互いに裸になろう」

「はい」

少し性急すぎたかと思ったが、トキはすぐに自分で服を脱ぎ始めた。
ずっとトキの世話をしていたから、裸には抵抗がないようで助かる。

可愛らしいトキの果実が首をもたげているのを見て嬉しくなりながら、私も全ての服を脱ぎ捨てた。
風呂場で見せてしまったとはいえ、あのときは焦っていたからあまりじっくりは見ていなかったと思うが、今回はしっかりと全てを見せている。

トキは私の裸を見て、一気に頬を赤らめた。

「やっぱり、すごくおっきぃ……っ」

今は嬉しそうに見てくれているが、これを自分の中に入れると知ったらどう思うだろう?
なんとか怖がらないように持っていくしかない。

トキが気持ちがいいと言ってくれたら……
私は幸せすぎて理性を飛ばしてしまいそうだな。
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